2024/08/18 のログ
ご案内:「落第街大通り」にさんが現れました。
不良集団? > 『理不尽に反逆を、ギフトを得よ。』
> 「……おーい、勘弁してくれよ。こっちは昨夜の仕事の後だから寝不足なんだけどな?」

大通りを欠伸を噛み殺して歩いていたらこれだ。
何か、その辺りのよく居るモブ連中みたいな不良集団がしゃしゃり出てきた。
どうやら狙いは俺らしい――と、なると昨夜のマフィアの構成員を全員フルボッコにした報復か?

…まぁ、それはいい。こういう商売をしていると、大なり小なり恨みは買うもんだしな。
問題は――全く別にあるんだなこれが。

「――って、いきなり見境なしかよ!?関係ねぇ連中だって居るんだぞオイ!」

そりゃここの連中はドンパチなんて慣れっこだけどさぁ!?
いきなり不良集団の何人かが繰り出した魔術や異能攻撃を転がってギリギリ交わす。

すぐさま立ち上がるが、連中は数の優位と自分たちの持っている”力”に酔ってるのか余裕かましてやがる。

> (…そういや、最近そこらの不良集団とか半グレ連中がいきなり変わったって話は小耳に挟んだが…。)

それと関係あるのか?それに、さっきのよく分からんフレーズ…気になるぜ。

「『理不尽に反逆を、ギフトを得よ』…ねぇ?」

得た”結果”がこういう連中の暴走や反逆か?…おいおい、マジですかよ。
誰が唆してるのか知らんけど、こっちの商売にも影響でそうだなぁ、これ…。

「――一先ず、売られた喧嘩は買う…主義じゃねーけど。」

面倒臭そうに溜息を零して頭をガリガリ搔きながら、不良連中をザっと観察。

「―――お?」

一つ、妙な印が目に留まった。笑顔を浮かべる白黒の仮面のマークだ。
それを旗印にしているようだ…あんなシンボルマーク使ってる連中居たっけか?記憶に無いな。

(まぁ、面倒臭ぇ事態に既になってるのは確かだなこりゃ)

囲まれ、今にも無差別に攻撃されそうな状況でも少年は平然としている。
まぁ、これくらいで動じてたら流石に何でも屋なんて出来ませんので。

> 「まぁ、その”ギフト”とやらがお宅らが得た魔術や異能や…もしくはパワーアップ?だとしたら…。」

苦笑いを浮かべつつ、よっこいせ…と、無造作に一歩踏み出した。ごく自然体な動き。
次の瞬間には、腰の後ろから引き抜いた鞘に納められたままの刀で前方の数人を吹っ飛ばしていた。
刀を振り抜いた態勢で少し残心――ゆっくりと身を起こしながら改めて周囲を見遣る。

「うん、すげぇわ――けど使い手がこのザマじゃ、正直言って宝の持ち腐れだと俺は思うね。」

笑顔で挑発めいた言葉を掛けながら、くるん、と右手に持っていた刀を曲芸のように回して。

「――あと、力を得たからって調子乗り過ぎだろアンタら。そういうの”足元を掬われる”ぜ?」

少年の姿が消えた、かと思えば今度は足払い…勿論刀の鞘で痛烈な打撃です。
激痛に何人かが体勢を崩した瞬間、宙を飛んで顔面に蹴りを叩き込んで再度跳躍。
逆さまの光景から、やっと連中が総攻撃を仕掛けてくるのを察して笑う。

「うん、そういう熱烈ラブコールはマジで女の子からのだけにして欲しいよな!!」

空中の不安定な体勢から高速旋回。雷撃、氷柱、火球、岩石槍、風刃、その他幾つか!
全部纏めて鞘で切り伏せながら地面へと着地。一瞬唖然とする連中の顔。うわ猿みてぇ。

> 「おーい、どうしたどうした。こちとら三流剣士だぜー?刀も抜けない臆病者だ。
しかもたった一人きり。…アンタら気合が足りねーんじゃねぇかぁ?」

こう、かっこいい邪悪な笑顔で挑発してみた。…あ、何人か頭に血が昇ってるな…すげぇ分かり易い。
とはいえ、異能や魔術だけとは限らない――ギフト…贈り物?誰からの?

