学生通りから分かれる路地に入れば、大小さまざまな部活施設、商店などが立ち並んでいる。まさに商店街である。
学生街のほとんどは商店などの施設で占められており、常世島の住民たちが生活する中心となる。
生活するに必要な食糧などは全てここで手に入る。
※商店街の路地に限らす、商店街にある施設なども含んでロールすることができます。
参加者(0):ROM(1)
Time:18:48:29 更新
ご案内:「商店街」からアーテルさんが去りました。
■アーテル > 人の姿で衣食住を満たそうと思えば、
学園に所属するという立場を得たうえであれば、この島なら大体は保証されるだろう。
そこからあぶれた者たちもいるわけなので、気軽にとはいえない。
どちらかといえば今の自分の立場はそこに与れない側に近いので、
大手を振って人の姿で学内をうろちょろするのはリスクだろう。
元々人の営みには慣れたクチだが、学園から首輪をつけられて過ごすのも性に合わない。
かといって怪異らしく過ごそうものなら無為な争いになってしまうので、
この島に害のない、単なる旅行客くらいの立ち位置にいるつもりなのだろう。
元々そこの環境にいる生き物の一種に、姿形を似せることにして、
キジも鳴かずば何とやら、目立たず過ごすことこそ肝要なのである。
「いつまでも山で寝泊まりってのも、考えもんだしなぁ……」
とはいえ、これも人との関りを求めたがる怪異なれば。
寝起きを山のふもとで過ごしていれば、どうしても人との距離は縮まりにくい。
衣はともかく食住の問題の先に、そういった懸念も考えていかねばならない。
そういう意味での猫でもある。人の善き隣人だからだ。
体をゆっくりと起こし、振るう。
辺りに埃やらが舞い散るが、誰もいないところなので遠慮がない。
「表通りはちょいと避けて、日陰からじっくり攻めていきますかねぇ。
まあ、じっくりやろうじゃあないの」
猫たちがたむろしていそうなところはまず避けつつ、
その姿は空腹を満たしに路地裏の闇へ溶けていく。
これはまだ、猫社会というものを諦めてはいなかったようだ。
■アーテル > くぅ、と腹の音がなった気がした。
何のために彼らに近づいたのか、これが理由だ。
まずはフレンドリーに近づいて、あわよくばおこぼれかなにかをとの狙いだったが、
当たり前だがどうにも交流のお作法が人と違うらしく、
不審猫さながらの振る舞いで以て近づいたのがよろしくなかった。
においがそもそも違うという所には気づけないものの、
それだけは寝そべりながらも反省するところであった。
「うまくいってりゃ、猫の姿で飯の出るところを知れたのかねえ……」
怪異であるがため、本来であれば食事など不要である。
しかし、猫の姿を模倣する以上、その性質に沿った生き方をしなくてはならない。
この姿である以上は腹が減るし、眠くもなる。
そういう過ごし方を選んだのだから、その作法に従っているのだ。
正直このままでも死ぬことはないが、ひたすらイライラするし食欲が治まることもない。
大人しくなんでもいいから食べられるものを腹に入れた方がいいのだ。
この島で過ごす上で、人の姿では大よそ不自由ないのだが、
猫の社会はまだまだ不慣れだと苦笑した。
■アーテル > 商店街にはその人の営みに乗じる猫が多い。
食事の機会も、隠れる場所も豊富で、明確な外敵の少なさなどの利点があるからだ。
グループを作り、序列を決め、集会につどう彼らは、
この通り同じ猫じゃあねぇかようなどと言いたげにやってきた、
