2026/02/22 のログ
ご案内:「歓楽街」に海藤 宗次さんが現れました。
■海藤 宗次 >
裏組織の勢力図というのは目まぐるしいものだ。
巨悪が出現しても更に別の奴が倒す。
そんな混沌とした世界ではあるがこの【覇伝洲】という組織はある程度安定性を保っていた。
治安の悪い場所で支配の安定性があるというのはすなわち力があるという事。
そんな【覇伝洲】の幹部、海藤宗次は新たに支配領域を獲得するために奔走する。
具体的にはみかじめ料を支払ってくれる店の獲得。
そんなわけで宗次はとあるクラブへと足を踏み入れた。
「お邪魔しマンモス~。あー、君ら大変申し訳ないんだけど俺ら覇伝洲の傘下になってくれへんか?
みかじめ料はきーっちり払ってもらうが、その代わりにアンタらのボディガードしたるで」
そんな感じで一方的に話を進める宗次。
オーナーは困惑しつつも拒絶しようとした。
■海藤 宗次 >
「あ~嫌そうやなぁ。まあ言ってしまえばオタクらのボディガード?ケツ持ちしてくれる組織が少々頼りないんやないか?そういう話をしちょるねん。その証拠に…」
宗次からしたらこれは親切心のつもりだ。
だが腹芸というのは中々に難しく言葉の裏に横暴さと身勝手さが前面に出てしまったようだ。与える不快感は尋常ではないだろう。
だが、宗次は口で説明するよりも証拠を、と言わんばかりにまずは持参したキャリーケースを開けた。
「オタクらのケツ持ちしてる狼剣会だっけ?そいつらのトップと幹部の生首がこちらになります。ご確認ください。
……っちゅうことで力量を見るにゃ十分やろ?俺ら覇伝洲なら、十分な武力を提供できて安心安全な労働環境を保証できるとな」
そのキャリーケースからは店側が頼りにしていた違反組織のトップと幹部の生首が出てきた。
関係者からは悲鳴。嘔吐する者まで出てくる始末。
当の宗次はそんな過剰な反応をされるとは思っていなかった。ただ力を示しただけと言うのに
「あれ、俺なんかやっちゃいました?」
ご案内:「歓楽街」に夜見河 劫さんが現れました。
■クラブの入口から >
そんな騒動が起こっている中。
入口の方から、更なる悲鳴が入る。
半グレの幹部の男が配下を連れて来ていたのなら、その下っ端連中の上げる叫び声だ。
困惑と苦痛、同時に恐怖も入り混じった、耳に苦しい叫び声が届いて来る。
何かが、起こっている。
後から来た、異常な何かが。
■海藤 宗次 >
「あん?」
この感じは宗次が連れてきた部下が侵入者を排除した、という感じでもない。
妙な違和感は同時に警戒へと変わる。
溜息交じりに相対しているクラブの関係者から視線を外し、入口の方へと向かう。
「なんや?ただいま取り込み中や。大事な話やから少し静かにしてってーな」
確認がてらに入口に首をひょっこり出しながら大声で捲し立てる
■夜見河 劫 >
「ああ。」
瞬間。
その顔を確認した事を納得したような声と共に、半グレの男の視界一杯に拳が飛び込んで来る。
当たれば鼻血、などという生易しい負傷では済まない。
顔面骨折、まともに顔が見れない有様になる程に潰れる位の、人間が出したそれとは思えない膂力の拳。
「やたら騒がしいと思って、吐かせたけど。
やっぱ、オマエのとこの連中だったのか、チンピラ。
えーと……なんだっけ、名前。ハデデス、だか、バカデス…だっけ?」
その拳を振るったのは、所々がほつれたブレザーに灰色の髪、そして顔を包帯でぐるぐる巻きにした、
どす黒く燃え上がるような、異様な目をした男。
その背後には、半グレの男が連れて来ていた筈の連中が、地面に這い蹲って呻いている。
ある者は腕が、ある者は脚が、ある者はその両方が本来曲がってはいけない方向に曲がり。
ある者は潰れた顔面を両手で覆いながらおかしな声を上げ。
ある者は、明らかに陥没した胸を押さえて苦しんでいた。
■海藤 宗次 >
「ぬおぁ!?」
その瞬間に拳が飛んでくる。咄嗟に宗次は身体を後ろに反りながら回避をする。
このままでは体勢的に不利なので敢えて後ろ方向に重心を移動させる。
その後はバク転というアクロバット移動に移行して距離を離す。
「おま…アホは良いけどバカはアカンやろ!!
