2024/08/31 のログ
ご案内:「堅磐寮 マトの部屋」にマトさんが現れました。
ご案内:「堅磐寮 マトの部屋」に風花 優希さんが現れました。
■マト >
大事な話をしたいーーーそう連絡をしてきたマト
やってきたあなたに対し、マトは神妙な面持ちで部屋に誘う
そして部屋に入って取り出したるは一冊の本
「実は、見てほしいものがあってね……」
その本の題名は……
『緊急特集 常世島、今アツいデートスポット』
明らかに恋人同士が見るような、デート用の雑誌、表紙には仲睦まじそうなカップルが手を繋いでいる写真が印刷されている、雰囲気的にこれからの季節、秋用の特集のようだ
「之なんだよ……ほら、ボクらもさ、その一応お互い……恋人同士、になったわけだろ?」
「だからうん、今までも色々遊んできたけどさ、一度こう……それっぽい事してみたいなって思うんだよ、その参考になるかと思って買ってみたんだ」
どうかな?と少しだけ上目がちになりながら、二人分のお茶も用意していて
■風花 優希 >
重要な話があると、そう聞いて幾分か心を整えながら少年は”彼女”の部屋へとやって来た。
恰好こそいつもの制服姿だが、少しばかり髪なんかは整えたりして。
「何事かと思ったら…」
玄関前で軽く深呼吸をして戸を開き、さっそくとばかりに顔を覗かせたマトへと笑みを向けると…
差し出されてきた一冊の本を見やり、少しばかり呆れた顔を彼は見せた。
「まぁうん…言わんとすることはわかったけど…」
肩を下ろして、靴を脱げばひとまずは部屋の奥に。
まさに如何にもなデート雑誌を改めて見つめて、なるほどなぁと小さくぼやく。
「まさかこう…コッテコテの本を片手に、話し合うことになるとは思わなったな。
……普通こういうの、彼氏がひっそり買ったりしてデート先、選ぶものだし?」
■マト >
よく見れば、マトの部屋の本棚にも幾つかそういう……『女子』向けの雑誌が増えている事に気づくかもしれない
恐らくこの本に至るまでも幾つか本を経由したりしたのだろう
「それに、お互いこういう事については『初心者』だろう?そういう時は入念に準備するのは大事だと思うんだ」
例えばこれとか、なんて開くのは今年の夏に出来た大型スパの特集
『恋人同士では定番スポットになるだろう、ただし…
人が多くて彼女が疲れてしまうかもしれない
そういった時は落ち着いて休める場所にさりげなく誘導してあげよう』
「だってさ、ほら、参考になりそうだろう?」
大真面目に、真剣な顔で本の中身を見せてくるが
自分がその『誘導される側』という事は完全に失念しているかもしれない
用意されたお茶からはほのかに良い香りが漂う、ジャスミン茶だろうか
部屋自体も以前より小物などが増えており、彼女の桜のような匂いとは別に
ミントのような清涼感のある香りが漂っている
■風花 優希 >
「…確かに初心者同士、入念な準備は大事だと思うけど」
大型スパの特集に書かれた、煽り文を一瞥し、
やっぱりコレは、カップルが二人一緒に読むものじゃないよなぁ…と苦笑する。
「でもそうだな、参考にはなるかもだ。
デートと言ってもぱっとやること、ボクも浮かばないからね」
しかしてそれはそれ、些事な事。
事実としてお互いに経験も知識も足りないものだ。
普通ならばそれぞれ『自習』をするものだろうがせっかくの機会だ。
こうして二人で頁をめくり、駄弁りながら学ぶのも一興だろうと。
鼻を擽る澄んだ香りに口角を歪めて、用意された茶を軽く呷った。
■マト >
「だろう?」
こくこくと何度も嬉しそうにうなずいて、髪をさらさらと揺らしながら隣に身を寄せる
「うん、実はこっちもなんだ、優希としたいこと……は色々思い付きはするんだけれど」
「折角ならこういったものを参考にするのも悪くないと思うんだ」
何て言いながらページをめくっていく
『恋愛成就の神社』『季節の花が見れる公園』『ペアで遊べるレジャー施設』
等々ジャンルや趣向にそったデートスポットが次々に紹介されているだろう
「優希と一緒に行くなら神社とかもいいかな?」
何ていいながら優希の戦闘用の服装を思い出しつつ
「今思い返すと、あの格好の優希も……かっこいいな」
何てぽつりと呟いたり
■風花 優希 >
身を寄せられれば、ひんやりとした体温が彼女に伝わる。
さらりとした髪の感触に、くすぐったさげに肩を仄かにゆすらせて。
「…したいこと、なぁ。
たとえばどんなのだい?」
そう軽く問いながら、捲られる頁に視線を落とす。
神社や公園、レジャー施設。
実に横道なスポットが並ぶ中、やはり和は目立つのだろうか。
神社の話題に零された言葉には、なんとも言えない笑みが零れる。
「ありがとう…でいいのかな。
……別段、なんというか洒落た感じを狙ったやつではないんだけど」
なにせそれは文字通りの勝負衣装。
