2024/09/01 のログ
■風花 優希 >
「……」
やっぱりというか、この手のものに彼女は興味津々であった。
食いつくように頁を眺める彼女を横目に、必要な情報にだけは目に通す。
「……しかし案外と、こっちも充実してるんだな、ここ」
そんなふと思ったことを零しつつ、
内心ではこれをみた彼女がどう動くのか、密やかに期待していたのだった。
■マト >
「……」
「そ、そうだね… こういう下着…凄い、わぁ、…」
ごくり、と唾をのむ音
「ゆ、優希もこういうの、興味あったりとかは……」
何て変な質問をしてしまいながらも、ぺら、ぺらりと
「え、これ……外の人の来ない場所とか……あぁ、もしかしてそういう……いや、ボクらも人の事は言えないけど」
こんなのものってるんだ、と目を白黒させる珍しいマトがいるでしょう
■風花 優希 >
「……人並みにはあるよ、うん」
何がどう人並みだというのやら。
何とも言えぬ返答をしつつも、妙な空気が室内を包む。
海の話題を濁した意味は、もはや完全に失われていた。
「そんなのまで、特集してるんだ。
……それ、興味ある?」
その上で、そんなことまで聞いてしまうのだから猶更だ。
本当に自分も行くとこまで行ってしまってるのだなと、少年は内心自嘲していた。
■マト >
「人並、かぁ」
あれが人並… なんて呟いて何かを思わず思い返しているのだろうか
「えっと……」
きゅ、と手を握られる感触
「そのさ ボクがこういうのに興味があるとしたら……どう思う?」
何て、ちょっとずるい聞き方をする彼女の姿が其処にはあって
まぁそもそも、そういうのに一切興味も何も無ければ、今こうしてはいないし
海や家であのような事をする事は無かっただろう
「恋人とそういう… その、そういう方向でも色々試してみたいっていう欲求は、あるかもしれない」
何て呟きながらきゅ、と手に力を込めているだろうか
■風花 優希 >
ひんやりと冷めた手が、温かなものに包まれる。
マトのぬくもりに目を少しだけ見開き、視線を向けて。
「……正直そうだね、嬉しいというか、なんというか」
曖昧な言葉を彷徨わせたまま、ありのままの答えを返す。
羞恥心は一旦投げ捨て、包まれた手を軽くぐっと引き寄せる。
「ボクは好きだよ、そういう子でも。
むしろもっと…積極的でもいいかな、なんて」
その上で、揶揄い交じりに引き寄せた彼女の耳元にそう紡ぐ。
そうしてしまったのが欲情ゆえか、感情ありきか。
その何方かは定かでないが、素直な気持ちを声色にはしっかり載せて。
■マト >
「っと……優希?」
引き寄せられる、そのまま驚いたような表情であなたのささやきを聞いて
「…そ、っかぁ」
えへへ、と小さく笑みをこぼす
「じゃあ、うん、『そういう時』は我慢しないように、するね?」
耳を赤くしながらも、照れたように、それでも何処か艶のある笑みをあなたに見せ
「ボクも、積極的な優希でも好きみたいだからね」
何て、お返しとばかりに頬にちゅ、と柔らかいものを当てるだろうか
■風花 優希 >
「……うん、それでいいよ。
代わりにボクも…そうするからお相子だ」
頬に触れる艶やかな感触。
それに返すように、こちらもまた頬に淡いバードキスをお見舞いして。
「…だからさ、今日も泊まって構わないかな?」
そう正面から問いかける。
それが意図する意味合いは、つまりはそういうことだった。
■マト >
「…… 」
「ふふ」
何て小さく笑って
「うん、優希なら何時でも、何日だって泊っていって構わないよ?」
何て言いながら軽くあなたに抱き着いて、甘えるように顔をすりつけたりするだろうか
「そのかわり……ちゃんと『リード』してくれるよね?」
何て悪戯っぽく囁きながら
■風花 優希 >
「そりゃあもちろん。
さっき約束した、ばかリだからね」
流石にずっと泊まるのは、辞めておくけど、と。
くつくつと苦笑しながら、擦り寄る彼女の頭を撫でて。
「でも、とりあえずはそれなら──まずはご飯は食べておこうか」
今の空気を一度、入れ替えるように肩を竦めながらそう告げるのだった。
ご案内:「堅磐寮 マトの部屋」からマトさんが去りました。
ご案内:「堅磐寮 マトの部屋」から風花 優希さんが去りました。