2024/08/03 のログ
■ナナ > 「やだなぁ、賢しいって褒めてくださいよ。
考えないと生き残れないし、力がなくても生き残れないですからねぇ。」
渡されるダサハチマキ
これをこの場で受け取れば、冗談めいている彼女を驚かせるかもしれない
「ゴミ掃除の見学くらいはしても良いかもですけど、ダサハチマキはお断りですねぇ。
私、色々叩けば汚い所もあるんで。」
綺麗と言われればもちろん嬉しい
自分の武器を褒められれば認められたことと同じ
だれだってそれは嬉しい事
「組織に属してその情報網や組織力を使う。
貴女は替わりにそれに見合う何かを差し出すって事ですかね?
お互い楽が出来てとっても良いと思いますよ。
お互い真意はどうあれ結果さえ出てれば協力しあえるでしょうしね。」
■蒼い影 > 「ダサハチマキ言うなやコラ。」
遠隔のでこぴんが、飛んだ。
ピン―――ッと。
軽やかな魔法の衝撃が優しくおでこを狙うだろう。
そっとハチマキを巻き直しながら話を続ける。
「あっはは。叩いて汚いところないヤツなんて、幻想の世界にしかいないって。
見学。見学してくれんだ。へぇ、そうか。」
(見せるだけでも意味はあるのさ。ちょっとばかり知ってもらったら、何かの断片情報だって得られるだろうし)
「んー……そこまで分かってて聞いたんだ?」
(この子やっぱ頭良いなあ……。)
「100点満点あげる。…ああ、私一応先生やってんだ。」
こんなダメな大人が。
しかし悪びれる気配は全くなし。
「褒めよっか。」
「賢いよ、実に賢い。」
■ナナ > 「あたっ!
もう、ダサいって自覚してくださいよ。」
軽い痛みが残るおでこをさする
何をされたのか、多分魔術と言う奴か
今後覚えたいなとは思っているのだがよく分かってはいない
「組織とかってそういう幻想的な人じゃないと生き辛いでしょ?
こんなのただの推測です、何も確証なんてないし物証なんてもってのほか。言いがかりと変わりませんよ。」
けれど、今回はそれがピタリとはまった
「先生…風紀委員って名前からまさかとは思ってましたけど。
……先生なんですね。」
先生なんて似合わない、首にできないんだろうなぁ
と、言いたいけれど言わずに顔に書いておく
眼は口よりもものを言う時がある
「現役の先生に褒めていただけるなんて光栄ですね。
光栄ついでに何かご褒美でもあると嬉しいですよね。」
冗談ですが、と付け足す
最初に提示された危険な情報については十分頂いている
■蒼い影 > 「しばくぞ。」
ダサいって更に言われると、にこにこしながら言い切った。
もう一発デコピンしてやろうかと思ったけど…とりあえず言葉だけ言っておこう。
私コレ結構気に入ってるんだけどね。
「うわー…そういう…ね。」
確かに意識高くて自分は潔白で、まさに治安維持に頑張ってますよ、みたいな幻想的な人はいるさ。
「私はそういうのから外れてるからね。見て分かるだろうけど。
言いがかりにしちゃ、随分的を得てた。結構才能あるよ。」
一体何様のつもりで評価しているのかと言われそうだが。
無遠慮な物言いのクセに無視できない。
(やっぱただもんじゃないなー…)
「今"こんなヤツが先生かよ"と思ったね。分かるよ。」
「似合わないって?」
「うんまあ、似合わないだろうね。ほぼ自習室だしー。」
先生なんですね、に繋がる言葉を言外に感じ取る。
しばくぞってもう一回言いかけた。
「はて、ご褒美。腕章と、ハチマキしかないな。あっはは。」
かるーく、冗談返すけど。
「…そうだ。」
「魔法を魅せてあげよう。恐怖と魅惑を煽る、面白魔法。害はない。どう?」
■ナナ > 「わ~言論統制だ。」
力無きものは弾圧に従うしかないのだ
どう見てもダサいのになぁと思ってももう口にはしない
