居住区に鎮座する神社。この常世島が学園都市になる遥か以前、神代の時代の創建であると伝える。
大国主神(日本書紀では大己貴神)との国造りの最中に常世国に去った少彦名神が降り立った場所とされる。
祭神は「常世坐少名御神(とこよにいますすくなみかみ)」である。海に面して建てられた流造(ながれづくり)の社殿である。
本殿後方には巨大な岩が安置されている。この岩こそが御神体であると伝えられる。
境内には小さな鎮守の森があり、境内はそれなりに広く、学生たちの憩いの場にもなっている。
毎月15日は月次祭が斎行される。また、正月や例祭の日には屋台なども出て賑わう。神職や巫女も学園側が募集している。
鳥居、手水舎、拝殿、本殿などが基本的な施設となる。
参加者(0):ROM(1)
Time:15:43:07 更新
ご案内:「常世神社」からジャムさんが去りました。
■ジャム > 届く。
うむ、己は野生を忘れていないらしい。
猫と同じ毛づくろいのポーズをキメたことで動物としての矜持を思い出して一人満足する。
かくして、自分の腿に唾液の跡をつけた後。
十分に涼んで頭と身体を2日分ほど冷やすと軽い足音を鎮守の森に残して立ち去り――。
■ジャム > 夏も近づく常世の社。
長い昼間の陽光も、お菓子の時間が過ぎる午後。
放課後。
鎮守の森の木立の隙間で胡座をかいて座っている小さな人影が長い尻尾を揺らしていた。
「ふー……!
涼しいー……」
枝葉を揺らして、森の天然の木陰で冷やされた風がおでこを撫でていく。
エアコンで冷えた部屋も素晴らしいけど、異世界出身の自分には風の涼しさが心地よかった。
夕涼みである。
ここの涼しさを知っているのか、どこかから出てきた黒猫が適度な距離をとって座った。ぺろぺろ、後ろ足の付け根舐めてる。
その仕草を眺めつつ。
自分も獣らしく真似てみるかと座ったまま片足だけ高く上げては見比べて遊んでる。
ご案内:「常世神社」にジャムさんが現れました。
ご案内:「常世神社」から崛葺 茉璃さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から黒羽 瑠音さんが去りました。
■崛葺 茉璃 >
「はい、それではお元気で」
そうして手を振って去っていく少女を見送る茉璃
「……ふふ」
思わず頬がゆるむ
この仕事を始めてから長いが、こうした付き合いはあまり覚えがない。
とても新鮮な気分だ
そうして、彼女もまた、神社から去る
そして後日――
神棚に大事そうに飾られたココアシガレットをみた祭祀局員が首を傾げることになったとかならないとか
■黒羽 瑠音 >
「はい、ココアシガレット、美味しいですよ!タバコじゃないです!」
ふふ、と目を丸くする様子にちょっとだけ嬉しくなる、之でちょっとくらいはお返しになったかな?
一緒にくるんと回ると、何だか勝手に気持ちが通ったような気がして、くすくすと思わず声が漏れる
「……じゃあ、その時はWINWINってやつですね、絶対、また遊びましょう!」
何時になるか分からない、またねの挨拶、だけど、だからこそ良い
だからこそ次が楽しみになるって事も、私は知っている、だから、今はただの"またね"でいい
「それじゃあ、またね!です!」
そうしてお約束の別れの挨拶を告げながら、私は大きく手を振って神社を後にするのだった
■崛葺 茉璃 >
「これは……まあ。お菓子、ですか? / 菓子、か?」
差し出されたココアシガレットに眼を丸くする。
初めて見るものだ。わからないけれど……お菓子、というのだから食べられるものなのだろう。
ありがたく頂戴することにする。
「このような素敵なものを頂き……感謝の言葉もありません / 感謝の極みだ」
そうして、顔を綻ばせる
社交辞令ではない。本当に、喜んでいる顔
「……はい、素敵、だと私も思います / 妾も思う」
くるりと回る相手に合わせて、では私も、と舞うようにくるりと回る
なんだか、心が通ったような気がしてくる
「お礼だなんて……これ以上いただいては / さらに受け取るわけにも
ええ、ですから。今度また、お会いしてくださることが最高のお礼だと / 至上の礼だと。
そのように、想いますので」
そうして、にこやかに微笑む
「また、お会いいたしましょう。
……… …… … ”絶対” / ”必ずや”」
そういって、別れの言葉とした
■黒羽 瑠音 >
「え” い、いいんですか?私、何もお返しできるものなんて……」
「お、お菓子位なら……?」
いや、釣り合わないでしょ!と思いながら何かを探さずにはいられない
やっとの事で鞄から取り出したのは、ココア味のシガレットだった
おずおずとそれを差し出す私、うんまぁ、欲しい……もんね!ありがたく貰います、ね!
