2025/01/06 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 会議室」に浜野 宗一郎さんが現れました。
浜野 宗一郎 >
 
「……以上が報告とします続けまして予算についてですが…」

状況は会議室。
風紀委員は日夜問わず活動していくものだがその表舞台を支える裏方というのもある。
その裏方の仕事というのは色々だが、中にはこうして会議をするものもいるという事だ。

「えー、特別広報部及び特別攻撃課の予算の30%減の案でございます。」

男がその法案を口にすれば反対や苦言をする者らがちらほら出てくるだろう。
彼らは削減される課に所属する者や現場の厳しさを目の当たりにした者らである。

一方で男の案に賛成する者も少なくはない。
彼らは上層部、裏方、会計等、直接お金事情に関わりのある者らだ。

「あー静粛に静粛に。皆様のご不満点もごもっともでございます。ですがね、こちらの懐事情も中々に厳しいものですよ。」

次いで男はスライドを切り替える。
グラフ、数字、何やら七面倒臭いものが出てくるが簡単に言えば
昨日の風紀の作戦に使ったお金だ。

「先日の違反部活の一掃作戦は予想を超えたかなりの出費でした。まあ弾薬も装備もメンテナンス費も修繕費もバカになりませんしね。」
「ですが…悪い事ばかりではございません。」
「一回の出撃で数多くの組織に大打撃を与え中には壊滅を辿った。…これは素晴らしい事です。確かに出費は厳しいものではありましたが…費用換算でいけばこれ以上ないコストパフォーマンでございます。」

浜野 宗一郎 >  
「とは言えですね…お値段以上とは言えそれでもデカイ出費には変わりありません。」
「そして、複数の違反組織の弱体化を確認。」
「故に該当する部及び課は新たなスポンサーがつくまで30%の予算の削減を提案します。その上で不必要な人員は積極的に移転させて金の掛かる重装部隊よりも安価で治安維持として機能する部隊に再配属すべきです」


この采配は事件の早期発見性は早まるだろう。
だが制圧となるとかなり不向きだ。

浜野には思惑がある。
そしてその思惑通りに事を運ぶための話術も熟知している。
成果を褒め、だが欠点を指摘し、結果を元に弱体化を促す。


「えー続きましては違反組織脅威度課からでして」

ちなみにこの課は違反組織の危険度をランク付けするための課でもある。


「違反組織、覇伝洲の幹部の戦闘力の測定を終了。」
「当初はAクラスでしたが過大評価と言わざる得ません。AクラスからC-へと下方修正。組織覇伝洲の危険度クラスもA+からCクラスへと下方修正。」

ちなみにちゃっかりと自分の組織の評価を下げることも忘れない。
ぶっちゃけ目立つのは悪くない。
だから定期的に評価を下げる工作もしておく。


浜野 宗一郎 >  
「では次に………さんどうぞ」


こうして会議は続いていく。
裏での活動が目立ち過ぎた。
だからここしばらくは表舞台での裏工作がメインになるだろうか

ご案内:「委員会総合庁舎 会議室」から浜野 宗一郎さんが去りました。