2024/09/24 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
先日の任務の後。
参加した下級生が自殺した…との話を聞いた。
直接会話した訳では無いので、報告事項として聞いただけだが…まあ、気が重くなる話ではある。

「原因不明、ではな…」

悩みなどあったのだろうか。メンタルケアなど必要だったのだろうか。
そういう事は本当に苦手だ。というか、ちょっと思い出しただけでもメンタルケアされた回数の方が私は多いんだ。
誰かの悩みを聞くなんて出来るか。馬鹿者が。

「とはいえ、下級生や新入生の慰労は必要か。命に関わる仕事を任せている訳だし…」

慰安。ストレス発散は大事な事だからな。
私の部下?適度に金を渡して飲みとか風俗に行かせているよ。
単純な事で適度にガス抜きしてくれるのは有難いな。

「………一般生徒の、息抜き…」

やはりスパとか旅行とか…か?
こういう時、普通の生徒は普段どういう生活をしているのかちょっと気になる。
夕食の買い出し?スーパーで買い物?TOBでスーパーの株式を過半数取得するのかね。

神代理央 >  
まあ、その辺りはそういうのが得意な者が考えてくれるだろう。
適材適所。私は戦闘が得意。慰安や慰労は得意では無い。
それで良いではないか。不得意な事を無理にする必要も無いのだ。

「まあ、異形をアトラクション代わりに遊ぶくらいの元気があるのは良い事だとは思うが…」

砂糖をドバドバぶち込んだホットココアで一息。
最近急に涼しくなってきた。放課後に温かい飲み物を飲むのが丁度良い、と感じるくらいには。

「私は…そうだな。精々が…」

うーん、と思案。後輩達の為に出来る事……。

「…戦闘訓練?」

大量の砲身を抱えた巨大な重戦車の如し鋼鉄の大蜘蛛。
ソレと戦わされる下級生。
労働基準監督署?そこになければ無いですね。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に紫陽花 剱菊さんが現れました。
紫陽花 剱菊 >  
秋風香り、涼風が運ぶ。
斯様茶屋には余程似合わぬ鉄の香り。
音も無く、気配のみが、鉄火の支配者の背にまろび出る。
影より罷り越したが如く、(うろ)の瞳がその金を見下ろす。

「……考え事をしているようだな」

静かな男の声音は、蚊遣り火の如く囁き。
然れど、耳朶に染み込むとて充分也。

「見ない内に、其方も随分と変わったようだな……」

互いの血風、匂わずとも、(うろ)は兆しを見逃さぬ。

神代理央 >  
投げかけられた声に、視線を持ち上げる。
その先に佇む公安の剣客に、穏やかな笑みと、軽く手を上げる事で出迎えよう。

「考えるだけなら誰にも責められぬからな。考えた結果を実行するのなら、大きな責任を伴うやもしれぬが」

視線で、対面に座ったらどうか?と。
窓際に程近いテーブル席。他の生徒もそこかしこに放課後の一時を楽しんでいる。
知らぬ相手と相席するよりは、知った仲と甘味をつつく方が良い。

「変わった、か。変わった様に見えているのなら何よりだ。私も学年が上がり、見るべき視点も立つべき場所も変えなければならなくなった」

「人としての在り方まで根本から変わってはいないのだろうが…まあ、多少は腰を落ち着けねばならなくなった。そういう事なのだろうさ」

小さく肩を竦める。テーブルの上で、彼に差し出すメニュー表。

「夕刻も随分涼しくなってきた。温かい飲み物は如何かね?」

紫陽花 剱菊 >  
光陰矢の如し。
(さざ)れに刻を流れ、者も、物も移ろい往く。
事の草分けは語るに及ばず。
血潮が紡いだ奇妙な縁、(きょく)もなき話。
件の少年が、鉄火場以外と耽る。
感に堪えぬ気持ちが過る一方、剱菊もまた移ろい往く。
気配はより鋭く、より(くら)く、秋風より()ゆりし。

「……戦事(いくさごと)では無いのであろう。
 万事、其方の口から聞けるとは思わなんだ」

促されるまま、では、と腰を下ろした。
幽世の島へと流され一年。相応の作法は身についた。
凛然と居住まいを正し、然れど行住坐臥は戰場也。
所作一つ、音無く品書きを開けり。

「其方が言うのであれば、馳走に預かろう」

すらり、すらり。(うろ)が撫でる。

「……抹茶ばばろあが、無い……」

しゅん。飲み物って言っただろ。

神代理央 >  
鉄火の支配者の異名は、鉄火場にあってこそ。
……とは、昔の話…とまでは言わない。今も落第街にはギフトを得よ、と嘯く集団が現れているらしいし。
後輩達の指導の為に前線に立つ事もある…が、過去の様な戦い方は控えている。
それだけのことであり、しかしそれは神代理央という少年にとっては決して小さな変化、と言う事でもない。

「戦事が無くなってくれれば良いのだがな…。いや、寧ろ其方の仕事に積極的に協力すべきなのやもしれん。
大砲を撃ち込むだけでは何も解決しない。まあ、身を以て思い知った一年であったからな」

武威を示す事が間違っている、とは思わない。
しかしそれが全てを解決する事にはならない、と知った。
だが、ならばどうする。されどどうでる…それを、学んでいる最中。
となれば、先達に伺いを立て、協力し、指導を仰ぐ事もまた重要な事。
砲火を鳴らす事は厭わない。だが、何時、如何にしてその砲火を示すべきか。それは、多くの意見が必要なのだと。

「………」

されど、そんな堅苦しい思考は次ぐ彼の言葉に表情と共に崩れ落ちて。

「メニュー入替中、だそうだ。抹茶プリンでは駄目なのか?」

プリンは飲み物枠なのか?
鉄火の支配者へ陳情する臣民は此処にはいない。