2025/04/11 のログ
■スノウ > 「すみません。確かに、休んだ方がいいのかも...。」
完全に意識外から話しかけられた...誰なんだろう?
とりあえず、謝罪を込めて反応した。生徒?さんではないだろうし。
大人の人なのかな...と、ふらつく足で木陰に足を運ぶ。
「そんなに具合悪そうでしたか...?」
私は熱に弱くて、なんて喋っても理解できるか分からなかった。
熱射病...?私は病気なんだろうか。なんて考える暇もなく。
なんだかこの前会った彼女と違う雰囲気がする。
悪そうな人ではなさそうなので、そのまま休むように座ってみる。
■おこん > 「ウムー。 おぬし、ふらふらしとったし、たいそうつらそうじゃった。
謝るのは、いきなり声をかけたワシの方なんじゃよー。
まあまあ、まずは座ってゆっくり体調を整えてからでもよかろう。」
大人しく言うことを聞いてくれた彼女に胸を撫で下ろす。
あと素直でとてもかわいい。 それはさておき、彼女の近くにちょこんと腰をおろした。
「ワシはおこんという。 常世学園で教師をしておるものなんじゃよ。
おぬしを心配して学園に連絡を入れてきてくれた者がおってな、
ワシが現れたというわけじゃ。 なにか手助けが必要なら言っておくれな。
つらそうな者を見て黙っておれるほど、ワシは忙しくない…というとなんじゃな、ワハハ!」
彼女の不調が単純に熱射病などであればよいが、それ以外の可能性だってある。
穏やかな調子で相手に語りかけながら、地面をそっと足でつついて軽い人払いの結界を張った。
彼女にとっては、騒々しい環境はあんまり良くなさそう…教師のカンである。
■スノウ > 「...いえ、助けて頂いてありがとうございます。」
私の同じ獣人の方かな、自分は腕が異形だけど...。
なんだか視線がすごいような気がするけど、悪い気はしないかな。
「先生さんだったんですね。...あぁ、やっぱり連絡されてた。
どうしても見回って見たくて。お優しい人なんですね。
体温が低いせいで、暑いのが苦手で...こうなってしまって。
...申し遅れました。私はスノウです。よろしくお願いします。」
連絡されてたんだ...。私がすぐ倒れそうなの知ってたのかな。
凄い元気な人で話しやすい。そんな感じがする...。
そういえばあんなにいた人いなくなってるし、先生のしわざかな。
■おこん > 「困っているときはお互い様じゃからな、気にすることはあるまい。
ウム、とはいえ連絡したものもおぬしを心配してのこと…許してやってほしい。
ふむ…スノウか。 良い名前じゃな。 どれ、暑いのが苦手と来た…。」
相手の調子が悪い理由を理解して小さく頷く。
日向を歩くのも楽ではないだろうに、良く頑張ったものだ。
挨拶を済ませたところで、とりあえずなにか彼女の手助けになる品物はないか、鞄を漁る。
「一時的にでもおぬしを楽にできるようなものはないかのう…。
たしか去年は暑かったじゃろ、なにか役に立つ代物が……。あった。」
ごそごそ。 とりあえず鞄から取り出したのは、叩くと瞬間的に凍結する冷却材だった。
彼女に差し出す。
「ほれ、これを軽くぶっ叩くと瞬間的に凍るんじゃよ。
長くは保たんが、少しは楽になるじゃろう。」
おそらく彼女の求める気温に、今の環境は暑すぎる。
それなら、せめて体表から熱を奪うことで体調を回復させようという魂胆だ。
■スノウ > 「そんな事ないです...私がここまで歩いたのも問題なので...。
...いい名前ですか?ありがとうございます。」
褒められてほんの少し気持ちが楽になる。
私がもう少し日光に強かったらな...なんて思いながら。
鞄をあさる姿をみて、この人先生だよね、可愛い姿かも...。
「...見たことない物体。わ、冷たい...!?」
なんだろうこれ、と思いながら渡されてびっくりする。
氷なんだろうけど保存できるものがあるなんて知らなかった...。
「重ね重ねありがとうございます...。
わあ、冷たい...ヒンヤリする、生き返る....。」
ここまでしてくれた先生になんか恩返し出来ればいいななんて。
体は冷えて来たけど、前と同じように胸が熱い気が...。
少し体を先生に寄せるように近づいてみる。
■おこん > 「うむ…おぬしが悪いという気は全くないが、計画を練ったほうが良いかもしれんな。
おぬしの口ぶりからすると、あまりこの辺に慣れてはいないようじゃからな。」
夜間、あるいは夕暮れ。比較的安全な…彼女が過ごしやすい環境を考えるに、
日中元気よく歩くというわけにもいかないのだろう。
いわんや、冷却材で心地よさそうにしている様子をみれば尚更だ。
「ウム、大したことではない。 おぬしの調子が回復したなら、
それがなによりなんじゃよー。」
丁寧な彼女の様子に穏やかな調子で答えた。
彼女はとても礼儀正しいようにみえるけれど、さりとて常世島に慣れていない?ようにも思える。
早めに出会えたのは幸運かもしれない。
「少し落ち着いてきたようじゃな、よいぞ…。」そっと寄せられる彼女の体を、尻尾で優しく受け止める。
あたたかそうに見えて毛皮というのは断熱素材なのだ。つまり、彼女は涼しいままだし、
自分は温かいままなのである。 便利だ。
そっと、おちついた調子で声をかけながら様子を見ると、
彼女が精気を取り戻していくのがわかり、相好を崩した。
■スノウ > 「そうですね...もっと考えるべきだったと思います。」
よくよく考えればもっと冷え込んでから出るべきだった。
ここは荒野でもないし...事前にもっと聞いておけば良かったな。
私のいた場所自体が異常だったのかな。ここよりも冷えていたし...。
「おかげさまで何とか回復出来たと思います...。」
お礼を言ってから一礼。ここに来てから感謝しきれない事ばかりだ。
むしろこのまま色々聞いた方が...いや、連絡先を聞いて後ほど...。
出かけてからかなりの時間がたってるみたいだ。
それにしても心地いい空間...暑くないし...落ち着く...。
「あ、あ、すみません...。あ、もうこんな時間ですね。
私もう帰らないといけないみたいで...。ごめんなさい...。
良かったら道案内してくれませんか...?」
時計を見ると戻らないといけない時間だと再認識した。
先生の反応を見るに私はウトウトしてたみたいで...。
流石に時間を取らせるわけにはいかないけど、帰り道が不安だ。
体調も戻った事だし...。次会った時にまたお話したい。
本当はこのまま休んでいたいけど、なんて言えないから。
■おこん > 「とはいえ、袖擦り合うのもなんとやらというやつじゃな。
スノウとやら、おぬしの悩みがなんとかならんか、学園の者に聞いてみよう。
あそこには異能を持ってる連中はたくさんおる。 おぬしの健康に役立つかもしれん。
あとで連絡先を教えておくれな。 なかったら端末を渡すんじゃよ。」
すっかりひんやりして彼女は落ち着いてきて…少し疲弊もしているようだった。
うむ、と優しく頷いてから立ち上がる。
なにしろ彼女がおちついてくれたのがとっても嬉しかった。
「もちろん、このワシにまかせておけい! さて、おぬしが来たのはあっちじゃったな…。
そうなると…フーム…。」
ルートを頭の上に思い描きながら、彼女に元気よく答えて見せた。
随分疲れてもいるみたいだし、道中はたいそう……だいぶ過保護に彼女の
お世話をしたのでした。
ご案内:「常世公園」からスノウさんが去りました。
ご案内:「常世公園」からおこんさんが去りました。