2025/09/30 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に風花 優希さんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に叶菜芽さんが現れました。
■風花 優希 >
図書室の一角、如何にもタイトルの並ぶ怪しげな本のコーナーに彼は居た。
手に取る本の題名は『常世島の怪談スポット100選』。実にありきたりなオカルト本である。
「ふーむ」
そんな彼は暇つぶしとして呼んでいるにしては、妙に真剣だ。
ページをめくり、そしてまためくり…と、黙々と目を通しているようだった。
■叶菜芽 > 「…………あれ」
司書である母の手伝いで、何冊もの返却本を所定の位置に戻す最中。
見覚えのある姿に気づく。
「(クラスメイトの…風花くん、だったっけ…)」
返却書類の載ったカートをそっと端に寄せて、そわそわと優希の様子を見ている様はふしんしゃさん。
■風花 優希 >
「うん?…確か…神南さん、だっけ」
黙々と読書をしている最中、視界の端に写った姿に視線を一瞥。
此方をなんだか伺っているような様子を察知したのか、彼は本から視線を外して、神南を見る。
「委員会の仕事とかかな?」
■叶菜芽 > 「あっ」
本棚の端からチラ見していたのを見つかって、一瞬固まるものの。
「……う、うん。神南…叶菜芽です。風花くん、こんにちは」
ぺこり、と軽く頭を下げて。
「え、と。違くて…私のお母さん…ここの司書をしてるの。見た事ない?背はちっちゃいけどハキハキしてて…私と、同じ髪の色のひと」
司書さんの話をしながら、ちらちらと優希の持っている本に視線が何度か向いて。
■風花 優希 >
記憶を探り、それが誰なのかを改めて認識する。
クラスメイトの中でも、そこまで目立たない少女が彼女である。
実際に会話した事も確か、数える程。
これまであまり接触の無かった生徒である事は間違いなかった。
「ん、改めまして、ボクは風花優希。こんにちは、神南さん」
小さくぺこりと会釈を返し、目の前のクラスメイトの言葉に耳を傾ける。
「あー…あのすっごいちんまい先生かな…?」
何処かで見た事のあるような、無いような顔。
記憶を探りながら、彼はそう答えた。
「…っと、この本がどうかしたの?」
■叶菜芽 > 「う…う、ん。改めまして…こ、こにちゎ…」
丁寧に挨拶を返されればちょっと早口に、少し目線が泳ぐ。
…クラスの中でも、授業中、事務連絡や掃除の時…それくらいしか話したことが無いのではないか?その上、口数自体がそんな多くなかったように思える。それくらい、影が薄い…地味な、女子だった。
「う、ん。そのちんまい先生…時々図書カウンターのところに座ってたりするの。あの人が、お母さん…えと、それで、ね?」
「……………風花くん、そういう本、みたいな…オカルト系のこととか、興味…ある?」
たっぷり溜めたあと、意を決したようにそう聞いてくる。
■風花 優希 >
やはりイメージ通りの性格なのか、視線の先の少女はどこかオドオドとしている。
積極的で明るく快活、といった少女で無い事は火を見るよりも明らかだ。
「それならうん、なんとなく覚えてるかな」
そんな少女にはどうやら学校内に母親が居るらしい。
直ぐに記憶をたどって思い浮かぶ顔が一つはあるが、其方もそこまで深い交流は無い相手だ。
委員会の仕事で時折、顔を合わせる事がある…というくらいか。
「うん?まぁ、オカルト系の話とかは興味があるというか、アンテナを張ってる方?」
そして続く言葉にキョトンと、小首を傾げながらもそう答える。
オカルト、というジャンルに限定するのであれば。
彼はその分野に明るい方である。
……というのも、彼自身がそういった存在でもあったからだが。
■叶菜芽 > 優希から見た第一印象…ほぼ第一印象は間違いないようだ。
それでも、本人としては何かを伝えたいようで。
猫背で下を向きがちな視線をなんとか優希の方に向けて。
「え・・・と。じゃあ、好きな方なんだ、ね。…よかった…風花くん…部活、とか…入ってる、かな?」
小首を傾げ、そう問う。
…交流自体は薄いが、遠目に見ても目立つ優希が部活に携わってる様子を見た覚えが無かったものの、失礼なことを言ってないか心臓がバクバクだ。
■風花 優希 >
「部活は入ってないかな、図書委員だけだけど…」
ふむりと少し俯き気味な少女の言葉に思案する。
その言い回しや雰囲気からして、部活動に所属しているか否かを確認しているのは間違いない。
ならばそれには何かしら意図や理由がある筈で……
「…もしかしてだけど、部活の勧誘とかそんな感じかい?」
……と、そんな結論に至るのに、そう時間を要すことは無かった。
■叶菜芽 > 「……ぅわー…」
メガネ越しの目をぱちくりして、お間抜け顔。