「外れててもどうにかなるスキルとかが有るなら別ですよ。
残念ながら私は無い側なので…そう言われると嬉しいです。頑張ってる甲斐が有りますよ。」
褒められれば自信につながる
自身はさらなる成長を産む
だから賛辞は素直に受け取る
「お互い理解が深まって嬉しいですね。
確かに、貴女が真面目に授業してる姿はあんまり想像できないです。」
ほぼ授業はせず聞かれた事には答えて後は自習
どこかの塾みたいで効率的ではあるが、模範的な先生出ないのは確か
「魔法ですか…いいですね、恐怖と魅了なら害もなさそうですし。
私も今後の課題として魔法、魔術は覚えていきたいのでいい機会です。」
恐怖と魅惑を煽るのが面白とは、と言いそうになる
けれど今は素直な生徒なので言わないでおく
恐らく彼女も分かっていてそう言うのだから
■蒼い影 > 「言論統制、及び思想の強要。なんかカルトチックで怖いね。
でもダサさも含めていいもんじゃないこれ。
ちょっと滑稽なのがまた味がある。」
それをやってるのが破壊神なんて笑えないなこりゃ。
小粋な邪神ジョーク、3つめ。
「……どうだかね。鍛えりゃ規定から外れた名になれるだろうさ。」
妙に、この子の纏う雰囲気が普通じゃないんだよなぁ。
この街で"綺麗でいられる少女"ってのは。
つまり。
何かしら規格外であることを、意味する。
「……。」
「良くない理解をされている。」
「いや。」
「良くない理解をされている。」
「私を何だと思っているの?!」
ダメな大人である。
「ん?魔法を覚えたいんだ?ちょうどいいね。私、魔法の授業を担当してるんだ。
見てってよ、恐怖と魅了を煽る面白魔法。」
くるん、と指先を回して、
炎天へ差し向ける。
「《落星注意》」
空が煌めき、燃える。
焼けて爛々と光る星が、雨のように注ぐ。
地に当たればきらきらと火炎を散らして爆ぜる。
音と光と爆発と。
演出に特化した逆向きの花火。
されども、壊すのは大地のみ。
両者には火の粉一つ害をなす事はない。
恐怖と魅了。スリルだけを高める演出特化魔法。
■ナナ > 「風情のあるダサさとただただダサいのがあると思うんですけど、これはただただダサいです。」
美的センスはそれぞれだが、まぁ大体ダサいと思うはず
せめて模様でも入ってればまだマシなのかも
「私が鍛えて、最強になったらそれも良いかもですね。」
だから、今はそうなれない
最強であり自分をどこでも通す力があるなら、もっと好きに振る舞うだろう
「そうですね…ダメな大人で危険物で、決して素直に信用しちゃいけない人でしょうか。」
総じて、怪しい人
こんな所か
逆さの花火が辺りを彩る
慌てふためき、逃げる者が殆ど
ナナは彼女の近くが一番の安全地帯と信じて動かない
「……化け物って言うのも追加で。
良かったですね、これが演出じゃなかったら私逃げ出してましたよ。」
動揺、混乱、実はこの二つは割と現実的な対処方法がある
早まる動機を物理的に抑え脳内物質のバランスで感情はコントロールできる
恐怖と魅了を煽る魔法、嘘は言っていない
問題はその過程を考えていなかった事だろう、自分の落ち度だ
「化け物先生、もう少し初心者向けを期待してました。
けど魔法でこんなこともできるんだという物差しが出来たので、ありがとうございます。」
■蒼い影 > 「しばくぞ。」
先の星が一つ、少女に向かって飛んできた。
だが。
それはただの光の塊でしかなかった。
避ける?防ぐ?それとも、その場に居続ける?
―――どれにするとしても彼女に一切被害はない。
言論統制の主は、多分けらけら笑う事だろう。
「最強?悪い事言わないから冗談でもそれはやめときな。」
そういうこと言うやつは大概ロクな目に遭わないんだって。
…なんでそういう事言うかって?
