落第街は学園都市の中でも特に治安の悪い地区であり、普通の学生が訪れるような場所ではない。
学園側としては歓楽街の一部とされ、落第街やスラムなどは存在していないと称されているが、現実には存在し続けている。
その名が示す通り、落第生や不良学生、違反学生などが集まる街である。非公認の部活などが殆んどの地区である。
異能や魔術を用いた組織の抗争など、学園都市の闇の集結したような場所。
路地裏よりは治安はいいものの、怪しげな商店や施設が立ち並んでいる。面倒事に巻き込まれたくないのなら行かないほうが無難であろう。
参加者(0):ROM(1)
Time:08:22:58 更新
ご案内:「落第街大通り」から追影切人さんが去りました。
■追影切人 > (…そんなに挙動不審になる事かね?)
まぁ、俺も積極的に連絡先交換とかあまりせんけど。
何かおどおどし始めた彼女に首を傾げつつも。
ともあれ、連絡先はきちんと交換はしておきつつ…。
「――やっぱり他の奴が巻き添えになる前に斬るしかねぇか。」
一度だけ、あらぬ方角を見据えるも、直ぐにそのまま二人で歩き去ろう。
ご案内:「落第街大通り」から伊都波 悠薇さんが去りました。
■伊都波 悠薇 >
「姉のこと、よろしくお願いします」
お辞儀をひとつ。
そして、連絡先といわれると。
おどおどし始めて、前髪を整えたりなんだりしたあと。
「は、はぃ」
耳を赤くしながら交換したとか。
そんなやりとりをしながら、歩いていった。
■追影切人 > 「…まぁ、そうだな。」
捜査とかに便利そうだな…とか思いつつ。
多分、能力以前に彼女から姉の事は結構色々聞いた気がするんだけども。
「…おぅ、参考になりゃいいんだけどな――と、んじゃボチボチ引き上げっか。」
彼女も小休止と水分補給で回復したようだし。…あぁ、その前に一つだけ。
そのまま歩き出しつつも、彼女の方に振り向いて携帯端末を軽くひらひら取り出して揺らし。
「――お互い、風紀だしまた何かあるかもしれねぇから連絡交換?でもしとこぅぜ。そっちが良ければだけどな。」
なんて、言いつつ彼女と二人でぼちぼち帰投するとしようか。
■伊都波 悠薇 >
「その辺りは姉さんに聞いてみてください」
あまり言いすぎると怒られるかもしれない。
……もう、遅いかもしれない
「ありがとうございます。参考にしてみます」
前髪を整えて。
「もう大丈夫です。動けます。あの、では帰りますか。帰り道の警邏と、報告もありますし」
■追影切人 > 「アイツのは…何だっけか?物とかの記憶の読み取りか何かだった気が。」
実際それを用いている所に居合わせた事は無いが。
常時発動型、と聞いてへぇ、と目を細める。そうなると今この時もずっと発動そのものはしているのか。
「――アドバイスにもなんもならんかもだが、一応最低限コントロールは出来ている身からすりゃ。」
一息。これが彼女の力に適用できるかは分からない、という前提はあるが。
「――【基準点】…中心…つぅか0地点の目安を設けるこったな。それがありゃ、異能が乱れても基準点を目途にして多少は何とかなる。
…つっても、常時発動型となると難しいだろうし、オマエの力に応用できるかは分からんけど。」
絶対にブレない力の中心点。そこを目安に力を制御したり、能力の異変を事前に感じ取れるもの。
■伊都波 悠薇 >
「はい」
実際褒めているので伝わったようで嬉しい。
「わかりません。異能のことは、もとより才能とかには縁がなかった、ので。でも姉はできてるような?」
あくまで妹視点からだけど。
「私は、常時発動型、みたいなもので。今は効力がほとんどない、と言われてますから。
でもコントロールできるなら、できたならと思って、聞いてみました」
半分は嘘、まではいかないが包み隠した言葉で返答する。
ーー相手が真っ直ぐ包み隠さないから
■追影切人 > 「真面目ラインって何だよ……まぁ、誉め言葉として受け取っておくわ…。」
この妹、中々イイ性格してるなぁ、と思いつつ。
まぁ、遠慮なくあれこれ言われる方が男としても分かり易くて話が早いが。
「…そもそも、完全に自分の力をコントロール出来る奴なんているのかね…。
そう自負してる奴でも、極限状態とか我を忘れたら100%正確に能力を扱うのは無理な気もすっけどな。」
なので、男にとってコントロールというのは、取り敢えずある程度普通に使えて暴走の危険性が極小、というイメージ。
「――んで?その感じだとオマエも異能があってコントロール出来て無い感じなん?」
