居住区に鎮座する神社。この常世島が学園都市になる遥か以前、神代の時代の創建であると伝える。
大国主神(日本書紀では大己貴神)との国造りの最中に常世国に去った少彦名神が降り立った場所とされる。
祭神は「常世坐少名御神(とこよにいますすくなみかみ)」、「田道間守命」である。海に面して建てられた流造(ながれづくり)の社殿である。
本殿後方には巨大な岩が安置されている。この岩こそが御神体であると伝えられる。
境内には小さな鎮守の森があり、境内はそれなりに広く、学生たちの憩いの場にもなっている。
毎月15日は月次祭が斎行される。また、正月や例祭の日には屋台なども出て賑わう。神職や巫女も学園側が募集している。
鳥居、手水舎、拝殿、本殿などが基本的な施設となる。
【イベント開催中:「菓祖祭」】
常世神社への「田道間守命」合祀に伴い、菓子の祖すなわち「菓祖」である田道間守に因み、常世神社では様々な催しが行われている。
境内では神前に献られた「菓子」が参拝者に頒布されるほか、歌会や茶会なども開かれている。
※詳細は上記のリンクよりご確認ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:24:15 更新
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」から武知一実さんが去りました。
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」からリリィさんが去りました。
■武知一実 >
「なら最初にそう言えよ」
そういう事なら考えない訳でもない。
が、オレとしちゃリリィが美味そうに食ってるとこ見てるだけで満足なんだが……って前にも言ったな。
……まあ、覚えられてなくても無理は無いと思うけどな。
「おう、努力はする」
成果を上げるとは言っていない。
過程をある程度評価して頂きたい。そもそも少女漫画読んでる暇なんてそう無ェんだよ。
「……ったく。
アンタ妙なとこで心配しいだよなホント……」
いったいどう邪魔になるのか、オレにはてんで見当つかねえが。
まあ本人がなると言い張ってるんだからしょうがない。
そもそもオレはともかく、オレを好くような物好きそう居らんだろうに……人相も悪いし。
嬉々として二つ目のみかん飴を食べ始めるリリィを見ながら、小さく嘆息するオレだった。
「んじゃ帰る前にまた買ってくか。 家で食うよ」
ついでにそん時に一緒に食えば良い。
そろそろ吸精も必要な頃だろうし、一挙に済ませちまえ。
「ああ、そうだな。 というかアンタがオートで難しくしてるだけな気もするんだが……」
まあ祭を楽しむことに関しては概ね同意だ。せっかく来たことだしな。
その後はリリィを連れてあちこち見て回り、楽し気な様子に少なからず癒されながら祭を楽しんだのだった。
で、結局クリスマスの話はどうなったんだよ……?
■リリィ >
「これもおいしいですよ。……要らないんですか?」
ぶーたれながら語った言葉を少年は如何受け取ったのか。
一口どうぞも中々に距離感のバグった申し出であるのに気付かないあたりは淫魔でありポンコツであり。
まあ、だから、そう、
「難しいことは一旦おいといて、今はお祭りをたのしみましょう。折角ですし、ね!」
飴はどうあれ大半がポンコツ淫魔の腹の中におさまる。
ベタベタの手を手水舎で清めてから、他の屋台だったり催しだったりに繰り出さん。
点茶体験では抹茶のおいしさにいたく感激するポンコツ淫魔の姿が目撃されるのだそうだ。
んまーい!
■リリィ >
「それはわかりましたけどー……美味しいものは共有しておいしいねってしたいじゃないですかぁ。」
不承不承と言葉以上に表情が物語る。
下唇を突き出してぶーたれてたのは束の間のことだ。
「わからないんだったら今後は都度突っ込みますが、出来れば早めに理解してください。」
毎度毎度突っ込むのも大変だし、わかっていても形容し難いものを覚えるような気がしないでもないでもないでもないでもないでも(中略)ないのである。
少年にはそこら辺の機微を早めに学んでいただきたいところ。
「邪魔になるんですって。
かずみん様の恋路がどうなるかっていうのはわかりませんが、備えておくのに越したことはないでしょう?」
こんなんでも少なからずというか、恩義は感じているのだ。淫魔だけど。
恩人の邪魔などしたいハズもない。淫魔だけど。
淫魔です。差し出されたみかん飴を、お礼を告げながら嬉々として受け取ってフィルムを剥がしてるけど、淫魔なんです。
■武知一実 >
「ま、分かってくれたんなら良いんだけどよ。
食わなきゃ何かと不都合がある体の奴から食べ物を譲られる身にもなれよな」
まあ気持ちはありがてえとは思うんだけども。
まーた何かリリィが複雑な百面相してんなあ。
淫魔なんだよなコイツ。すごい滾々と説いて来るけど淫魔なんだよな……?
