2024/10/10 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にさんが現れました。
> ドキドキしながら待っている。

小さな身体に大きな鼓動。

大事な大事な友達に、言わなきゃ行けない事があるのだ

ちょっと待つ時間さえもどかしく

胸をくすぐる。
大事な、大事な事なのだ

> 「まだかなあ」

ふと声が出る。

いつもよりはおしゃれな格好で

友達を、待っている。

> 胸を焦がすような痛みが、待つ時間、過ぎる時が

まだかなまだかな、と
ゆっくりと、大人しく、待っている。

> 「んー」キョロキョロ

ぐるぐる。

スマホをいじりはじめるが、集中できてない

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 ――ああくそ、人間ども邪魔過ぎってんですよ!

 イライラとしながら、ドレスの裾を持って人の間を縫うように走る。

(――いっそ邪魔なやつら全部切り倒してえです)

 なんて思いながら走っていれば、諫めるような、親代わりの神性の声。
 しかし、それでも椎苗にとって、この遅刻は我慢ならないのであった。

 今日は、無二の馴染み――恐らく、他人から見たら『親友』と呼ばれるような関係の相手との約束。
 それが、急な仕事で大事なスポンサーへの『ご挨拶』が入ってしまったのだ。
 それでも予定を繰り上げて、退室してきたのだが。

「――はぁっ、ヒュゥ、ふぅっ」

 やっと相手の事を見つけて、息を切らして走り寄った。

「まっ、待たせちまった、ですね。
 すまねー、ですっ」

 そう言いながら、少女の目の前までやってきて、手を膝に着きながら、ぜぇぜぇ、と荒い呼吸で謝るのだった。
 

> 暗く沈んだ顔が、ぱぁぁあと輝いて

「しーなちゃん!」

神樹椎苗 >  
「――ああ、はいはい、しーなです、よ」

 怒らない少女に対して――あっという間に自分より大きくなった少女に苦笑しながら。

「結構、待たせちまいました、ね」

 何とか呼吸を整えつつ、答える。
 しみじみと、体力が落ちたものだと痛感した。
 

> 「大丈夫!、しーなちゃん綺麗」

うっとり見つめる。

飛びかかって抱きつかない理性があった

神樹椎苗 >  
「ん、あー。
 ついさっきまで、仕事があったもんですから。
 着替える暇もなかったんですよ」

 はあ、とようやく整った呼吸から、今度はため息一つ。

「――なに、見惚れてやがるんですか。
 お前も、むう、おめかししてて、悪くねーですよ」

 そう言いつつ、少女の額をつん、と指先でつついた。
 

> 「えへへ、お姫様みたい」

にぱーって笑い

「ありがと、ちょっとおめかしした」
伸びた背と、少し大人びた顔で笑みを浮かべながら

「えとえと、しーなちゃん、大事な相談があって」

もじもじ

神樹椎苗 >  
「一応、立場としては騎士なんですが。
 お前を気絶させたのがすっかり、懐かしくなっちまいましたね」

 既に数年前、ハロウィンに仮装して遊んだ時を思い出す。
 その時は、少女をお姫様扱いしすぎて、気絶させてしまったのだった。

「ん、よく似合ってます。
 もう自分でおめかしできるようになったんですね」

 そう言いつつ、軽く手を伸ばして少女の頭を撫でる。
 もう手を伸ばさなければ少女の頭にも、手が届かない。

「はあ、大事な相談ですか?
 こんな人ゴミの中で大丈夫ですか?」

 と、周囲を軽く見て、首を傾げた。
 

> 「あうあう」
まだ思い出しては照れた

真っ赤になる。

「えと、ちょっと相談とかして?」

頬が熱くなって、よくわからず、勢いのまま

「お、おっぱいが、大きくなっちゃって」

めちゃくちゃでかい声が出た

神樹椎苗 >  
「あぁ~~~~――」

 何とも複雑すぎる感情が、なんとも言えない声が漏れた。
 まあ、この際、周囲の有象無象がこっちを見た事は気にしない事にしよう。
 気にしたら、少女の方がそれに気づいて、余計に慌てかねない。

