2024/09/29 のログ
霞流 周 > ギフトというのは、授かった者が元々持つ力を強化したり、新たに力を得たりするものらしい…と聞いた。
お手軽そうな話だけど、何かしら裏もあるのかな…と、ぼんやり考える。

「…でも、私…みたいな未熟者に…返り討ちにされるようじゃ…ね。」

確かに、強化された異能や魔術、身体能力は驚異的だから油断は出来ないし危険な類の力も多いだろう。
――だったら、使われる前に斬り伏せてしまえばいい…実際、少女はそう対処した。
それ故の、この死屍累々といった有様だ…まぁ、別に殺してはいない。

どれだけ強い力を得ようが、使い手に隙があればその間隙を縫って斬ればお終い。
片手に刀を鞘ごと携えながら、服の汚れを無造作に叩き落とす。こういう連中が増えるととても困る。
おちおち、落第街とかをのんびり散策も出来ないではないか。

霞流 周 > 「…でも…少しは…静かになったから…いい、かな…?」

喧騒は嫌いだ。それが喧嘩だろうとお祭り騒ぎだろうと、少女は落ち着いた空気の方が好きだ。
それでも、この街をフラフラと彷徨うのは…単純に歩くたびに面白いものが見つかるかもしれないから。

右手に携えた安い数打物の打刀で、適当に倒れ伏した元・仮面の連中を軽く小突く。
…僅かにうめき声が聞こえるので生きてはいる。それを確認すれば一息付こう。

無心で斬っているので、斬った相手の生死がその瞬間は全く分からない

だから、こういう確認作業じみた事が必要になる…別に望んでそうした訳じゃない。
ただ、雑念や余計な思考は刃が鈍るから、何も考えずに敵を斬り伏せた…それだけ。

「……見た感じ…何処かの…違反組織の…人達、かな…。」

霞流 周 > 「……まぁ、生きてるなら…いい、かな…。」

死んでいても、それはそれで襲ってきた方が悪い、で片付けてしまうかもしれないけれど。
また、起き上がられても鬱陶しいので、ふらりとした足取りで刀を片手に歩き出す。

「…今日は…街の何処を散歩しようかな…?」

散歩の調子で歩き回る街では無いのだが。少女にはそういう認識のようで。
静かになった周囲を他所に、少女のゆらゆらとした影が街並みに溶けるように消えて。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から霞流 周さんが去りました。