その名の通り歓楽街である。常世学園の夜の街。
所謂若者の街とでもいうような繁華な場所で、特に授業後の夕方から夜はかなりの賑わいを見せる。そして学園都市の不夜城とも呼ばれる。
酒場やカジノなど、やや不健全な店が立ち並んでおり、時折風紀委員による手入れなどがある。
そのため治安は学生街に比べると悪い。非公認の部活なども多い場所である。
歓楽街はそんな歓楽施設が所狭しと並んでいる地区である。行儀のいい場所ではない。
いくつもの通りが交差しており、迷いやすい。
※選択性の部屋です。行きたい場所を選択した上でご入室ください。

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Time:11:40:21 更新


ご案内:「歓楽街 路地裏」から夜見河 劫さんが去りました。 (06/03-23:19:32)
ご案内:「歓楽街 路地裏」から神樹椎苗さんが去りました。 (06/03-23:18:46)
夜見河 劫 >  
「神様、か。
ホント、色々あるもんだね、この島。」

そう言うものもあるのか、と言う気持ち。
死神の剣の話も聞いたばかりだ、そういうものもいるのだろう、と今なら少し信じられる。

「働いて、か。その内呼び出しでも来る?
まあ、出来るだけ一人で暇してる時に呼んで欲しい、かな。」

流石に「来客」がいる時に呼び出しを喰らうのは避けたい心情であった。
兎も角、これからは通話記録かメッセージ機能にも偶には気を払わねばならないだろうか、という気持ちがある。

「――安寧、か。
其処に辿り着くまで、俺は後何回死んで生きるのかな。」

問い掛けではなく、ただ何となく口から零れて出た、独り言だった。
去り行く黒いドレスの少女を見送ると、男も一度、落第街へ向けて歩き出す。

真夜中の路地裏は、何事もなかったように。
いつも通りの姿に戻っていた。
(06/03-23:10:34)
神樹椎苗 >  
「普通は普通で、苦労するもんなんですね。
 まあしぃには関係ねーですが」

 死ぬ直前の衣服や所持品まで含めて複製される椎苗は、幸いそう言った面倒とは無縁なのである。

「残念ながら魔術じゃねーんですよ。
 これはまあ、なんていいますか。
 神様の権能の一部、みてーなもんです」

 魔術とは似て非なるもの。
 より、異質なものであった。

「あー、はいはい、貸しって言ったじゃねーですか。
 礼を言うくらいなら、その内、せっせと働いて返してくれりゃ―いいんですよ。
 ああ、そうでした」

 そう言って、立ち去ろうとしたところで立ち止まる。

「――お前の死が、生を導くものであらん事を。
 お前がいつか、静かな安寧の地に辿り着くよう祈ってますよ」

 そして今度こそ、片手をひらひらと振りながら路地裏の奥へと消えていくのだった。
 
(06/03-22:59:44)
夜見河 劫 >  
生徒手帳(オモイカネ)を持ってる時はなるべく気を付けてるけど、いつこんな風に服ごと吹っ飛ぶか分かんないから。
再発行まで文無しとか、大変じゃない?」

死ねない者なりの工夫であった。
現金であれば分けておけるし、もし手持ちが吹っ飛んでも家に戻れば予め置いていた分でカバーリングは効く。

ともあれ、ローブとベルト、それに金銭を受け取ると慣れた具合で身に着けていく。
余談であるが、身体の方は筋肉質…とまではいかないものの、割合しっかりと引き締まっているものだった。

