2024/12/21 のログ
ご案内:「常世神社」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >
神頼みはしない方。
というのも、まだ自分がやれることは全部やってないと思うことが多いからで。

でも、今日はほんの、ほんの少しだけ。
神様に手を合わせておこうかな、と思ったから。

やってきた。

礼をして、拍手。
お供え物をしてーー

拝む。

じぃっと、拝む。

ーー努力が、実るように

ご案内:「常世神社」に廿楽 紫音さんが現れました。
廿楽 紫音 > やってきたのに理由はなかった。
強いて言えば、ここならいくらでも煙草が吸えそうだからくらい。

「んぉ」

咥えてた煙草に火をつけようとしたら、先客の姿が目に留まり。
学生か、煙草吸ったらダメそうだ。

「何してんの?」

でもせっかく来たんだし、そのまま帰っちゃうのもあれだし。
声でもかけておこうか。かわいい子だし。

伊都波 悠薇 >
じぃっと、神頼みをしていたら声がした。

はて、自分だろうか。いやいや、そんなまさか。

ーーいやでも、さっきまで自分しかいなかったような

だとしたら、答えないのは失礼では。
不安になって、目を開けて声がした方へ。

やはり人はいた。
確認のため、辺りをきょろきょろ、誰もいない。

つまりーー

「ぴょへ!? あ、や、その、お、お願い事でべす!?」

噛んだし、とんでもない奇声がでた

廿楽 紫音 > 「そんなビビんなくても大丈夫大丈夫。
 あー、年末だもんね。いや、クリスマス? はお参りに関係ないか」

随分挙動不審だこと。
まぁいいや。

「ふーん……何頼んでたの?
 と…知らないお兄さんに話しかけられちゃビビりもするよな。

 俺は紫音、君は?
 お願い事なんて殊勝だねぇ、ま、いい事いい事」

そんなこと言いながら、せっかくだし自分も神頼みでもしてみますかと、隣に立ってぱん、ぱんと。
願い事は何にしようかな。今の研究が上手くいきますようにでいっか。

伊都波 悠薇 >
「え、あ、いや」

そうか、クリスマス。
そういえばそんなものもあった。
家族でご飯、くらいだけの自分はそんなに意識していなく。

姉は、忙しいかもしれないが。

「あ、えと、努力成就? ですかね。えと、いとわ、です」

隣でぱんぱんする姿に不思議な人だなと思いつつ、首をかしげた。

廿楽 紫音 > 「努力成就? あはは、そっか。
 いいじゃない、何か上手くなりたいことでもあるんだ」

努力、というのが少し気になったりもしたが、まぁ普通の高校生らしい願いだ。

「ここは色んな神様がいるからね、どっかの神様が拾ってくれるといいね、その願い。

 いとわちゃんね、よろしく。
 …見るからに高等部?なら授業で会ったりもするかもね。俺教師だからさ」

もしかしたらどこそかで会ってるかもしれないが、記憶にはない。
まぁ、この島いろんな生徒がいるからなー。見る感じだとオーソドックスな子だ。ほかの癖の強い子に埋もれそうではある。

「いとわちゃんは神様信じてるんだ?
 いや、日系っぽいし信じるっていうか慣習みたいな感じかな。

 この島、日本系の文化強いからなぁ、神社まであるし」

常世島は財団が日本系なのか、日本に近い環境まで人工的に作るくらい日本びいきだ。
他に比べて宗教的なぶつかり合いも少ないというのも理由の一つだろうけど、多分日系の血を引いてる俺としては馴染みやすくて助かってる。

「願い事、叶うといいねぇ。
 願いか……そういえば最近聞く噂話あったっけ。

 願いを叶えてくれる常世の神様の噂話とか。こんな島だと本当にいそうで笑っちゃうよね。
 本当にいるなら俺も願い事してもいいんだけどねー」

折角だし、雑談半分に最近聞いた話を振ってみるか。なんて

伊都波 悠薇 >
「上手くなってないと困るといいますか」

頬をかく。そう、困る。
それで悲しむ人がいるというのが厄介なところで、結果はどうしようもないから縋るならとおもったわけで。

「え、先生ですか」

覚えがない。大体は覚えているが、まだ抜けがあったようで。
新しい先生だろうか?

