落第街の大通りから裏路地までいたるところに存在している違反部活群。
違反部活とは校則で禁止されているような非合法な活動に手を染めている部活や組織の事である。
不健全な店、風俗店などの娼館めいたものや、違法薬物の売人、違反部活のために働かされる二級学生、違法なレートの賭博、異能/魔術犯罪組織などがひしめく魔界である。
風紀委員などの手入れが入ることもあるが、落第街そのもの全てを摘発することは困難を極めるため未だ違反部活などは存在したままである。
違反組織の拠点や住居などもここに多く存在している。
※フリー設定ルームなので、落第街に存在する違反部活にまつわる施設や活動などのロールに合わせて設定などご自由に御変更ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:28:07 更新
ご案内:「違反部活群-開発中止ビル群-」から橘壱さんが去りました。
ご案内:「違反部活群-開発中止ビル群-」から夜見河 劫さんが去りました。
■夜見河 劫 > 「……。」
声を掛けられると、灰色の髪の男がゆらりと視線を向ける。
顔に巻かれていた包帯はとっくに焼け落ち、端正な――しかしどこか恐ろしさを感じさせる顔が見える。
どす黒い瞳は相変わらずだが、異様なぎらつきは鳴りを潜め、燃え残りの焚火のような勢いに落ちている。
「――別に。
何か、こっちにぶつかってきて、文句言いながら武器をちらつかせてきた奴らの相手したら、
此処まで来ただけだから。」
あっち、と指した方を調べれば、叩きのめされて気絶した、逃走した構成員が伸びているのを発見できるだろう。
「…そうする。風紀と出会った時は、だいたい一緒しないと後が大変だからね。
取り調べとか、事情聴取とか、あるから。」
特に自分は段階は低いとは言え、監視対象。
しかも条件を満たせば即等級引き上げという微妙な立ち位置にいる。
――今回倒した連中は、気絶はしても死なないように気を付けたけれど。
「――橘、壱、ね。覚えとく。」
受け答えは、ごくシンプル。
加えて先程まで暴れ回っていたとは思えない、テンションの低さだ。
まあ、それも風紀委員会では知る者は知る、有名な所だが。
そうして、ヘリが到着すれば「連行」という形で大人しくついていく、灰色の髪の男。
迎えのヘリが到着したころには、身体につけられたレーザーブレードの傷痕も綺麗に消え去っている。
――そうして、2日程を事情聴取で過ごし、
死人が出ていない事の確認と詳しい事情が大方分かった所で、
身元引受人が現れ、「狂狼」は解放される事になる。
身元引受人は、「異能研究機関・第6研究室」。
「知っている者」にとっては「いつもの事」であった。
きな臭さを感じて、件の身元引受人に下手に首を突っ込もうとするものが居ない事も、いつもの事だった。
■橘壱 >
『……ジャスト、か。いや、彼がいなければ時間がかかっていたな』
今回は自分と相棒の力を試すための単騎出撃だった。
勿論、途中からこのように援軍が来ることも作戦内だ。
仮に、自分達に何があってもいいように、だ。今回は大分ワガママを言った。
予想外のことはあったが、問題ない。確かに力を感じていた。
確実に高みへと登っている。彼女と自分なら、きっとやれるはずだ。
うだうだ悩んでいた時期が馬鹿馬鹿しく思えるほどに、確かな道を飛んでいる気がする。
まだ冷めやらぬ高揚感をぐ、と手を握り込み、
一つ目が劫の方へと向いた。
『どうも。キミのおかげで思ったより短縮出来た。
一応、お礼は言っておくよ。作戦は終わりだ。僕はこのまま帰投する』