えーと君は確か良い拳をしたアンちゃんだったな。
残念やわ。せっかく拳で語り合った後は飯を食おう言うたのに…」
状況確認。
倒れている部下達。そして先ほどの戦闘力。
…よし、殺そう。
手っ取り早く脅威を取り除くのはそれしかない。他の方法は戦ってる最中にでも考える。
「おどれが人生最期に味わうのが土の味なのが残念やわ~」
距離を取った直後に放つのは鉛弾。ハンドガンを取り出して即座に発砲したのだ。
胸に相手の胸に三発ほど発砲したがこれは牽制に過ぎない。
■夜見河 劫 >
「その言葉、そっくり返す――ぜ!」
ハンドガンからの発砲。それも三発。
しかし、包帯巻きの顔の男は全く怯まず飛び掛かり――三発総てが命中。
だが、一切怯む事はない。
胸からおびただしい血を流しながら、牽制という「温い手」を放ったチンピラの喉を
握り潰しに、容赦なく左手を伸ばす。
「一体何やらかしたのか知らねぇけど、オマエ、随分やんちゃが過ぎるんだな。
顔写真と指名つきだぜ…Dead or Aliveなんてなぁ!!」
同時に、胴体目掛けて右の拳が襲い掛かる。
歪むような唸りを伴って放たれる、肺狙いの拳。
拳を避ければ左手が喉か顔を握り潰しに。
左手を払おうとすれば拳が肺を叩く。
極悪な二択。
例え防弾のプレートを入れていようが…この男の拳は、それごと突き抜けて大ダメージを与えて来る。
そう確信させる、凶悪さがある。
■海藤 宗次 >
「おお?」
牽制は本来ほんの少しの時間の猶予を獲得する行為だ。
例えば宗次の射撃を回避するか防御か、或いは遮蔽物に隠れれば時間ができる。
しかし相対するこの男は防御よりも攻撃を選び、速攻で倒す傾向だと推測できる。
「(てことはこっちもある程度は覚悟しにゃならんってか…!)」
距離を詰めてくるのを見れば拳銃は即座に手放す。代わりに腰に差している長ドスに手をかける。
「なんもやってへんって。ちぃ、こんな顔の良い男殺すにゃ勿体ないって。顔はやめてぇな!」
拳が胴目掛けて来る。
分かる。これは避けても無駄な奴だ。
だったら相打ち覚悟、と判断し。
腰を少し低くし、少し前かがみに、さらには左手で鞘を抑えて右手で長ドスの柄を握る…この体制は即ち
「ぐ、…しっ!!」
劫の拳が無防備のままの宗次の身体に突き刺さる。
まるでサイに突進されたかのような強烈な一撃。肺はおろか心臓を圧迫させる威力はあっただろう。
それと同時に宗次の抜刀術が発動。
音速を遥かに超えた踏み込みは劫の遥か後方にまで移動していた。
キン、と鞘に納める。
遅れて劫の胴に目掛けて斬撃が一閃走る!
「ゴフ…必殺、大根斬り…」
相打ち覚悟の居合術。宗次は多量の血を口から吐き出してた
■夜見河 劫 >
「嘘ほざけどチンピラ!
テメェらの傍若無人ぶりは落第街じゃ噂で持ち切りだぜぇ!!」
その叫び――怒りではない、「遠慮なく殺しに来た相手」からの殺意と、「遠慮なく好きにやっていい相手」を
見つけた事への凄まじい歓喜を伴った叫びと同時に、空気すら歪ませるような拳が、
半グレの男の胴を激しく叩く。
次の瞬間、喰らった男の身体を衝撃が突き抜けるだろう。
肺を守る筈の肋骨すら砕き、肺を潰して、尚おつりが来る程の一打。
そして、それを放った包帯巻きの顔の男も、無事では済まない。
相打ち覚悟で半グレの男が放った、ふざけた名前の抜刀術。
しかし、その威力は間違いなく本物。
ずる、と、両断された胴体が一瞬浮いて隙間が開き――――
■夜見河 劫 >
「――で、死ねれば話は早かったよなぁ?」
■夜見河 劫 >
次の瞬間。
血を吐いた半グレの男の顔面目掛けて、右手からのアイアンクローが襲い掛かる。
その手に捕まればその次は実に単純。
恐ろしい握力に握り潰されながら、容赦なく、冷たい床へと頭を叩きつけられるだけだ。
それも一回に留まらず、何度も、連続で。
――居合で切断されていた筈の、包帯巻きの顔の男の胴体は、
まるで、斬った事が嘘のように。
裂かれて落ちた上着とシャツの下に、血のような赤い線を一本引いたような傷跡だけを残して、