「ありがと。流石にコンビニまでは怪しまれそうだけど、部屋に戻る位なら何とかなると思う。」

流石に下穿きがないので、深夜とは言えこのままコンビニに向かう事は躊躇われた。
替えの服を取りに部屋に戻る位なら、充分役割を果たせそうである。

「…そういうの見てると、魔術?って便利だとは思うかな。
碌に勉強してないから、全然使えないけど。」

黄金の立方体含め、魔術には全く関心も知識もなかったが、こうして見る分には便利そうに思えた。

「後、美少女は無暗にセフレとか口にしないと思う。
俺しか聞いてないからいいけど、気を付けた方がいいよ。」

とんでもない発言で悩む様子には、完全に余計なお世話の発言。
美少女である事についての否定はなかったが。

「――ん、これならコンビニでゴミ袋買う分には充分。
何か色々助かった。ありがと、椎苗。」

覚えなくていいと言われたのにしっかり名前呼び。変な所で律儀な奴である。
(06/03-22:44:39)
神樹椎苗 >
 
「今時電子決済じゃないのも珍しいもんですね。
 少し助けてやりましょうか?」

 一応、爆破したのは椎苗である。
 日頃のストレスやなにやらを込めた盛大な自爆だったが。
 それで全裸の上に金もなくしたとなれば不憫なものだ。

「ふん、これでもセフレくらいはいますし。
 しぃが美少女であるという事実は覆らねーですし。
 身長、身長ですか――」

 とんでもない発言をしつつ、
 難しい顔で悩んでしまった。
 なんなら、青年と遭遇して以来、一番悩んでいるような様子ですらある。

「おぼえなくていーですよ。
 必要があレば、どうせまた会うでしょうし。
 それと、等級はあがんねーですから安心しときゃいーです。
 しぃに関しちゃ、だいたいノーカンですよ、ノーカン」

 と言う事らしく。
 椎苗としてもわざわざ報告としてあげるつもりもない。
 報告が上がるとしたら、沼男退治の際に助力された、というようなものだろう。

「さて――虚空蔵書、第八定格出力」

 再び椎苗の手には黄金の立方体。
 それに椎苗の手が入り込み、一枚の大きなローブとベルト、いくばくかの金銭が取り出されて、青年の方へと放り投げられた。

「貸し一つにしといてやりますよ。
 一回分多く殺された事は、まあ、裸に剥いちまった事でチャラにしてやります」

 くくく、と笑いながら、椎苗は青年に過不足ない程度の支援をするのだった。
 
(06/03-22:28:15)
夜見河 劫 >  
「死ねないのに、普通や異常ってのもおかしいとは思うけども。
この辺りは当たり前だと思ってる。
……しまった。小銭入れも吹っ飛んじゃったかな。」

ゴミ袋を買いに出掛けて来たのを今更思い出した。
幸い、カードやら何やらを入れている財布ではなく、小銭入れを持って出て来たので、
問題があるとすればその分のお金が何処かへ消えてしまった事程度だろう。

「そりゃ、そんな出っ張りも何もない、背も低いんじゃあね…。
其処まで性癖終わってないし、そもそもこんな色気も何もない場所じゃ、さ。」

腰に手を当てながら小さくため息。
まあ、そういう破廉恥気味のお話には、あまりにも状況的に色気が無さ過ぎた。

「神樹…椎苗、ね。覚えとく。
もう知ってると思うけど、夜見河劫。風紀の監視対象。
……一応、四級だったけど、どうなるかは分からない、かな。」

公安委員会の関係者である少女とひと騒動起こした上に、一度は殺してしまった事が色々問題だった。
下手をすると、というよりもまず三級に格上げされる可能性の方が大きいだろうか。
(06/03-22:11:00)
神樹椎苗 >  
「ふむ。
 そういう意味じゃ、ほんとに普通ですね」

 極々普通の、不死身。
 不死者として異常性があるとすれば――

「――あん?
 しぃじゃよくじょーできねーってんですか。
 まったく、しかたねー租チンやろーですね。
 精々、その女と楽しく子作りにでも励む事です」

 肩を竦めて、やれやれ、と首を振る。
 どう考えても、肩を竦めたいのは青年の方だっただろう。

「ん、神樹椎苗。
 黒き死の神に仕える、敬虔な信徒ですよ」
 
(06/03-22:00:04)
夜見河 劫 >  
「それはどうも。「その時」は遠慮なく訊ねに行くよ。」

確約がないとはいえ、「死」の予約を貰ったのは少しだけ有難い。
今はまだ縁遠いかも知れないが、もしも「その時」が来てしまった時には――。

と、続いて少女から向けられた中々に破廉恥なお言葉には軽く肩を竦める。

「こればっかりは仕方ないよ。
死ねないのは「俺だけ」。そっちと違って、服も一緒に生き返るような便利なものじゃない。」

あの爆発に巻き込まれて、それでも服込みで復活する方が正直おかしいと言えばおかしい。
「不死」は「自分自身」にしか適用されない、と言う点で、男の不死性はある意味一般的なものであった。