「――はあ」

 呆れた声を吐きつつ。
 少女の足元に、タッチするくらいのローキック。

「このやろー、しいへの嫌味ですか?
 いつの間にかでかくなりやがってー」

 ぺしぺし。
 子猫同士がじゃれるようなローキックの連発。
 そんな様子に周囲も、子供のじゃれ合いかと、すぐに関心を失っていった。
 

> 「あうぅぅ」
予想外にデカい声が出た自覚があり、赤面

「あう」
げしっと軽めに蹴られ、正気に


「うう、最近ちょっと服がキツくなってー、いたい、いたいよしーなちゃん」

朗らかに戯れあう

神樹椎苗 >  
「まったくお前ってやつは~」

 言いながら、脚をひっこめて、軽くドレスを整え。

「そう言うのは、保健のせんせーにでも相談しやがれってんです。
 まあ、面倒見てやるくらいはいいですが――」

 はあ、と呆れつつ。

「――で、服を買いに行きたい、と。
 どうせ下着の方でしょう。
 ケッ、腹立たしーですねー」

 じと、っとした目で見上げる。
 成長しない友人に相談しやがって、という気持ちと。
 自分より大きくなっても頼ってくれる、という少しのうれしさと。
 内心は中々複雑な気持ちだった。
 

> 「むう〜でもしーなちゃんが良かったんだもん」

拗ねながら頬をぷくー

「しーなちゃん詳しいから、そゆところ」

疎い自覚があるので

「しーなちゃんはかわいいし綺麗だよ?」頭を撫でる、自分にそうしてくれたように、優しく

神樹椎苗 >  
「はいはい、甘ったれなのは変わらねーと」

 言いつつ、まあ、詳しいかと言われれば詳しいので。
 とは言え椎苗の御用達は、目の前の少女が日常的に使うには、少々お高い店なのだが。
 と思っていたら。

「――ふんっ!」

 ちょっと本気めで、ローキック。
 無性に腹が立った(ただのてれかくし)
 

> 「むぐ、しーなちゃんがイケ女子なのが悪いんだよー」

まあのほほんと頼りにしているので

「あっ痛い、痛いよしーなちゃん、ちょっと、なんで!?」

神樹椎苗 >  
「イケ女かどうかは知らねーですが。
 しかたねーですねえ」

 ちょっと気合を入れたローキックへの抗議は無視しつつ。
 一歩先に歩きだして、少女に左手を差し出す。

「ほら、行きますよ。
 しいの気に入りの店を教えてやります」

 

