2024/10/17 のログ
ご案内:「常世公園」に春夏冬 透さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に雨宮 雫さんが現れました。
■春夏冬 透 >
「……最悪だ」
げっそり、しながら自分のお財布を見る。
残り、1月ほどしかお金がない。
どうにかして宿と、かいろいろ、手配して、入学したいんだけれども。
今は、先に来ていた依頼を片付けて身銭を手に入れることが優先だ。
「……えっと、『線』、的にはこのあたりなんだけど」
頼りにしている、『物』を追いかけて、うろちょろ……
それはもう、奇妙な人に見えるかもしれない。
■雨宮 雫 > スマホ片手に、公園へ足を踏み入れる。
視線はちらちら、スマホの画面に向かっている……要するに行儀の悪い、歩きスマホというやつ。
やってるゲームの調子でもいいのか、歩くたびに揺れる長く白い髪の先も、規則正しいようにも見え……
「最近は暑いんだか涼しいんだか分かんないから、公園も人が……」
居ないよねーとか言いかけて、挙動不審な人物に舌が止まった。
なんかフラフラしてるよーな、何処見てるか分からないよーな。
「……アルコールかな?」
最初の印象は酔ってる?だった。
■春夏冬 透 >
ーーあれ? なんだか、急に線が曲がった
ぎゅんっと、振り向いてみると。
そこには人がいた。
「え?」
でも、そこは一人。プラス、目的の人物でもない……
「え……?」
でも、ちゃんと『線』がある。
だから、つい……じーーーーっと、見つめてしまった。
■雨宮 雫 > 時間的には下校時間ちょいくらいだし、酔っぱらいだとしたら良いご身分であろう。
自分の仕事として、声掛けたほうがいいのか悩むところ。
風紀委員の仕事の範囲かもしれないし。
なのでスマホは上着のポケットに突っ込んで、腕を組んでちょっと観察……
いっそ、転びでもしてくれれば、声が掛けやすいのだけど。
「倒…………ん?」
と、いきなり相手が ぐるり って勢い良く振り向いて、目が合った。
そのまま、何でか分からないが、めっちゃ見てくる。
「はぇあ?え、何……?」
かくっと首を傾げて変な声も漏れるってものだ。
■春夏冬 透 >
「あ、えあ。す、すみません」
ぽりぽりと、頭を掻いて、にへらと、愛想笑い。
「その、女の子、会いませんでした? こんな子、なんですけど」
それは、先日あなたが『視た』女生徒、だった。
「ーーちょっと、探してまして」
■雨宮 雫 > 「ぁ、いえ、どーもこちらこそ……?」
どんだけ不審者相手だったとしても……
日本人としてはまぁ、無難に返すだろう、こんな風に。
ただ、愛想笑いはせずに 怪訝そう の見本みたいな表情をしている。
「で、いきなり何を言い出すのかな、かな……」
表情そのままに、差し出された写真に近づいて見てみる、一応。
……こちらの表情は全く、変わらない。
「ええと、可愛い子だとは思うけど……
いきなり探してるって言われても、何で?ていうかそっちは何で探してるの?」
■春夏冬 透 >
「えーっと、ですね」
まぁ、それはそうだよなぁ。そうなるよなぁ……
でも、身銭のためとか、なんかいろいろ省略して言ったら、もっと大変だよなぁ。今回は口止めされたわけでもないし……いいか。
「あの、家出、してるみたいでして。心配しているご家族がいるようなんですけど……」
どうでしょう? なんて、伺うような眼差し。
■雨宮 雫 > 「一旦、正論ストレート投げてもいいかな、かな?
家出少女なら、風紀委員に言ったほうがいいんじゃないかな、かな。」
少女を探してる理由は分かった。
が、目の前の相手が 何 あるいは 誰 なのか分からないと、対応には困る。
「それとも、アナタが風紀委員かな?
あ、ボクは生活委員の人だけど……あ、名前も居る?」
怪訝な顔から、愛想の良い にこぉ と音がしそうな笑みに表情を変えた。
■春夏冬 透 >
「ええっと?」
なんだっけ、風紀委員って。
ごそごそ。カバンの中から、『初めての常世ガイド』、なるものを取り出す。
「あ、えっと。ふむふむ、なるほど。それで生活委員、と」
載ってた。なるほどなるほど……
「ーー……いや、その探偵じみた、ことをして食いつないでいるものでして。まだ、入学手続きもできていないんです。その、ご家族に依頼をされていてですね」
申し訳無さそうに。
「あ、すいません。あきなし とおる、といいます」
■雨宮 雫 >
「ん?」
風紀委員を知らない?
