2024/08/15 のログ
ご案内:「【期間限定】海水浴場」に水仙 倫太郎さんが現れました。
水仙 倫太郎 >  
二度目の海、眩しい日差しが海に反射している。
行き交う人々、騒がしくも楽しげな喧騒が耳心地が良い。
今日も海開きの海水浴場は大盛況のようだ。
さて、そんな人気の多い海辺から離れて炎天下の下待つ少年が一人。
サングラスを掛けたまま、行き交う人々に視線が右往左往。
腕を組んだまま、ちょっとそわそわしているのは待ち人を待っているから。

「……ちょっと緊張してきたな……。」

夏真っ盛り。
夏祭りの時と違って別の意味で緊張する。
落ち着け倫太郎、お前は出来る男だ。
何時も通りクールに決めようぜ。
自らを鼓舞し、静かに深呼吸しながら、彼女を待った。

ご案内:「【期間限定】海水浴場」に竜胆 襲さんが現れました。
竜胆 襲 >  
「お待たせしました。倫太郎くん」

背後からかけられる声。

聞き覚えにある声に少年が振り返れば、
海風にそよぐ空色のフレアースカート…
白いホルタートップビキニが割と限界ですと言い出しそうな水着姿の恋人がそこにいる。

「当たり前ですけど、日差しが凄いです…」

まぶしげに麦わら帽子を傾ける様子すらも絵になる。
若さ溢れる姿が目に入るに違いない。

水仙 倫太郎 >  
聞き覚えのある声が背後から聞こえる。
お、と思いながら振り返れば其処には正しく海の女神(ヴィーナス)

「おぉ……!」

それはもうなんかこう、余りにもパワータイプ(?)
一言では言い表し難い凄い高揚感が押し寄せてくる。
なんという眼福。いや、水着大丈夫か。サイズがなかったんだね、しょうがないね。
思春期にはだいぶダイレクトオブダイレクト。
思わず某四コマみたいなポーズだってかましてしまう。

「似合ってるじゃん。襲らしい清楚な感じ、って感じでよ。
 特にどんどん暑くなってるし夜型だしなぁ、襲は。無理するなよ?」

インドア派には結構きつい日差しかも。
うんうん、と頷きながら自然と隣に立ち並んではさり気なく手を取った。
こういうのはきっちり誰のものかアピールしておかなければならない。
変な連中にお楽しみを邪魔されるなんてごめんだ。
こうして隣に並ぶと、結構体格差が凄い。

「にしても、ちゃんと来てくれるなんてな。
 ……ちょっと祭りよりハードルたけーかなーって思ったけど、無理させてんなら悪ぃ。」

竜胆 襲 >  
「部員の皆に選んでもらいました。変でないなら、良かったです」

少しだけ照れくさそうにはにかむ。
色んな意味で否応なく周りの視線を集めてしまうが、普段こういう場所に来ないせいか本人はあまりそれは気にしていない様子で…。

「日差しも、砂浜も眩しくて。
 私も倫太郎くんみたいにサングラスを用意したほうが良かったかもしれないです」

黄金の砂浜、照りつける太陽、キラキラと輝く海原。
眼の良い襲には少し眩しすぎて、黄金色の瞳を僅かに細めて。
横並びになって手をとられれば、注がれる視線は僅かに減るだろうか。わかりやすい。

「無理はしてませんよ。確かにあまり海に遊びに来たことはなかったですけど、別に苦手という程でもありません、
 海の家で着替えて此処に来るまでにいっぱい男の人に声をかけられて、少しだけ戸惑っちゃいましたけど…。
 おかげで少し遅れてしまいました」

案の定である。

水仙 倫太郎 >  
「マジか。成る程な……成る程な。」

そういうセンスか。
確かにあの二人(と一匹…買い物いけるのか???)ならわかる。
確かにこういうのは似合う。確かに。うんうんと頷いてる。
いいセンスだ。後で皆にグッドサイン送っておこう。
恋人のそういう姿だからこそ新鮮味がある反応。
ちょっと余りにも余りな事に情緒おかしくなってるね。
これもきっと夏の暑さのせいよ、そうなのよ(?)