……ホント、変な奴だよな。
「微妙な反応って何だよ……
言うほど微妙な反応してるか、アンタ」
思い返してみるが思い当るフシがあんまり無い。
いや、オレが見落としてるだけでリリィにとっては微妙な反応なのかもしれんが。そうなってくるともう……あー、まだるっこしくて仕方ねえな!
「ンだよ、少女漫画なんかで勉強出来んのか……?
別にアンタは邪魔になんてならんし、そもそもがオレみてえなのが恋路?なんてのが真っ当なもんなわけねえだろが」
既に人生自体悪路と迂回の連続な気がしないでもない。
それなのに恋路とやらがまともな訳が無ェだろう。
いったい何の心配を、リリィはしてるのやら……と呆れも通り越して感心すらしてしまいそうになる。
……にしても、何度目か分からねけど、コイツ淫魔なんだよな……? と首を傾げつつ、二つ目のみかん飴をリリィの前に差し出してみる。
■リリィ >
「ぬぅ……心配性だと一蹴できない我が身が悲しいです。」
反論できないので飴を齧る。
食べづらさのおかげで比較的長持ちしているが、それもあと僅か。
無いと断ずるのは半ば予想の内であったので然程落胆はない。
だからどうした、って反応も、まぁそうだよなぁという納得が先立った。
何故欲しいならつくれを呑み込めて、隣に居ろは出てくるのか。解せぬ。
「具体的にどうって言われると、数があり過ぎてキリがないですが……そうですね、わたしが微妙な反応してる時は大体ぶち抜く勢いで踏んづけてると思っていただいて構いませんよ。」
隣に居ろとか、隣に居ろとか、隣に居ろとかね!!
「少女漫画とか読んで勉強してください、お願いします。
トラブルなら解決すれば済むんですが、わたしがいることで、かずみん様やかずみん様を想う方の恋路を邪魔してしまうのは不本意なんです。」
こうした忠告の意図も説明した後は、言うべきことは言ったとばかりに飴を平らげることに集中する。
最後の方は割り箸に刺さった果肉のバランスが崩れて危うく落っことすところだったので、めいっぱい大口を開けて頬張ることで難を逃れた。
それこそげっ歯類みたく頬を膨らませ、むっしゃむっしゃむっしゃむっしゃ。ごくん。
■武知一実 >
「定期的に精気吸っといて、そうホイホイ倒れられてたらオレの立つ瀬がねえんだよ。
……ま、それは冗談だとして、幾ら倒れる心配が無くとも食えるときに食っとくのは大事だろ」
微々たるものでも無いよりはマシ。
特に外じゃ精気の供給も難しいんだから、出来る限り繋ぎになるものは確りと摂取しておいて欲しい。
……今したら、みかんの味とかすんのかな……。
「自慢にもならんが、無ぇな」
そもそもクリスマスの存在を知ったのも学園に転入してからだ。
いや、存在自体は研究施設に居た時から知ってはいたが、あくまで知ってるだけで、例によって実感は伴ってなかったわけだが。
「彼女欲しい、とかはクラスの奴がよく言うけども。
まあ、だからどうしたくらいにしか……」
だからどうした以上の言葉が出て来ないのもある。 欲しいなら作れよ、としか言えん。
まあ、それを言ったら身も蓋もなくなるので言わないようにはしてるが。
「……―――勘」
言う前に話を続けられた。 仕方ないので開きかけた口を閉じて話を聞くことを続ける。
とは言え、聞けば聞くほど何が言いてえのか分からなくなってくるが、とりあえず、オレが何か勘違いさせるような事を言った、らしい。 え、いつ?
「ええと……分かりはしたけどよ、例えばどんなこと言ったらそういう事になるンだよ?
それが分からん事には何も言えなくなんだろ……?」
そこまで言うからにはリリィには確固たるものがあるはず。
ひとまず例を挙げてくれりゃ、そこを気を付けりゃ良いんだから話は早いんじゃねえか?
