2024/10/13 のログ
■笹貫流石 > 「いや、流石に俺でも知ってるって。【時空圧壊】のレイチェル先輩と並ぶくらいに有名人だと思うぞ君の姉さん。」
少なくとも、少年の中ではそのくらいの知名度はあるだろうとは思っている。
あ、何か凄い雰囲気が明るくなった!反応が鈍かったのは”確信が持てなかった”のもあるけど…。
「…いやー、見たくも無いモンを見るのは勘弁なんだけどなぁ、実際の所。」
逃げても放棄してもいないが、それは踏み留まりはしてもそこから一歩も進めていないという事。
ならば、まだ逃げだとしても”何処かに向かっている”方がマシだと…思いたい。
「…初対面でこういう事を聞くのも不躾かもだけどさ。…悠薇さんは何かに挑戦したいとか、しようと思ったりはしてるん?」
さっき、彼女は”少しは立ち向かえるようになれればいいんですけど”と言った。
だが、それは”まだ”出来ていないだけ…出来ないと完全に諦観はしていなさそうだし、そもそも…立ち向かえるようになればと思っているのなら。
――それこそ”前向き”じゃないか。
■伊都波 悠薇 >
「はい。自慢の姉です」
有名人といわれると否定せず、こくりと頷いた。やはり、嬉しい。
「……見たくないもの、も見えちゃうんですか」
そんなこともあるのかと、目をぱちくり。
どうやら、監視役もへびぃなお仕事なんだなと思いつつ。
「……そう、ですね」
挑戦か、どうかはわからないけれど。
「殺意と、死、には抗えるように、なりたいです」
『蟻』、に負けないように。
■笹貫流石 > 「あはは、そりゃー自慢したくもなるって。まぁ、確かにあの人ならあの旦那の監視役にはピッタリそうだ。」
うん、追影の旦那は多分暫くは大丈夫だろう。他の面子は…まぁ考えない事にする。
「んーー、まぁ『死の気配』みたいなモンが見える。目を開くと自動的に見えるから普段は目を閉じたりコレ付けてる。」
と、サングラスをコンコンと指先で叩いてみせつつ。『死』が”身近にある”のは結構地獄だ。
少年にとって見たくないモノとは監視対象のあれこれではなく…それに纏わりつく『死の気配』そのものだ。
「――凄いなぁ、アンタ…。」
思わず口調が崩れた、というか取り繕いが無くなって素で呟いてしまった。
殺意と死に抗う――特に後者は、少年にとって鬼門と言うべきものだ。それに抗うなんて本当に凄い。
世辞でも皮肉でもない。それを”見たくない”と思っている自分に対して、彼女は抗えるようになりたい、と。
「――ほんと、俺も悠薇さんみたいな子が監視役だったら少しは挑戦者になれたんかねぇ。」
あ、またぼやきが出てしまった。苦笑い気味にお茶をまた飲みつつ。
■伊都波 悠薇 >
「……え?」
死の気配、そう、言われると目をぱちくり。
同時褒められたので、もう一度目をぱちくり。
「……凄くないですよ。ひとり、見殺しにしてますから」
なにも出来ていないと首を横に振り。
「挑戦、できていないんですか?」
自分には。
「死が見えて、囲まれているのに、生きていること事態が挑戦しているように、聞こえましたが」
ーー感想、だけれど。
■笹貫流石 > 「――でも、それ見殺しにしたくてした…とかじゃ多分無いだろ?じゃあやっぱ凄いじゃん。
何も出来なかったとしても、そこでずっと諦めと無力感で沈んで終わる…ようには見えないし、アンタ。」
僅かに糸目を開いて、サングラス越しのままではあるが改めて彼女を見つめる。
勿論、どうであろうと見殺しにしてしまったのならば、何も出来ていないと嘆くのも無力を感じるのも仕方ない。
だけど、彼女は挑戦できたらと思っている…だから凄い。
俺はそこから目を逸らして蓋を一度してしまったから。
彼女自身がどう思おうと、自分は素直に凄いと思った――それだけだ。
「――生きてる…生きてる、かぁ…どうだろうな。あんまし自分が生きてるっていう実感を感じた事が無いからなぁ。
楽しいものは楽しいし、悲しいものは勿論悲しい。けど、生きてるって実感には結びつかないっつぅか。」
…まぁ、でも。
「うん、挑戦しているように”見えた”んなら御の字かねぇ。ありがたい。」
仮初でも取り繕いでも、少しは自分も挑戦者になれていたらいいねぇ、と。笑った。
「…ハッ!?っていうか何か変に重い話になってる!?何かスマン!
