2024/09/26 のログ
ご案内:「歓楽街」に海藤 宗次さんが現れました。
海藤 宗次 >  
歓楽街のとある店。その野外にあるテラス席にいた。
時刻は昼時で昼食を取っていた。
ちなみに食べてるものはハンバーガーとかポテトとかからあげ。
どうもジャンクフードのファストフード店だ。

「かぁ~やっぱ一人でこういう店も中々悪くないのう~。めっさうまくて好きやねんこの店。」

そんなご機嫌な宗次にもトラブルは降りてくる。
その連中は合計で5人程か。
つかつかと歩いてきてはあっという間に宗次のテラス席を取り囲む。
構わず宗次は無視して食事を続ける。

だがそうはさせてくれないようにその五人のうち一人が口を開いた。

祭祀局および公安の人間 >  
「公安と祭祀局の者だ。覇伝洲、海藤宗次…我々がここに来た理由は分かるな?痛い目をみたくなければ大人しく我々に同行せよ」

彼らは紛れもなく精鋭だ。
それも5名。
一人一人が人類上位クラスでしかも見たところ陣形も組んでるので連携力も相当に高い。

だがそれでも宗次は舐めた態度と言うか気にも留めない。
『後で話聞くから食事させてーや』と手をひらひらさせてる。
それが彼らのプライドに傷をつけた。

「貴様、分かっているのか!!自分のやったことを、それを……」

ドン、という音と共にテーブルに足をかける。
それと同時にグシャ、と宗次が頼んだから揚げが潰れてしまった。

海藤 宗次 >  
「あ、ああ…俺のから揚げ…好きやったのに…一番最後にせっかく一番最後に美味しく食べようとしたのに……」

しかしそんな事を露知らず宗次のサングラスの合間からボロボロと涙が流れる。
悲嘆に暮れ…しかし瞬時に宗次の腕に血管が浮き出る。
ギリギリと千切れんばかりの握力を握りしめ、静かに席を立つ。

「アンタら…自分らが何やらかしたか…分かっとるんか?」

宗次の声色は静か。
だがいつもの飄々とした様子やコミカルさ、舐め腐った態度など微塵も感じられなかった。
これは怒りだ。それもかつてないほどにキレている
それは何故か?

「俺の…から揚げ、この店のサイコーに美味しいから揚げ…それを便所の床も平気で踏みしめるような土足で踏みにじりやがって……よくもよくもよくも」

原因は大事にしていたから揚げを踏みにじられておじゃんにした事
それだけの事で怒りを露にする。
それ以上に哀しさもあった。

「もうええわ。お前ら。」

ブン、と腕を振るう。
とてつもない風圧が生まれ、それでも流石精鋭五人は瞬時に距離を取って戦闘態勢に移行する。
いくら宗次と言えど全員剣道師範クラスの腕前。
苦戦は必須

祭祀局および公安の人間 >  
「そんなもん知るか、いくぞ!」

一人、リーダーらしき男が刀を抜いて宗次に接近。
振るわれる太刀筋は光の如く。
それも一度や二度ではない

「六刀残響…!」

一瞬でありとあらゆる方向から斬撃が6度飛んでくる。
紛れもない実力者だ

海藤 宗次 >  
「なんやそれ」

それを@;握り拳で全て弾く;;@
握り拳と刃がぶつかり火花を散らす。
握りこぶしは無傷、刃は刃こぼれする。

そして6度同時の斬撃も宗次からすれば容易い。
一瞬で複数同時に攻撃するという離れ業を持ち合わせていないにも関わらず驚異的なカウンター性能で一つずつ処理をして反撃を繰り出した。
結果、宗次は6つ斬撃を捌いて無傷、相手は打撃6つ体に受ける。
だがこれはほんのノックに過ぎない。
その剣士の体勢が崩れれば頭を持って他の4人に向けてぶん投げる。
同時に宗次は跳躍。
振り上げるは拳

海藤 宗次 > 「俺のからあげちゃあああああん!!!!」
海藤 宗次 >  
その咆哮と共に地面、というか5人がいた空間におおざっぱに地面ごと叩きつけるように拳をぶん回す。
跳躍から拳のたたきつけ。
一連の単純な攻撃ではあるが威力は絶大。

叩きつけた地面がクレーターになっており
抉れた衝撃でクレーター周りの地面はまるで岩の柱のように隆起する。

そして肝心の祭祀局および公安の人達はと言うと…

「ふん、一瞬でくたばったか」

たったの一撃で…しかも拳で木っ端微塵。
良くて上半身だけが残ってる状態だ。
遅れて文字通りの血の雨がパラパラと降る。

「お前らの浅はかな行動のせいで俺のから揚げちゃんは戻ってこない。から揚げ作るのにどれだけ時間かかる事か…」

そして原型をとどめていない亡骸に宗次は怒りの形相でいつまでもぐちぐちと説教する。

「から揚げのニワトリはなヒヨコから育てるのにめっちゃ時間かかるねん、それもエサ代もバカにならんし、管理の大変や…沢山の人が育てて…出荷して、店で調理して…って食べ物食うのってすんごい大変やねん。それを…よりにもよって…便所でも平気でペタペタ歩き回る靴の裏で踏んづけたやと?舐めるのも大概にせい!!!」

海藤 宗次 >  
「ああ、俺のから揚げ…お前らが死んで詫びたところで帰って来おへんなあ…かわいそうになぁ…」

未練がましく踏んづけられてグシャグシャになったから揚げの方を見る。
一方的な虐殺でちょっと人が集まって騒がしくなったか?
まあどうでもいい
おじゃんにされたから揚げに比べれば些事だ。

「俺な、食べ物を粗末にする人は絶対許せへんのや。俺、言ったよな?食ってから相手してやるって。なのに待ても出来へんわ俺の楽しみを奪うわ…あ~マジで腹立ってしゃあないわ」

ガジガジと髪を掻き毟りながら苛立ちを隠せない様子でいる。
その間に無意識に上半身だけとなった公安の亡骸を何度も執拗に踏みつける。
何度も何度も何度も。
先ほど、から揚げを踏みつけられた意趣返しだろう

海藤 宗次 >  
覇伝洲…海藤宗次。
序列は6番手でコミカルで利潤優先であまり自分から戦いを仕掛けない性格。
覇伝洲に入った新参なら唯一宗次がまともだと思うだろう。
だが宗次も覇伝洲の幹部。まともであるはずがなかった。

日本人は食事を大切にし、粗末にされると怒る人種だ。
宗次はその気質を誰よりも強く影響されており好き嫌いは勿論食べ残しも許さない。
ましてや食べ物を踏んづけるなどしたら…いくら公安のようなヤバイ組織であっても一瞬で怒りを爆発させるだろう。

「俺は食べ物粗末にするやつ許さへん。お残しも許さへん。でもまあアレルギーは命にかかわるから許したるけど」

訂正
アレルギーを考慮してくれる辺りはやっぱかなりまともな部類かも知れない。

「はぁ…なんか無駄に疲れたわ。さて、午後の仕事がんばりまひょか」

そろそろ午後の仕事だ。
その場にクレーターとそこに沈む5人だった残骸を残してこの場を後にする。

ご案内:「歓楽街」から海藤 宗次さんが去りました。