■リリィ >
「そんなことあるごとに倒れては……いませんよ、かずみん様の前では一度しか。」
そっと目を逸らした。流した冷や汗の分、蜜柑の果汁で水分補給。
割れるまでが大変でも、取っ掛かりさえ出来てしまえばあとはらくちん。果汁が垂れてくることに目を瞑れば、だが。
軽く袖を捲ってパーカーが汚れるのだけは阻止しておく。
「恋人たちのクリスマス、って聞いたことありませんか?」
よく聞くフレーズ……だと思うが、如何せん少年の生い立ちを思えば微妙なところか。
何気ない雑談めいた調子で続ける。
「あぁ~……そっか、そうですよね、男の子同士だとそうですよね。
んん、彼女欲しい!みたいな、そういうのとかも?」
さて困った。身近なところで実感を得る機会がないとしたら、説明しただけでわかってもらえるのだろうか。
眉間に浅く皺を寄せるが、元よりそう口が巧いわけでもない。悪魔なのに。ポンコツだから。くそう。
「要するに、わたしがなにを言いたいかと言いますと、
あまりひとを勘違いさせるようなことを言うのはトラブルのもとになるのでおすすめはしません、ってことなんですが、」
一旦言葉を区切るが、勘違い?って言われる気がしたから何かを言われる前に一呼吸だけ挟んで続けることにした。
「勘違いとはなにか、何故トラブルになるかですが、大抵の人には恋愛感情というものがあります。惚れた腫れたってやつです。
かずみん様は深い意味なくそのままの意味で持ちいたとしても、受取り手が額面通りに言葉を受け取るとは限らないんですよ。
……わかりますか?」
さて、忠告は通じただろうか。一度口を閉じて、いややっぱりみかん飴を齧って少年の反応を窺う。んまい。
■武知一実 >
何か物言いたげにみかん飴を齧り続けるリリィを見ていると、やっぱり小動物めいたものを感じる。
リスとかこんな感じで木の実齧ってるよな。動画でしか見たことねえけど。
「何だってんだよ、ったく……そりゃあ事あるごとに空腹で倒れたりしてたら食えるときに腹一杯食わせてやるのが当然だと思うだろ」
オレ何もおかしなこと言ってねえよなあ、と首をひねってる間に、リリィも理解したのか不承不承と言う感じで落ち着いた。
ガジガジと音を立てて一心不乱に飴を齧っていたリリィだったが、何やら思案気に呻いたのち口を開く。
……ちょっとみかんの匂いがする。
「まあ、確かにな。
とにかく定期的に騒げれば満足と言うか、あまり由来とかには頓着してねえ幹事はするけどよ。
クリスマスは、そうじゃねえのか……?」
まあその年も残りわずかとなれば大人しくなるんだろうか。
以外にも粛々と過ごしたり……する感じじゃなさそうだ。リリィの発言を聞く限りでは。
「あァ? 恋バナだァ?
別にしねえな、ンな話。 他の連中はともかく、そんな相手が居るわけでもねえし」
以前話した、何組の誰それが可愛いだの胸がデカいだの、そういう話は恋バナとは違う……よな?
基本的に女子の名前が挙がるなんてそういう時くれえだから、多分ない。 ああ、無い。
■リリィ >
それはこっちのセリフだと言いたいのをぐっと堪えて飴をガジガジガジガジ。
段々と溶けて薄くなった装甲に薄くひび割れが広がっていく。
糖分がじわりと頭に染みていく中で、どう言ったものかと言葉を組み立てながら少年の声を聞いている。
と、人の道に反した行い、なんて聞こえてきた。ポンコツ淫魔から食べ物を一口譲られることは、人の道に反した行いなのか。そうなのか。
「かずみん様がわたしのことをどう思ってるかはよっくわかりました。」
そして思い返せば反論も出来る筈もなく、それに関してはスンとした顔で甘んじて受けておくことにする。
話題がそのままクリスマスのことに移ろえば、成る程少年はクリスマスをそう受け取るのか、と、先んじた話題も含めて得心がいく。
んー、と、間延びした声で沈黙を埋めて、飴のひとかけを噛み砕いた。
「宗教好きっていうか、お祭りが好きなんでしょう。特に日本人はそのケが強い気がしますね。ハロウィンみたいな他国のお祭りにも乗っかりますし。
まあ、クリスマスに関しては少し毛色が違いますが。」
飴の装甲が剥がれ、その奥の蜜柑に歯先を立てる。と、当然果汁が噴きだすから、慌てて口で塞ぐ。果汁を啜りながら一口分削り取ってはもぐもぐと。
「かずみん様って、その……めしべとおしべ……いや、これは飛躍し過ぎ……、
えー……と、そうだ、ご友人と恋バナとかしないんです?」
悩んだ結果、すごい迂遠になった。
■武知一実 >
「何なんだよ。 ホント何なんだよ」
言えっつったかと思えば咽たりと失礼なやっちゃな。
急に咳き込み始めるからまわりが変な目で見て来るじゃねえか、はよ落ち着けよ。
と、咽るリリィを落ち着かせること暫しである、こっちは。
「どこが極端だっつーんだよ、これまで通りにしてろって意味じゃねえか」
ホント何を言ってるんだかコイツは。
別に何もおかしい事言ってねえだろ、ハロウィンと言い今回と言い、大抵隣に居んだからよ。来年もそうあれって言っただけじゃねえか。
そんな目で睨むくらい恨まれる筋合いも何も無いんだが。いやマジで。
「そのまんまの意味だろ。 人の道に反した行いというか……」
そんなに難しい意味合いで使ってるつもりはねえんだが。
それとも何か、もう少し優しい言葉で言うべきだったか?