「生憎だけど守備範囲外。
暫く前で、もちょっといいカラダだったら分かんなかったけど、今はもっと素敵な女の子を知ってるからね。」

別に減るものでもないし、焦って隠さないといけない程の事態でもない。
そう考えると、男の羞恥心はある方面において致命的なまでに壊れているといっても良かった。

「――そういえば、まだ名前。聞いてなかった。
こっちの事は知ってるのに俺はそっちの事知らないのは、フェアじゃないでしょ。」
(06/03-21:49:07)
神樹椎苗 >  
「――わるくねーですね」

 青年の話を聞いて、静かに言った。

「死ねないだけで、ちゃんと生きている。
 そういう奴は、しぃが死を与える対象外です。
 ま、生きられなくなったら(・・・・・・・・・・)、出来る限りの方法で殺してやりますよ。
 確約できるもんでもねーですが」

 そう言って肩を竦めると、椎苗は片手に剣を取って、金色の石板から飛び降りた。
 石板はまた金色の立方体へと戻り、紅い剣共々、どこへともなく消えてしまった。

「まあ精々喜ぶと良いです。
 お前は、死神が嫌いなタイプじゃねーですよ。
 ――さて。
 いい加減アレですが、いつまで全裸でいるつもりですか?
 しぃに欲情しちまったってんなら、まあ雄ならしかたねー事ですから許してやりますけど」

 そう、青年の下半身を指さしながら言う、破廉恥な小娘だった。
 
(06/03-21:38:39)
夜見河 劫 >  
「まあね。
…前はそれ程でもなかったけど、ちょっと色々あって、「いつ死ねるか分からない」のが、少し嫌になった。」

こちらも、充足感が欠けてきた、どこか冷えた調子の声。
死んで生き返った時の高揚感、満たされるモノがある感触がある事は否めない。
だが――そう、今は、「置き去りになって生き続ける」事に、忌避感と、恐怖のようなものを漠然と感じてはいる。

「死神、か。ホントにいるなら、俺はさぞかし嫌われてるんだろうね。」

少しだけ、自嘲するような言葉。
続く少女の言葉には、少し首を傾げる。

「其処が問題なんだよね…見られただろうし、バレても文句は言われないか。
今まで何度も実験とか喧嘩とかで死んだけど、その度に生き返って来る。それが俺の「本当の」異能。「死ねない」、異能。

色々な方法で計測して貰ってるけど、返って来る言葉はだいたいいつも同じ。
原理も、理由も、どんな概念で動いてるのかも、「全然分からない」って事が分かる。それだけ。」

つい、憂えるようなため息が出て来る。
本人にさえ「死ねる見込み」が全く見えない。
それは、誰からも「置き去り」にされて生き続けなくてはならない、という事に近い。

「本気で死にたくなる事があったら、その時は同意書でも何でも書くよ。
今はまだ…少し、生きていたいって思う事があるからさ。」
(06/03-21:22:18)
神樹椎苗 >  
「なんだ、お前も死にたがりですか」

 ぽつりと、椎苗は無感情に呟いた。

「この剣は、そこまで万能じゃねーですよ。
 ただ、斬れば問答無用で死を与える、死神の剣ですから」

 剣は、漂うように椎苗の膝に上にまで飛んで行き、椎苗に剣の腹を撫でられると、鈍く光った。

「お前の異能が、タダの再生なら、殺せない事も無いでしょうね。
 試す分にはかまわねーですが。
 それでお前がうっかり死んだりすると、ぎょうむじょーかしつちし、ってやつになっちまいますからね。
 その辺、同意書でも書いてくれりゃぁ、実験の一環として斬ってやらねーこともねーです」

 最初に、紅剣で斬らなかった理由の一つである。
 ただの外傷による致命傷なら再生するだろうと予測出来ていたが、流石に非物理的な殺傷はリスクが計算しきれなかったのだ。
 