見た目は似ているがにおいがどうにもそれっぽくない妙なイキモノを、
同胞として向かい入れることを躊躇した挙句、排除に動いた。
まあ、見ないツラのよくわからない何者かが、仲間面して肩組んでこようものなら普通に怖いだろう。
ちょっとした非日常が軽いノリで彼らをつついてしまったわけだ。
この身に秘めた猫ならざる力を振るえば、この程度の畜生が幾ら束になろうと劣る理屈は欠片もない。
だが、この人の往来がある場所でそれはもっと大きな諍いの元だ。
例え無血でここを乗り切ったとて、猫ならざる己を見た同胞予定達が尻尾巻いて雲散霧消なんかしたりして、
元々ここにいた猫の集会が一晩で神隠しなんて話題になれば、
それだけ居づらくなる理由を作ってしまうことになる。万が一だろうとそれは望まない。
故に、ここは戦略的撤退を余儀なくしたというわけだ。元々の秩序は貴ばねばならない。
「しっかし、ほんっとしつっこく追い回してくれやってからに……」
改めて自分の乱された毛並みを見回した。
路地を駆け抜ける際に木の枝やら石壁の角やらで擦ったりした名残だろう。
糸くずや埃に塗れてなんともみすぼらしい姿だが、怪我の類は幸いしていない。
あちらさんもにおいの妙なイキモノに触れることに躊躇したのやもしれない。
堂々と人の言葉を扱うが、周りに人がいないのは足音やら何やらで分かる。
本来であればもっと周囲に気を配るべきだが、
その身で全力疾走かました後はどうにも疲労困憊になってしまうものだ。
今はまだ、粗いアスファルトの上で寝そべっていたかった。
■アーテル > 一般に、ヒト個人の権利が及ぶ範囲は明確に権利が与えられた場所だ。
それは土地であったり、家であったり、賃貸アパートの一室であったり、
それ以外は公のものとして扱われるのが慣例だろう。
だからと傍若無人に振る舞ってよいというものでなく、
法やら何やらマナーやら、様々なものには縛られる。
だが、公の場所ならただ通りすがるくらいなら大よそ自由だ。
猫の世界は少し違う。
従うべき法や律が最初からあるわけではなく、
個々の主張する縄張りという形でテリトリーが決められる。
人の作った建造物など特に意に介さず、屋内屋外関わらずどこからどこまでを、個々が自由に決めている。
屋外だからとそこを気軽に通りすがると、当然縄張り主の尾を踏むことになる。
人が人の領域を侵そうものなら話し合いや法や権力で解決するのが正攻法だが、
猫の世界でのそれは、どちらかが退くまで生傷絶えない争いを意味する。
「……いってぇ……」
黒猫が一匹、商店街でもさびれた雰囲気の通りで横たわっている。
乱雑に荒らされた毛並みといい、一戦やりすごしてきたといったところか。
ご案内:「商店街」にアーテルさんが現れました。
ご案内:「商店街」から幣 美奈穂さんが去りました。
■幣 美奈穂 > びくっ!
幾匹かが、耳を立てて顔を上げてきょろり。
何かを感じたようです。
ちいさく鳴けば、それを合図に目を覚ますにゃんこさんが増えますと、解散なのかみながゆっくりと集会所を出ていきます。
膝の上の黒にゃんこさんも大きなあくびをしてから、膝からおります。
みなほ、ほっとします。
つぎつぎとにゃんこさんが去り寂しくなる集会所。
そんな中でも、まだ堂々と惰眠を貪るおっきなにゃんこさん。ぶさかわいいです。
その毛並みを軽く撫でてから、みなほも黒にゃんこさんを追いかけようと、集会所から去るのでした。
■幣 美奈穂 >
さっそく、知り合いさんがせびってきます。
そんな事もあろうかと!
