落第街は学園都市の中でも特に治安の悪い地区であり、普通の学生が訪れるような場所ではない。
学園側としては歓楽街の一部とされ、落第街やスラムなどは存在していないと称されているが、現実には存在し続けている。
その名が示す通り、落第生や不良学生、違反学生などが集まる街である。非公認の部活などが殆んどの地区である。
異能や魔術を用いた組織の抗争など、学園都市の闇の集結したような場所。
路地裏よりは治安はいいものの、怪しげな商店や施設が立ち並んでいる。面倒事に巻き込まれたくないのなら行かないほうが無難であろう。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:33:00 更新
ご案内:「違法パブ「地獄の門」」から霞流 周さんが去りました。
■霞流 周 > …そろそろバイト終了の時間だ。正直安月給だが収入がゼロよりはマシ。
音も気配も無く、緩やかに立ち上がれば…マスターに軽く会釈をしてから、パブを静かに後にするだろう。
■霞流 周 > ゆっくりと先ほどの席に戻り腰を下ろす。テーブルに置いていた、水の入ったコップを手に取り静かに一口。
…見ての通り、今の一連の流れもこのパブでは珍しくもない光景で…少女の何時もの仕事風景だ。
時々、「よっ!凄腕剣士の嬢ちゃん!」などと冷やかされるが…自分は【剣士】ではなく。
「…ただの【刀使い】…なんだけど…なぁ…。」
頑なに、己を【剣士】と認めない…この少女にしては珍しい頑固な部分。
刀を扱うだけで、剣の術理やその他に精通はしていないし関心も無い。
再び、店内を茫洋と見渡す…先ほどの一幕もここでは日常の一部、直ぐに銘々はまた勝手に酒や雑談を楽しんでいる。
■霞流 周 > 少女は再び小さく吐息を零し、右手に提げた刀の柄にそっと左手を添えた。
男たちが「あん?やんのかコラ?」とばかりの態度を取るが、少女はその姿勢のまま動かない。
…数秒、そのままの姿勢で少女は佇んでいたが…やがて、徐に刀の柄から左手を離した。
もう”やる事はやった”とばかりに、ゆらり、と男たちに背を向けて先ほどの席へと戻っていく。
『おい、小娘テメェ!虚仮脅しか舐めやがって!!』
男の一人が、馬鹿にされたのかと憤慨して少女の背中に掴みかかろうとする…が。
突然、男たちの衣服だけがズタズタに斬り裂かれた。
それは本当にいきなりで何の前触れもなく…一瞬、静まり返る店内。
「……殺人はここでは御法度ですので…一先ずそれで…お引き取り下さい…。」
背を向けたまま、少女は呟くようにそう口にする。
当然、男たちは一瞬でいきなり全裸になった訳で…ご丁寧に下着までズタズタだ。
流石の男たちも、周囲の視線といきなりの辱めに恐慌したのか、何やら慌てて捨て台詞を吐いてパブを慌ただしく出ていく。
「……まぁ……何時もの事だけど…。」
外見で舐められるのは何度も経験している。そして、少女がした事は異能でも魔術でも何でもない。
ただ、一瞬で衣服を下着も含めてズタズタに斬り裂いただけだ…傷一つあの連中には負わせていない。
マスターに軽く振り向いて視線を向ければ、軽く頷かれたので小さく会釈をしてから先ほどの席に戻る。
■霞流 周 > 「…そこまでに…して下さい…他の方や…店にも迷惑…なので…。」
今にも掴み合いか武器を取り出しての応酬が始まりそうな、そんな一触即発の二人の間に。
スゥ…と、音もなく鞘に納めた刀を突き出して割り込むように視界を妨害しながら。
彼女らしい淡々とした、だが途切れ途切れの独特な喋り方で仲裁をする。
一瞬、鼻白む男達であったが、矛先がこちらに向いたようで何やら捲し立てて凄んでくる。
(……煩いなぁ…。)
一部何を言っているか聞き取れないし…相当に興奮しているのだろう。
ちらり、とマスターを見れば軽く頷かれたので、出来るだけ穏便に済ませる事にする。
「……私はただのアルバイトなので…文句は…責任者の方に…お願いしたいのですが…。」
と、さらりとマスターに矛先を向けてみようとするが…少女の外見で判断したのだろう。今度は下卑た笑みで何やら言ってくる。
…ここまで来るとただの雑音、ノイズの類にしか聞こえなくなってくる。
■霞流 周 > 違法パブ【地獄の門】――落第街の情報が集まる場所の一つにして、二級学生が生活の為にここでアルバイトをする事も多い。