『キミもヘリに乗せてもらうといい。
後は連中を改修して終わりだ。……僕は橘壱。名前だけでも覚えておいてくれ』
それじゃあね、と背面のバーニアが火を吹き、雨を切り夜空へと飛んでいく。
蒼白の鋼鉄が夜空を駆け、忙しなく風紀委員たちが事後処理を行うだろう。
この日、違反部活が二つ壊滅することとなった。鋼鉄の翼と、狂狼の活躍によって。
■角田錦蔵 >
『バ、バカな……コイツは化け物か……!?』
火器の直撃を受けてもダメ。レーザーブレードが当たってもダメ。
攻撃を受けた傍から傷口が再生していく。
最早戦いになっていない。機体性能に任せて、狂乱のままに武器を振るう。
その時点で、決着は付いていたと言っていいだろう。
『げぼぉぁっ!?』
腹部に強烈な衝撃が走った。
痛みと衝撃が全身を、脳を揺さぶる。
錦蔵にとって、それほどまでに強烈な一撃だった。
頭部の中は、あっという間に吐瀉物塗れだ。
鳴り響くALERT音も遠ざかり、そのまま膝から崩れ落ちた。
雨水を巻き上げ、鋼が足元に倒れ伏す。
双方の頭領が倒れたのだ。最早残った連中は、統率を失った。
辺りに悲鳴が巻き上がり、急いで逃げ帰っていく最中、
上空に回転翼の音が鳴り響いた。
周囲は眩しいライトが照らされており、上空には数機の風紀委員マークを付けたヘリが飛んでいる。
■夜見河 劫 >
「うるせぇ――ガキみたいにピーピー騒ぐなァ!!」
レーザーブレードを振り回す腕には、やはり容赦なく関節部を狙っての拳。
斬られても別に良かったが…今回は後々が面倒そうなので、最低限避ける形に。
ナイフの類を持った相手との「殴り合い」の経験はいくらでもある。
要は「それより大きめに躱せばいい」だけ。
身体に赤いレーザーブレードが掠り、大きく焼き斬れた傷を作る。
見た目は派手、だがこの程度なら「死にはしない」。
腕の関節を狙って潰せば――後は、やけに焼き付くような感触…バリアの類か、
それを多少我慢して「さっきの繰り返し」を行えば良いだけ。
そのうち、ちょうど生身と思われる箇所が出現する。
随分と肉の付き方がいい。
腹を殴るのは――少し注意しないと、致命傷になるかも知れないが、これならあまり
深く考えなくても、「クッション」の効きはよさそうだ。
「――大型機械との殴り合いとか、やった事なかったわ。そこは、礼言っとく。」
その一言を残して、
「……これでおしまいだ、眠ってろ!!」
叫び声に対して、振るわれる拳は先程までよりは手加減されたもの。
勿論、AFを相手に…という比較なので、並の拳よりは余程強い。
喰らえば、嘔吐を伴いながらの気絶は確実。
それでも、内臓破裂の危険はない、加減された攻撃。
「――――お前らみたいのでも、殺したら後が面倒だからね。」
■角田錦蔵 >
ロケット弾にミサイルの直撃。
雨水と土煙が爆炎とともに巻き上がり、
普通の人間なら間違いなく生きてはいない。
だが、GEMに映る生体反応は消えていない。
『な、何ィ!?そんなはず……直撃だぞ!?』
ありえない。なんて非科学的な。
燃え盛る爆炎を振り払うように飛び出したのは、再生しながら迫る狂狼。
奴の異能か。理解できない。戦士ではない科学者崩れにとって、この動揺は間違いなく仇となった。
『な、何だコイツ!?イカれてるのか!?は、離れ……うげぇっ!?』
あっという間に間合いを潰され、互いに至近距離。
逃げること無く取りつかれ、強固に接合された装甲がメキメキ…と腕力に物を言わせて剥がれ始める。
AFに標準装備された電磁バリアは健在だ。
生身で触れれば、文字通り肌が焼け付く出力だと言うのに、再生している。