それで思い上がっちゃったもんだから掃除されるゴミが後を絶たないんだよ。
笑えるだろ。
「酷い。」
「酷すぎる。」
「ダメな大人」
「危険物」
「信用できない」
「化け物」
「いくら何でも酷すぎる」
「全部悪口だろコレ」
列挙された言葉を反芻。キッツいなやっぱ物言い。
「しかもキミは"恐怖も魅了もされてない"ね?…つまんなーい。」
(でも…そうだろうと思ったよ)
破壊神ってのは。
想いとか恐怖を喰ってんだ。
だから、相手がどれくらいそれを自分に抱いたか分かる。
逃げも隠れも恐れもしないで言葉を続けている―――つまり、恐怖も魅了もされていない。
「初心者向けじゃないって思うのは…量を見るからそうなるだけ~」
「やってること自体は、1桁の足し算と6桁の足し算の差くらいでしかないから。」
「彗星」
先の演出を一部だけ切り取った単一の小さな星を、少女に向けて放つ。
「ねっ?」
これくらいなら、簡単そうでしょ。
って笑った。
■ナナ > 言ってしまった、耐えられなかったのだ
恐らく何もしなくても星はこちらを傷つけないのだろう
ただ、少しくらい意趣返しをしてもばちは当たらない
というかそもそも眩しい
目の上に薄く膜が貼る、丁度ワニの様な
遠目には何も分からないけれど、近くで見れば違いはよく分かる
「そうですか?悪くないと思いますよ最強。
シンプルで目標としても分かりやすいですし。」
少なくとも、近付くのも危険と思われる力は望む所
それぐらいないと自分はいつまでも自由になれない
「全てこの数分のやり取りで受け取った正直な感想ですよ。」
嘘は無いので粛々と受け取ってほしい所
悪口に聞こえるのは、まぁ悪口だし仕方ない
「怖いとは思ってます、隣で話した相手が化け物なんですから。
でも恐怖で動けない怖さを私は知ってます、貴女の力を羨ましくは思っても魅せられはしません。
ただ、それだけですよ。」
二度目の落星
しかも今度はきちんとこちらを向いている
言ってる事はそうなのだろう、ただ考え方の次元が違うだけ
「多分なんですけど、魔法って何かリソースが有るんですよ。車のガソリンとかみたいに。
その差が貴女と他で海と湖位差が有るんじゃないですか?
自分ができるからって他人にそれと同じことを望むの、嫌われますすよ先生。」
膜越しの目がそちらを見る
■蒼い影 > おや。
……ちょっと眩しい、とすら思わない、と?
光に対して、拒絶の意を示す不思議な……膜……?
やっぱりただもんじゃないな……?
「……あはは。グサグサくるね。気持ちいいくらい。」
悪口に、化け物に、嫌われますよと来たか。
「多少怖いとは思ってくれてるクセに」
「物怖じしないで私に暴言を吐ける」
「それはもう、恐れてないのと同じだよ」
ただ、少女の言う事はもっともだった。
「魔力量とか、言う奴だろうけど…そっか、それもそうだね。」
「……えぇーっと、あの。」
「ごめんね。魅せる事だけじゃだめだったな。」
「少なくとも、今のは嫌われたくってしたわけじゃないから。」
妙なところで、マトモな部分もあるらしい。
気にしているようだ。
■ナナ > 「マゾはちょっと受付限界超えてますよ?」
もちろん冗談である
「怖いに決まってるでしょ、こんなに驚かされて。
恐怖にとらわれないのに便利な体質なもので、あと経験で恐怖で動けないのはまずいと知ってるだけです。」
恐怖心がないわけではない、これでも人並みに感情は有る
それでも平静を装える位には色々経験した来た
「…別に嫌いじゃないですよ。
初対面のさっきよりは打ち解けたと思ってます、だからちゃんと先生と呼んだでしょ。
さっきも言いましたけど参考にはなりませんが物差しにはなりました。
ここからどれ位できるようになるかは私の素養次第なので、今後に期待です。」
思ったより人間らしい事を言うな、なんて
完全な奇人と言う訳でもないのかとナナの中で評価が修正された
■蒼い影 > 「しば…もういいよねこれ?」
3回目は流石に言わなかった。
「あ……そう?驚き、恐れてくれたならそれはそれとして嬉しいけれど。
なんかあれだね。―――恐怖に慣れてるんだ?ここに住んでりゃそりゃそうか」
少しばかり、恐怖心が見え隠れすれば、何だかほんのり嬉しそうにしていた。
「そ、そうですか……」
物言いは相変わらずさすようにキッツいけど、そんなに嫌われてもないらしい。
ちょっとだけ安心した。
今後に期待です、と強い目の語気を感じると、若干気圧されている。
「ああそうだ、化け物先生って呼ばれるのもあれだからさ。
奥空蒼っていうんだ。
詫びに名乗っとくよ。」
■ナナ > 「ですね。おでこ割れちゃう前にやめときましょう。」
痛いものは痛いのである
「色々有るんですよ、これでも。
物騒な島ですからね、ここ。」
なぜこちらが怖がると嬉しいのか
もしかしてサディスト?そんな誤解の芽が生えた
「奥空さん…ここまで来てよそよそしいのもあれなので、蒼さんか蒼先生と呼ばせてもらいます。
私の事はナナと呼んでください。得意な事は物理的な肉弾戦です。」
とても省略された自己紹介をしておく
■蒼い影 > 「物騒な島よね。同感同感。怖いって感じることもあるし…
恐怖で身がすくんでたらその間に死ぬこともあるよね」
掃除してる側からすればとてもよく分かる。
所謂危険なブツが山ほどだ。
マゾとかサドとかあらぬ疑惑を押し付けられている……。
「うん、アオイでいいよ。今時かしこまるより、友達感覚でやる方が良いし…
いやまあ、先生って言ってくれるのは光栄だから。」
……なんだ。
先生向いてないとか暴言吐いてた割に、そう呼んでくれるんだ。
ちょっと嬉しい。
「そう、ナナっていうんだ。……物理的な肉弾戦が得意。……つまり、殴り合い?
