2024/10/20 のログ
ご案内:「大時計塔」にリリィさんが現れました。
リリィ >  

――落下防止の欄干へ降り立つ。


リリィ >  
初登校は明日だけど、なんとなしに浮足立つ気持ちが抑えきれずに一足早く侵入――もとい、見学にやってきてみた。
煙となんちゃらは高いところが好きだし、ポンコツ淫魔も高いところは嫌いじゃない。

遠くを見れば島内が一望できる。も少し近く目線を落とせば、休日にもかかわらずそぞろ歩く人らもちらほらと見受けられた。部活だろうか。
まあ、島内で行われている営みであれば、その殆どは生徒主体の部活なのだけれども。

降り立った欄干にそのまま腰を下ろして、廊下を歩く誰某や、グラウンドで汗水流して青春を謳歌するひとらを臨む。

「わぁ、すごい、学校だー。」

酷く呑気で、楽しげな声色。

リリィ >  
日曜日でこれなら、月曜日になったらどのくらいの人が集まるのだろう。
想像するとわくわくしたし、少しだけ恐ろしい気もした。

何にせよ、漸く学園に通えるのだ。嬉しくてたまらなかった。
だって、学校なんて数年振りだし――……

「――?」

不意に頭を過るノイズ雑じりの思念。
はたりと瞬いては首を傾げた。

リリィ >  
「わたし、今、なにを……?」

――ぐぅー。

相槌みたいな腹の音。

「ん。……帰り、もつかな。」

意識はすぐに其方を向いて、不安げにお腹を撫でる。
もってくれよ、わたしのお腹……!
なんて、いつもみたいにお道化た思考が擡げた。
ポケットから飴玉を取り出し口の中へと放って、気休め程度の補給とすることに。

「あまうまー。」

いちごみるく味。
ほやほやと甘い味に舌鼓を打つポンコツ淫魔の頭からは、既に先程の疑問は綺麗さっぱり消えている模様。

尻尾がゆらゆら揺れている。

ご案内:「大時計塔」に秋風さんが現れました。
秋風 >  
冷たさを伴った秋風が時計塔を吹き抜けていった――

ご案内:「大時計塔」から秋風さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」からリリィさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にリリィさんが現れました。
リリィ >  

「へーっくしょい!!」

リリィ > 名簿ナンバー打ち間違えていたので修正しましたおさわがせしました。中身全く別ですすみませんすみませんすみません……
リリィ >  
女子らしからぬ盛大なくしゃみ――と、それに紛れてなんか聞こえたの――はいいんだけども、いちごみるくの飴玉が喉奥を穿ったのは宜しくない。
辛うじて飴玉を吐くことはなかったが、おもいっきりえずいて涙も鼻水も出るし勢いあまって落ちかけた。

慌てて翼と尻尾でバランスをとり、片手は口を、片手は欄干を握ってどうにかこうにか大惨事だけは回避せん。

ポンコツはポンコツであれという神の思し召しなのか――。いいえただのうっかりです。

リリィ >  
「んぐぐ。」

鼻がツーンてする。ツーンて。
手で覆った口から涙声の呻きが洩れる。と、同時に鼻を擦る音も。
痛みが落ち着くのを待って、勿体無いけど飴玉は噛み砕いて呑み込んでしまうことに。

姿勢を正してポケットを漁りティッシュを取り出す。色々と揃えた後で本当によかった。
鼻口を覆っていた手をスライドさせる形で鼻水とか涎とかを綺麗に拭う。
淫魔っていうよりも、ちいさい子供みたいな姿だ。

「うぅ、いたかったぁ……まだ鼻の奥がむずむずする……。
 折角念願の学校なんだもん、気をつけなくちゃね。」

通学初日でやらかしとか考えただけで恐ろしい。未来の友人を逃して遠巻きにヒソヒソされるなんてことになったら立ち直れない。
粗方顔面を繕ったら、最後に新しいティッシュで鼻をかむ。
丸めたゴミはポケットへ。あとで忘れず捨てよう。

「かえろ。…………んん、おなかへったな……突然行ったら迷惑、だよね。」

ひょいと欄干から飛び降りる。
一応飛行は可能だけれども、ふらふらよろよろと覚束無い。飛行というか、滑空というか。
最終的には地に足つけて、ふらふらよろよろ帰路に着くのであった。

ご案内:「大時計塔」からリリィさんが去りました。