痛みを感じないのか。それとも狂人なのか。どちらにせよ、
モニターに映る狂狼はとてもじゃないが、錦蔵の目には人に見えない。
機体走る衝撃。装甲がひしゃげ、大きくのけぞる。
狂乱のまま、腕部から展開される赤いレーザーブレード。
必死に引き剥がそうとブンブン、と宵闇を切り裂く駄々っ子のようだ。
戦士ではない錦蔵にとっては、最早モニターに映るそれは現実とはいい難く、
必死に抵抗する"獲物"であった。装甲はどんどんと剥がされ、ヘコまされ、
殴りやすそうなでっぷり腹が、露出する。
■橘壱 >
高速で地面を駆け抜け、電磁ライフルを確実に命中させていく。
通り過ぎ際に腕部から伸びた電磁棒がカルティケイヤ生徒をひっぱたく。
この大雨、濡れた体には非殺傷性とは言えよく通るだろう。
短い悲鳴を上げて、違反生徒が迸る電流に呑まれてつんのめる。
高速で映る景色の中、確実に一つ目が目標を捉える。
『見えた……!』
違反部活『カルティケイヤ』の首領。イラルド・イコライビッチ。
ロシア人の生徒であったが、知識探求の内に自然と外道に堕ちた存在だ。
何とも酷くやつれた、醜い笑みを浮かべて男の目の前に魔法陣が展開される。
人の言語とは違う、もっと歪な何か。即座に四方八方、
魔法光が光り輝き、でたらめな無数の魔法の雪崩。
一つ一つが破壊力を伴った光であり、当たればあっという間に"分解"される。
魔力測定機のメーターを一瞥しても、口元に浮かべるのは"笑み"だ。
『そうこなくちゃ、ただ……!』
臆すること無く、最大戦速。
背面のバーニアが轟音を立て、全面に展開する電磁バリア。
バリアを側面に添わせるように、光のシャワーを縫うように避ける。
装甲がバリア越しに徐々に焼けただれ、表面温度は危険域。
構うものか、此れが一番早い。相棒の警告を無視し、一直線。
光の雨を抜けると同時に、目前のイラルドに躊躇なく電磁棒を突き立てる。
豪雨の中、迸る青白い稲光。全身を痙攣させ、イラルドは意識を失った。
『……侮りすぎだ。防御魔法位掛けてれば良かったのにな』
全く、敵ながら呆れてしまう。
科学の力を舐めた"ツケ"だ。今の時代、破壊力程度なら簡単に抜けられる。
『さて、アッチは、と……』
■夜見河 劫 >
「――――――」
拳を振るい、違反組織のメンバーに襲い掛かる監視対象。
マシンソルジャーからかけられた通告には、視線一つを返す。
――どす黒い中に、劫火のようなぎらつきが感じられる、異様な眼光。
すぐさま相手に向き直り、拳と脚のみで、ダメージなど物ともせずに暴れ回り、次々と戦闘不能に――
バイタルをチェックすれば分かるが、気絶レベルの大怪我だが、命までは奪っていない――に追い込んでいく。
そんな中、多数のロケット弾の嵐。
黒いAFが発射した火砲が、次から次へと殺到し、ブレザー姿の男に直撃し、爆炎を発生させる――。
――普通であれば木っ端微塵。
確実に、「勝利」と「相手の死」を予感するだろう。
それが「誤り」だと気が付くのは、そう思い込んだ瞬間。
「――――は、ハハハハハハハハハハァ―――ッッ!!」
奇声と共に、燃え落ちて殆どボロボロのブレザーとシャツを振り払いながら、
炎と煙の中から飛び出して来たのは、ミサイル群の直撃を喰らった筈の男。
身体には火傷と思しい傷がいくつもついているが、それがまるで逆回しのように塞がり、
最後は瘡蓋のようにボロボロと剥がれ落ちる。
あまりにも、異様な光景――!
それに気を取られれば、その合間に容赦無く男がAF・GEMへと取りつき…異常なまでの腕力で、
その装甲を引き剥がしにかかる!
「面白いオモチャだなぁ――どれだけ殴れば、ぶっ壊れる!?