件の少女もそんな一人だが、その愛想の無さなど幾つかの理由も有り、店員ではなく『用心棒』として週に数回勤務をしている。
「………。」
パブの隅っこ…目立つようで意外と死角になり易い席の一つに腰を下ろしつつ。
酒を飲みながら馬鹿話や雑談に興じる人、”商売”の話をする人、静かに酒を嗜む人などを茫洋とした瞳で眺めていた。
…と、店のマスターの視線を感じれば、そちらへと視線を向けた。マスターが軽く顎をクイッと向けた先。
何やら揉め事なのか、殺気立ったガタイの良い男たち二人が勢いよく立ち上がっていた。
それを眺めれば、小さく吐息を漏らしてから右手に鞘に納めた刀を携えて、ゆらり…と、音も気配も無くそちらに歩み寄っていく。
ご案内:「違法パブ「地獄の門」」に霞流 周さんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」からスティールバイソンさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■伊都波 凛霞 >
「はい、恨みは風紀委員の伊都波凛霞にどうぞ。
周りに当たるなんてみっともない真似したら次は眉間に撃ち込むからね」
護送されてゆくスティールバイソン
その背中を見送りながら聞く住民からの歓声は、風紀委員としては少し思うところもあるものの、
こういう形で風紀委員もこの街で味方が増えたらいいなと思う凛霞であった───
さて、彼が言い渡された沙汰を全うしたのかどうか
言っても彼はテルミナスセブンの一人、そう簡単に…とは、きっと誰も思わなかっただろう
■スティールバイソン >
「テ、テメェの顔は覚えたからなぁ……」
「このスティーリー……テルミナスぅ…」
痙攣したまま手錠がかけられる。
そのまま留置場に送られていった。
俺様が連れられていく背後で住民の歓声が上がった。
主文。
被告、岩田三郎太に第二補習室にて地下補習三ヶ月を命じる。
■伊都波 凛霞 >
「ふう…」
良かった、さすがに効いた…けど……
「うわっ…嘘ぉ……」
これで意識があるの…ちょっと恐い、かもしれない
ヒグマが動けなくなるくらいの電流が流れたのに…恐るべし、テルミナスセブンのスティールバイソン…
「だって暴れるから…!
ええー…ていうかこれで気絶しないとなると…」
どうしよう、もう一発撃ち込んでおくべき…? 次は額あたりに……。
このまま拘束するにも、迂闊にう彼の腕に捕まるとただでは済まささそう
とか思っていると、風紀委員の車両のサイレンが聞こえてくる
さすが優秀、手帳のGPS情報から交戦地点を割り出し迅速にやってきてくれたのだ
「これに懲りたらあんまり住民に迷惑とかかけないこと!
しばらく留置所でアタマを冷やしなさいね」
見下ろしながらそんな言葉を投げかける
ないだろうと思いつつ一応、テーザーガンをリロードしつつ
■スティールバイソン >
この女をブチのめしッ!!
ナメた住民を粛清しッ!!
そしてこのスティあびゃばばばばばばばば!?
さっきとはまるで電圧が違うパルスにピンと両足を硬直させて舌を棒のように突き出した。
倒れ込むと痙攣する筋肉に刺すような痛み。
「お、お前……こんなことをぉ……」
「このテルミナスセブンの……スティールバイソンにぃ…」
ピクピクとあちこち震えながら女を見上げる。
ふつー、こんな過電圧かけねーだろ!! 人間相手に!!
■伊都波 凛霞 >
目論見通り、挑発に乗ってくれた
まっすぐに構えられたテーザーガン
先程の、いわゆる麻痺モードの電圧はまるで効果がなかった
どうも、とても頑丈みたいだし、ちょっとくらい強くても平気だろう
「私も、女の子に暴力を振るうような男の人は嫌いなので!」
引鉄を引く
炸薬の音と共に再び、先程とは逆の肩を狙ってニードルが発射される
さっきの一発を耐えられたからこそ、我慢で済むなら避けずに向かってくるはず
またしても目論見通りなら…次はヒグマを仕留められるくらいの電流が大男を貫くことになるわけである
■スティールバイソン >
背中にかけられた言葉に、血走った目を向ける。
「俺様はな……タダ働きと口の利き方がなっちゃいねぇ跳ねっ返りが……」
「大嫌れぇなんだよォォォォ!!」
拳を振り上げて風紀の女に襲いかかる。
テーザーガンがなんだ。
それくらいで怯む俺様じゃねぇ!!
俺様の魂はッ!!
鋼入りだぁぁぁぁぁぁ!!!