ぴたりと合わさっていた。
■海藤 宗次 >
「そういう、こと……かよ。ちょいとお行儀、がよす、ぎたか…」
折れた肋骨が肺に突き刺さってうまく動けない。
たまらず相手の掴み技を受けてしまい、何度も地面へと叩きつけられることだろう。
何度も叩きつけられる最中に見えたのは斬った筈の胴体。
そこには傷跡と呼べるものは辛うじてあるもののそれが切断に至らないなんの意味もないものに見えた。
「ごげ、がは、がぐ…!?」
叩きつけられるたびに地面が赤く染まっていく。
だがそれは時期に赤色が黒みを帯びていくのに気づくだろう。
赤黒い血というのは人体でもより重要な器官の血管の血であり、それで染まりつつあるというのは死が近いという事だ。
「………」
大体20は叩きつけられた後だろうか。
しぶとくまだ息はあるようだ。
瀕死だ。にもかかわらず。
「お土産や」
コロン、と足元にピンの抜けた手榴弾が転がった。
身体の特定の箇所を引くとピンの抜けた手榴弾が足元に転がるという巧妙なトリックだ。
手榴弾が爆ぜり、無作為に爆風と破片をまき散らす。
当然宗次は巻き添えの形になる。
■夜見河 劫 >
轟音。そして衝撃、爆風。
最早、クラブは滅茶苦茶である。
包帯巻きの顔の男に捻られて、床に転がっていた連中も、何人かは巻き添えになったかも知れない。
爆発によって巻き上げられた土煙が、ゆっくりと晴れた頃。
その爆心地に居るのは、巻き添えになってボロボロになったであろう半グレの男を、
尚も鷲掴みにする青年の姿。
顔に巻かれた包帯は爆風で焼け飛び、服は破片と爆発でボロボロ。
その下の胴体も、大部分がボロボロで目も当てられない有様になっている。
異様なぎらつきを見せる瞳を除けば整っている部類の顔立ちも半分が爆風でぐしゃぐしゃ。
左手は千切れかかり、繋がっているのが精一杯の有り様だ。
そんな有様でありながら。
「――――おらどチンピラ、何おねんねしてやがる!!」
怒声と共に、襤褸切れ状態の半グレの男を、再度叩きつけ始める。
「寝たフリして逃げられると思ってんじゃねぇぞ!
こっちゃオマエの身体のカラクリまでいちいち教えられてんだからな!!!」
■海藤 宗次 >
「いやあ、鬼畜やねお前さん。」
瞬間、背中から火が出る。
露出した背中からは燃え盛る鳥の刺青。
ちなみにこの刺青、単なる刺青ではなく異能を持った美術専攻の学生が彫ったものだ。
刺青の絵の中身によって効果を発揮する者だ。
例えば宗次の刺青の燃える鳥、これは炎を操るのは勿論…他には
「死体蹴りなんざ男のするもんやないで」
宗次の全身へと炎が燃え移る。
全身が赤い炎へと身を包み、その炎が肌を覆えば深刻な傷もたちまち癒えていく。
そして綺麗なままへと復活を遂げた宗次。
宗次の頭を掴んでいる手の指の一本一本を丁寧にこじ開けながら答えた。
炎を包んだ背中の刺青は少し霞んでしまった。
仕方ない。この能力はそう何度も頻発するものでもない
■夜見河 劫 >
「ほざいてろ、どチンピラ。
テメェがメシでも食うみたいに、落第街辺りの人間をぶっ殺して回ってんの、見てる奴は結構いるんだわ。」
掴まれている手の指をこじ開けられながら、ボロボロの姿の青年はまるで
意に介さないようにそう言葉を返す。
顔を掴まれている手をこじ開けようとしたなら――その横から、今度こそ左の手が喉を掴みにかかる。
無論、先程まで――否、今まさに千切れかかっている…筈の、左腕。
しかし、すっかり傷も無く戻った半グレの男のように。
あるいは、それよりも尚おぞましい形で。
泡が立つような音を立てながら、カメラを逆回しにするように、ボロボロの左腕は
見る間に傷も無く、綺麗に戻っていく。
「不意打ち、虐殺、傍若無人。
好き放題やりたい放題のテメェが鬼畜に死体蹴りとか、下手な冗談より笑えねぇわ。
いや、ここは笑う所か!!」
大笑いを上げながら、唐突に飛んでくるのは渾身の頭突き。
喰らえば顔面陥没は免れまい――双方とも、だ。