2024/06/27 のログ
ご案内:「常世公園」に深見透悟さんが現れました。
■深見透悟 > 常世公園のベンチにテディベアがちょこんと置かれていた。
否、置かれているのではなく座っている。手にはスマホを携えて、ぽちぽちと画面を叩きながら。
自称天才魔術師にして自称幽霊の深見透悟だ。
「ん~、やっぱ食べ物関係は稼げるなあ……」
バイトも儘ならない身としては、お金を稼ぐのも一苦労。
様々な方法を試し、最終的に行き着いたのはレビューブログによるアフィリエイトで稼ぐという方法だった。
初めの内は興味本位の半信半疑で始めた透悟だったが、何がハマるか分からないもの。
大稼ぎとはいかなくとも、小遣い稼ぎ程度の軌道には乗せられている。
「とは言え商店街のお店紹介だと限度がある……さてどーしたもんか」
スマホを一旦脇に置いて、大きく背伸び。
スマホの長時間使用は肩が凝るなあ、とぐるぐる腕を回してみたり。
ご案内:「常世公園」に能守重高さんが現れました。
■能守重高 > 少し使い込まれた端末を片手に散歩。
足音がとても静かなけれども火薬臭い少女が公園で一休みしようと通りかかる。
誰もいない公園、否 ベンチにテディベアが一体置かれているような。
今視界にとらえた時にそのテディベアが動いたような気がする。
(え?ゑ?? 見間違いでござるか!?)
ぱちくり 瞬きを繰り返す少女、端末を懐にしまい込みながら
まずは確かめようと公園内に入り込みちょっと遠目にテディベアの一手一動一腕回しを見てしまった。
「いやあれ、動いているでござるぅ!!」
見間違いでもなんでもなかった、テディベアって動くものがあるのでござろうかと
少女は自身のほっぺを摘まんでみた 痛みはある あれはなんだ?という信じられない顔で見た。
■深見透悟 > 「何と言うかこう、食べ物レビューも良いけど華やかさも欲しいよねえ。
とこトレとか、ああいうので特集記事一本書いてみたり……おぶぁ!?何事!?何が動いてるの、地面!?」
ブログに載せる記事についてあれやこれやと思考を巡らすテディベア。
今微妙に波に乗ってる食べ物屋紹介も半分近くは他人の食レポに少し手を加えて執筆されたものだ。
この方法ではいずれ頭打ちが来る、と危機感を覚えないわけではない。
であれば、早めに食レポ以外の記事にも手を着けておくべきか、と過去のビュー数などを眺めながら、方向性を模索していた。
が、突然明後日の方向から声が上がり、ビクッと跳ね上がったかと思えばきょろきょろと辺りを見回した。
何かブログのネタに出来そうな事件でも起きたか、と。
……その中心に居るのが自分であるなどとは夢にも思っていないテディベア。
■能守重高 > しまいには目の前でテディベアが人の言葉を流暢に喋っている始末です
少女がいた世界にも似たようなものが普通に居りましたが、魑魅魍魎、妖怪、精霊、幽霊がいた所から
この常世に降り立って久しくありとあらゆる異能や魔術やその他は多くいる地において
その手のものの魂やら気配を感じ取れる身からすれば
どれが生きているのか死んでいるのかはたまたそうじゃないのかの区別はつくのに、
今はただぬいぐるみのテディベアは何で動いて喋ってあまつさえ端末を弄っているのかを知りたい!
そして そのテディベア きょろきょろとしだしたではありませぬか。
ずいずいと少女はテディベアが見える視界の低さを考えて
極めて至近距離にいきなり迫ってテディベアを優しく抱き上げてみたい!
「もし。汝が不可思議にして人の言葉を口にするのは何故でござろうか?」
少し古臭い口調と緊張した真顔でテディベアを抱き上げる風貌はあまりに不釣り合いな事に気づいていない。
(悪しきものならば滅はできなくも封は出来よう!)
割と不可思議なものは封印がよいのではという考えだった。
テディベアの反応を知りたい、ぬいぐるみが単に自我を持ったのか
それともテディベアの中身が別物なのかどうかも確かめたいのだ。
■深見透悟 > 「ハッ、まさか大時計塔が変形合体してロボになったりとか!?
