2025/01/23 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 資料室」に浜野 宗一郎さんが現れました。
■浜野 宗一郎 >
「さて、と今日もデータ整理いきますかぁ~」
後方業務担当の浜野宗一郎は風紀委員と言えど前線に出ることはない。
落第街はおろか安全な学生街の見回りも少ない。
刀を持ってるがそれは単なるファッション。
今日の業務はデータ整理。
要注意人物や違反部活等のカテゴリー分けをする。
「(まあ折角やし修正されたうち等の評価でも見とくか)」
自己評価は大事だしできて当たり前だ。
だがそれ以上に他からどう見られているのか気になる。
自己評価と他者からの評価。その乖離が戦術に差を生み出せるからだ。
■浜野 宗一郎 >
『海藤宗次…覇伝洲幹部序列六位、危険度ランクC-
覇伝洲という組織は構成員の力量はピンキリで大抵は大した実力がないのは明らかだ。
しかし幹部は一般構成員とは隔絶した戦力を保有し、該当人物も例外ではない。
幹部としては最下位クラスの六位。
ただし我々風紀委員と最も接敵回数の多い人物であり比較的データも多い。
彼は組織でいう潤滑油的な役割を果たし、活動範囲が最も広いと推測される。
戦闘に関しては異能や魔術はほとんど駆使しない。
代わりに拳銃や手榴弾などの現代兵器を駆使し、剣術や拳法を極めて高いレベルで使用する。特に拳法には要注意
また、異能は攻撃性はないものの傷を瞬時に癒して復活することからある意味では一番強敵ともされる。』
『天王寺静流…覇伝洲幹部序列五位、危険度ランクC
小柄で派手なファッションの女だが彼女もまた立派な幹部である。
序列的には下位クラスでありながらも超武闘派。
主な業務は戦争と傘下組織の管理にあり、いわゆる戦争や抗争を担当する。
戦闘能力は身体能力と異能の双方に高い水準を示しており、純粋な破壊力でいえばトップクラス。
得物は二本の斧であり雷を使う。パワーとスピード共に人外クラス。
彼女の強みは単体戦闘にあらず統率力も優れており、特に彼女の部下は強力である。』
まあ、こんな所だろう。
情報はかなり流れてしまっているが宗次は結構広く活動してるので仕方ない。
しかし静流の姐さんも結構情報で回ってるのは予想外ではあったが…
■浜野 宗一郎 >
『土屋英機…覇伝洲幹部序列四位、危険度ランクC?
彼についての情報は極めて少ない。というのも彼自身が機密性の高い任務に就いている可能性が高い。
極端な目撃情報の少なさではあるがボスの護衛を務めている可能性がある。
推測から四位ながらも最後の砦として機能しうる隔絶した能力があるのではないかと推察』
『木曽山清華…覇伝洲幹部序列三位、危険度ランクC+
彼女については海藤宗次に次いで情報が多い。
というのも彼女の主な業務は縄張り内の風俗店の運営ではあるが最近になって他の事もやりだしたのがきっかけ
彼女は上記の事に加え、誘拐や臓器売買など荒稼ぎしてるためであり、極めつけは配信である。
この配信は処刑配信とも言われる。気に入らない人間を痛めつけ、殺害する様を流し投げ銭などで金を稼ぐ悪辣極まりないものだ。
当然ながら彼女の戦闘能力は幹部上位相当であり、槍と天使の異能を使用する。
槍の扱いは達人という言葉では生ぬるい隔絶したものであり、特にスピードが頭一つ抜けている。
一方で天使の脅威であり飛翔能力と光線による攻撃を獲得し、とくに飛翔能力が危険。
戦闘機を遥かに凌ぐスピードで飛翔し、その勢いのまま突撃して粉砕するのが確認されており、回避と防御がほぼ不可能な絶技となっている。』
ページをクリックする。
流石に情報の差は出ている。
だがここまでは想定内だ。木曽山の姐さんは副業からして結構情報が出やすいし仕方ない。
■浜野 宗一郎 >
最後に
ラスト1ページだ。これはこれまでより情報が少ない。
『火ノ宮梓…覇伝洲幹部序列二位、危険度ランクB
麻薬や武器の密売をメインとする。
覇伝洲幹部連中の実質的なまとめ役。
彼女の能力は銃器と蜘蛛。
以外にも幹部序列二位でありながらも身体能力自体は平凡。
しかしながら彼女は蜘蛛の糸の能力に長けており、蜘蛛の糸を無数に操る事で一人で複数の銃器を操ることも可能。
しかも数は数丁ではなく数十丁、下手すればそれ以上の銃を糸で操ることが可能。
つまり彼女一人で軍隊が出来上がるという事だ。』
『地里兄妹…覇伝洲幹部序列一位及びボス、危険度ランクEx及びE
本名不明。しかし苗字は確認できたのでここでは地里兄妹とさせていただく。
兄の方が幹部であり、妹の方がボスである。というのも兄の方は非常に知能が低く、逆に妹の方は知略とカリスマ性に長けてこの組織を率いる器にある。
しかしながら兄の方は戦闘力に特化している。詳細は不明。
この詳細不明という記述は先述の土屋英機のように機密保持という意味ではなく戦闘能力が高く、生き残りが少ない為情報が少ないという意味。
対して妹の方の戦闘力はお世辞にも高いとは言えず良くも悪くも統率するための頭と言ったところ。
逆に言えばこの妹を首を取れば覇伝洲は統率が取れずに崩壊するという事だ。』
読み終えた宗次はコーヒーを一杯口にする。
ん~、と唸る。
「つまり、妹さんの首を取れば終わりやし、しかもこの妹さんそこまで強くないんやな。てことは守りは手厚いはずやで」
「(あちゃ~結構こちらにも情報でとるがな~…まあそれでもこのくらいは許容内や。前に危険度ランクも弄ったし…流石に地里の兄貴に関してはごまかしきれんけどな。)」
ここまで読んでパソコンを閉じようとする。
その前に買収した風紀委員から言われたことがある
『お前、つけられてるかもしれないぞ』と
その忠告はありがたく受け取ってるつもりだ。
だからパソコンを落とす前にきっかり閲覧履歴を消してから去るだろう。
ご案内:「委員会総合庁舎 資料室」から浜野 宗一郎さんが去りました。