> 「わーい」

チョロいので釣られた


「じゃあ、しーなちゃん、あーそーぼー」

意趣返しのように抱きついた

神樹椎苗 >  
「ああもう、抱き着くんじゃねーです。
 歩きづれーじゃねーですか」

 そう言いながら、自分より大きくなってしまった少女相手にふらつきながら。
 出会ったころから変わらない合言葉――。

「――ほら、向こうの店ですよ」

 道の向こうにある、洒落た看板のお店を指さす。
 ぱっと見では、静かな雰囲気の喫茶店のような店構えだ。
 

> 「えへへ」

デカ目の犬かのように久々に甘え倒し

「わあお、おしゃれだねしーなちゃん、大人だあ」

抱えて持ち帰りたいなあって顔で友人を見ながら

神樹椎苗 >  
「そろそろ、お前もこーいう店に一人で行けるよーになるんですよ」

 そう言いつつ、よこしまな考えをなんとなく察しつつ。
 どうしたものかとため息。

「ほら、入りますよ」

 そう言いながら、少女を引きずって入店。
 椎苗が入店すると、すぐに馴染みの店員が静かに近寄ってきた。

「ああ、今日はしいのオーダーじゃねえんですよ。
 この困った子犬の面倒をみてほしーんです。
 ――ほら、お姉さんに採寸されてきやがれ」

 そう言いながら、見るからに瀟洒で大人な女性店員に、子犬を押し出して、押し付ける。
 

> 「あんまり詳しくはないし、しーなちゃんのほうがお洒落だからなぁ」

少々気後れするらしい

「ぬわー」
楽しそうに引きずられながら店員さんにパスされ、採寸され

はちじゅう?とか子生意気な会話が聞こえてきた

神樹椎苗 >  
「――ぁん?」

 馴染みだからこそ、勝手に計測はしなかったものの。
 『あらまあ』という女性店員の声と一緒に聞こえた数字に、青筋が浮かんだ。

「おいこら、『爆弾娘』。
 随分と生意気に成長したみてーじゃねーですか、ええ?」

 採寸を終えて戻ってきた少女の胸部装甲を、真正面からわしづかみ。
 連れてきてくれた店員さんは、苦笑しつつ。
 『椎苗ちゃんも、子供らしいところあるのね』なんて、微笑ましくされると、なんとなく恥ずかしくなった。

「むぅ――」

 しかし、成長期とは恐ろしい。
 さて――どうしてやろうか。
 

> 「ん、しーなちゃ、わひゃあ」

わしっされれば、こう、思ったより、ある、と言うか。

「えと、怖いよしーなちゃ、いたたた、えー?いまはそんなに弾けてない、よ?」

なんかこう、怒られてる?的な?

神樹椎苗 >  
「うるせーです、爆弾娘。
 ――ふむ。
 お前はほんとに、子犬見てーに動き回りますからね」

 少し考えつつ。

「んー。
 爆弾娘、お前の好きなデザインとか柄とか、展示品にありますか?」

 と、マネキンに着せられたり、ハンガーに釣られて展示されてる無数の下着。
 その店内を少女に見せつつ、好きな物があるか確認。
 

> 「え、えー?」首を傾げる、自覚無し

「んー、せっかくだし、しーなちゃんと、お揃い、とか?」

じーと見つめてみる

神樹椎苗 >  
「――しぃと?」

 そう言われて、店員と顔を見合わせる。
 店員は、苦笑しながら首を振った。
 つまり、やめておきましょう、と言うやんわりとした提言。

「――しぃの好みはお前には早すぎます。
 ほら、いつまでもしぃにくっついてないで、自分の好みを見つけてきやがれ」

 そう言って、再び店員に任せて少女を案内させた。
 なお、椎苗の好みは、かなりえげつないほどのセクシー――というよりは、エロい下着である。
 健全な少女が身に着けるものではない。
 

> 「えー、なんでー、しーなちゃん普段どんなでいるのー?」

疑問に思いながらも財布とかと相談して明るい色の動きやすいのを選んでみたり、せめて色が近いのをと黒いやつにしてみたり。

神樹椎苗 >  
「はいはい、お前に恋人でもできたら教えてやりますよ」

 そんな適当な返事をして、少女が好みを選ぶのを眺める。

「――ふむ」

 少女が選んで居る物を確認し。

「じゃあ、この辺の色と柄を中心に幾つか。
 デザインは動きやすさ重視で」

 そう言うと、店員は当たり前のように、オーダーを受けつつ。
 『では、一先ず代替品と言う事で、サイズの合うものを用意しますね』と言って、少女が選んだ下着を一通り預かりつつ下がっていく。

「ここのデザイナーなら、だいたい一週間もすれば仕上がります。
 後でお前の住所を書けばおしまいです」

 そう言いつつ、支払いは勝手に終わらせていく。
 オーダーメイドの高級ランジェリーなど、少女のお財布事情には高額すぎるだろう。
 しかし、一度着心地を知ってしまえば、離れられなくなる沼の世界である。
 