「結構海に反射したりするからなぁ……。
 今度一緒にサングラスも買いに行くか。日傘とかも似合うんじゃね?」

暑い夏対策グッズ。
こういうのを買い揃えておけば外に誘いやすいのでは?という下心ありき。
出来る男と言うのはこういうので自然とデートプランを整えておくのだ。
我ながら、イケてるぜ。ふ、とクール(?)に笑みを浮かべる表面。
内心決まった……、とほくそ笑んでいる。まだまだクールとは程遠い。

「……き、着替えまではみれねーけど案の定か……。
 そりゃ、襲は美人だしそうだよな。変なこととかされてねーよな……?」

そりゃそうだ。
こんなダイナマイッ(ネイティブ)な美人、男ならほっとかない。
何より此処は夏の海。獣達が常に出会いを求める場所でもある。
多少の度胸があれば声を掛けてしまうのも致し方ない。
同じ男として許そう。渡さないけど。
それはそれとして心配はしてしまう。
じ、と顔を覗き込むように近づけたり、まじまじと全身を見たり何だったり。
それ、子どもが親にするような行動ですよ倫太郎少年。

竜胆 襲 >  
「そうですね。また来年も使えそうですし、いいと思います」

色々の買い揃えには完全同意。
ちゃっかり来年も海に一緒に来るという言質。

「倫太郎くんが色々誘ってくれるので、世界が広がっている気がします。
 どうしても部室にばっかり、籠もってしまうので」

それには素直に、感謝を。
インドア派…というよりも、あまりにも本来の彼女は怪異ハントに余念がない。

「変なこと?」

首を傾げる。
変なこと、とは一体。

「一人か、と声をかけられたので、いいえ恋人と来ましたと答えただけですけど」

あまりにもはっきり言う性格。
おそらくそれですごすごと退散させられたのだろう。

「でも…」

あたりを、眺め見て。

「男女で来ている人達、多いですね」

夏真っ盛りである。

水仙 倫太郎 >  
「そうだなぁ。夏はまた来るし、小物はしまっときゃ何時だって……え?お、おう!」

思いもよらぬ同意の言葉。
まさか、来年も一緒に来てくれるなんて思わないよ。
思ったよりも外の世界に、どんどん前向きになっている気もする。
いい傾向だし、嬉しくもある。思わず自分がどもってしまった。
情けないけど、嬉しくて思わずへにゃりと笑みが溢れた。

「恋人同士なんだし、此れくらいとーぜんだろ?
 ずっと炬燵入ってるしな、襲。まぁ本番は夜だし仕方ねーけど。」

夜に現れる怪異退治こそが部活動の本番だ。
そういう意味では昼は体力温存時期。
本人の気質もあるだろうけど、此ればかりは仕方ない。
とはいえ、ちょっと積極的になっている彼女の変化は嬉しいことだ。
何時か、自主的に部室を出ることになれば、きっと。
彼女を縛り付けるものだって、幾分か軽くなってるはず。
そのために自分がいる。彼女の背負ってるものを、もっと分かち合わないと。

「……襲って結構ハッキリ言うもんな。しつこい奴に合わなくて良かったわ、ホント。」

それだけで引き下がる相手で助かった。
そう、大人しい見た目の割には結構芯はしっかりしている。
そういうところも退散させられた理由なんだろう。
妙な連中がイなくて助かった。ほ、と胸を撫で下ろして周囲を見渡す。
此れは一種の"俺の女"アピールでもあり、変な奴に睨みを聞かせておく行為でもある。

「まぁな。夏祭りと一緒でカップルで来る人たちも多いだろうし
 所謂男女ともに出会いを求めてる場でもあるんだよ。夏は燃える季節ってね。」

「特にこういう場所って、無礼講?みてーな感じだからさ。
 皆、浮かれてるんだよ。海にも恋にも溺れるマネは俺ならしないけどな。」

何事も程々にが一番だ。
やり過ぎでは寒い夏がやってきてしまう。
我ながら、中々ハードボイルドな台詞が決まった気がするぜ。
そういう倫太郎少年はだいぶ恋人に溺れているのですが、ええ。

竜胆 襲 >  
──彼が意図的に自分を外へと連れ出そうとしていることは、実は内心理解っていた。
ふと気づけば、怪異を殺すことだけを考えてしまっている自分に、色々な世界を見せてくれる。
自分がそうならないように気にかけてくれているのだ。
だから断らないし、嬉しくも思う。ただ……。
それは彼にとって、彼をこそ、縛り付けているのではないか…。
世間でいえば高校生の時分である彼には重すぎるものなのでは…。
そう思うこともある、けど。
妙にふにゃけた笑顔を見せる彼を見ると、そうでもなさそうに思えてきた。