久々に、手加減しなくて良さそうだなぁ!!」
人間とは思えぬ力で以て、左手で装甲を引き剥がそうとしながら、右手で拳を叩き込む。
その一打は…通常考えられる人間の腕力を、完全に超えている威力。
人間の限界――通常、「脳が掛けている制限」を完全に取り払った、常識外の一打。
無論、そんなものを放てば放った方も只では済まない。
拳が砕け、骨が折れる。が、まるで気にしていない!
砕けた拳も、開放骨折した骨と皮膚も、すぐさま治癒――否、再生を始めて、二打目には元通り!
■角田錦蔵 >
化学兵器を操るメタルハーバーの違反生徒達。
パワードスーツから高威力な化学兵器まで何でもござれ、だ。
ただ尖兵の統率力はカルティケイヤのが上だったようだ。
電撃作戦により陣形が崩れ去り、更には泣きっ面に蜂。
後方から現れた狂狼に殴り飛ばされ、蹂躙されている最中……。
狂狼目掛けて、雨水を弾け飛ばすように無数のロケット団が飛んでいく。
その発射元は、黒色に塗装されたAssaultFrame。GEM。
旧式の量産型ではあるが、現代に通ずるスペックは持っている。
『好き勝手やってくれたな!
このカスタムした錦蔵様スペシャルで粉々にしてやる!』
野太い男の怒声、装着者角田錦蔵の声が鳴り響く。
元研究所出身の科学者だが、落ちこぼれて見事に"落第"した。
怒りに滾らせた表情のまま、続けて腕に装着されたロケット砲が轟音を立てる。
放たれた弾頭全て、直撃すれば強大な爆炎により木っ端微塵にする威力は持っている。
■橘壱 >
次の手を、と移行する矢先にカメラが捉えた人影。
モニターに拡大された姿に見覚えはない。
二級学生か、他の違反生徒か。相棒がすぐ情報表示してくれる。
登録された識別情報には、しっかりと生徒の情報があった。
『監視対象『狂狼』夜見河 劫……何だ?
援軍……って、感じじゃなさそうだな』
援軍到達にしても、予定時刻よりも速い動きだ。
見る限り、メタルハーバーの連中と一悶着を起こしている。
曰く付きの生徒、監視対象。ともかく、敵ではない。
豪雨の中、青白く光る一つ目が混沌とする中、夜見河 劫の姿を見下ろした。
『此方風紀委員の橘壱と式典委員会のイヴマリーだ。
現状は見ての通りだ。邪魔をしないなら、自分の身は自分で守ってくれ』
その身一つでこの混沌にやってくる気兼ねは凄まじい。
どういう理由かは敢えて問わない。自分と同じなら、それこそ止める理由はない。
ならばソッチ側は彼に任せよう。
全部楽しみたかったが、美味しいご馳走は分け合うのも悪くはない。
メインバーニアが青白い炎を吹かし、カルティケイヤへと向かう────!
■夜見河 劫 >
逃げ戻って来た者達の退路を塞ぐように、一つの人影が、ゆっくりと足を進めて来る。
丁度、メタルハーバーの背後を取る形で。
所々が破れ、ほつれたブレザー姿。
灰色の髪に、顔に巻かれた包帯。
そして、どす黒く燃え上がるような色の瞳。
彼に知識があれば、すぐさまその正体は分かる筈。
――四級監視対象・『狂狼』。
突然逃げ戻って来た構成員の後ろから現れた男に更に混乱が広がったところで、
笑い声の如き奇声を上げながら、男は自身を認識した者達目掛けて襲い掛かる。
――完全に身一つ。
武器もなにもなし。
その上、相手からの攻撃を受けながら、しかしそれをまともにくらいつつも物ともせずに。
『狂狼』は、メタルハーバーの背後から、喰らい付き、蹂躙を開始する――!