……って、おわあああ!?なに、何事!?さっきから俺ってば驚いてばかりじゃない!?」
まさかも草加もあったもんじゃない予想を口にしつつ大時計塔へと振り向こうとしたテディベア。
しかしながらそれよりも早く、急接近して来た少女に抱き上げられてしまう。
急に自分の体が浮いた事に驚きを隠さず、少女の腕の中でもごもごと手足を振り回したりしていたが、
「は、はいっ!?
……なーんだ人が持ち上げて……なるほど、驚いたわあもう。
あ、何でクマのぬいぐるみが喋れるかって?……ふっふーん、それは幽霊がクマのぬいぐるみに取り憑いて入り込んで動いているからさ!!」
えっへん、状況が分かれば瞬時に落ち着きを取り戻すテディベア。
少女の問いにも確りと応え、挙句の果てに偉そうに胸を張る始末。
■能守重高 > 「ん? んん、ふむ。ぬいぐるみの中身が違いますな。
なんぞの中身が浸透し定着してしまったのか不可思議な出来事が目の前にあるでござ」
少女は異能でテディベアを見定めた、なんかズレている。
ぬいぐるみが自然に長い年月を経て自我を成形し定着したのとは違い、
おそらくは何者かが謎の技法をもって魂を定着し固定しその躰を動かしているとなればこそ。
子供を抱くようにしてぬいぐるみを持ち上げまじまじと見つめてしまった。
「某が抱き上げましたでござる、申し訳なし。
然らば 怨霊の類でもなさそうでござるし安心したでござる。
不可思議な事もござるな、自我もあるでござろうからおろすでござる」
落ち着いてきているテディベアをそっとベンチの上に下ろそうと
抱き上げていた体勢からベンチに腰を下ろしてから横にテディベアを下ろそう。
■深見透悟 > 「やだわあ、それならそうと一声掛けてくれたら良かったのに。
女の子にハグされるなら満更でも無いんだから、テディベアとして!……テディベアとして、うん」
テディベアだからですよ他意は無いですよ、と念押ししつつ。
動いて喋る珍妙なテディベアの正体を把握した少女がベンチに腰掛け隣にテディベアを下ろせば名残を惜しむ様に振り返る。
突然のことだったから心の準備が出来てなかった己を悔やみながらもひょいと腕を上げて。
「そんなわけで俺、深見透悟。天っっっ才魔術師の幽霊!
……お嬢ちゃん?お姉さん?お名前はなんてーの?」
随分と個性的なカッコしてますけど、と少女の装束をまじまじと見る。
こういうのが流行ってる……わけじゃなさそうだな、とやや暑そうにも見える姿に首を捻った。
■能守重高 > 「いや中々西洋チックでぬいぐるみが動いているのは中々
お目に掛かる事は稀でござる、大抵は討滅されているものでござるから
テディベアは抱きあげることは初めてでござるが柔らかったでござる」
時々仕込まれているのではと思う喋るタイプのぬいぐるみはお目に掛かったことがあるが
大抵はプログラミングされた機械仕掛けの一定の言葉しか喋らない仕込みものだった。
今しがた抱き上げて抱きしめ下ろしたばかりのぬいぐるみ兼天才魔術師と名乗ったぬいぐるみ否彼は。
ほほうと感心したように見下ろす少女は姿勢を正したかと思うと
胸に右手を当ててから名乗りの向上を口にせん。
「某の名は 能守 重高(たかもり しげたか)
魔術師ではないのでござるので…何と言ったらよいのか。
陰陽師がいるようなので陰陽師でござるな。」
なんていうか動きやすい和服しか着ていない。
スカートとかはく事を好まず肌を晒すことも極力避けている。
見た目は暑そうだが全く汗の一つもかいていない。
■深見透悟 > 「ほうほう、タカモリさん……
陰陽師、かあ。何と言うかそういう感じには見えないねえ。
どっちかと言えば魔術よりは忍術とかそういうカッコに見える。あ、あくまでそんな印象ってだけね」
彼女なりの理由や目的あっての今の服装なのだろう、それを尊重しようとするテディベア。
暑そうに見える割に汗一つかいていないことを見れば、今の服装は彼女にとってデフォルトであると容易に想像がつく。
それに透悟自身だって魔術師を名乗る割にクマなのだ。見た目でどうこうなんて言える立場では決して無い。
「まあよろしくねタカモリさん。
それより良いでしょう~、テディベアのモフ加減は。
お近づきの印にもうちょっとモフっても良かですのよ?」
ほらほら、と両腕を広げてみるテディベア。
ちょっと調子に乗っている。しょうがないね、中身は純然たる男子高生だ。
■能守重高 > 「某前にいた世界が割と修羅と戦が蔓延る世界でござってな
平和な陰陽師なら絵巻物で描かれていそうでござるが、
そうでなかったでござるので忍術は使えぬでござるが
飛び道具であらば銃火器なら使えるでござるよ。魔術は魔力が必要でござろう?