私は壊す事が得意だよ。多分、察しがついてただろうけど。」
得意分野も、ちょっとアイスブレイクにお伝えしつつ。
「ああそうだ。」
「一個きいとこ。なんかこの辺で物騒な話聞いたりした?」
「ああ……やってる感の為の聞き込みだから、別に気にしないで良いよ。」
取って付けたような、最低限の、仕事。
■ナナ > 「そういう事です、実体験で知りました。」
恐らく、彼女もそういう事に絡んでいる
死を感じるより感じさせることの方が多そうだが
「それでは蒼さん、よろしくお願いします。
まぁ、それはそうでしょうね。あれが対人とか無差別に使われたらそれこそ破壊神ですよ。
私の体はちょっと特殊で、簡単に言うと切り替えできるキメラみたいなものと思って下さい。
実物は見せる機会に見せます。」
話しすぎ、かもしれない
けれどこの人には変にごまかすよりは誠実にしていた方が良い気がする
人間臭い所が見えたので警戒を緩めたと言われても仕方ないけれど
「物騒な話…さっき聞いた事に関してはあんまり聞かないですね。
あ、でも路地裏の奥でなんか変な事が増えてるとは聞きますね。
詳細も分からない噂程度ですけど、路地裏の奥に行くのはやめといたほうがいいってよく聞く気がします。」
■蒼い影 > 「……。なんでばれたの?」
破壊神。
今度こそ一言も言ってないぞソレ。
小声で彼女の言葉に呟いた。
隠すつもりはないが、まだ言ってもいない。あてずっぽう…?
「キメラ……なんかちょっと穏やかじゃないね。
勝手なイメージだけど、色んな生命体の融合だっけ。さっきの…膜…?もそれかな…?」
確かそれって、人為的に作られるような奴じゃなかったか。
「なんか、曖昧だね。あそこは大概常に変な事が溢れてるけど…
それを踏まえても増えてるなら、何かあるのかもしれないな。」
良く聞く程度に非日常が広がってるらしい。
「よし、やってる感の演出完了っ。それ以上情報が出ないんじゃ仕方ない!
あとは聞き込んだって事実を適当に報告するだけ~」
■ナナ > 小さな声、なんでバレたと言ったか?
バレたとは?自分の言葉を思い返す
……嫌な汗が出てきたのでこの言葉には何も返さないでおく
突っ込んでも心労が増えるだけな気がした
「まぁ、そんな感じです。
普通よりは動けますがあくまで物理的な事、お化けとか魔法的な事は専門外なので。」
魔法的な補助を受けられるなら、割と相性がいいのかもしれない
「あそこは異能込みでよく争いが起きますから、それを踏まえての変な事が起こるらしいですよ。
結局は噂だけかもしれませんが、噂って案外馬鹿になりませんから。」
火の無い所にとも言う様に、そんな噂がされる何かしらは有る筈
調べる価値はあるかもしれない
「さっきも言ったけどちゃんとやって下さいよ。
ま、いっか。そう言えば蒼さんはスマホとか持ってます?連絡先とか聞いておきたいんですけど。」
■蒼い影 > 「物理的に殴れない相手には手出しできないってわけか。
…だから魔法を手に入れたいって思ってたんだね。」
最強になりたいとか言ってたっけ。
…それはやっぱりお勧めしないけど、ちょっと今は言わないでおこう。
「つまり。"非日常"の中の"非日常"ってことを、意味する?」
「良いねそれ」
「私、そういうのをちょっと追いかけてるんだ」
「普通、見過ごしているような景色。面白いからね。」
野次馬根性丸出しの言葉。……変な事、ね。
変な事まみれのこの島で、それが特筆されるのだから。
きっともっと変な事なんだろう。
「後ろ向きに検討しとく~。んっ、連絡先ね。はいどうぞ。こっちとしても、
キミの事がちょっと知れるのはありがたいし。」
スマホの端末差し出すと、ちょっとしたメッセージ用のアプリのコードとか見せる。
パッと読み取るだけで文通可能になるやつだ。
「てか、スマホ持ってるんだ…?この街の普通の人間にしては…珍しいかも…?」
■ナナ > 「そうそう、物理以外にも何か覚えるってなったら魔法かなって。」