(アホな俺の脳みそじゃ今の手持ちの情報だけじゃ分からんな色々と)

再び着地をキメながら、またくるくると曲芸のように刀を回す。少年の癖らしい。

「取り敢えず、アンタ等に素敵な贈り物をプレゼントした…季節外れのサンタクロースさんは誰か教えてくんね?」

笑顔のまま尋ねるが、頭に血が昇った連中は聞く耳持たない、という感じだ…いやはや。
周囲の関係ない連中は流石、危機意識が高くてみんな遠巻きの安全な所から様子を見ている。

(あー…でもこれ、うかうかしてたら風紀の連中が来るかもしれねぇな。)

ただのありふれた喧嘩騒ぎとは少々毛色が違うし。まぁ俺は喧嘩売られた側なんですが。

> (さっさとトンズラしてぇけど…連中を唆したのが”誰”なのかは少しは知っておきたいとこだし。)

思考は絶やさず、それでいて不良連中の残りから繰り出される波状攻撃はいなし交わす。
取り敢えず、ボスっぽいのは――あ、居た。セオリー通りというか一番奥にいやがる。

「――あんまちまちま時間掛けてもアレだし。」

風紀にこっちの顔や素性がバレると豚箱コース待った無しだからな。
なので、無手である左手を軽く広げて――ぐっ!と握り潰すように拳の形に。

瞬間、不良連中全員が地面に叩き付けられた。…よっし、全員射程範囲に居たな。

「よーし、俺も捕まりたくねぇから手早く行こう。アンタらにギフトをプレゼントしたサンタは何処の誰よ?」

ささーっとリーダー格の男の傍まで近寄って笑顔で質問を。が、そう簡単に口を割る訳ないか。
なんで、取り敢えず無造作に鞘を振り下ろして不良リーダーの右手を砕いた。
激痛に悶えそうになってるけど、拷問とか趣味じゃないんでさっさと吐いてくれねぇかなぁ。

> いっそ、左手と両足も砕いておくか…いや、コイツ意外と口が固そうだ。
何か『あの方の崇高さが貴様に分かるか…!』とか『あの方が居れば貴様なぞ…!!』とか。

「いやいや…崇高だかなんだか知らんけど、こっちの商売に影響出るの勘弁なんよ。」

呆れたように。取り敢えずこいつらが心酔してる”誰か”が居るのは確定、と。
そいつがこの連中や他の連中にギフト?を与えているのも多分間違ってない。

(ま、力を求める奴なんてゴロゴロ居るし目の前に餌がぶら下がってれば飛びつくか。)

――そもそも、何の”リスク”も無しで一方的に力が与えられるもんなのか?そこがきな臭い。

「ハァ…ま、いいや。アンタ口固そうだし。ここで俺が幾らフルボッコにしても無駄足になりそうだ。」

溜息と共に、倒れ伏したリーダー格の男からさっさと離れる。
あまり悠長にしていると、叩き付けたダメージから回復してきた奴に不意打ちされかねん。

「――あ、リベンジしたいなら好きにすりゃいいけど周りに迷惑かけんなよー?この辺り、飯が美味い店とか多いんだわ。」

店主のおっちゃんとかに被害出したくねーもんな。そのおっちゃんも無事そうだ、良かった。

> ――おっと、忘れる所だった!取り敢えず、まだ立ち上がれない連中から財布をきっちり抜き取っておく。
リーダー君は…まぁいいや、きっちり貰っておこう。こっちは襲われた側なんで。

「よーし、臨時収入再びってな。あ、アンタ等あんまし悠長に寝転がってると往来の邪魔だぞー?」

あと、ワンチャン風紀の巡回とか来るかもしれないし。

『テメェは絶対に殺す…!!赤毛のクソ野郎が。』
『ギフトを貰った俺たちが負ける筈がねぇ…!』
『もう顔と名前は覚えた…次は殺すぞ赤毛の【竜殺し】!』

「いや、それ達成したの俺一人だけの功績じゃねーし。共闘した子にも失礼だから勘弁してくんね?」

そこだけ、ちょっと真顔になって最後に吐き捨てた不良はグーパンチで殴っておく。

「あーーくっそ。まぁそろそろ退散しなきゃな。」

周囲の視線とか復帰しつつある不良連中とか。思ったよりタフだな…普通の不良連中に比べたらやっぱり”強い”。

ともあれ、そのままササーッとお得意の逃げ足でその場を立ち去ろう。

> (ギフト…笑顔を浮かべる白黒の仮面…反逆する連中共…厄介な火種になりそーだなぁ)
ご案内:「落第街大通り」からさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に海藤 宗次さんが現れました。
海藤 宗次 >  
「ほーん…ギフトねぇ」