某 ないでござるよ 魔術体内回路。」
まさか狙撃手兼ねた陰陽師と名乗るわけにも参らん。
手持ちに銃火器を持ってなさそうにしているので陰陽師とだけ名乗っておこうとした。
祭祀局に属しているのだから嘘でもない、テディベアも見た目的に暑そうに見えるも先ほど憑ついてと聞いた
暑くはないのでござろう、見た目はともかく中身を見ている少女は見た目を決して馬鹿にはしていなかった。
「では もふ をするのでござる。
持ち帰ろうかと一瞬思ったでござるが それをすると誘拐になるでござる。
一人の…殿方でござるな、男性を抱き上げるのは稀有な事でござるが…不思議な事でござるな」
両手を広げていたテディベアをまた再び抱き寄せてから
今度は胸元に添える感じで子供を抱くように抱きよせてみる。
女の子特有の香りならまだよかった 香るのは 硝煙の香りが8割だった!
火薬の燃えた香りがとてもかおってしょうもない!
■深見透悟 > 「ほうほう、なるほどなるほど。
まあ昨今魔術回路を有さなくても何とかなる方法はあるらしいけどねえ。おっと話が逸れる。
銃火器……ほーう、俺ってば根っからの魔術師の中で育ってるから、鉄砲は詳しくなくてねえ……
機会があったら今度見せて欲しいな!」
今度で良いので、今度で。流石に公園のど真ん中で銃火器を披露して貰うわけには行かない。
ひとまず彼女の名乗る陰陽師という肩書をすんなり受け入れ、そっちはそっちでどういう術式などを使うのだろうかと興味は沸くものの。
「あらやだ流石に初対面でお持ち帰りは……された事あるな。
まあ俺ってば実体は幽霊なもんで、攫われたところで誰も気にはしねえんだけどさ!
殿方……そーだけどまあ、それ以前に今はテディベアなのでー」
何が なのでー なのかさっぱり分からない理屈を捏ねつつ。
わーい、と今度は心の準備もした上で抱き寄せられる。
もふっとテンションアップ、硝煙の香りがミスマッチというかまあこれはこれで、とギャップを楽しんだりしやがるテディベア。
……まあ、昔はこのテディベア自体がタバコ臭かったという経歴もあるので多少は気にしないのである。
■能守重高 > 「魔術回路なくて魔術の媒介は必要ないのでござるか?