朴訥な容姿の呆けた様子は、ほんのり気の抜けた笑いを誘うような様で。
「…風花くんって頭いいんだね、今ので分かっちゃうんだぁ…
うん…そう。『ふしぎ研究部』って言って…さっき話してた、私のお母さんが顧問をしてる部活があるんだけど。オカルト関係のことを本で調べたり…実際に、そういうことがあった場所を調査しにいったり、するの。だから…興味があれば…どう、かなぁー…って…」
■風花 優希 >
「あー…まぁ、流れ的にそんな感じかなぁ、って」
そして彼はと言えば苦笑しながら頬を掻く。
彼としてはそこまで大それた推測でも無い事、それで感心されるのは…なんというかこそばゆかったのだ。
「でもふむ、なんというかそのものずばりっぽそうな部活だね。
オカ研的な感じの部活なのかな…ふむ……」
ともあれ、誘われたのであれば返事はしなければならない。
彼はまず己の普段の予定や日程なんかを思い返しつつ……。
「……部活動としてはこう、活動頻度とかそう言うのはどんな感じなのかな?」
一先ず、そう聞いてみる。
■叶菜芽 > 「うん…その通り。すごい…私ならあの流れからわかんないや…」
ほにゃりと笑い、優希の察しの良さに何度も感心して。
「ん、それで間違ってないと思う…ふしぎ研究、って言ってるけど、やってることはほとんどオカ研だし…あ、でも部長のおかげでオカ研より活動はかなり自由かも…?」
顎先に指を当てがって、優希に質問された内容にうーんと一考して。
「………活動頻度…ほんと、好きな時で、っていう感じだから、拘束されてるって感じはしないと思うかな?時間とか、来る頻度も強制されたことはないし…お茶飲みながらのんびり、っていう感じだし…あ、それに私とかお母さんが作るお菓子とかも美味しいよっ」
拙いながらも、あれやこれやと良い点を伝えてくる…優希に入部してほしくて叶菜芽なりに懸命に働きかけているようだ。
■風花 優希 >
「ふぅん?結構自由な感じなのか」
聞く限り、なんというか積極的に熱を入れて活動する部活ではないらしい。
何方かと言えば、同好会とか、趣味の集まりのような部活なのだろう。
……それならば、自分の都合にも合ってはいるかもしれない。
そう考えて、彼は一つ頷けば、改めて目の前の少女へと向き直る。
「そういう事なら、ちょっと顔を覗かせてもらおうかな?
雰囲気よさそうなら、そのまま入部させてもらってもいいし」
たぶん他所に勧誘されても兼部なんかも赦されそうな緩さである。
ひとまず、かなり自由に好きに活動したりしなかったりしてもいいなら、断る理由も無い。
二つ返事でひとまずは見学を…という感じに提案してみる。
■叶菜芽 > 「うん、うん。そう、自由。気楽だから、参加…しやすいかなーって…」
人と語らうことに慣れてはいなくとも、オカルトに興味がありそうだった優希への入部勧誘は途切れ途切れながらもしっかりと。…正面に立ちながら、目線が泳いではいるのだけれど。
「あ………」
こくこくこくこく……一瞬思考停止してから、キツツキのように頷いて。
「う、うんっ…まず、見学だけでも大歓迎だよっ…!」
優希からの提案に、最後に大きく頷いて微笑む。
安堵と喜びの入り混じった笑みは、緊張から解き放たれて肩の力が抜けている。
■風花 優希 >
「よし、そういうことなら…」
本を閉じ、本棚に読みかけの100選を仕舞い込む。
善は急げ…では無いが、今日は特にこの後に予定も無い。
「早速、見学に行かせてもらおうかな。
部室の場所くらいは知っておきたいし」
に、と微笑んでから少女にはそう告げる。
■叶菜芽 > 「え、いいの…?あ、それじゃ…その本借りて、部室で読めばどうかな…?」
一度仕舞われた本を丁寧に引き出して。
「ふしぎ研究…って言っても、普段はこういう本を読んでる部活だし…うん、じゃあ、案内しても、いい?」
未来の部員候補な男の子に、ぎこちないながらも微笑みを返して、歓迎する。
■風花 優希 >
「んー…そういう事なら、借りる手続きだけしておこうかな?」
ふむりとその提案に一瞬思案。
けれども直ぐにそう結論を出して。
「それじゃあお願いするよ…っと、先にカウンターに行かないとね?」
一先ずはそういう事に合なるのであった。
……そして恐らくは貸本の手続きの最中に、話に出ていた"顧問"と顔を合わせたりもしたのだろう。
■叶菜芽 > 「うん、読んでもいいし読まなくてもだいじょぶだし…でもお茶はご馳走するね。風花くん、緑茶、コーヒー、紅茶、どれが好き?」
借りることに決めた優希の隣に側立ち、一緒にカウンターへ。
ちょうどカウンターに居た母にほんのりからかわれたりしながら、貸し出し手続きを終えればふしぎ研究部の部室に向かうことだろう。
ご案内:「図書館 閲覧室」から風花 優希さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から叶菜芽さんが去りました。