取り出した本は新入生とか転入予定の生徒に配られるパンフレットも兼ねたようなヤツのはずで……
「つまり、まだ生徒じゃないのか、えーと、あきなし は。
なのに人探ししなきゃいけない位にお金が……その写真の子を探しにきたの?ココに。
あ、ボクは あまみや っていいます。」
学生証用の端末を出し、画面に表示させて相手に見せる。
・高等部一年 雨宮 雫
・生活委員会保健課 所属
顔写真とともに、こう書いてある。
「で、その子、いつから家出してるの。
見覚えがあるかっていうと、うーん。仕事で診察とかしたかもしれないけど、うーん?」
仕事、診察、どっちも嘘ではない。
なんにも、嘘はついてない。
■春夏冬 透 >
「あ、そうなんです。その、深い事情があるんですが、簡単にまとめますと、家族とは死別の天涯孤独のみであり、親戚たらい回しにされた結果、この島に放り投げられまして。その都合で、自分でこう、くめんしないといけない状況で、ようやくありつけた、仕事といいますか」
簡単にまとめた。四行くらい。
「一週間位と聞いてますね。あ、『やっぱ』見覚えが。今どこにいるかわかります?
あまみやさん、ですね。よろしくどうぞ」
■雨宮 雫 >
「初手なのに中々、重たい話をぶっ込んで来るなあ。
入学できる見込みはあるんだよね?あきなしは。
じゃあ、まずは奨学金とかそーいうのを申請する準備をしたほうが……」
いきなり投げ込まれたええと身の上話は、初手で食べるには重たい。
うへって表情を歪ませるというか、引きつらせて心配そうな言葉だけは返した。
「へー、一週間ねえ……
今って言われても……ん?やっぱって何がやっぱり?」
特に、表情にも目にも、何なら意識にも明確に知ってるとは浮かべなかったはず、だが。
■春夏冬 透 >
「いや、こういうのははじめにさらっと流すくらいのテンションのほうが、いいもんですよ。気にしないでください。でも事情は理解できましたでしょ?
そうですね、それをしたうえで、生活がかかっているものでして。必死でして」
腕を組んで、うんうん、と肯いている。
「あ、その。ボク、そういう『眼』がありまして。視えちゃうんですよね」
■雨宮 雫 >
「キニシナイの無理じゃない?
それであ、そうなんだ大変だねーって流せる人って、中々居な……くもないか、ここの学園ってイカレてるし。
事情というか、必死なのは分かったけども。」
どっちかというと、家出少女の安否自体よりも自分の生活が掛かってる方が比重が高そう。
「ほへー、目ってなぁにかな、かな。
ボクがその子と会ってるのでも見えた?
だったら何が?どんな?か分からないけど……
教えて欲しいな、それが分かれば思い出せるかも。」
協力するよ、そう言って にっこり と綺麗に笑った。
■春夏冬 透 >
「いやいや、初対面ですし。意外となんとでもなるもんですよ」
うんうんっと、肯いている。
そういう世渡りは、心得ているようで。
「線で、見えるんですよね。出会ったとか、そういうのが。ほら、運命の赤い糸、とか言うじゃないですか。そういう感じで」
隠そうともせず。なにせ、この島はそういう場所だという認知がある。
変に隠しても、仕方ない。いずれ、わかることでもあるだろうし
■雨宮 雫 >
「そ、そーなんだ。
ボクもまぁ、うっかりラーメンでも奢ろうか?位は思わなくもなかったけど……」
そういう話術のテクニックなんだろうか?
うーんと首をひねりかけ。
「線?ライン?
運命の……へー、なんかそういうのがくっついて見えるっていうか、辿れるんだ。
過去視とかサイコメトリーとかみたいに、映像とかが浮かぶんじゃないんだねえ……オモシロ。
じゃあ、ボクがドコでその子に会ったかは分からないのか。
あー、線が太いと何日前とか無いかな。
ボクも今、思い出そうとしてるんだけど……」
■春夏冬 透 >
「え、ラーメン……!? い、いいんですか。もう4年位食べてない……」
眼がキラキラした。
「日数とかまではそんなに……でも、結構太い、というか、特徴的なので。
ただ見かけた、とかだけじゃない気がするけど。話とかしたとか、接触したとか、
それくらいはわかります」
■雨宮 雫 >
「4年!?
