2024/09/29 のログ
ご案内:「学生通り」にジャスパーさんが現れました。
ご案内:「学生通り」に水仙 倫太郎さんが現れました。
ジャスパー > 最近、よくいいことが起こる気がする
今なら、できるだろうか
『THE・常世ファイターファイナルExtream・The end』の筐体での5人抜きを――

ゲーセンというのも中々しぶとく生き残っていた
ARなどの技術も一部取り入れて新たなユーザーを獲得し…

かたかたかたかたかた、かちゃかちゃかちゃ

「っし!指慣らしはこんなもんだろ」

生き残ったゲーム…特に格闘ゲームはある程度コアな人気を獲得していた
ジャスパーはそんなゲームに魅入られたうちの一人である
結構やりこみ、アーケードモードくらいなら余裕でクリアできるため、後の楽しみは対戦である

見知らぬ誰か、あるいは見知った誰かとのヒリついたバトルを…望んでいる―――


ちなみにこのゲーム、ある程度難易度の差はあるものの…
現存する22キャラ、どのキャラも確定一撃必殺ルート、あるいは永久コンボが確立されており
いわゆる、『酷いレベルでバランスが取れている』ゲームである

ジャスパーが使用するのはごりごりのマッチョキャラ
掴みの間合いが他のキャラより短いものの、一掴みから即死に持っていけるクソキャラだ

水仙 倫太郎 >  
倫太郎は一通りの遊びなら何でもやる。
遊び盛りの年齢だから(ツレ)と一緒に色々やってきた。
勿論、ゲーセンだって嗜んでいる。

「あんまり襲が趣味じゃねェから久しぶりだなァ……」

恋人ができてからはそっちに合わせたりで、
ご無沙汰ではあったがこの妙に鼻に残る匂い(※諸説あり)
一部のエリアから漂ってくる妙な煙草臭さ(※諸説あり)
そして不良の……たまり場になるほど治安が悪い訳じゃないらしい。
ギンギラギンのネオンライトに爆音は歓楽街に負けず劣らず、だ。

「へぇ、ウチんとこよりも人多いしデケェなァ……。
 ……お、懐かしい。ちょうどいいじゃねぇの……」

『THE・常世ファイターファイナルExtream・The end』
この名を知らぬものは(普通にいるけど)いない。
丁度対戦待ちしている人間がいるなら丁度いい。
ゲームセンターとは、修羅の国である。(※諸説あり)
情け無用の勝負が突然始まる。対面を見ること無く、
コインを投入するれば始まる『Here Comes A New Challenger!』

「さぁ、お手並み拝見だぜ!」

ニヤリと笑みを浮かべてレバーを握る。
選ぶキャラは当然マイフェイバリットクソ(クソキャラしかいねぇ)キャラ。
設定上は男の中の男とされる劇画調の男、仁。
今此処に男同士の熱い戦い(?)が開幕しようとしていた……!

ジャスパー > 気分は、チャレンジャーを待つチャンピオンの気分だ
まだ自分の対面に人は居らず、CPU相手に無双した結果のWin表示だけが煌々と輝いている
あちこちから聞こえる怒号、ひたすら音ゲーの音を叩く音、過剰なBGM、全てが心地いい

「―――ふっ…」

『Here Comes A New Challenger!』の表示が出る前からわかる、正面の筐体に誰かが座る気配
来たか、愚かな挑戦者。俺の地獄投げ(一撃始動の投げ技)の前に無様に台パンさせてやるぜ
この修羅の国で容赦など必要ない
培った腕と狡さと反射神経と負けないという意思で、相手を真っ赤にさせるのだ。最悪すぎる

(ほう…仁か。なかなかいいキャラだ)

いいキャラ(クソキャラ)
お互いにキャラクターセレクト画面に入り、自分はベベンド(ガチマッチョの投げキャラ)を選択
ステージは背景以上の意味を持たないため、当然ランダム
ゲームが始まれば、お互いのキャラが画面上に現れて、相手を煽り合う登場シーンが流れていく

こきこき、と指を鳴らし…レバーとボタンに手を添える
1ゲーム2ラウンド、試合が始まるまでの5秒間は自由に位置調整、ジャンプ等ができるシステム

「おらぁ!!」

相手の練度など知った事か
雄たけびをリアルとゲーム内どちらもあげてベベンドが突進し、最速でコマンドを入力
がば、っと掴むようなモーションの割に妙に射程が短い地獄投げを繰り出す
間合いは完璧。決まれば続いて、『超地獄投げ』に派生して1ラウンド終わりだ