■違反組織群 >
たった一機。
不意を突かれ、混乱を呼ばれたとはいえ、たった一機に対して、違反部活ふたつの勢力が、圧倒されている。
例え直前まで戦闘中で、互いにある程度疲弊していた、とはいえだ。
「全滅」という言葉の定義がある。
ゲームをプレイしている者には「戦闘可能な者がいなくなる」と思われがちだが、実はさにあらず。
「軍事的」な意味に置いての「全滅」とは、組織的軍事行動が困難となるレベルの損害を被った事を意味し、
その基準値は、戦闘開始前の構成数の凡そ3割。
無論、状況によって定義は異なって来るので一概には言えない。
だが、兎も角として、マシンソルジャーの手により制圧されたのは凡そ「65%」。
単純に、ふたつの違反部活の勢力で割ったとしても――凡そ32.5%となる。
双方に対し、均等に打撃を与えていたとしたら双方とも全滅相当の損害。
ふたつの違反部活を丸々合わせてひとつの勢力と見做した場合、その6割が制圧され、戦闘不能。
――軍事的な意味において、部隊の再編成が不可能なほどの損害を受ける事を「壊滅」と称する。
その基準値は、これも状況によって異なるが……凡そ5割。
それを15%も上回っているダメージを、違反部活は受けたのである。
既にこの時点で、勝ちの目は限りなく低くなっており、真っ当な神経の持ち主ならば戦略的撤退を図る所。
――そして、此処に置いて、更に「想定外」が発生する。
逃げたと思われていたメタルハーバーの構成員のうち、何名かが「逆に逃げ戻って来た」のである。
その幾人かの全てが、大小あれ、傷を負っていた。
主に顔を狙われた、打撲痕。
そして――上空から見下ろした風紀委員には、「それ」がすぐさま発見できるだろう。
■橘壱 >
電磁ライフルを連射しつつ、
背部に折りたたまれた砲身が頭部側面を横切り展開される。
非殺傷性の電磁機関砲。
砲身が回転し打ち出される青白い光弾の数々が弾幕として放たれる。
数という絶対の戦力差を覆すための"単騎"での電撃作戦。
今でこそ混乱してる連中を的当てしているだけだが、問題は此処から。
『此処までは順調。後は……来る!』
意識を変えさせる<ALERT>音。
寄せ集めの半グレ組織ならまだしも、奴等は"組織"。
末端の意思の折れた連中は我先にと逃げ出したが、
統率の取れた連中は厄介だ。そんな連中を尻目に、
左右から飛んでくる誘導ミサイルと魔法撃の閃光。
鈍色の殺意と七色の敵意の挟み撃ちに、即座に急速後退。
寄りかかるGを相棒に相殺制御を任せ、連鎖的爆発が目前に迫る。
雨水を肩切り、続く急上昇。旋回で振り切り、
矢継ぎ早に放たれるトリモチミサイルが大地を再び真白に染め上げる。
『目標制圧は65%……逃走分を入れれば75%……もう少し!』
単騎である以上追撃に割く戦力はない。
敵が此方を認識した以上、ここからが本番だ。
援軍到達は期待していない。やれるかはわからない。
だが、やることに意味がある。
重りとなった両肩コンテナを排除し、上空でバーニアを燃やしていると……。
■違反組織群 >
互いが争っている中で、突如乱入してきた機械戦士。
混乱の中で次々とメンバーが制圧され、それでも何とか立て直した者が、今度は
乱入者――恐らくは風紀委員と思われる者に向けて反撃を開始する。
だが、一度広がった混乱と恐慌というものは、後ろ向きな考え…悪く言えば「臆病風」を吹かせ易いもので。
『――だ、だめだ、これじゃ持たない!』
『何を言ってる! いくら装備が上物でも相手は一体だぞ!』
『だったら何で簡単に制圧されてんだ!』
『やってられるか…俺は逃げるぞ!』
「機械」に対する反骨心で以て、反撃を繰り出すカルティケイヤのメンバーに対し、
メタルハーバーの構成員は、たとえ外道といえ科学技術の輩であった。
早い話が怖気づいて逃げ出す者が幾らか発生したのである。
特に後ろに控えていた、「逃げ易い」ポジションの者達が顕著であった。