2024/09/08 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に奥空 蒼さんが現れました。
■奥空 蒼 > 蒼いのは風紀委員会本庁で、のんびりゲームをしていた。
ふと。
他所の課員が激戦区にての戦闘、及び救難信号が入ったことに気が付いた。
この蒼いのは、普段そんなもの気にも留めない。
何故。
今は気に留めたか?
いくつかの理由があった。
■誰かの情報 > 『明日、魔法少女が落第街に出没する可能性あり』
『魔法少女は容姿が変化している可能性あり』
『魔法少女は人間と同様の弱点を持つ可能性があります。心臓や頭への攻撃は致死性の攻撃となる可能性あり』
『ギフターと名乗る人物が何らかの目的の為に魔法少女を仕立てた可能性あり』
■イーリスの情報 > 私は彼女に敗れはしましたが、呪いを齎すウイルスと解析用ナノサイズメカをマリアさんに注入しました。
ウイルスにより苦しむマリアさんは隙が多く出てくるでしょう。
ナノサイズメカがマリアさんの居場所を察知しています。マリアさんの居場所がわかるアプリを添付しておきますね。
■最後の情報 > 『魔法少女がらしき存在が出ました…!黒い髪に赤い目……現在落第街C5区画で戦闘、中……!』
■奥空 蒼 > 「はあー……やるか。」
灼けるほどに甘いホワイトチョコレートを手に立ちあがる。
■奥空 蒼 >
「悪い子にちょっとだけ。破壊神からの罰と救済を。」
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から奥空 蒼さんが去りました。
ご案内:「委員会街 総合共有格納庫」に橘壱さんが現れました。
■橘壱 >
委員会街 総合共有格納庫。
此処には委員会所有の専用車両や兵器等が格納されている庫の一つだ。
この区画は主に風紀委員会のヘリや車両、兵器。
そして鉄道委員会の整備車両等が格納されている。
かなりだだっ広いだけの空間のはずなのに、物が物だけに手狭く感じる。
風紀委員橘壱は、よく此処に来ることが多い。
『おい、連装車輪のナットは何処だよ!』
『遊んでんじゃない!そんなんじゃ搬入間に合わないだろ!』
『次の風紀車両の修理が待ってんですよ!!』
……そこかしこには鉄道委員達の怒声が相変わらず聞こえる。
せっかく空調は最近静音に成ったっていうのに、これじゃあ喧しいのに変わりない。
鉄畳の上をかつかつ、と音を鳴らして歩きながら少年は苦笑い。
「相変わらず鉄道委員会は元気だなぁ……。」
■橘壱 >
勿論ただ見学しに来たわけじゃない。
此処を良く利用してるのには、理由がある。
格納庫の奥、隅に設置された自分専用のスペース。
人一人をそのまま覆える円形の装置。
その周囲にはホログラムモニター発生装置に無数のキーボード。
所謂、自分専用の管理ラボのようなものだ。
手持ちのトランクを放り投げると、円形の中でひしゃげて歪む。
スルスルと蔦が絡みつくように、やがてそれは蒼白の機人となった。
AssaultFrame「Fluegele」
橘壱の愛機にして戦闘用パワードスーツだ。
前回の戦闘分の喪失は修理済みである。
今回のメインは、主に調整だ。さらなる機体のアップデート。
「操縦士の腕が未熟なのは百も承知だが……
何かしらの追加装備は検討が必要かもしれない。
非殺傷兵器にこだわらなければ、頭を悩ます必要もないかもしれないが……。」
ぶつぶつとぼやきなら空を指でなぞる。
まるで魔法のように無数のホログラムモニターが展開。
様々な英数字、無数のデータが莫大に表示された。
■ロベンツ・カーティマン >
「お疲れ様です、壱風紀委員。」
そんな壱の背中に声を掛ける男が一人。
茶色のちょび髭に茶髪の青目の英国人。
ロベンツ・カーティマン。鉄道委員会所属の学園関係者だ。
様々な機械に精通し、鉄道委員会では古株値するベテラン整備士。
この島で暮らし、既に妻子を持つ出来る男だ。
展開されているFluegeleを一瞥し、モニターへと目を向ける。
「退院されたようですね。
今日はどういったチューンを検討されて?」
■橘壱 >
「お疲れ様です、ロベンツさん。」
ぺこり、と軽く会釈。
モニターに映るデータの一つは様々な戦闘データ。
橘壱とFluegeleのものだけではない。
他の風紀委員、或いは観測できる範囲の人々の戦闘データでもある。
橘壱は非異能者であり、当然だがビルを飛び上がって登ることなんて出来はしない。
精々優秀な一般人。それがパワードスーツ一つで超人的な動きが出来る理由の一つがこれ。
戦闘データにより動きの再現。勿論全てを丸々コピーするわけじゃない。