水仙 倫太郎 >  
「へ、来たな筋肉野郎……!」

倫太郎はそこそこゲームをやる方。
広くそこそこの程度の知識なので、
どういうキャラかは良く知っている。
一度掴まれたら文字通り地獄。しつこい男だ。
この格ゲーの開幕位置で既に危険な間合い(デッドゾーン)
並の練度や対策を知らなければ即死(終わり)だ。
だがこの水仙倫太郎、乱入する以上無策ではない。

「来やがったな……!」

筋肉の塊がとんでくる。
だが忘れてはいけない。
此のゲームはクソの総本山。
ベベンドが投げ間合いに入った瞬間、
クソデカ『COUNTER!』の文字とともに、筋肉が浮かぶ──────!
仁の昇竜拳系の技『男突き』。
突きっていうのにちょっと腕を上に突き出すだけ。
勢いもクソもあったもんじゃない、男らしさの欠片もないモーション。

だが、此れこそが真骨頂──────!

このゴミみたいなしょっぱいモーションが逆に硬直のなさを生み、
このゲーム最長の完全無敵でガードさせて有利、ヒットでコンボというクソ尽くし。
そう、この仁というキャラ。此の見た目に反して
此の技一本で飯を食っている超絶プリミティブタイプのクソ……!

「安直な投げはオレには通じねぇぜ!オラッ!……あ」

ジャンプ大攻撃で拾ったはいいが普通に落とした。
エンジョイ勢よりだからね。コンボ精度はお察し。

ジャスパー > 「その見た目でそれやめろぉ!こすいんだよ…!!」

投げキャラであるから当然投げを返されると辛い
その中でも男突きはマストなカウンターと言ってもいいだろう
後はジャンプ大攻撃からエリアルコンボ、バウンドさせて溜まったゲージと固有システムから放たれる必殺技でラウンド…

「くっ、だがタイミングのイイカウンターだ…このラウンドはおおっとぉ?
はっはあ!チャンス!!」

賞賛しようとしたところ途中で地面に落ちる自キャラ
慌ててレバーを操作して復帰し、今度は下段→小パン→中段でガードを散らして地獄投げ
そう、ベベンドは早い中段も持っているタイプ。殴り合いもそこそこいけるのだ

妙に凝った投げモーションから決まった地獄投げで6割を飛ばし
最遅で入力すれば起き上がりに合わせられる超必殺、超地獄投げでフィニッシュ…

「ああ!(レバー)回転足らねえ!」

せっかく指慣らしをしたのに、2回転コマンドをミスった
結果、妙な大キックが出てしまい、起き上がりに相手を吹っ飛ばすだけになってしまうだろう
こちらもこちらでイキっているがエンジョイ勢

火花はバチバチに散らしながらも、そこそこぐだぐだな戦いが展開されている…!
周囲の後方腕組み格ゲーマーもこれには苦笑い

水仙 倫太郎 >  
「だって此れしかねぇんだよコイツ!」

ぶっちゃけ此の見た目で昇竜以外はまぁ普通。
マジで此れ一本と+αで上り詰めているある意味男らしいキャラだ。
難点としてはちょっとコンボが難しい所。
エンジョイ勢にはエリアルコンボなんてむずいよ。

「あー!?クソ、やるな!ちゃんと一回転(まわせる)じゃねぇの……!!」

エンジョイ勢にとって回転コマンドはむずめ。
速いところのモダンな操作の実装が待たれる。
思い切り散らされるガードの揺さぶりからぶん投げられて6割。
投げキャラのくせに崩しが豊富すぎるって?
そんなのクソゲー(ココ)じゃ日常茶飯事だぜ!

「マズい……!やられ……お?」

起き上がりに投げを回されたら死……!
リバサ昇竜より向こうのが暗転分速い……!
終わったか、と思ったが大キックで飛ばされるだけ。
これは……チャンスだ……!焦っていた表情も思わずニヤリ。

「このチャンス……負けられねぇからアレをやるしかねェ……!」

ふっとばされた画面端。
この端こそが仁のフィールド。
起き上がりと同時にしゃがんで…動かない…!
そう、この状態こそ護身完了(クソ戦法)
仁は飛び道具を持たないが画面端にいると何故か(※バグ)中段がしゃがみガード出来る。
つまり……この状態こそ最強……!
崩しにイケば即座にこのゲーム最強の昇竜から逆転WIN……!
正しく仁の最終形態(リーサル・ウェポン)……!
尚、絵面は最悪なので周りからは出たよ、って感じのしょっぱい対応。

