2024/09/07 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 食堂」に浜野 宗一郎さんが現れました。
浜野 宗一郎 >  
時刻は大体陽が沈んでからしばらく。
まあ風紀委員の仕事も通常業務であればここらで腹が減ってなんか近くで食べたくなるのも人間の本能だろう。

かくいう浜野宗一郎は表面上はそこそこになんかパソコン弄って真面目風を装ってたり、オフィスを掃除したり、トイレを掃除したり、ごみ捨てとかしたり、カレンダー捲ったり…忙しい、いや雑用ばっかりだった。
パソコン弄るのも結局はエクセルだったり簡単な作業。
下っ端風紀委員はこんなもんだ。
でも腹は減るもんは減る

「なあ、母ちゃん…なんで学校で作るごはんの匂いってこんな食欲そそられるんやろうなぁ…」

食券販売機前。
虚ろな目にだらーっと涎を垂らして虚無顔を晒す

浜野 宗一郎 >  
「なあ、母ちゃん…なんで学食ってどれも魅力的で選ぶのに時間かかるんやろうなあ…」

虚ろな目で食券を押そうとする指が迷う。
あちらこちらと。
でも後ろに人が並んでるしここは思い切って一番近かった奴に押す。
ご飯、スープ、でっかいシチューだった。
結構おいしそうだったが入れたお札(1000円)が小銭となって返ってきた。しかも結構じゃらじゃらいってる。

「なあ、母ちゃん…学食ってなんでごっつ旨いし量あるんにお安いん?」

虚無顔で延々とこのボケを繰り返す気でいる。
雑用とはいえ疲れた感じがしてる。

浜野 宗一郎 >  
食券を提出して料理を貰う。
そして料理配膳を持って空いてる席に。
夜だし割と空いてるのでパーソナルスペースを大事に。

「ああ、母ちゃんやっぱシチュー…うめえわ!これがモノホンのおふくろの味なんか!?どうなん、食堂のおっちゃん?」

シチューを口に運んだ時に衝撃が走る。
疲れと空腹感が料理のスパイスにもなっていたのだろう。
だがそれ以上にシチューの濃厚な旨味がガツーンときて体の奥まで浸透する。

そして感動のあまりおふくろの味とまで称するが作ってるのは残念ながら教職を定年して厨房に再就職したおじいちゃんだった。
おふくろの味なのにおじいちゃんってのはどないやねん

浜野 宗一郎 >   
「せやけど感動ばっかしとったら折角の料理が冷めてまうで!ああ、でもガツガツ食うのもみっともないねんな」

感動と余韻に浸ってたがこんなアホなやり取りしているうちに料理が冷めてしまうことに気が付く。
料理は冷めるという事は美味しさの絶頂が落ちるわけで、それはつまり作ってくれた人に失礼に当たるというもの。
美味しいものは美味しいうちに残さず食べる。
これがワイの流儀や!

「と、思ったけど。あ、これアカン中毒になってまうでこの美味しさぁ!」

シチュー食べる→口に白米含んでパラつかせる。
この無限ループでドンドン食していきあっという間に平らげる。米粒一粒も残さずに綺麗に。
そして最後に程よく人肌に冷めたスープを飲んではぁぁ、とため息。
疲れが口から抜けていくようだ。

「ごちそうさまやで!」

浜野 宗一郎 >  
元気よく食べたものを片付けて出ようとする。
するとポケットの中に入れた端末が震える。
確認すればメッセージだ。

「木曽山の姉御やないか…」

一気に顔が曇りしまいには誰にも聞こえないように毒づく。
正直彼女のメッセージは空気読めないのもあるが、問題は内容だ。
絶対面倒臭い仕事振られるし、なんなら現在進行形でお仕事しているというのに…

音も無く人も居なく背を壁にして覗き見されないようにさりげなく壁に背を預けて端末を操作する。
詳しいメッセージを確認…
瞬間、これ以上ないくらいに苦い顔をするだろう。

最悪だ。やっぱ追加の仕事じゃねえか。
メッセージを最後まで確認した後、『了解しました』とやる気なさげに返信し、ため息を大きくついた。

ご案内:「委員会総合庁舎 食堂」から浜野 宗一郎さんが去りました。