> 「え、ちょっと?」

あまりにテキパキ進む何かに

「あの、えと、しーなちゃ?」

反論できずに宇宙希になり

「あ、はい、わかりました?」

寮の住所を書いて

「あれ、私払ってない?」

全部終わった後気づいた。

神樹椎苗 >  
「――気づくのが前より早くなりやがりましたね?」

 そう言いつつ、領収書を見せてみる。

「総額でこれですが、払えますか、爆弾娘」

 そこに書かれた数字には、0の数が、ひぃ、ふぅ、みぃ、よ――いっぱい。

「ま、お前の成長祝いに買ってやりますよ。
 せいぜい、あまりの着心地の良さに沼るといいです」

 そう言いながら、無防備な成長期の少女の胸にわしづかみ攻撃。

「――ほら、ちょうどいいやつ用意してもらったんですから。
 とりあえずそっちで着てきやがれですよ」

 そう言って、試着室に呆然としてる子犬を放り込んだ。
 

> 「う、うー、しーなちゃんの意地悪ー」
ぽかぽか、痛くはない。

「グヌヌヌヌ」
唸って、くにゃってなった

「わひゃあ!」
生意気に反発した感触

「うぬぬ、はーい」

完全敗北、いつもの光景である

神樹椎苗 >  
「――ぐぬぬぬ」

 生意気に弾力のある胸部装甲に、唸る。
 成長期おそるべし。

「さっさと着替えて、スイーツバイキング行きますよ。
 あー、着方がわからなければ、試着室の呼び出しボタン押せばいいですからね」

 何かあれば店員が駆けつける、完璧なシステムなのであった。
 

> 「うー、てい」

逆に触ってみた、カウンター

「はーい、わかったよ、しーなちゃん」

てくてく逃げるように

神樹椎苗 >  
「うにゃっ!?」

 ぺったん。
 ドレスの上からなので、ふわっとした感触。

「このっ、クソガキは――ッ!」

 不意打ちの仕返しに、一瞬茹ってしまうが。
 逃げられれば悔しそうに、ため息。
 『椎苗ちゃんがこんなに楽しそうなの、初めて見ました』と、くすくす微笑む女性店員。

「んん――まあ。
 ――大事な小娘ですから」

 そう、照れ臭そうに言う椎苗を、女性店員はどこか嬉しそうに見るのだった。
 

> 「うーん、なるほど、えへへ」

自分のと触り比べて、納得しつつ

「んー、機終わったーよー」

下着姿のまま、声をかけた。

神樹椎苗 >  
「ばーか、下着だけで出てきてどーすんですか。
 ――しかしまあ、悪くねーですね。
 動き安いとは思いますが、着心地はどーですか」

 などと、椎苗が言うと、『わたしの仕事がありませんねえ』と、店員さんが笑った。
 

> 「えへへ、似合う?」なんかポーズとかとってみたり、白い髪に、異能の蒼い光が漏れて、一瞬妖しさと神秘的な何かが見え
神樹椎苗 >  
「ふーむ」

 と、付き合いよく唸ってあげてから。

「まあまあですね。
 さ、服着てこいですよ。
 次の予定もあるんですから」

 そう言って、いつものローキックをして試着室に蹴り戻した。
 

> 「ちぇー」

言いながらちゃんと服を着に戻り。

「よいしょ、と、はーい、しーなちゃんの大好きなスイーツバイキングだもんね」

神樹椎苗 >  
「なーにが、ちぇーですか。
 まだまだお子様なんですから、色気づいた真似しなくていーんですよ」

 などと椎苗が言うと、店員が『あなたが言いますか』と言いたそうな顔をして苦笑していた。

「――むっ。
 好きなのはしぃだけじゃねーでしょう。
 お前だって、人一倍よく食うじゃねーですか」

 腰に手を当てて、すっかり生意気になった少女にむすっとした顔。
 とは言え、最近の連日の仕事にフラストレーションがたまっているのも事実。
 甘い物を暴食したいところなのは間違いなかった。

「ほら、いきますよ」

 そう言いながら、また、いつもと変わらないように少女へ手を差し出す。
 

> 「しーなちゃんは綺麗だからなー、むー」

背伸びしたい年頃なのだ

「まあ、最近お腹は空くー」

パワー全開なので欠食児童なのだ

「ん、行こ、しーなちゃん」

伸ばされた手を握り

神樹椎苗 >  
「はいはい、育ち盛りらしく、存分に食べればいいですよ」

 そう言って、椎苗は少女を連れて店を後にする。
 その後、椎苗が常連になっている高級スイーツバイキングで、店が泣きそうなほど二人で甘いもの祭りをし。
 以前から変わらない、騒がしい時間を過ごしたのだった。
 
 ――そして。
 数日後、少女の部屋にフルオーダーメイドの下着が届く。
 その着心地は、クセになるほどの非常にいいものだった。
 

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からさんが去りました。