「勝てば良いんだ勝てば!……さぁ、どうすんだ対戦相手(ブラザー)……!」

ジャスパー > 「くっそ、終わったと思ってレバーから指離してたわ!」

実際は離していない
醜い。あまりにも
ちなみにジャスパーもエリアルコンボはできない
必死に覚えたのがさっきの崩しからのコンボである。それ以外は投げぶっぱだ
こんなゲーム性のくせに練習用のCPUが弱すぎるのが問題である

「あ、てめえ!!それはあまりにもズルだろ!」

有名なバグ(修正されない)だ!!
あの状態になったらベベンドの殴り合い性能も封殺され、投げに行けば超速の男突きでカウンターされる
強力な飛び道具を持っているキャラであればガードを削って勝てるのだがベベンドはそんなもの持っていない

オーディエンスもしけしけだ!だが、修羅の国の勝負に卑怯も何もない!

「――なるほどな、わかったぜ仁。ここは勝負と行こうじゃねえか」

残された手段はただ一つ
相手の反射神経が自分より劣っていることを祈る、だ!

発生が死ぬほど早く完全無敵というクソ技だが、格ゲーである以上男突きにもコマンドはある
そして、自分はゲージが溜まっている故に超地獄投げが使える
超地獄投げは射程こそ地獄投げと同様だが、発生から無敵が存在し、その時間は男突きと同じ

計画はこうだ
一瞬前ステップして男突きを誘い、モーションが見えた瞬間超地獄投げ
男突きと男突きの僅かな合間、刹那の瞬間に自分の超地獄投げの無敵をねじ込む…!!

なお、強投げを決めた自分の方が体力有利があるので、タイムアップでいいことには気づいていない

「いくぜええええええええ」

フェイントのステッ

仁『とりゃ』
ベベンド『ぐおあああああああ』

地味なモーションとは別に派手に吹っ飛ぶ筋肉ダルマ

「――――――……、」

バン!
まあ冷静に考えて、そんな高度なことできるわけない

水仙 倫太郎 >  
「へっ、まだまだ甘ちゃん(マンモーニ)だぜ……!」

バグ使っといてドヤ顔してる。
彼女にその姿見せられんのかよ。
男突きは地味にダメージ値も高いのがプリミティブクソポイント。
さっきまで体力不利だったのに五分まで持っていた。
敢えて追撃はしない。この端の有利を捨てない。
勝つためには貪欲。此れが戦士(ウォーリア)
今すぐ常世学園中の戦士(???)に謝ったほうが良い。
まさに防ぐ手段もなく、五分。1ラウンド目はタイムアップ。
何とまさかの奇跡の引き分け。この手のゲームは、
引き分けた場合はなにもないか互いに1ラウンドになる事が多い。
このゲームは後者。つまり此れがファイナルラウンド……!

「今度はオレが先手だ!見せてやるぜ!コイツの最強ムーブ!!」

開幕と同時に、男突き。そして終わり際に男突き。
もう一回男突き…!何度でも男突き…!
そう、これこそ格ゲー史(?)に古来より伝わりし戦法『昇竜連打(ドラゴンダンス)
並の格ゲーなら硬直を狙えば良いのだが、此のゲームはクソ(直球)
仁の最強昇竜に隙はない。即ち、既に護身完了(戦いは終わっている)

「ハッハー!オレの素早い突きがかわせ……あ」

しかし、先と違うところは"昇竜拳"であること。
エンジョイ勢にはね、昇竜コマンドってむずいんだ。
さっきはタイミング良く打てば良いだけ。今回は連続。
斜め入れるのむずいよね。昇竜の隙間に出るTHE・普通中パンチ。
コマンドミスは誰もがやる道。
格ゲー兄貴たちはわかるみたいな顔をしている。

ジャスパー > 「聞こえてんぞ!」

誰が甘ちゃんだ!
後ろの格ゲー兄貴たちもこうしてぎゃーぎゃー言うのもこの場の醍醐味、みたいな顔をしている
ある意味、この場は非常に懐が広いのかもしれない
1ラウンドはタイムアップで終了した時は珍しさに少し周囲から感嘆の声が漏れていた


しかし、本人たちは負けるわけにはいかない
次で決める…!
再度、キャラ同士が軽い煽り合いを入れて次のラウンドへ

「てめっ」

開幕から仕掛けられるドラゴンダンス
なぜかガード削りすらある男突きを連打してくる技だ
当然ジャスパーもガードくらいはできるが、このままでは削られるかガークラされて終了である