「クリスマス……ああ、話には聞いたことがある。
海外の宗教に関連した年末のイベントだよな……ホント、宗教好きだよな人間って」
東洋も西洋も、その辺は変わらねえと思う。
まあその良いとこ取りをして理由つけて騒ごうとする日本人には何とも言えねえ気持ちになるが。
それで、何でクリスマスが近いとカップルが増えんだ??
■リリィ >
「鏡持ってきましょうか?」
眉間に皺を寄せて泣く子もより泣きそうな目付きをしておいて、というのは胸の内に含めておくけども。
「んっぐ!?ぇほ、げほっ!」
むぅと口を尖らせていればまさかの原作改変(?)である。
予想外のところからぶん殴られた心地にて、咽ること暫し。
「どうしてそうワードチョイスが変に極端なんですか……!」
鼻の奥のツンとした痛みに涙を滲ませながら息も絶え絶えツッコむので精一杯。
いっそ狙っているんであればポンコツ淫魔とて淫魔の端くれ、多分恐らくきっと躱すことだってできるだろうに、この少年はそうじゃないから始末に負えん。
恨めしげなジト目で少年を睨む。
「非道とは??」
どんだけ食いしん坊だと思われているのか。……いや、食いしん坊だけれども。
肩を落として道の脇で包装を剥ぎ、まるごと蜜柑を守る飴に挑むのであった。がじがじ。
「ああ、そうですね。
多分ですけど、クリスマスが近いからじゃないですか?」
何気なしに告げて、難攻不落の飴に歯を立てながら今しも通り過ぎていく初々しいカップルを見つめる。
クリスマス。カップルたちの性夜の裏では、幾人ものぼっちが涙で枕を濡らしているのか。
淫魔的にはたぶんかき入れ時ってやつなんだろうなぁ、と、ぼんやり考える。
■武知一実 >
「んな事、いちいち言うまでもねえだろがよ」
何言ってんだコイツは、ンな事わざわざ笑って言う事か?
いや、普通は言うのかもしれん……言うか? いや、ううむ……
まあ当たり前の事でも口に出さんと伝わらない、って事はままある事らしいしな。
「……はいはい、楽しみにしてっから来年もちゃんと隣に居ろよ?」
……これで良いか? ともすれば空腹で倒れ伏してるような淫魔だ、釘刺しとかねえとどこで野垂れるか分かったもんじゃねえしな。
「いや、腹が減ってねえ訳じゃねえんだが……
アンタから一口貰うなんて、そんな非道な真似出来るわけねえだろ……!」
2つ買え、そして1つは食え。 無言の圧と共に目で訴えるオレが居たのだった。
「いや、にしてもこういう場でもカップルで来るのが多いんだなと思ってよ」
まあ、男女ペアの皆が皆カップルという訳でもない事は分かっちゃいるんだが。
きょうだいかもしれないし、オレらみたいにニュービーを散歩させる飼い主みたいな関係の奴らも居るかもしれん。
それに同性ペアの方がカップルだって可能性もあるし、一概に言い切れんことではあるとは思うんだが。
■リリィ >
「んもう、つれないこと言うんですから。」
ぷくと頬を片方膨らませて拗ねてみせるが本気じゃない。
すぐに空気を抜いて柔らかくなった自身の頬に人差し指を添えてクイっと上へ持ち上げてみせる。
「ほら、こーやって笑って、「来年の夏が楽しみだな!」くらいは言ってくださいよ。」
にこっ!と明るく笑って見せる。リピートアフターミー?
「あんまりおなか空いてない感じです?味が気になる程度だったら、一口差し上げましょうか。」
思えばこの少年は食に関する関心が薄い気がする。ポンコツが大飯喰らいすぎるのだということを差し置いても、だ。
無理することはないのだと言い含めている内に短い列は捌けて自分たちの番。
少年が望むならふたつ、そうでないならひとつ購入して脇へ避ける。
「にしても?」
途切れた言葉の先を想像しきらずに首を傾げた。
もう一度辺りを見回す。一団であらば男だらけの群れも見つかるが、ペアとなれば男女が多いのもさもありなん。