落第街の大通りのとあるエリア。ここは半グレ組織『覇伝洲(ハデス)』が幅を利かせている場所だ。
大通りでその構成員数名と幹部の海藤宗次がたむろしている。ここは縄張り内なので誰も文句を言われる筋合いはない。
そんな感じで結構堂々と集まっているのだが雰囲気は芳しくない。
構成員数名に囲まれたアロハシャツとサングラス男の宗次は情報屋から仕入れた写真と資料を見て眉間に皺をよせていた。

「ヘンテコな仮面に妙な力なぁ…。なんかそこら中で見るなぁと思ってたけどあれ流行りのファッションちゃうん?俺も付けよ~とか思ってっとったけど。」

顎を撫でて考える素振り。
おちゃらけているものの思考は冷静。
まず考えるべきは影響、そして出所。既に情報屋に依頼してはいるが…まあ調査に時間はかかりそうやな。

海藤 宗次 >  
「まあ、なんにせよウチらにそんなダサいファッションはいらへん。タダで力貰えるんは結構やがウチらに弓引くんなら容赦はせえへん。けどなあ…」

これでも宗次は半グレ組織の中では頭が切れる方だ。
この仮面の影響でウチらに離反者が出るだろうか?そしてそうした場合のシノギの影響は?損失は?
瞬時に計算しその穴埋めをする為の策を考える。
答えは簡単。毒を以って毒を制す、とはちょっと違うんやろうが

「これ、うまい事利用できへんか?仮面の力は能力の増幅と思想の過激化やろうなぁ。だったら仮面操ってる奴をぶん殴ってうまい事、制御権をこっちにもってこれれば良いシノギになると思わへんか?」

宗次の策はこの騒動で弓引いてる奴をボコして力を増幅する権能を手に入れれば商売になると

海藤 宗次 >  
「例えば、能力を増幅させるヤツや。…この権限乗っ取ったらうまい事稼げへんか?能力増加、1段階につき10万円~なんてな」

そう能書き垂れてる所で下っ端が『すいやせん!買って来やした!』とアイス棒を持って来るのだった。
宗次はそれを当たり前のように、ただ上機嫌に口に運ぶ。
一口かみ砕いてから周りの構成員達にこう続けた。

「まあ、やることは変わらへんで~。オドレらはなんか白黒ヘンテコ仮面をぶち殺せばええだけや。シンプルイズザベスト。理由は今後シノギをやる上で邪魔になるからとだけ答えておくで~」

宗次は部下にまず指示を出して理由を後付けした。
これが幹部でやりくりする上で大事な話術なんや、と一人ごちる

「ああ、そうそう。そのヘンテコ仮面ぶち殺す時は一人でやるな。人数不利でもやるな。ひとまず逃げろ。…しっかり人数差が有利になった時しか勝負するなよ」

海藤 宗次 >  
「まあ、今日はひとまず解散や。あ、この後お前らはいつものルートでお薬売るの忘れんなよ~」

アイス棒を齧りながら部下たちにそう伝える。
それを聞いた部下たちは速やかに散って各々の持ち場に戻る。
ちなみにお薬というのは言うまでもなく麻薬の事。覇伝洲(ハデス)は麻薬の販売も大事なシノギであり潤沢な資金源の多くを担っている。

「さぁ~って、俺はそろそろ遊ぶに行くかなぁ~」

部下たちが散ったのを見ればアイス棒を左手に。
右手で長ドスを抜いた。

「分かっとるで君?さっきから殺意で丸わかりなんじゃタコ」

そうして長ドスを曲がり角に向けた。
そうして出てきたのは噂の白と黒の仮面の人物。
相手は武器も能力も出してはいないが…この感じからしてやっぱり強敵だろう

海藤 宗次 >  
決着までは宗次の思ったよりも時間はかかった。
左手でアイス棒を持ったまま戦い、決着した時に全部食おうとしたが直前で暑さで溶けて崩れておじゃんとなった。

「あー、もう…勿体ないやんけ。せっかく買ってきてもろうたアイスが台無しやで。あー泣きそうやわ。もう一個買おうにも食ったらなんだかお腹壊しそうやし。あー、むかつくけど我慢せなアカンかぁ」

終わったころには地面に戦闘痕と血溜まり。
宗次とて無傷では済まされず顔と腕に浅い切り傷をいくつか。

白と黒の仮面の襲撃者は宗次より数メートル先に倒れていた。
その遺体は腹を掻っ捌かれ…頭がその仮面ごと叩き潰されて原型がなくなっていた。

ご案内:「落第街大通り」から海藤 宗次さんが去りました。