自炊しているみなほ、出汁取りに使った煮干しや鰹節を乾かしてから煎りしたものを、にゃんこさんたちのおやつに常備と、巾着から取り出します。
塩分はとことん抜けているのです。
煮干しは一尾ずつ、手に持ってにゃんこさんの口もとに。
にゃぐにゃぐ食べている姿にほんわかです。
そして程よく満足したにゃんこさんたちが好きに寝そべり、なんか会合をしています。
でも、みなほにはにゃんこ語は判りませんので、頷いているだけです。
あと、お膝の上に乗って来た黒にゃんこさんがいて、身動きが取れないのが大きいです。その毛並みを軽く好きながら、そしてお腹を見せたのでお腹もわしゃわしゃして。にゃんこさん集会が終わるのを待つみなほです。
■幣 美奈穂 > 「…………」
商店街の少し奥、周囲の店舗の形から出来たちょっとしたスペース。
その片隅で、背筋を伸ばした正座をして、ふんふんと頷いているみなほ。
少し見えない間に増えたにゃんこさん、その子が何処の子なのか?それとも自立している(野良ともいう)にゃんこさんなのか。それを把握しようと後ろをこっそりと追いかけてきたのです。
時々、後ろを振り向く真っ黒なにゃんこさん、何を見ているのかと振り返ってみますが特に珍しいものはありません。
商店街の人に呼び止められて、おやつの飴ちゃんを頂いたりもしますけれど。はっと気付いて探せば、少し先で毛並みを舐めて休んでいる黒にゃんこさんの姿。
全然気付かれていない、ばっちりな追跡です。
みなほ、探偵さんになれるかもしれません。
慌てず速足で休んでいるにゃんこさん、近付けば顔を上げてじ~っ。そしてゆっくりと歩きだす。
そんな後を付いていけば、何度か来たことがあるにゃんこさんの集会場です。何度か集会にお邪魔した事がありますし、顔見知りのにゃんこさんもおりますのでぺこりとご挨拶。
ご案内:「商店街」に幣 美奈穂さんが現れました。
ご案内:「商店街」から大神 璃士さんが去りました。
ご案内:「商店街」からハインケルさんが去りました。
■大神 璃士 >
「年上、か。この島じゃ、見た目で歳を推測するのが難しいからな。」
外見的には年下に見えそうな少女だが、もしかしたら自分以上に生きている可能性も否定は出来ない。
流石に女性に対してそんな言葉を直截口に出す程、青年も無神経ではなかったが。
「それなら、変わるように頑張る事にする。
この島は、前に居た所とは随分違うんだからな…「合わせる」事も、必要なんだろう。」
そんな、少しばかりの変化の決意。
続く少女のお買い物の要望には、少し穏やかな雰囲気で。
「分かった、それじゃ行くか。」
こちらも席から立ち上がる。
服についての悩みは…まあ、青年も似たようなものであった。
特に咄嗟の事態では、確実に服が駄目になる。
そうして付き合った先では、女子の買い物というものを身を以て思い知る事になるのだった。
自分の服はサイズさえ合えば大雑把に決めてしまうので、「似合うものを選ぶ」という買い物は
全く未知の領域である。
それでも青年なりに懸命に似合う服には似合う所を、どちらがいいかにはその回答を出し。
長い買い物の時間をその身で実感しつつも、何処かで楽しむような気持になるのであった。
そんな姿が巡回中の風紀委員若干名に目撃され、密かな噂となったのは、また別の話。
■ハインケル >
「うむうむ♪ 年上の言うことは聞いとくもんよー♪」
年上…たぶん、年上である。おそらく。
「でも変えようと思わなかったら絶対変わんないしなー。
なんだか言い訳にも聞こえるよね」
そんな、ちょっと厳しいことも言いつつ、立ち上がって。
「服っ」
そう明るく言い放つ。
人狼モードになるたびに破れるので実は服の出費が一番多い。
そして、カワイくないとヤダ、というのもあり更に出費が嵩む。
さすがにそっちまで金を出せ、とは言わなかったものの。
あれは似合うかこれは似合うかどっちがいいかうんにゃらかんにゃら。
食事の時間を遥かに超える時間買い物につきあわされることとなり……。
女の買い物は長い、という通説も思いっきりその身で味わうことになったのだろう──。