と、ストレートに聞いてみる。別に素直に答える必要も無いけれども。
■伊都波 悠薇 >
「もしかしたら、センパイの真面目なラインが高いのかもしれませんよ」
ごくり、と水を飲みきり。
「センパイほどでも、まだなんですね。
コントロール、できていないって、ことなんでしょうか」
■追影切人 > 「…いや、俺が真面目だったら、他の勤勉な連中はどうなんだよ…?」
真面目という評価に口をへの字にする。評価されているのだろうが素直に喜べない模様。
ただ、少なくとも――彼女の姉は男にとって、刃を収める【鞘】であり、相棒みたいなもの。
監視役と監視対象という関係ではあっても、同時にダチでもあるのだ。
まぁ、少なくとも変な間違いを犯す事は無いだろう。
「…やりたくねぇが、そのくらいならまぁ大して力使わねぇしな…。」
むしろ、手足を動かす延長でそのくらいの事は出来る。
使いこなしているといえばその通りで、だが――
「――そうでもねぇよ。俺の気質の問題でもあるんだろうが…斬りたくないと思っても最後は必ず斬るからな。
…普通に使うという意味なら、確かにそうだが…全てを把握しきれてはいねぇし、ましてや…」
今の男の力は制限や弱体化で本来の性能ではなく、だからこそ中途半端だ。
…出来るラインと出来ないラインが、まだはっきりと掴み切れていない。
■伊都波 悠薇 >
「センパイが真面目な方で安心します」
姉と見回ることが多い。
そんな人が誠実であるのなら、間違いもないだろう。
それを知れただけでも今日は収穫だ。
「なんでも」
それは。
「すごいですね。料理とかでは、包丁要らなさそうですし。
印刷や出版系とかで重宝されそうです」
裁断の手間が要らないことに注目して。
「センパイは、使いこなせているんですね」
■追影切人 > 「――まぁ、そうだな…けど、約束した事を放り出す訳にもいかねぇだろ…。」
肩を竦めて。それに、あの場で斬り殺すにしては流石に距離がありすぎた。
別に、こっちはこっちでいずれ何とかするつもりなので彼女が変に申し訳なく思う事も無いだろう。
「頑固ではねぇが…アイツ、ため込んで爆発するタイプな気がすんだよなぁ…。」
妹の彼女に比べ…るまでもなく付き合いは本当に浅い男だが…彼なりに何となく気付いている事はある。
とはいえ、流石にアイツの妹だ…姉の事をよく理解して対処まできちんと把握している。
「―――…。」
一瞬、何か口を開きかけたが敢えて沈黙を選んだ。
ちゃんと接したのは今回が初めてな男が、ずかずかと土足で入り込むものでもない。
「――特技は斬る事、異能は――一俺の斬るという意志を引き金に”何でも斬る”。
…とはいえ、監視対象の今は異能制限もされてるし、弱体化もしてっからそこまでの力は今はねぇな。」
斬るという現象がそのまま人の形をして生まれてきたようなロクデナシだ。
最近は、色々あって割と人間らしくなってはきたが――…
■伊都波 悠薇 >
「……そうですね。でも、センパイは戦いたそう、だったみたいなので
要望に添えれず、というかんじ、です」
これ以上は謝るのも失礼なので、そこて締めるとする。
「あはは。姉はそこまで頑固じゃないですから事情を説明すれば分かってくれますよ。
きっと、怒鳴ったりした後そんな自分を自己嫌悪しちゃうんですから、そうさせないようにこう、事前に手を打つのが幸いです」
うんうんと、なんか変な納得している。
「私も、そう思います」
でも、これが天秤のせいで、あるのなら。
姉は傷つく、ので。
とは口にしなかった。
「センパイは、特技や異能は、あり、ますか?」
■追影切人 > 「――あ?別に肩を並べたり背中を預けたりだけが戦いの形じゃねぇだろ。
――オマエにゃオマエにしか出来ない事がある。実際、さっきのは助かったし頼りになったぜ、ちゃんとよ。」
謝罪に不思議そうに。男にとってはそういう考えらしい。
そもそも、姉妹だとて凛霞は凛霞、悠薇は悠薇で別の個なのだから、そういう違いはあって当然だ。
「…流石に、俺を狙ってきた奴のとばっちりみてぇなもんだし、オマエを壁にするのはいかんだろ…。」
気遣いはまぁ有難いが、その時は潔く正座で説教されるとしよう。正座で済むかは分からん。
「――ん、オマエにしか出来ない事はやっぱりちゃんとあるってこったな。」
特技としては物騒どころじゃないが、それに助けられたのは紛れもなく。
要するに――最近分かった事だが、使い方と本人の気の持ちようでどうにかなる。