2024/10/18 のログ
ご案内:「浜辺」に笹貫流石さんが現れました。
■笹貫流石 > 最近余計な激務続きで参った…否、余計な仕事は何時もの事かもしれないけど。
偶には俺も気分転換したい!という感じで普段あまり足を運ばない所に行こう!という事で浜辺に来た訳だが。
「……そういや、海水浴とか行きそびれたな…眼福の光景を見逃したのは致命的損失だよなぁ…。」
そんなぼやきを零しつつ…あ、そもそも海水浴とかに気軽に女子を誘う事は出来ないので、多分単独であるその場合。
…いや、違うよ友達居るよ!…友達以上に何処かしらやべぇ知人ばかりなだけだ!!
(…うむ、俺の10代の青春は灰色どころか真っ黒というかある意味でレインボーカラーになりそうね…)
なんて戯言を内心で思いながら浜辺を一人のんびりと歩く。海水浴は行きそびれたが釣りとかはどうだろう?
「…そういや、あの旦那は偶に釣りとかしてんだったよな……想像いまいち出来んけど。」
まぁ、人は見掛けによらないのはよくある事だと思われる。
■笹貫流石 > 「いやぁ、でも釣りは中々悪くないかもしれん…今度俺もやってみっかねぇ。」
ただでさえ面倒な立場だし、ちょっと気分転換は色々と挑戦してみたいものだし。
…でも、常世の海ってやべぇ魚とか普通に居そうだけど大丈夫かな…鮫とか釣れたらどうしよう。
(まぁ、普通に考えて釣る前に竿ごと引っ張られて海にドボン!かもしれんけどな~…)
常世鮫とか絶対にあかんだろう。目が四つあったり口からレーザーぶっぱしてきても俺は驚かない。
想像してみると、何か男の子のロマン的なアレで鯨に匹敵する巨体の鮫になってた…いや、迫力あって格好いいしね。
でも、海の中にまで『死の気配』は見たくない。目を開いたら問答無用で見えるのが困りもの。
「今日は珍しく早番で風紀の仕事終わったし、あっちのお仕事も無いし…平和だねぇ。」
平和か…平和か?まぁ、平和だな…うん、多分。潮騒の音を聞きながら歩き続ける。音楽でも聴きたい気分だ。
■笹貫流石 > 少年にはいまいち”生きてる実感”が感じられない。
食べて、飲んで、寝て、仕事して、遊んで、誰かと交流して、…それでも見えてしまうから。『死』が。
目に見える形でソレを示され続けると、自分は本当に生きてるんだろうか?とよく思う。
心臓の鼓動は確かに聞こえているし、大地に両足を付けてしっかり立って歩いている。
それでも、それでも何処か俯瞰して見つめている己が居る気がして。
「…やっぱ俺にゃ『挑戦者』は土台無理な話なのかもしれんねぇ。」
何に挑戦すればいい?正直何を当て嵌めてもピンと来ないのだ。何かこう、雲を掴むみたいな感覚で。
「こう、生き甲斐とかありゃ少しは変わってくるのかもしれんとは思うけど――うーん…。」
生き甲斐なんて別に無いんだよなぁ。生きてるだけ儲けものなんだし。
■笹貫流石 > この島には【死神】さんも普通に居るし、そういう存在から見れば自分が垣間見ている『死』は取るに足らないものかもしれない。
けど、やっぱり見て面白いものでもない…自分の死を間接的に見続けるみたいで。
「まぁ、普通なら精神ガリガリ摩り減るよなぁ、これ…。」
一度、聞いてみたい。『死』に纏わる力を持つ人たちに。ソレとどう向き合っているのかを。
今の少年は、足元が何時崩れてもおかしくないような薄氷の死線に常に立ち続けている。
「落っこちたくねぇし、別に死にたがり願望も何も無いけどねホント…異能と向き合うのも地獄だし。」
異能と向き合う事は死と向き合う事だ。一応人間なのでそれは中々にきっつい。
気が付いたら結構な距離を歩いていたので、一度足を止める。だらだら考えてたらかなり歩いていたようだ。
■笹貫流石 > 「うわ、結構歩いちまったなぁ。やっぱだらだら考え事してるといかんねこりゃ。」
苦笑を浮かべつつ、しんどいがまた歩いて引き返すとしよう。
正直、気分転換になったかは謎だがこういう時間も悪くないと思うし。
少年は、気楽に何時ものように笑いながら、来た道を引き返してのんびり帰宅の途に就くだろう。
ご案内:「浜辺」から笹貫流石さんが去りました。