2026/02/13 のログ
紫陽花 剱菊 >  
痺れが解けると共に、すずろの儘に距離を取る。
構わず踏み込む……直前、静止。

「…………。」

然るに、斯様な怒りを理解出来る。
然れど、獣に刃を握らせるは能わず。
人であるが故に、刃を振るう。咎も力も、手中に握らん。

「……逃げたか……。」

いわんや、追走も出来よう。
被害者がいる以上、優先せねばならぬものもある。
名残も惜しまず、衣類を翻し背を向けた。
紫紺の輝きも宵闇に溶け込み、街頭の光に消え征くのみ。

「……、……我欲か。」

吐き捨てられた言葉が、突き刺さる。

「……あの時、私の我儘を通せば彼女は隣にいただろうか……?」

我を押し殺し、他を尊重する。
誰ぞ為の血に塗れ、流れに流れて彼方の地。
静寂にぼやく言葉に、答えるものは何処にも無き。
後に辿り着いた委員会の喧騒に、唯かき消さられて行くのみ。

ご案内:「夜の学生通り」から紫陽花 剱菊さんが去りました。
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