すまねえ、俺と戦ってくれた数多の戦士(ほぼCPU)達よ…
だがチャンスがあるかもしれないとガードを入力しつつ待っていると…ガークラ直前で、中パンチ

「ふっ…!功夫(鍛錬)が足りてないんじゃないかぁ!?おらぁ!!」

そう。ガードを続けていたからこそ、ゲージがある
このゲーム、妙にゲージの溜まりが良いのだ。それがクソゲーを加速させている
中パンチの後隙に今度はコンボから連携ではないため…落ち着いて超地獄投げを叩きこみ、十割。まさしくクソ技

「――ナイスファイト」

殴られても文句が言えない性能だが、終わった以上、相手は戦友だ
立ち上がって、筐体の上から握手を求めよう…
どうしてこのゲームが生き残っているかは常世ゲーム史七不思議である

水仙 倫太郎 >  
「うるせぇー!!あー!!」

絶叫。此のゲームに10割は当たり前。
ミスしたら普通に死ぬ刹那の見切り。
やたら仁の煩い断末魔に負けず劣らずの悲鳴が聞こえた。
ゲームセンターが幾ら煩くても騒ぐのはやめようね。

「くっ……負けた……!」

台パンをしないのは根っこが良い子ちゃんだから。
ぐっ、と握り拳を作りうなだれた。
此の悔しさもまた、一期一会。
頭上から聞こえる"ナイスファイト"に顔を上げれば、
ふ、と笑みを浮かべて筐体の向こうから手を掴んだ。
分厚い鍛え上げられた男の拳だ。

「ふ、負けたぜ。いい投げだった。
 甘ちゃん(マンモーニ)なのはオレの方だったぜ……!」

此のクソゲー、友情が成り立つのはお互いの善性説ある。
しっかりとしたシェイクハンドの上に、
此処に男同士の友情が築かれた……と、思う。

「アンタ、やるな。中々の通(※お互いエンジョイ勢です)と見た。
 なぁ、此処はひとまず男同士の友情を祝してよ……」

「"アレ"、やろうぜ……!」

くい、と親指で指した背後。
そこはゲームセンターの中でもアンダーグラウンド……!
一部のマニアしか近づかない古の筐体群……!
そこに鎮座するは全ての男子(※諸説あり)ならば通るであろうもの。


 脱 衣 麻 雀 

ジャスパー > 勝ったには勝ったが、相手もまた自分のキャラの良さを生かした戦い方をしていた戦友だ
握手を求めるのは自然なこと

(うお…なんだ。リアル武道系か…?)

その手の厚さにちょっとビビったが、しっかり握手
なおジャスパーの手はふにゃふにゃである
力仕事は頼まれた時に学校の備品整理とかその程度であるモヤシ

ゲーセンではマナーを守って遊ぼうね

「アンタなんて他人行儀だぜ、ジャスパーと呼んでくれ
…ん?なんだ…?」

"アレ"と言われても、そこそこ規模のゲーセンだし好みもあるだろうからぱっとはわからない
親指で指してくれた先を見て――戦慄した

まさか…やるというのか
プレイするものはすけべだと自白するようなあのゲームを……脱衣麻雀(もちろん全年齢版)を…!
こ、こいつ…デキる…!

「踏み出すのか、地獄へ
いいぜ、付き合ってやるよ。あのローロちゃん(脱衣麻雀内のキャラクター)を剥いてやるかあ!」

もうこいつのことが大好きになってしまった
脱衣麻雀に恥ずかしげもなく誘ってくる馬鹿さは得難いものだ

髪をかきあげつつ、相手の背後の筐体へ向かっていこう――

水仙 倫太郎 >  
ふ、と口元を緩める倫太郎。

「ジャスパーか、いい名前だな。ジャス。
 俺は水仙 倫太郎(すいせん りんたろう)だ。
 占星術部って部活の副部長やってんだ。良ければ今度見学にでも来てくれ」

実際鍛えてるからガタイはいい。
見た目もきっちりワイルドコーデ。
それで部活動はちょっとオシャンティーな陽キャオーラ。
ぐ、とサムズアップすれば席から立ち上がる。

「ふ、何言ってやがる。男の友情を確かめ合うのに、
 アレ以上完璧なゲームは存在しないぜ。そうだろ?」

そう、確かに己のスケベさを醸し出すゲームだ。
だが待ってほしい。男には誰しも得てして(?)
その人間が持ち得る男心(スケベダマシイ)がある。
即ちこれは、胸襟を開く行為。正しく倫太郎なりの友情の証。