最強云々はともかく、手段は多い方が良い
物理的な手段ならもう必要ないので、覚えるなら魔法がメインになる
「非日常の非日常…変な言い回しだけど物凄く変な事、でいいのかな。
まぁそれの予兆みたいな物かもしれないです。蒼さんの件が無かったら無視してたけど。」
しょせん噂と割り切って別の事をしていたとは思う
これからは少し探りを入れてみるのも悪くないか
「メッセージ飛ばしときますね。
最初は要らないかと思ったんだけど、知り合いが出来たら色々不便になったから。この街で買える汚いスマホだけど。」
ちゃんとした正規の商品ではないけれど、調べものと連絡を取る位ならこれでも十分
実際、今便利に使えてるのだから有って正解だ
「これでおっけ。
この辺りで何かする時は声かけて下さい、手が空いてたら手伝うので。」
■蒼い影 > 「……予兆……ね。」
大がかりな事を起こす準備…?なんだろうか。
もしかしたらコレ超常犯罪者案件?
だとしたらちょっとだるいかも。
「そうだ、物凄く変な事と言えば…一個私からも言うと」
「大通りに例の空間系の超常危険物が雪崩れ込んでるみたい」
「とはいえ、普通に生活していたら気付かない程度だけど」
「空間結界ってやつかな」
「何にもないような空間に、悪い事の痕跡を隠す密室を作ったりしているみたい。」
「気を付けたほうが良いかも」
情報の呑み込みの早い彼女の事、これだけ言っとけば伝わるだろう。
「ありゃどうも……んぇ?ゴミ処理手伝ってくれるの?」
意外。
あんなキッツい物言いしてたのに。信頼できないとか言葉の槍ブッ刺して来たのに。
メッセージ受け取ったのを確認して。幾度か瞬き。
「……じゃ、そのうち頼むかも。」
■ナナ > 「は?それほんとなの?
それってかなりまずいんじゃ…」
何も知らないうちにそんな危険地帯になって居た事に驚く
言葉の通りなら、何も知らないうちに結界とやらが完成して巻き込まれていたかも
悠長に構えていて大丈夫なのかとも思ってしまう
「それを聞いたら、余計手伝わないといけないでしょ。
ここでそんなややこしい事怒ってほしくないもの。」
今はまだ、ここは平穏であってほしい
それに顔見知りだってここには居る
「いつでもどうぞ、初心者ながら近くで色々勉強させてもらいます。
お互いメリットのある素直な関係を築きましょうね。」
■蒼い影 > 「うん。」
「日常的に"暴力"が振るわれてるでしょ、この街」
「……空間を弄れる超常犯罪者が、この街で"暴力"を振るうなら……?」
「そんな危険でいっぱいだからね。」
「三下の雑魚だけじゃないってのは、知っといたほうが良いかも」
例えば…そこらで暑さで寝転がったり、喧嘩で倒れたりしてるようなヤツ。
あんなの可愛いもんだから。
「意外。」
「私、ダメな大人で、危険物で、信頼できないんじゃなかったの?……ま、楽できる分には良いけどさ」
そのスタンスは変わらないから。そういう意味では、信頼されてるのかな、楽しようとしてるとか。
彼女の言う通り"お互いメリットがある状態"なら信頼できる、とか。
「そりゃどうも。よろしくね。
キミもこれでゴミ処理係の仲間入りだね!……コレいる?」
ちら、とハチマキを見上げた。多分、変わらず要らないって言われるだろうけど。
■ナナ > 「暴力の桁が違うでしょ…最悪。
まぁ、勝手に動くのは控えるようにします。」
空間操作の能力者が悪意を持ってこの街を蝕む
最悪と言う言葉が優しく思える
「素直に信用しちゃいけないとは思いますけど、考えた上である程度は信用しても良いと判断しました。
ダメな大人で危険物な所は間違ってない気もするので保留で。」
お互いにメリットがある状態
他人と関わる上でこの上なく良好な関係の一つと言える
それが維持されている限りはいきなり敵にはならないから
「……もうちょっとお洒落にしていいなら考えます。
そのまま着けるのは私の顔が許しませんので。」
どれだけ奇麗な顔でもそれをつければ台無しになる