「居ることはいるかもしれないですが、なんとなく味方ではないかもなとは思ってますし。そういう意味では信じてない、ですね」

廿楽 紫音 > 「そ、新米教師」

ここにきてまだ間もないペーペーの教師だ。知られてなくても当然か。

「味方ではない、ね。
 でも神頼みはしてるなんて不思議な子だね。

 でもま……俺も似たようなもんだな。神様って奴をそんな信じてはないし。
 でもこういうのはやっとくと何となく気分がいいから初詣にはいくみたいなね」

わかりやすいジャパニズム。信じてるかどうかは兎も角、やっといて損はないからやる。
この感覚って外国とかじゃあんまないらしいけど、ホントかね。

「たいていの神様って個人の相手なんかしてくれないしねー。
 ま、神様ってそんなもんと言えばそうかも。

 それでいいんじゃない?神様なんて名乗ってる連中なんて、好きに縋ってやるくらいがいいでしょ。
 それで気分楽になるならそんだけで十分価値あるし、さ。

 ちなみに、そんなにうまくなりたいことって聞いてもいい感じ?」

伊都波 悠薇 >
「あ、そうなんですか。もう、なれましたか?」

新米、ということはこの島でまだ日がたっていないのかも。

「それ以外やってないことはなさそうなので」

前髪を整えて。

「仲良くなれたらいいんですけど、出てきてはくれなさそうなので一方的に、ですね

なんとも都合のよい話ですが

え、あいや、これと特定したものはなく、頑張ったもののどれかひとつでいいです」

それだけで、少しは安心してもらえる。

廿楽 紫音 > 「まぁまぁ慣れたかな。
 今は一応法律関係と……後々魔術系の教員になるために勉強中って感じ?」

魔術系は個人的に学びたいのもあるからだけど。

「ま、神様に簡単に会えたら苦労しないしね。
 そっか、色々頑張ってるって感じだ。偉い偉い。
 
 俺も今やってる研究が上手くいったらいいな~って感じだ。
 いとわちゃんみたいに真剣に取り組んでる訳じゃないけど。
 さっき言ったみたいに、魔術系をちょっと齧ってんだよね」

神様に頼るほどのもんじゃないといえばそう。

「もしも上手くいきそうになかったら、神様じゃなくて人を頼るのもいいかもね。
 俺とか教師だし、教えるくらいの事ならいくらでも。

 ま、可愛い子限定だけど」

伊都波 悠薇 >
「ならよかったです。いろんな方がいますから」

それでも慣れたなら、合っているのかもしれないと思う。
だからよかったと口にして。

「法律」

全くさわったことのない分野だった。

「いますから、なかよくなれるチャンスはありそうです」

少なくとも一柱は知っている。

「人は、あんまり知られたくはないので」

やんわり、NOと告げた。
人伝で姉に繋がるのは避けたい

廿楽 紫音 > 「そ、法律。
 この島のルールとか世界的な法律とかそんな感じ。

 まっ、俺も勉強中なんだけどね~。いわゆる異邦人って奴だもんで」

それでも教師として何とかできているのは、基本的な法律はなんとなくわかったからだけど。
その理由は自分でもわからない。生憎記憶喪失なもので。

「そう?残念。
 でも困ったら人に頼りなよ。一人でできる事なんて限度があるしさ。

 さて…じゃ、俺はそろそろいこうかな。
 いとわちゃんも寒くならないうちに家に帰んなよ~」

伊都波 悠薇 >
「え」

そうだったのか。あんまり違和感がなかった。なら慣れたという目の前の先生はすごい人なのだろうと思った。

「はい。そうならないように手を尽くします。

お気をつけて、先生。また学校で」

見送るようにお辞儀をひとつ。

廿楽 紫音 > 「そうならないようにって、変な事言うね。
 
 うん、じゃあね、また学校で」

そうならないように、なんてまぁ。
随分人に頼りたくなさそうだけど、詮索するのは野暮か。
とりあえず、また別の煙草の吸えそうな所を探すとするか。

ご案内:「常世神社」から廿楽 紫音さんが去りました。
伊都波 悠薇 >
「不思議な先生だったな」

もしかしてホントはなにか目的があったのかもしれない。

さて。

「もう一回お祈りしておこ」

もう一度、お祈り

伊都波 悠薇 >
じーっと、お祈りをして。
ほぅと息を吐く。

端末が鳴ったから。

「はい」

天秤。もし、本当にあるのなら。

「はい、わかりました。伺います」

ーーそれは本当に私の異能なのだろうか

そんなことを思いながら、神社をあとにした。

端末の、着信相手。
それは。

研究者

ご案内:「常世神社」から伊都波 悠薇さんが去りました。