2025/02/15 のログ
ご案内:「落第街大通り」に海藤 宗次さんが現れました。
海藤 宗次 >  
「さーて、今日の仕事終わったしタコ焼き買ってさっさと帰ろ。」


チャリをキコキコ漕ぎながら鼻歌交じりに落第街の大通りを通る。
ここでは落第街の中では比較的治安は良い。
だがあくまでも落第街である為不測の事態というのはある。

例えば今、宗次が信号待ちで自転車を止める。
赤信号は待つ派だったがそれが災いしたのか何人もの人間が宗次を取り囲む。
取り囲む人間は堅気の人間ではない。
全員が着物を着て刀を持っている。

なるほど、一人一人が手練れだ。
具体的に言えば剣術の師範級以上が沢山いる。


「あー、ウチ今急いでんねん…駄目?………駄目か」


取り囲む着物の人間達が無言で刀を抜く。
宗次もそれに合わせて自転車から降りて刀を抜く

海藤 宗次 >  
宗次が刀を正眼にする。
すると死角から一人の剣士が遅いかかる。
踏み込みは…早い!異能で縮地を使っているのか最早一瞬だ。
振るう刀も掠っただけで重症クラス!

「ほいっと!」

宗次は左腕を見向きもせずに突き出す。
左腕が剣戟を火花を散らしながら弾く。
防御力が高いという事か。

「後ろからの不意打ちなんざ男のやることじゃありまへんて」

後ろに顔を向けようとする。しかしその動作すらフェイク!
向けようとするものならば前にいた剣士たちがこぞって襲い掛かる。
突き、袈裟、面…か

「なあ!」

相手方の斬撃の重みはもはや岩のようだ。
それらを全て一撃ずつ丁寧に弾きながら押し返す。

「今度はこっちの番でっせ」

海藤 宗次 >  
「必殺剣・キャベツの千切りぃ!」

宗次は斬撃を何度も放つ。
それは良い。問題は距離だ。
前方の三名を押し返したし体制も有利だから攻めるのは分かる。
しかし押し返したせいで距離が開いてしまった。このままでは届かない…

本当に?


「木っ端微塵のミジンコになりやがれぇ!はっはー!」


そう、斬撃は"飛翔"する。
宗次が刀で何度も放った"線"は前方の刺客らを原型もなく切断し命を絶つ。
返す刃で背面にも斬撃を飛翔させる。

結果ものの1分足らずで11人の剣士が死亡。巻き添えも10人くらい殺った気もする

海藤 宗次 >  
「また面白いモノを斬ってしまった…なんつってなぁ!
 いや、全然おもろくないやんけ。」

チン、と刀を鞘に納める。
そこで改めて周りを見る。
どうも飛んでいった斬撃のせいで建物が切断して倒壊したところもあるようだ。
まあ、見た感じあの位置はこれから寄っていくタコ焼き屋じゃないので良しとするか。


「はー、ちょち時間使いちゃいましたわ。ほな、いきまひょ」


屍の山をわざわざ踏みにじって置いてあった自転車の方へ行く。
そのままチャリを漕ぐだろう

ご案内:「落第街大通り」から海藤 宗次さんが去りました。