戦闘用、或いは儀礼用の衣装のようなものなのだ。
それを褒められるのは、少しばかり擽ったい。
「それで言えば、キミのあの浴衣も随分と可憐だったとおもうよ」
■マト >
自分よりも更にひんやりとした体温の彼に身を寄せながら
すぅ、と小さく息を吸って目を細める
何故だか胸に湧いて出る暖かな気持ちを此方もくすぐったく感じていて
「そうだね……取りあえず、スパにはいきたいかな?」
「海もたのしくはあったけど、ほら…満喫しきったとは言えないしね」
そう、楽しくはあったけれど、あの海の経験は別の想いでの比重が強すぎた所はあるだろう
少しだけ頬を赤らめてそんな提案をするのもそのためか
「ふふ、それならもしかしてこれが『惚れた弱み』というやつなのかな?」
何て冗談交じりに言うマトだが、浴衣を褒められると此方も少しもじ、と体を揺らして
「まつりが選んでくれたからね……でも、優希に褒めてもらえるのは何度聞いてもいいものだね」
何て頬を赤らめながら微笑みかけながら此方からも質問を
「優希はボクとしたい事、何かあるかい?」
■風花 優希 >
「スパか…ゆったりできるのは良いよね。
ああいうとこのご飯も、結構おいしいし」
続く彼女の言葉には、笑いながら軽く誤魔化す。
海での一件は、確かに深く記憶に焼き付くものではあったし、
満喫したのは別方向のものであったけれど、口にはし辛い。
「……そうかもね。
正直なところ、ボクもその辺りは詳しくないが」
一般論としては、たぶんそうだろう…とは思う。
推測と推察しか建てれぬ程度には、少年もまた色恋沙汰には不慣れもいいところであった。
「ボクはそうだな…
正直なところ、こうして話せていれば満足だったりするとこもあるけど…」
■マト >
「スパご飯か、特集にも書いてあったね、温泉エリアを満喫した後の湯上り御膳とかもいいとか…」
お互い思い出したものは一緒なのだろう、彼女も首を軽く振ってはにかむように笑いつつ
「ん……うん、正直、ボクもそれは思ってるんだよ、優希とならきっとなんだって楽しいって
でも、何だろうな、折角ならこうして一緒に悩んで、決めて……それで楽しんだら
うん、そうしたらもっと優希を好きになって、僕を好きになってもらえるんじゃないかって」
そう考えて色々集めてみたんだよ、何てくすくすと笑いながらあなたを見つめているだろうか
■風花 優希 >
「そうそう、案外とそこでしか食べれないメニューとかあったりするし」
ぱらりぱらりと頁を捲りながら話題を変える。
過る記憶を今は一旦置いておくためにも。
「……素面でそれを言えるの、ずるいよなキミは」
だがしかし、そんな努力もあっさりと壊してしまうのが彼女の無垢さ、天然さだ。
少年であれば、そこまで歯の浮いたような言葉を自然と言えない。
「ならもうちょっと、やりたいことをひねり出さないといけないな。
リードしないと、格好もつかないし」
■マト >
「そういうのも場所の趣というやつだね、言ったら是非食べてみたい所だ」
うんうん、と何度もうなずきながら興味を示し、楽し気に髪を揺らしている
実際『こうして』いるだけでマトは十分に楽しんではいるのだろう
「… ?そうかい?」
何て、あなたの言葉に対して不思議そうに小首を傾げるあたりはやはり天然なのかもしれない
「優希にリード……そういえば、今までは割とボクの方から誘っていたしね
此処は一つ、優希のセンスって奴を見せてもらいたいかも、ね」
期待に目を瞬かせつつ、冊子を更に捲っていく
ちょっとしたデートの実践漫画や、穴場スポット、デートの心構えといった内容に本は移っていき
「なるほど、朝起きた時や、待ち合わせに行く時間……
「恋人同士って言うのは皆こんなに色々考えているのかな?」
興味深げに一つ一つ読み進めているが、まぁこの手の本のお約束
やや誇張された部分も多少なりともあるもので、マトが一人だったらそれを鵜呑みにしたりもしていたかもしれない
■風花 優希 >
「そうだよ、そんなナチュラルに好きって、普通は言えないから」
やれやれといった様子で。
されどもそうした部分があるからこそ、惹かれたというのは違いなく。
「そうそう、これまでキミの誘いばっかりだったからね。
ちょっとしたデートも鍛錬がてらとかだった気もするし」
真っ当にリードをしてはいないだろうと。
次こそはどこかしら、良い感じの場所に連れて行こうと思案しつつ。
「どうだろ、付き合いたてはならそうなのかもな。
でもそれぞれの付き合い方があるって…聞いたことはあるかな」
■マト >
「そういうもの……まぁ、そういうものかもね」
かくいうマトもまた、『告白』は彼女なりに頑張ってやったものだから
少しだけ目を細めて、体を傾けて彼の肩に頭を預ける
「ふふふ、それは……すっごい楽しみが増えたね」