(06/03-21:09:49)
夜見河 劫 >  
「……そっちにも「色々」あるだろうし、不愉快なのは分かる。
でも、「これ位」しか、死ぬ希望が見えないからね。
正直、まるで成果が見えてこないから、諦めもあるけど、さ。」

不死の身、というものはとかく、人の興味を惹きやすいものである。
現在進行形で実験動物になっている――その代わりに、協力の礼金という形で少なからぬ金を得ている男にとって、
少女の不愉快な気持ちはある程度理解の及ぶ範囲だった。
それでも今の所、異能の解明とそれを超えて「死」を与える研究に励んでいるのは、「あそこ」しかないのだ。

そんな事を言いながら「沼男」を見ていると、その身体が塵となり、崩れていく様が目に入る。
その残骸から形の無い、しかし存在する「何か」が浮き出て来るのが見えた所で、

「――――へえ。」

思わず、関心が出る声。
黒いドレスの少女の指の動きに合わせて動いた赤い剣が、「何か」を斬るように動き、少し遅れて「何か」はあっさりと、
あまりにもあっけなく、消えてなくなる。

「……あの剣が、「何でも殺せる」っていう「手品」のタネ?」

流石に馬鹿ではない。
ただの剣だと思う程、男も鈍くはなかった。

「直接斬られてないから分からないけど、もしかしたら俺でも死ぬかも。」

そんな言葉が、口から自然とこぼれる。
(06/03-20:57:34)
神樹椎苗 >  
「――、不愉快です、が」

 実験動物(モルモット)にされた記憶が、身体に刻まれた傷以上の傷になっている椎苗にとって。
 当然のように実験を受け続けてる青年と、その飼い主に不快感がぬぐえない。
 しかし、それを部外者がどうだこうだと口出し出来るわけでもなく。
 不愉快に思えど、唇を引き締めるしめ、眉をしかめるしかできなかった。

「ん、ああ――別にかまわねーですよ。
 お互いにデスりましたし。
 ああいや、しぃの方が一回多く死んでますね。
 お前、もいういっぺん、死んでみますか?」

 殊勝な態度を取られれば、いつまでも苛立っていては大人げない、とばかりに。
 ただ、一回分多く死んでるのは、若干ばかり気に入らない様子だが。

「――気にしなくても、そろそろ死にますよ」

 そう椎苗が口にするのと、どちらが早かったか。
 沼男の身体は塵となって崩れていく。
 そして、そこから形の無い『なにか』が浮き出てくるのを、青年も感覚的に察知できるだろう。

 けれど。
 それも椎苗が指を下から上に振れば。
 紅い剣が上下に剣閃を描き、その『なにか』はあっさりと消滅したのだ。
 
(06/03-20:45:45)
夜見河 劫 >  
「『第6』の実験の中にその思考実験が現実化するかを確かめようとしたのがあったからね。
幸い「死んでも生き返る協力者(実験動物)」が居たから、人倫云々は問題なかった。
結果は失敗だったみたいだけど。
第256次実験まで全部が失敗で終わって、これ以上の実験は無意味だろう、ってさ。」

暗に、自分がその「スワンプマン」の思考実験の現実化に協力させられていた事を仄めかす。
どうせ失敗に終わった実験だし、この男が話した所で「研究室」の方でも痛くも痒くもないのだろう。

そうして、事の次第を一通り耳にすると、ため息と共に頭を掻く。

「……あっちの方が殴ってもいい奴だったのか。
まあ、事情を知らなかったとは言っても、後ろから蹴ったのは、うん、悪い事した。ごめん。」

軽く頭を下げる。
腕を斬られても血を流さないような相手である、怪異であるという説明にも「納得」はあったのだろう。
そうして、また視線を軽く「沼男」に向ける。

「……邪魔した俺が言うのも何だけど、あいつ、早く殺さなくていいの?」

少女の語る言葉を、ただの荒唐無稽とは思っていない。
そう理解できるだけの「納得」は貰えた。

ならば、放っておいても「害」しかない「沼男」を始末しないと拙い、と考えるのは、ごく自然な流れだ。
(06/03-19:53:58)