「顔がにやけてますよ。倫太郎くん」

なのでくすりと笑ってそれを指摘しつつ。

「うーん、はっきり、と言いますか…実際にそうですし。
 少し食い下がる方はいましたけど、遠くに見えた倫太郎くんを指さしたらどこかに行きました」

タッパがあり、やや周りを威圧できそうな風貌であり、喧嘩が強そう。
そう見える倫太郎のビジュアルも撃退に一役買っていたらしい。

「………」

海にも恋にも溺れない。
決まったぜ、的な顔をしている彼を横から見上げて。

「あの」

「海にはともかく…別にこういう時は、溺れてもいい気がします…」

控えめな声で、やはりはっきり物を言う彼女であった

水仙 倫太郎 >  
表と裏、何方も支えるために強く、優しい男になってみせる。
それを重しと一度も感じたことはない。
彼女にどう思われているかなんて、気になることもあるけれど。
こうして喜んでくれることが答えなんだと思うちょっと単純な男。
ニヤケてる事を指摘されるとはっとして軽く咳払い。

「あ、あー!わ、悪い!襲の魅力につい、な……。」

いけないいけない、幸せタイムに浸っていた。
いや、悪いことではない。決して無い。
だがそれはちょっとかっこよくない。良くないぞ。
キリッと表情を引き締めて気を締め直した。
遊びの場でもきっちり決めないとな。

「あ、俺?俺か……(……鍛えておいてよかったー……!)」

妙なところで役に立ったがたいの良さ。
彼女と並び立つために鍛えていたがこんな風に役に立つとは。
やはりビジュアルは大事。これからも頑張って修行しよう。

「うっ!……そ、そうか……それはそうかも……。」

今度は自分がハッキリ言われてしまってドッキリだ。
ちょっと肩を上げて表情が僅かに引きつる。
……そもそも浮かれポンチなのは自分もでは???
これは一本取られたな、って感じで後頭部を掻いた。

「それも、そうか……ハハ……ま、まぁとりあえず海浸かるか。
 ……今更だけど泳げるよな?まさか、実は夜以外カナヅチ……。」

「いや!浮き輪をする襲もちょっと見てみたい気もする!」

言われたそばからなんか口に出てるぞコイツ。
恋人の可愛い姿なら何でもいいのか、何でもいいらしい。煩悩に溺れてる!

竜胆 襲 >  
「そう言ってくれると水着を選んでもらった甲斐もあります。
 …はい。倫太郎くんは頼りになります」

にっこり笑顔。
魅力、なんて言われると少しむず痒いけれど。
彼の正直な言葉はいつも心地よい。

怪異絶対殺すウーマン。
ではあれど、女を捨てたわけでも、人生を捨てたわけでもない。
むしろ人生を拾ってもらった人間である以上、人並以上に大事にしたいと思っている。
その人生には当然思春期も含まれる…。

「実は海で何をすればいいのかはあんまりわかっていませんでした。
 ほら、周りと見るとあんまり海には入らずのんびりしている人達もいますし…。
 でも、そうですね。暑いですし海に行きましょう、倫太郎くん」

こくん、と頷いて。
太陽照りつける海を見つめる。

「ちなみに、ちゃんと泳げますよ?
 浮き輪なんてさすがにちょっと、恥ずかしいです」

立派な浮袋もついているし、ふたつ

水仙 倫太郎 >  
思わずドキリと胸が高鳴った。
彼女の笑顔の破壊力は自分には特攻的だ。
好きだと言うのもあるけど、儚げな彼女が出す此の笑顔。
自分で言うのも何だが、同じ男なら"落ちない"自信はない。

「お、おう。い、何時でも頼ってくれよな。」

ちょっと気恥ずかしさと照れくささで上ずってしまった。
こういう閉まらない所がまだ少年然とした未熟さであろう。

「まぁぶっちゃけやることといやぁ浮かんだり泳いだりとかか?
 場所によっちゃあ、ボート引っ張ってくるのもあるけど……。」

ちらりと見た水平線には沢山の人が浮かんでいる。
船の姿は見えないし、多分やってはなさそうだ。
タイミング悪かったかな、と思いつつちらりと彼女を横目で見やった。

「お、じゃあ問題ねえな。……うん。」

そうだね、浮力ばっちしだなこれは。
普通に視線が胸元に落ちたのは言うまでもない。
男の子だしね、そんな目立つもの見ちゃうよね。
そんなこんなで波打ち際。海開きしているだけあって実に穏やかだ。
さざ波の音は、他の人々の喧騒にかき消される。
足元に押し寄せる海の温度は、気持ち良い冷たさだ。

「お、悪くねえな。なんか魚とか泳いでねーかなぁ……。」

浅瀬で生物探したがるの、男の子の特性(そうかな?)