「俺達で行けば地獄だって天国さ。
 にしても、いい趣味してんな。オレはマイちゃん(※)がいい」

片目隠れの女の子。彼女そっくり。
え、彼女いるのにやるのかって?
それとこれとは別なんだよ。
向かい足取りも軽く、表情も爽やか。なんなんだお前。

というわけで二人揃って仲良く筐体に横並び。
この微妙な古めかしさとわざわざ筐体に乗っけてある銀灰皿。
ゲーセンの中でも特に"治安の悪さ"の雰囲気を物語る。
幸い今日は、そういった半グレ(ヤンキー)はいないようだ。
コインを入れてレッツプレイ。効果音や画面は実際なんかポップでえってぃ。
女の子もそりゃもうかつての有名絵師を使って大分えってぃな感じではある。
が、しかし、しかし、だ……。

「配牌しょっぱすぎねぇか……???」

そう、このゲームは魔境…!沼…!
脱衣麻雀と名ばかりの理不尽麻雀…!
何故なら配牌確率の悪さや妙に強いCPU…!
助平心を逆手に取り100円を搾取する悪魔のマシーン…!
商売のためには何でもするレトロゲームの悪魔…!
倫太郎の表情も強張る。こころなしか顎も長い(※幻覚です)

ジャスパー > 「お、りんたろーだな。よろしく
……そのガタイで占星術やってんのか……ギャップってやつだな。すげーぜ」

てっきりラグビー部とかだと思っていたのだがかなりスピリチュアルな感じだった
ただし、やりたいことは人それぞれ。馬鹿にしたりなどせず、ぐっとサムズアップだ
占星術にも興味が無いわけでもないし、心のメモ帳にしっかり書き留めておこう

「確かに…そーだな!
口に出すのは恥ずかしいが…このゲームなら…!」

ルールは至って単純な四麻
プレイヤーの数に応じてNPCの数も変わるため、2人でやるのがある意味ベストと言えるゲームである
ちなみにローロちゃんは巨乳のほわほわ系である。意図はない。決して

まるで猛暑の日にコンビニに入った時のような表情で筐体へ進み、共に座ってクレジットIN
こわいひとたちも今日は居ないようだし、どこかに居たとしてもこのガタイの良いブラザーが居れば大丈夫だろう、きっと

「いやーやっぱこの腰の感じがさあ、いいよなあ…」

やたらキャラたちがセクシーポーズを決めてくれるオープニング画面
ついつい視線があちこちに動いてしまう
こわいひとが良く居たため、実際のプレイしたことは無いが…麻雀のルールとちょっとした定石ぐらいは知っている
こういうゲームはどちらかといえばゲーム部分が弱かったりするんだ
へへ、剥いてやるぜ…!


ジャ配牌↓
萬268 筒9 索3799 東西北発中


ざわ……!ざわ……!
紛うことなきクソ配牌…!

『てんほー!!』

「は?」

そして始まった瞬間ローロちゃん(親)が可愛らしい声を上げた
…ヒリついてきやがった…!
このゲーム"ヤって"やがる…!

ついつい顎も四角くなって面長になる(幻覚です)

水仙 倫太郎 >  
「ああ、マジでいい。
 くびれもいいけど地味に太ももも……」

「……って、言ってる場合じゃねぇだろ……っ!これ……!
 通るか……!こんな……っ!東一局初手天和(てんほー)……!」

洗礼…!脱衣麻雀ゲームの洗礼…!
数多の男たちの欲望を擽る美少女…!即ち、餌…!
スケベにつられた男たちが夢見る泡沫…!
玉砕…!システム(理不尽)による、玉砕…!

「だが……まだだぜ……!
 まだ俺の100円(ライフ)は尽きちゃいねぇ……!」

一見難攻不落に見えるこの要塞(衣服)……。
その実これはゲーム……!つまり、"クリア"は理論上可……!
そうでなければ、娯楽の意味無し……!
ぐ、と奥歯を噛み締め再戦……!命の100円……!
ジリジリとした空気は本場の雀荘と負けず劣らず……!
野郎二人、画面の三人美女とにらみ合い……!


りんたろー配牌

222 333 444 66 東


「きたぜ……!染め手……!
 此処までの速さで……!三暗刻清一色(サンアンコウチンイーソー)……!
 ツモで上がれば四暗刻(スーアンコウ)……!役満……!」

天啓……!正しく神の手配!
リーチ……っ!迷いなくリーチで東を切る倫太郎……!

