2024/06/19 のログ
ご案内:「常世公園」に深見透悟さんが現れました。
深見透悟 > 「やー、梅雨の合間の散歩は良いものだ、新古今和歌集にもそう書いてある。」

雨上がりの公園をテディベアが歩いている。
言うまでも無く自称天才魔術師の深見透悟だ。
テディベアサイズの水色のポンチョと同色の長靴を身につけ、防水対策の施されたポシェットを提げた姿は普段以上にファンシー。

「はりきって梅雨仕様で着てみたけど、ちょっと気が早かったかしらん」

雨具を調達したのは良いもののテディベア姿での外出機会に恵まれず、今日こそと思って外出してみたら天気は良くないものの雨が降るほどでもなく。
けれどまあ、楽しいからいいか、の精神で公園内をぶらぶら歩いている。

深見透悟 > 「こーんな天気だから出歩いてる人も少なめかぁ。
 残念無念、このリリィの愛くるしさを自慢出来るチャンスでもあったのに……」

中身は自称天才魔術師だが、ガワ――ぬいぐるみの愛らしさは重々承知している。
なんせ親友から譲り受けた大切なテディベアだ。自慢出来るなら全力で自慢したい。

「ま、リリィはエブリデイキュートマックスだしいつでも自慢出来るかー」

ぽじてぶぽじてぶ、と呪文のように唱えながら楽しくお散歩テディベア。

深見透悟 > 「今度は傘でも探してみるかなあ」

モフモフなテディベア・ハンドでも持てる物がベスト。
そんな事を考えながら、ゆるゆると公園を一周したテディベア。
すると天からぽつぽつと、雨粒が落ちてくる。

「お、降って来た降って来た。
 よっしゃー、街を練り歩くぞー!」

雨が降り出してテンションがややアップ。
ポンチョの裾をはためかせ、足取り軽く公園を後にする。

……数時間後、思った以上に湿気を吸って重くなった体にひぃひぃ言いながら家路を歩くテディベアが居たそうな。

ご案内:「常世公園」から深見透悟さんが去りました。