昨今の流行でござろうか、魔術は不可思議でござるな、
某はよく分からないのでござる、色々と呼べるでござるが、
街中で出して公安委員に呼ばれないものから戦場で使うライフルまで見せる機会があらば…あるのでござろうか。
某 使う時はひっそりと忍ぶので見せる機会は限られるでござる」
今は術で収納している、ほぼほとんどが対物か対人ライフル、狙撃銃、
アサルトライフルやショットガン、ハンドガンである、古いので言うと見た目詐欺の火縄銃辺りか。
風紀委員に属していた時は堂々と持ち運びしていたが今では危険すぎて収納せざるなかった。
「あるのでござるか、罪深いでござるな。
持ち帰りしたくなるくらいのかわいらしさで女たらしの魔性が香るのでござろうか。
さらわれても最悪 その躰を捨てて逃げればよいのでござろうな。
しかし抜けたら次の躰を探す旅になるという訳で。」
世知辛い。抱き寄せたが少女は胸は大きくもなく
胸当てみたいなものを装着している関係上硬い感触しかない。
硝煙の香りと火薬となんていうかとても何か燃えたあとの燻された香。
「この位にしますか。もふもふごちそうさまです」
数分ほどモフりました。
名残惜しそうに彼をそっとベンチの上に立たせます。
■深見透悟 > 「魔術も日進月歩、新しい視点や概念の応用で進化してるってことさ。
ま、分かんない人には分かんないのはしゃーない!特に魔術回路が無いんなら、気にすることでも無いからねえ。
基本的に街中で銃を出したら怒られるっぽいけども、それはそれとして。
そっかー、それは残念。訓練施設とカで見れないかな?まあ、無理にとは言わないけど」
せっかくだから一度見てみたいと思った透悟だったが、機会が限られるとなれば無理強いは出来ないなと諦める。
その限られた機会の内に偶然居合わせることも……あるのか?ないのか?
「あっはは……どうにもぬいぐるみとしか思われない事がちょいちょいあるので
実際ぬいぐるみだから訂正入れない俺も俺なんだけどね!
え?いや、この体は捨てたりなんかしないよ、親友から貰った大事な大事な相棒なんだ
……それに、一応ぬいぐるみじゃない身体もあるにはあるし」
こちらも抱かれ心地を堪能しようと思ったら何だか硬かった。
思わず「カタっっっ!?」と声が出掛けるところだった。失礼極まりないし下心が露見してしまうのでグッと堪えたけれど。
「……あ、はぁい。おそまつさまでした~」
結局モフを奢っただけの形となったが、まあ女の子に抱っこして貰えただけで儲け物だからと前向きに捉えるテディベア。
ベンチの上に立たせて貰ったら、そのままちょこんと腰を下ろして。
■能守重高 > 「左様でござるか、魔術師にはなれそうでないでござるが
某は陰陽術があるでござるので似たようなものでござろうが
それ以上は望まないでござる、隣の芝は青い。
街中で暮らす時の規則は覚えているので場に応じて過ごしているでござる。
訓練施設より射撃場なら大丈夫であろうか、場に相応しいとかで。」
時々とても長い射撃場とかでライフルを撃つ機会がたまにある。
一種の携帯用大砲みたいなやかましい音がするので機会に恵まれたらよろしかろう。
「ぬいぐるみの構造上 濡れたら中身も濡れるのでござろうか。
普通の洗い方は縮むからして ドライであろうか。
それは捨てられないでござるな 頂き物はむげに扱ったら天罰が下るでござる」
防弾チョッキを着ているから硬かろう。
なんか悶えているのには気づかなかった、モフるので夢中になってたから。
「ではまたいずれでござる、さらば」
ええと確か、と顔をテディベアに近づけると
ちゅっとリップ音を小さく鳴らし ひらひらと手を振ってから公園を後にしていきます。
ご案内:「常世公園」から能守重高さんが去りました。
■深見透悟 > 「まあ得手不得手も人によって違うしねえ……
人それぞれで良いと俺も思うなあ~、うんうん。
ちゃんと順応しようとしている、偉い……俺も見習わないと……」
ある意味順応しきってるまであるテディベアだが、まだまだこの世界の規則に従えている自信は無い。
なのでちゃんと規則に則って銃の携行等は控える能守に関心と羨望を向けた。
「な、何で急に洗い方を気にし始めたの……?
普通にネット入れて洗濯機もあるけど、後はお店にお願いしたり……
あはは、そのとーり!大事に丁重に扱わないとなのさ!」
親友も元気でやってるだろうか、と一瞬遠い目をするテディベア。
決して硬さのあまり現実逃避したわけじゃない。本当に。
「あ、タカモリさんは行っちゃうのね。
はいはーい、まったね……っ!?」
最後になんか急に爆弾落とされていった。
呆然としつつもその場にちょこんと残るテディベア。