優希が誘ってくれる、何てのは彼女にとってはそれだけで心が湧き上がるような出来事なのだろう
小さく鼻歌なんかも歌ったりして
「それぞれ、か、まぁボクらもそうかもしれないね、どうしたって普通じゃない所があるくらいは分かってる
それに、『同じ』がしたいかっていうとそういうわけでも無いし……でも、興味が無いわけでも無い
ちょっと難しいね、でもこうして一緒に見ているだけでもボクは楽しいかな」
段々本も最後の頁に近づいているが……
「……」
終盤、キスの『作法』や告白に至るまでの体験談の寄稿、果ては……
「…… 『未だ』のカップル女性に聞いた憧れのシチュエーションランキング?」
何て際どいものまで出てきたりするだろうか
■風花 優希 >
「あぁ、楽しみにしておいてほしいな」
これは気合を入れないといけないな。
なんて、鼻歌交じりの顔を見ればそう思う。
頁を捲り、少しずつ分厚くなっていく読破跡。
「手探りで探していけばいいんだよ。
だからまぁ、これを見ながら形から入るのもいいことさ」
そんな言葉を返していると、視線に入ってくるのはキスやら何やらの際どい文面。
「……それ、気になるの?」
何とも言えない顔を浮かべて、視線を逸らす。
■マト >
「勿論」
強く頷いて、ぱぁ、と花のような笑顔を浮かべれば、周囲に桜の淡い匂い
「そうだね…… あ、いや、気になるって意味じゃなくって、形からという方にいったんだけど」
じぃ、とランキングを見ていた時に声をかけられれば、ばっ、と顔を上げて
「……気にならないって訳でも、ない、けど……その、まぁ、ほら
ボクら、もうすでに此処は『経験』済みだし」
何て言いながらちら、ちらと目線を優希の方に向けて
「それに恋人同士っていうと、やっぱりこういう話題も付き物なのかな……って」
■風花 優希 >
「…ああうん、まぁそういうのも…形から、かぁ」
この手のものにも当たり前のように彼女は興味を示す。
ともすれば自分よりもそれは露骨に、熱心だ。
「確かにその通りではあるけどね。
……実際まぁ、切っても切れぬことだろうし」
そういう自分も、興味がないかと言えば嘘になる。
事実、今だってそらした視線をチラチラと戻しているのだから。
■マト >
「うん……えっと、さぁ」
もぞもぞ、と
目を何度か見て、戻してを繰り返してから
「デートの後とか……そういう時も、うん『定番』らしいからね
優希が望むなら……ボク、色々がんばっちゃうかもしれない、よ…?}
と何故か疑問形になりつつ
「な、なんちゃって、あはは……あ、もう最後の頁だ」
何てぺらっ、と捲れば、奥付… の前に袋とじがあるだろう
何も書かれていない表面が興味をそそる真っ黒な袋とじだ
■風花 優希 >
「……あーと」
なんと返答するのが正解なのか。
答えを探るための無言が周囲を包む。
しかして当然、考えたところでその答えなど出てくるはずもない。
誤魔化すようにお茶を口にし、少しだけ冷静を取り戻してから口を開く。
「うん、それは期待しておこうかな」
まぁ、その返答が果たしてヨシとすべきものだったかはさて置いて。
少なくとも今言うべきことはコレだったろうと目を伏せる。
「っと…うん?
……あ、これ………」
■マト > 「うん、期待しておい―― ふぇっ」
彼女にしては珍しい呆けたような声が漏れて
期待している、という言葉の意味を飲みこみ、ごく、と残ったお茶を急いで飲み下した
「あ、はは……うん、そういう事で」
何て、そう返すのが精いっぱいなまま袋とじに目を向けて、きょとりと
「あれ、こんなのついてたんだ… まって、今はさみ持ってくるから」
すっく、と立ち上がって机から鋏を持ち出し、すーっ、とページを切り離していく
はらり、と中の頁が開かれれば……
『夜の常世島特集』
といういかにもな文字が目に入ってくるだろう
■風花 優希 >
素っ頓狂な珍しい声が聞こえて、
さっきの彼女に少しはやり返せたかな、と胡乱なことを思いつつ。
「あー…まぁうん、見るくらいならいいか」
今はその袋とじのほうに興味を向ける。
その中身がどんなものかは、実のところは大体把握していたが、興味が勝った。
そうして当然、その中身は予想通りのもの。
まぁうん、そういうのだよなぁ、と思いつつも
少し年頃の男子らしく、ぺらり…と頁を捲っていた。
■マト >
「……おぉ」
思わず声を漏らす
学生向けの『ホテル』の場所や、ムーディーなバーといった場所の紹介に始まり
「下着のお店…?下着専門のお店なんてのもあるんだ、でもこれ…」
所謂『勝負下着』を売る店をはじめとした『夜向け』のお店の特集なんかもあって
「うわ、凄い形だ……これ、下着としてはダメな気がするんだけど……」
並んでぺらぺらと捲られる頁を食い入るように見たりしているだろうか