2024/12/29 のログ
ご案内:「異邦人街」に笹貫流石さんが現れました。
笹貫流石 > 「――うん、何で俺ってばクリスマスも年末年始も一人で寂しく過ごしてんだろうね…。」

そんなの知らんがな、という誰かの声が聞こえて来そうな独り言をぼやいて異邦人街を適当に歩く。
お仕事は非番で、監視対象としてのあれこれも珍しく何にもない…何か某旦那がまた無理難題押し付けられてるぽいけど。

異邦人街とはいえ、時々カップルとか目にするけど…うん、羨ましいよなぁ、本当になぁ…。
くそっ、俺にもナンパする度胸があれば…!!女の子は好きだけどチキンなのが我ながら悔やまれる…!!

「はぁ~~…別に彼女とかまでは贅沢言わんけど、美女とか美少女と年越ししたりイベント一緒に過ごしたいよなぁ。」

分かるよなそこの男子!と、カメラ目線…カメラ目線?で、ビシッと指を差したら周囲から奇異な目で見られた。
…あ、ハイすんません。ぺこぺこ周囲に頭を下げてからそそくさと別の通りに移動。悲しい。

笹貫流石 > 監視対象だってヒトなので普通に青春だってしたいです。
まぁ、少なくとも俺はしたい!色々と面倒なお仕事ばかりで癒しが欲しい!

「…ここで、一念発起して女の子にアタック出来ないが俺の駄目な所よな…。」

世のイケメンとかは、その辺りの度量とか気配りとかオーラが違うんだろうな…。
さっきの大通りとは路地を一本挟んで別の大通りを歩きつつ。

「…っていうか、あの旦那がデートとか…マジで爆発してくれないかなあの野郎

ぼそっと呪詛を漏らした…正直ショックだ。羨望と嫉妬が凄い。思わず口調が乱暴になった。許せ。
…あ、トコケット行きたかったな…行こうとしたら何か”上”から止められた。どうしてなんだ…!!

笹貫流石 > 「…普通にエロい同人誌欲しいだけなんだけどなぁ…。」

こう、某人気な先輩とか某かっこいい先輩とかの…あ、個人名は出さないようにしている。
出したら俺の命が危ないからな…俺もそこは弁えてます。

「――ってか、身近で多少付き合いある女子が監視対象とか曲者ばかりなんだけど…。」

最近知り合った某妹さんくらいか普通(?)の女子って…どういう事なの…。
誰か、俺に監視対象とか曲者じゃなくておっぱいデカい女子を紹介してくれんかな…。

「――っでぇ!?」

考え事をしていたら顔面から電柱?何かそれっぽいものに正面衝突した。
…周囲からの視線が痛いし恥ずかしい。ズレたサングラスを元の位置に戻しつつ早足で離脱!

「くそぅ、何か良い事ねぇかなぁマジで…!!」

笹貫流石 > ちなみに、目を開くと勝手に異能が発動するので、同人誌とかじっくり見ると、こう『死の気配』が――…

(…いや、同人誌に『死の気配』見えたら怖えぇよ!新手の魔導書か呪いの書物なん?)

…まぁ、でも同人誌もある意味で魔導書だと俺は思う。
些細な切欠でそれを手に取って、癖が破壊されたり拗らせる男女は多い筈だ…多分!

ちなみに俺の癖は――いや、モノローグで何を語ってんだ俺は。そうじゃねぇ。

「常世渋谷とか歓楽街も良いけど、異邦人街の空気も割と好きなんよなぁ。」

わざとらしく独り言で軌道修正したい……した。
まぁ、ぼっちには代わりないのでこの悲しみは消えないんだが…。

笹貫流石 > まぁ、監視対象なんて碌でもない末路だってのは分かってるんだけどなぁ。

「…せめて、死ぬ前に青春くらいはしないとさぁ…。」

やってられんよ、こんな立場なんて。他の監視対象の先輩方はその辺りどう折り合い付けてんのかねぇ。
それに、青春の一つや二つくらいしないと…”生きてる実感”つぅのがいまいち得られないかもだし。

「――なんて、ちょっとシリアスぶってもアレだし…あー!俺も女の子とイチャイチャしてぇなぁ!!」

と、男子の心の叫びを漏らしつつ、どっかでご飯でも食っていこうと少年はぶらりと歩き去るのだ。

ご案内:「異邦人街」から笹貫流石さんが去りました。