どんな食生活してるの……早く奨学金とか、バイト探したほうが良いんじゃない……」
そういえば体のラインが細いような、首とか。
顔色も……目の下にも不健康そうな隈が。
「ふむ、とすると、保健室でお世話したことがあるとか、どこかでトラブルなり、体調不良とかで呼ばれた先で会ったのかな。
ごめん、そういうの良くあるから細かくは……
ちょっと待ってね、保険課の報告書見るから。
まぁ何にしても、ボクがあったコトあるっていうなら、探すのは手伝おうっか。
居ないままはスッキリしないしー」
言いながら、学生証とは違う携帯端末を出し。
相手からは見えないが、ひょいひょいっと画面を指で操作している。
■春夏冬 透 >
「食パンの耳が主食ですかね」
あはは、と苦笑しつつ。
「そうですよね。普通、そんな感じだと思います。
すみません、お手数かけます」
じーっと視てる
■雨宮 雫 >
「医療関係者の端っことしては、死ぬよって言いたいかなあ、それは……」
食パンの耳に完全栄養食とかではない。
言いながら暫く、携帯端末の画面を指で弄っている、
「印象に残る怪我や病気やトラブルじゃあ無かったのは、良いことかもしれないけど、ねえ。
んー……
ああ、その子の名前って ―――さん?
昨日、スマホで遊んでる合間に見た子かな。」
■春夏冬 透 >
「……うぐ、き、気をつけます」
ぐさりと、忠告が刺さった。
「あ、そうですそうです! 心当たりありました?
どちらにいらっしゃるか、わかります!?」
助かった。今日は食パンのミミじゃなくても良いかもしれない
■雨宮 雫 >
「それで改善された人、いや、した人って見たことないんだよねえ……」
スマホから顔を上げると、少し、翠色の目をジトっとした形にした。
「ちょっと思い出したよ。
電車に乗っててね、具合悪そうにしてたから声掛けたんだった。
ふらついてたからさ。
歓楽区の駅で下りて、一緒に改札出て少しのトコロまで歩いたから……それで線がついてたのかな。
ふむ、その子ってなんか異能とかある子だったの。
家出ってそういえば何したの」
■春夏冬 透 >
「……改善するよう努力します」
言い直した。ぴゅーぴゅーっと、口笛吹いて目線をそらす。
「あ、そうでしたか。いや、家族と大喧嘩、したそうで。飛び出して行っちゃったって聞いてます」
深いところまでは、しらない。
「そうでしたか。生活委員、立派だなぁ……」
■雨宮 雫 >
「政治家の前向きよりも信用できないよ……
ええと、あきなし とおる 食生活☓、栄養不良、睡眠不足の顔あり、と……」
スマホに何か入力してる、口に出しながら。
「ああ、そういう感じかあ。
じゃあ、ヤバめな重たい話が飛び出てくるとかは……無いか。
ふふ、生活委員の保険課はみんな、優しいから何かあれば窓口に電話するといいよ。
えーと……あれ、歓楽区に行く電車賃ある?」
案内するよと言いかけて。
■春夏冬 透 >
「あ、え、何をメモしているんですか」
焦る。生活委員の仕事を何かを理解していないがゆえに。
「大丈夫だと思いますよ。悪い線には見えなかったので。あ、それくらいはあります。助かります」
ぺこりとお辞儀を1つ。
■雨宮 雫 >
「いや、健康に不安のある生徒を見つけたから、ちょっとね。」
本当は、昨日確保した子の現状を確認してただけだが。
まだバラしてないなら、一旦取りやめて指定の場所に放り出すように、と。
どうやら、処置に入る前だったので間に合うようだ。
「じゃあ、案内してあげよっか、ボクが別れたところまで。
ていうか気になるし、探すの付き合うかなあ……
歓楽区行っても、道とか分かんなさそうだし。
場所によってはアレなところもあるし……」
善意を塗った笑顔を向けつつ、案内を申し出る。
自分に都合よく連れ歩いて、誘導するのが楽だから。
「あと、ついでにラーメンも食べようっか。」
■春夏冬 透 >
「……不安はなしです。ええ。これでも風邪引いたことは数回しかないですよ」
だから問題ないと力説。
「よろしくお願いします。助かります」
素直に善意を受け取っておくとする。
「え、いいんですか、ラーメン!!」
■雨宮 雫 >
「入学終わったら、健康診断においでだね。
無料で診てあげるから。」
じゃあ行こうかーと、おいでおいでーと手招きしながら歩き出す。
「良いよ良いよ、入学して同じガッコに通うんなら、最初は親切にしてあげないとね。
歓楽区なら美味しいご飯の店も沢山あるよ。
ボクは詳しいから、任せるといいかな、かな。」
最終的に、ラーメンも食べれるし、女の子も無事見つかるだろう。
落第街も近い路地裏にゴミ捨て場に、ちょっと汚れて捨てられているのを見つけられる。
女の子は雫と別れた後、悪そうなのに声掛けられた後の記憶が無いそうだけども、ね。
ご案内:「常世公園」から春夏冬 透さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から雨宮 雫さんが去りました。