細かい部分をひたすらコピーペーストするように無数のパターンを作り
機械と操縦士の判断で臨機応変に再現される。
正しく科学の結晶の力と言えよう。
「そうですね……何かしらの追加装備。
幾つかペーパープランを用意してるので、一緒に検討してもらえれば、と。」
■ロベンツ・カーティマン >
「勿論。整備士として当然ですからね。」
二人揃って、無数のホログラフモニターに目を移す。
キーボードを操作する事により、Fluegeleに装備が施される。
実際のものではない。ホログラムにおける仮想装備だ。
今装備されたのはその装甲に更に強靭な追加装甲。
それを補うための装甲各部に追加されたバーニア。
「重装甲装備ですか。
防御性能と重火器の用途とした装備。
ありがちではありますが、壱風紀委員の戦闘スタイルには合いませんな。」
橘壱は高機動による高速戦闘を得意とする。
無論、最高速には肉体の関係上制限があるが
せっかくの長所が台無しだ。何より
違反者を捕縛目的なら、余りにも火力過剰だ。
「とはいえ、私は嫌いではありません。
韴霊。ああいったのをFluegeleに乗せてみたいですからね。」
■橘壱 >
「一応出せる範囲で、ですよ。
ご指摘には自覚はあります。
電磁パルスの防御だけでは限界がある。
特に前回といい、やっぱり遠慮がない相手には防御も視野にいれた結果ですね。」
「火力に関しては仮に実用したとして、装備はしません。
僕達風紀委員は、殺しが目的ではないので。」
ハッキリ言おう。殺すだけならそれこそだれだって出来る。
異能も、技術も、あらゆるものが人を殺す要因となる。
違反者が異能者ともなれば、意図も容易く殺し合いに発展する。
だからといって、此方が殺してしまってはそれこそ秩序機構の意味はない。
殺戮による統治で、平和になるはずもない。
理不尽、不条理な話ではあるが、此処は学園都市。
違反者の扱い、人権は存在する。促すのは、更生だ。
「……と言っても、その過程でやむを得ない場合もありますけどね。
なるべくやむを得ない可能性は減らしておきたい。
人が持つ異能とは違って、こういった拡張性と意図的な調整が出来るのが機械の強みだとは思っています。」
■ロベンツ・カーティマン >
「それはご尤も。
ですが、このプランはやはり些か壱風紀委員には合いませんな。
防御兵装は最低限の追加にしましょう。背部に追加のシールドが良い所ですな。」
整備士は人の命を預かる立場である。
操縦士と機械の特性を見極め、的確な状態と装備を用意する。
ロベンツはその道のプロだ。
浪漫は持ち得ても、現実はしっかりと見据えている。
生存率が下がるような装備を操縦士にオススメなどするはずもなかった。
次に表れた仮想装備は追加バーニアが背部に装備され
腰部のハンガーに装備された追加スケール。
そこから飛び出すのは小型の無数の球体。
自律兵器。所謂ビットと呼ばれる存在だ。
「成る程。機動力に物を言わせて自律兵器による死角からの攻撃。
自律兵器の出力は非殺傷に抑えることだって出来ますな。
確かに、今の壱風紀委員の追加装備としては最も適した形でしょう。」
■橘壱 >
「そうですね。けど、おわかりでしょう?
先ずは、僕の体の問題。現時点のFluegeleの最高速度にも耐えられない。
鍛えてはいるし、徐々に慣れてきたてはいるけど、それでもです。
現時点のGに耐えられないのに、それ以上はありえない。」
欲張った所で、精々短期決着出来なければ終わりだ。
人間ミサイルなんかしたって、現実じゃ非効率的だ。
「もう一つは……技術面、ですね。
自律兵器自体は存在する技術です。
ただ、AFに乗せるってなると……大きさが実用的じゃない。」
機能をそのままに小型化というのはかなりの技術力だ。
特に要求する技術は殺傷能力のコントロールに機動力。
そして、非異能者でも使えるようなAI精度。
不可能、とは言い切れない。だが、欲しいのは即戦力だ。
現状すぐ制作出来ないのであれば、意味がない。
「まぁ、将来的には此処に行き着くための、ということで。
鉄道委員会的には、火力が足りないですか?」
■ロベンツ・カーティマン >
「ハハハ、やっぱり付けてみますか?
冗談はさておき、この前の装備はどうでしたかな?
祭祀局共同開発の対霊的装備。問題点は多い、との報告でしたが?」
髭を撫でておおらかに笑う。
ロベンツ個人の趣味で言えば、間違いなく最初のが好みではあった。
■橘壱 >
「成果はあげれましたが、実用性が……
ともあれ、防御兵装の最低限の追加は、検討しよう。」
「特に対魔術やそういった部分を……」
しばらく、二人の技術者の話は暫く続いたという……。
ご案内:「委員会街 総合共有格納庫」から橘壱さんが去りました。