「大事にしますね、えっと……えっ?」
にこやかに微笑んで、くつぶきさんからかけられる言葉に
「……」
にへっ、と勝手に緩い笑みが浮かんでしまって
「ふふ、それは―― とっても素敵ですねっ」
私はまた、調子よくくるん、とその場で一回転するようにしながらこの場の縁を喜ぶのだ
「……、お、っとっと」
「そろそろ、私は行きますね、何時までも此処に屯するのも迷惑かもですし」
「絶対、また会いましょうね、その時はもっといいお礼が出来るよう考えておきます!!」
ぐっ、と軽く拳を突き上げて改めてお礼をいいつつ、名残惜しいけれど一度札をぺいっと剥がす
そのまま……一度神社の方にも一礼してから、くつぶきさんに別れの言葉をかけるのです
■崛葺 茉璃 >
「少しは、潤いになったのであれば、いいのですが / よいのだが。
それは、お近づきの印に差し上げます / 進呈しよう。
悪事に使えるようなものでもないので、ご安心ください / 心配するな」
差し出した御札で見える世界。
それは、真の心霊世界とは異なるが、入門としては十分なもの。
十分に堪能してくれたのなら、それでよい、と茉璃は思う。
「はい。よろしくおねがいしますね、ルナさん。」
にこやかに微笑んで
■黒羽 瑠音 >
「ですよね~~……え、えっ?」
流したと思った話が続いて、私の前に差し出されるのはお札、貼り付けられるは額
思い浮かぶのはキョンシーである、手を前にしてぴょんぴょんするのは死後硬直で固まってるからだっけ
「お、おぉお……?」
避ける気にはならないのでそのまま貼り付けられる、何だか周囲のもやっとした感じがくっきりしたような?
そのまま周囲をぐるっともう一度見回すと、今度はちゃんと周囲に何かが浮かんでいるのが見えるだろうか
これが見えているって事?確かにこれがずっと見えているのは視界がぐるぐるしそうだ
「す、すごい、すごーい!何だろう、本当に非日常に来た……って今更何ですけど」
「まさか一日でこんな新体験が出来るなんて、之も霊験あらたかな恩恵って奴かもしれないですね!」
そう言って私は驚きで目を丸くしながら笑顔を見せる
きっとくつぶきさんは私が喜ぶと思ってやってくれたんだと思う
だから出来る事は、心のままにはしゃいで見せる事だ
「よし、よし……ふふ、また連絡先が増えました、嬉しいです」
「改めてよろしくお願いします、くつぶきさん」
ともあれ、新しい連絡先……友達、でもいいんだろうか?が増えた私は心の中でガッツポーズをするのである
■崛葺 茉璃 >
「勿論、始終見えていると 大変だと思います / いいことはないだろうな。
では、こんなところで」
懐から一枚のお札を取り出す。
そこには何某かの文言が筆書きで書かれていた。
「これを顔に貼れば、少々、見えます / 見ることが可能だ
ただ、精度は低いものなので、なんでも、とはいきませんが /何でも見えるわけではないが
あ、もちろん。つけたり、はずしたり、できます」
そういって、霊符を瑠音の顔にはろうとする
「はい、勿論 / 喜んで」
そうして、やや不慣れな手つきで端末から連絡先を交換する。
なお、その陰で泣いている監視員がいたとかいないとか
■黒羽 瑠音 >
「うーん、そういわれると捨てたものでもないのかなラノベ知識……いやいや」
何だか褒め殺しにあっている気分だ、わ、話題を変えなきゃ……!
また赤くなってきた頬を軽く抑えつつ首をぶんぶんと振って
「穢れ払い……なんとなーく、意味は分かりますけど」
「成程……んー、あー、6:4で見たみたいより、みたいな?あはは」
「でもこういうのって、見たいものだけ見れるって訳じゃないでしょうから、あんまり遊びで言うものでも、無いですよね」
見てみたい、本当、怖いのは見たくない、本当、遊びで見たいというものじゃないんだろうなと思う、本当
全部本当なのが欲深な私である、だから冗談めかせてそう笑うのだ
気にしないでください、と添え置きながら
「わっ、いいんですか?じゃあ之で……」
一瞬雰囲気が変わったような気がして、大丈夫かな?と思ったけれど無事OKが貰えてほっとする
浮かんだ笑顔にこっちもきっと、ぱぁっ、と笑顔が開いただろう、そのまま連絡先を鼻歌交じりに交換するのだ
■崛葺 茉璃 >
「ふふ、そうして覚えているだけでも ご立派です / 立派なものだ
知らなかったから、どう、ということもありませんけれど / どうということもないがな。
それでも、記憶の隅からでも持ってこられるのはよいことです」
そうした澱のような記憶の中から、人は様々なものを拾ってこられる
それが思わぬ功を奏すことすらある
「ああ……そう、ですね。
ちょうど先程、穢払いをしたところですから / したところであるからな。
よくないものの気配も、少し残っているかと / 少々残っているだろうか。
ふむ……見たい、ですか? 霊。」
大祓とまではいかないが、それなりに色々なものを払い落としたのである。
残滓が溜まり込んでいるのは確かであって
一般人にも感じ取れるレベル、かもしれない
「そうですね。巫女、という方が役割としては近いのかも知れません / 近いかも知れぬな。
区分け自体にはそんなに意味はないですが / あまり意味はないが」
結局、なにができるか、が最重要なのである。
「連絡先……」
ぱちぱち、と奇妙な雰囲気の女は、珍しく眼をぱちくりとさせた。
少し、驚いたようだ。
「…………」
ちらり、と離れたところにいる監視者に視線を送る。
しばし、ハンドサインと視線の応酬が行われる。
「……はい、私で良ければ」
一体、いかなる取引が行われ、どういう結論に至ったのか。
女は、連絡先の交換を承諾する。
茉璃は今日ひときわ良い笑顔を浮かべていたかも知れない。