2024/09/29 のログ
フィスティア > 「……」

世界が綺麗に。それは、また…私とは相いれないかもしれませんが。
それでも、理解は出来ます。確かに、悪い物を消せば…いい物だけの世界はキレイかもしれません。
私はそれを望みませんが…と言っても、蒼さんもそこまで極端な事は言っていないように思います。
ただただ、許容する程度が違う…というだけで。
そもそもが力ない人間()と概念でもある(蒼さん)の価値観には大きな乖離があるでしょうから、私には分からない事です。

「必要悪、そうですね。破壊がなければ成り立たないですからね…」

あまり認めたくも、受け入れたくもないですが。
光あれば影がある、創造と破壊は表裏一体…生まれれば、死ぬ。
一見負に見える所を担っている必要悪は…
決して悪ではない、全くの別物だと、そう思います。

魔王も、そうです。物語でしか見たことはないですが、英雄譚や統治には悪役は欠かせない…でしょう。
とても損な役回りに思えますが…蒼さんはどういう気持ちで務めているのでしょうか。

「私から見た蒼さんは…そうですね」

「神様というよりは…人間のように見えます。とても責任感が強くて、立場と責任を全うしている…それでいて、人を想う心があって…とても素晴らしい方に見えます。
わたしだったら…きっと投げ出してしまいます。ですから、蒼さんが破壊の神様で良かったと、本心から思います」

必要な役割を担う誰かは何処にでも居ますが、世界の役割を担うのはあまりにも桁違いの責任です。
それを担って、行動して、考えて…とてもじゃないですが、理解出来ない負担です。想像すら出来ません。
それを押し付け続けるのは心苦しいように思ってしまいますが、これは私のエゴです。
ですから、もうすでにそうあるものとして、蒼さんで良かったと、そう伝えます。

「これからも頑張ってとは…勝手な事は言えませんが。
それでも続けなければいけないのであれば、応援しています。蒼さん」

奥空 蒼 > 「あっはっはっは……!」
「人間のように、人間のように見える、ねえ……」

「よく言われるよ」

この学園、イロモノが多いからな。
私より人間っぽくない奴なんて山ほどいる。

「これは――いつか見返したくなった時に、取り出せるようにしておこう」

紫色の紙束を宙へ投げると、
それは粒子の様に、
まるで世界へ溶け込むように、
存在が薄くなって消えて行った。
だけど、消したわけじゃない。
いつか思い出した時に――いずれ。

「そんなに褒めると照れてしまうよ」
「けれど」

「私は神でも人でもない、邪神なんだよ?」
「神の様に厳格で尊大でもなければ」
「人の様に薄明で矮小でもない」
「気紛れで、邪悪で、絶対的な存在――」

「ま。"好きでやってる"んだな、これでも。意外かな?」
「だから応援してくれるなら―――これからも私を見て、語り、伝え、崇め、恐れるといいよ!」

にこやかだ。

「さーてと」
「邪神らしいところを見せてあげよう」

「話を聞いてくれたお礼に、――キミがいきたい場所へ、送ってあげよう。」
「さ、どこへ行きたい?」

フィスティア > 「すみません」

それほど気にしていないようにも見えますが、謝ります。
蒼さんは人ではなくて、神なのですから。

投げ込まれた紙束…思い出に視線を向けます。
いつか見返したくなった時という言葉に、少し安堵を覚えました。
いつでも、見返してあげてください。

「好きでやってるのですね。それなら、良かったです」

少し安心しました。
応援の為にと恐れる事は出来ないかもしれませんが…それでも、語って、伝え…崇める事も、少しならできるかもしれません。
少しでも、力になりたいですね。

「ふふ、邪神らしくないですね。
行きたい場所はこの先の風紀委員会の慰霊碑です。元々そこに向かってる途中だったので」

運んでくれるだなんて、優しいです。
すぐそばで申し訳ない気持ちもありますが、通うのを欠かす訳にもいきませんから。

奥空 蒼 > 「んー…はい、どうぞ?」

ベリッ
まるでそうあるのが当たり前のように
世界の断片を掌で捲り上げる
紙か何かのように
世界の常識すら
おもちゃの様に壊してしまう
それが私なのだから

破れた世界
空いた穴

その先には風紀委員会の慰霊碑があった

どういうわけか、
その破れ目を穴のように潜れば、
そことここは同じ空間の様に繋がる事だろう

「少しは恐れたかな?この、破壊神を。」

「じゃ、いってらっしゃい。」

だからとても悪戯っぽく笑って、
穴へと歩みを運ぶことを、お勧めするだろう。
そう――

奥空 蒼 >  


    破壊神として尊崇、畏敬される事、好きでやってるんだ。

 

フィスティア > 「わぁ…破壊の神様ってこんなことも出来るんですね」

まるでマジックか何かのようですが、本当に繋がっているのでしょう。
とても不思議な現象ですが、神様ならあり得ない話でもないと、あの隕石を見た後なら思えます。

これを潜ればいいのでしょうか。
「失礼します」と腕を入れてみると、問題なく通過しました。
本当に繋がっているみたいです。とっても不思議…

「少しびっくりしました。
それでは、お話聞かせてくださりありがとうございました。
また会いましょう、蒼さん」

ニコリと笑顔で分かれを告げます。
今度は全身で穴を通って、向こう側へ。
通った後はふり向いて一度だけお辞儀をすれば、そのまま慰霊碑へ向かいます。

不思議で、悲しいお話でした。
この世界には私が知らない事が、価値観が沢山あります。
もっと理解を深めていきたいと、そう思いました。

奥空 蒼 > 穴が閉じる

穴というのは、ちょっと違うけれど。
便宜上、穴と呼ぼう。

「――良い子なんだけど、良い子過ぎるねえ、あの子は」

見送って呟く。

奥空 蒼 > そんなに良い奴じゃないんだぜ?破壊神(わたし)って。
ご案内:「宗教施設群」からフィスティアさんが去りました。
ご案内:「宗教施設群」から奥空 蒼さんが去りました。