どうしてもつけろと言われれば、腕章代わりにはめようかななんて
■蒼い影 > 「今のところ、…空間のヤツは2種類別のが確認されてる。
空間系のヤツは"かくれんぼが上手い"からだるいんだよね…。
うん、こいつら臆病だから、自分から表に出てこないんだ。動くときは一緒にやろっか。
……ま、空間弄れるなら、まず真っ先に安全地帯作るよね。」
ちょっと辟易した様子。
「……いうねえ。でも、ちょっと物言い優しくなったね。さっきはナイフでブスブス刺すような感じだったのに。」
何となく、ダメな大人ってのもそう言われて悪くない気がしてきた。
……ダメな大人って事実だから。
「これ以上ない程洗練されたデザインだろこれ。真っ白な字に黒い文字。シンプルで奥深い。
でもオシャレにしても良いよ。どうなるか気になるし。」
イヤって訳じゃないんだ。あんだけダサいとか言ってたのに。
「ふふ、よほど顔に自信があるようだね。」
「んー……私仕事出来たから、そろそろ行くけど」
「記念撮影しとこっか。ね。ナナの綺麗なお顔とツーショット。ってね!」
何だかんだ言って。
ゴミ処理係の事も引き受けてくれたし。お近づきの印に、とでも。
妙に人間臭く、仲良くなりたそうな意思を示すのだった。
■ナナ > 「ですね、魔法でもないとちょっと追いきれないというか…匂いで追うとか位しか私は役に立たないかも。」
空間系能力を使われては追い方なんて想像もつかない
魔法の習得も急務か、すぐ覚えた所で使い物になるのかと思うが
「それだけ心の距離が縮まったんですよ、私の事情で警戒する必要はあんまり無くなったというのも有りますけど。」
こんな存在が自分を狙うともあいつらの下につくとも思えない
少なくとも潜在敵ではないと判断した
「なら、色々させてもらいます。」
一先ず一度真っ黒か白に染めてみよう
次に見る時には面影は無くなっているかもしれない
「撮影、ですか………誰にも見せないなら構いませんよ。」
露骨に嫌だと顔が歪むが、条件を付けたして納得する
お近づきの印が嫌と言うより写真にとられる事が嫌らしい
仲良くなる分には、特に異論はないのだが
■蒼い影 > 「そこは、こっちで…多分何とか出来るから大丈夫。
……ま、キミが追跡出来るようになったら遠慮なく頼るけどね!」
に、と笑った。
兎に角面倒くさいしやる気もないんだけど―――せっかくだし、ちょっと仕事してみよっかな。
「んん?」
「自分のスマホのデータなんて、好き好んで他人に見せたりしないよ。」
「…写真はお嫌いだったかな。」
温和に話してたかと思えば、露骨な嫌悪感。
自分のお顔には自信があるみたいなのに…?
誰にも見せないなら…ってことは、誰かに見られるのが嫌…?
「悪いね、これは辞めとこ。キミがもうちょっと信頼できるって思ってくれたらで良いや。」
わけありみたいだし、嫌なこと無理矢理するのもなんか違うなと思ったみたいで。
保留、ってことで。
「それじゃ。悪かったね、ダメな大人の相手させて。でも…おかげでちょうどいい時間。…あー過ぎてるな、もう」
ゆるっと手をあげて、スマホの示す時間に目を落とした。
「まいいや、また付き合ってよ。次はサボりとはいかないかもしれないけど。」
にまっ、と悪戯っぽく笑って。
過ぎてるって言いながら焦る様子もなく、随分気ままにゆっくりと歩いて行くことだろうか。
ご案内:「落第街大通り」から蒼い影さんが去りました。
■ナナ > 「確実じゃない手段ならお任せします、私そっちは素人ですし。」
写真は今度の機会になったので、少し安心
誰にも見せないとは言うが万が一が有る
自分の顔写真が出回る恐れは出来るだけ避けたい
「だめな大人はそうですが有意義ではありました。
こちらこそ、貴重な情報提供ありがとうございます。」
小さく頭を下げ、去っていく姿を見送る
そして自分も、暑さに揉まれながらゆっくりと家路につく
ご案内:「落第街大通り」からナナさんが去りました。