俺、何か悠薇さんに結構ズバズバ失礼な事を言ってる気がしてきた…。」
あぁ、これだから真面目な空気とか俺には合わないんだよなぁ、と内心で反省。
■伊都波 悠薇 >
「姉が、いますから」
その言葉は、自分にとっては万能の言葉だ。
だって、諦めも、無力も。
『姉なら絶対にしないから』
だから自分もしない、それだけ。
じゃなければ、いつか黒條に吐露した言葉が、真にしかならなくなってしまうから。
「そうなんですか?」
生きていることに、実感がない。
それはーー……
「……なら。それに出会えるといいですね」
きっと彼にも、相応しい『鞘』があるのだろうと思いながら。
もしかしたら、『刃』かもしれないけれど。
「気にしないでください。振ったのは私ですし。楽しみました。それに……」
おしるコーラを見て。
開けて、一気飲み……ーーあぁ、あんまりおいしくは、ない……でも。
「おぇ……挑戦する、ゆうひ、もらひました」
これは、生きている実感にはならないだろうか。誰かの、なにかに、なったという事実は、なんて。
「うっ」
でもやっぱり、具合が悪くなってきた気もしたので。
「わ、私はこれで。笹貫さん。姉とも、仲良くしてくださいね」
そそくさ、ダッシュで公園を後にした。
ご案内:「常世公園」から伊都波 悠薇さんが去りました。
■笹貫流石 > 「――それは――……まぁ、うん。」
お姉さんはそうしないから、自分もそうしない?
それは本当に彼女の望む形で望む意志なんだろうか?
…って、疑問に思うのは失礼だろう。結構ズバズバ何か言ってしまったし。調子に乗らないように気を付けよう。
「――出会えるというか、”もう終わってる”話だからなぁ。」
どっかの”顔の無い馬鹿”のせいで。だから、少年には刃も鞘も”何も無い”。
「…いや、そう言って貰えるのは有難いけど無理に飲まなくてもいいんじゃない!?」
確実にリバースしてしまいそうなんだけど!!と、いうか一気飲みとかこの子変に思い切りが良すぎる!!
そういう生きてる実感はいいから!取り敢えず自分の体を大事にしなさいこの子は!
まぁ、自分の言葉が何か彼女に意味を与えられたら幸いではあるけども。
(…ってか、俺ってやっぱり真面目な話とか駄目だなぁ。女の子受けも悪そうだし…)
なんて内心でぼやきつつ、そそくさとダッシュで帰る少女を見送り。
「お、おぅ俺にはハードル高いけど。っていうか、マジで体調気を付けてな悠薇さん!」
一先ず、手を振って見送る…大丈夫かな。気持ち悪いのにダッシュしたら余計にやばそうな気も。
■笹貫流石 > 「…姉さんも有名人だけど、妹さんも凄い個性だな…。」
しみじみ、彼女の後姿が見えなくなるまで見送ってから呟く。
…しかし、生きてる実感…ほんと、ありそうで何かいまいち無いんだよなぁ。
――異能でしょっちゅう『死』を身近に見せられてきた弊害みたいなものかもしれない。
『死』に近づきすぎると、自分が本当に生きてるのかいまいちあやふやになるような、そんな感覚?
「――本当、死線の境界に立つのはしんどいわ。」
今日はぼやきが多い日らしい。まぁ、俺もストレス溜まってるのかもしれない。
■笹貫流石 > ――何時か、赤毛の姐さんのステージで挑戦者になるとほざいた自分が居た。
…が、現実はこの通りだ。響歌ちゃんはきっと挑戦し続けているのだろう…自分はどうだ、このザマである。
「――ま、こういうのが俺らしいっちゃらしいかねぇ。」
損な役回りとか端役がお似合いだ。さっきの彼女の方が自分より全然”前向き”でもあったし。
「…ハァ、止め止め。ここで考え込むとドツボ嵌りそうでこえーわ。一旦俺も帰ろう。」
残りのお茶を飲み干して、ゴミ箱にダストシュートを決めつつ歩き出す。
【薄氷死線】には刃も鞘も無い。一人、踏ん張って死の境界に立ち続けて見続けるしか出来ないのだ。
ご案内:「常世公園」から笹貫流石さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にジャスパーさんが現れました。
■ジャスパー > たまたま、公園に入った時に野生のたんぽぽが綿毛を付けていた
そろそろ飛ぶ季節か…と思って、一輪摘んで、ベンチへ
「………うーん」
色恋に悩む青少年であるが…今まで、ある程度壁を作っていたせいでとある問題に直面していた
すなわち、これを好きと言っていいのか、というありがちなやつだ
そんなことを思っている時点で本気ではないのか、とかなんか色々である
「帰ったらお宝…いや…」
最近お宝を見ても幻想と思えなくなってしまって変な気持ちになる
これはどうしたことだ。ゴーレムと戦ってでも手に入れたというのに
「ふぅー」
綿毛を飛ばす。ふわふわ
半分ほど飛んで行った
■ジャスパー >
「ぬああああああああああ」
らしくない!と奮い立つ
こんな状態で楽しく学園生活など過ごせるものか!
残りの綿毛をふーーーっと吹き散らして立ち上がると…
「ん?」
足もとに…誰かが忘れたのだろう、野球ボールが落ちている
適当な壁もあることだし、適当に投げてもやもやを発散しよう
ボールを拾って、何かの壁にえいやっと投げ始める
素人なのであらぬ方向に跳ね返ったりもするのがご愛敬
■ジャスパー > しばらくもやもやを発散してから、男子寮に帰っていった
ご案内:「常世公園」からジャスパーさんが去りました。