マイちゃん > 「ロ、ロンです……」
水仙 倫太郎 >  
「は?」

無慈悲……っ!非情……っ!
画面の向こうの彼女(マイ)(※彼女に似てるだけで別人)から告げられる宣告……!
字一色(ツーイーソー)……!役満……!
圧倒的……トビ……!

「あ、ああぁ……!あ……!」

ぐにゃぁ…………。
曲がる……折れる……!
吹き上がっていた通しが……悪魔(びしょうじょ)の笑顔で……歪む……!
へなへなと……へこたれる……!
(※異能の影響でテンションが影響して立てなくなるくらいしおしおになった)

ジャスパー > 東二局
ジャスパーはまたしてもクソ手
だが、隣の戦友が最高のツモを見せる
このゲームは点数差によって脱衣具合が決まる
つまり、良手でアガればアガるほど、そこにはパラダイスが待っている―――

「り、りんたろーーー!!!!!」

麻雀を齧ったエンジョイ勢では到底太刀打ちできぬ打ち手(美少女)…!
トんだ戦友はゲームから除外され、NPCが入る
そう、このゲーム…参加した"人間"が全員トぶまで"続けられて"しまうゲーム…!!
新たに参加したのはミミミちゃん。メガネをかけた巨乳委員長だ

「…任せな、ブラザー…!」

臨む、東三局
流石に天和地和は出ない…一見穏やかに、ゲームは進んでいく
確率の偏りか…ジャスパーの手配、ここまで(※東二局しか経っていません)で、最良…!僥倖……!!

萬11 筒11999 索222 西中

ツモ 西

ざわ……!
ツモはなかったが、またも十分三暗刻、四暗刻が狙える…!!河にもまだない…!!出る可能性、十分…!!
だが、表情も読めない美少女(強敵)相手に…!切って……いいのか…?

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

脂汗。手が震える
だが、ここで勝負しなければ…楽園を拝むことはできない…!
…震える手で、中を捨て―――――

ローロ > 『ロン』

あっ

システム > 『国士無双 十三面待ち 64000』
ジャスパー > 「ありえる、か…!そんなこと…!小数点以下の、確率…!何度…!!
そ、その笑顔の裏で、俺たちを…!!あ、あああ、あざ笑って…!」


ぼーん、という効果音と共に、GAME OVERの文字
続いて、キャラクターたちが『お疲れ様♪』と労ってくれる

「……りんたろー…。俺たち、よくやったよな……」

せめて…友人と、涙を流して健闘を称え合おう

水仙 倫太郎 >  
かわいい声が耳に響く。
うーん、これだけでもまぁいいか。
美少女に罪はない。憎むべきはゲームメーカー。
滅びろクソゲーメーカー。心のなかでビシッと中指。

「ああ……そうだな……ジャス……。
 ……こう考えようぜ?俺達の100円で……」

「彼女達の笑顔が買えた……ってよ……!」

そう、彼女達は脱がされる役を出ているのだ。
こんな俺達の情熱を叶えるために麻雀をやってくれている。
罪はない。安いもんだ。100円位……。
ふ、と力なく笑えば親指を立てた。
男は何時だって痩せ我慢するもんだ。

「でもまぁ……しばらくは……いいか……!」

流石に受けた傷は……深い……!

「よぉ、ジャス。飯食いにいかねー?
 美味いラーメン屋知ってるからさ、気晴らしに行こうや」

よっこいせ。とりあえず気を取り直して筐体に離れる。
今は画面さえみない。受けた傷は時間が治すけど、
彼女達の笑顔を見るのは今だけは……辛い……!

ジャスパー > 「―――ふっ、そうだな。どうせ持っててもファストフードとかに使ったであろう金だ
それなら、いいか…」

画面では今でも、彼女たちが笑顔を見せてくれている
今日の戦利品は、それでいいだろう

「…そうだな…。
お、まじ?いこうぜいこうぜ~」

沈痛な面持ちもすぐに明るくなる
新しくできた友人とラーメン。なんと素晴らしい響きだろうか

「じゃあな…また絶対脱がせに来るぜ」

今は諦めてやる。だがいつかは…と
いい笑顔でサムズアップしてから…友人と共にラーメン屋へ向かっていこう――

ご案内:「学生通り」からジャスパーさんが去りました。
ご案内:「学生通り」から水仙 倫太郎さんが去りました。