2024/10/06 のログ
神代理央 >  
かくして、殲滅は終了した。
後に残ったのは瓦礫の山。出動したのは風紀委員が一人。

神代理央は、基本的に単独行動の多い風紀委員だ。
その火力と殲滅力は他者を必要としないし…この光景を、同僚に積極的に見せようとは思わないから。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に海藤 宗次さんが現れました。
数時間前の出来事 >  
「はあ?このタイミングで麻薬(ヤク)を売りさばけって?火ノ宮の姐さん、ちょいと勘弁してくださいよ」

突如、幹部の2番手から電話がかかって緊急出動を要請された海藤宗次。
ちなみに宗次の幹部序列は6番手。だから逆らうことは出来ない。
だが反論と警告はする。部下の役目。

「あのエリアはつい昨日、風紀のなんかごっつヤバイのにやられて大変やったんです。幸い、ウチらの組織の人間はそこの管轄外やったんですが…」
『そう、だからこそです。例のエリアは私達からしても欲しい土地でした。しかしながらあそこを支配していたのは少々厄介な組織、それを風紀の方が図らずとも排除してくれたのです。つまりは支配状況はリセット。先手必勝…チャンスです。今こそ麻薬のシェアを広げるのです。』

電話から聞こえる姐さんの声。
まあ、一利ある。
昨日の大砲弾祭りにはたまたまうちらの組織の人間はいなく、逆に競合相手がいて一掃された。
つまりは漁夫の利、という訳か。

海藤 宗次 >  
そんなこんなで何名かの部下と共に麻薬の売りに出ている。
支配状況がリセットされたこのエリアで自分らと同じく漁夫の利、利権の確保に動く組織はいた。
まあ、そいつらは所詮小規模組織。2つほど単騎で皆殺しにした後(死体は部下達がソーセージ工場で細切れにして海に棄てた)は気兼ねなく麻薬売りに勤しめる。

「麻薬売りの少女やで~いや、そもそも全然少女やないし、しかもそれ最後自分で吸ってしまうやつやん。」

というわけでエリアを確保。
昨日の今日での爆撃でまだこの辺に人は少ない。
だが裏の人間と言うのは案外逞しいもので近々戻ってくる。

「はぁ~やっすいよやっすいよ~お空までトベるお薬やっすいよ~。昨日のクソッタレ風紀のせいで夜眠れてない人いませんかぁ~そんな時はこのお薬がめちゃんこ効くねんなぁ~」

半グレ幹部と言えど前線での営業も欠かせない。
万能型の幹部やし気合入れて薬ばら撒けるように頑張ってる

海藤 宗次 >  
ああ、そういえば姐さんこんなこと言ってたな…
しかも手順とその解説もしてくれてる。優しい。

手順その1
『もし顔と体の良い女の客がついたら特別製の麻薬をあげなさい』

手順その2
『その特別製の麻薬にはかなり強い依存性があります。』
『その麻薬依存で借金漬けにするのです。』

手順その3
『借金で首も回らない状況になったら覇伝洲(私達)の息のかかった風俗を紹介しなさい』

手順その4
『あとは体のいい傀儡ができますし風俗が活性化して私達の懐も温まります』


回想終わり。


「さっすが火ノ宮の姐さん!!依存性の強い麻薬で判断を狂わせて借金漬けにしてから風俗にブチ込む!その天才的な頭脳に痺れる憧れるぅ!」

これには流石の宗次も手放しで誉めざる得ない。
早速自分自身のやる気も出して薬を。
そして顔の良い女にはこの特製のお薬お出しにする。
今日は真面目にやる気だして働く日なので汗水垂らして労働をする。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」に夜見河 劫さんが現れました。
夜見河 劫 >  
ゆらり、ゆらり、と、先日に大事が起こった地帯を歩いていく、無気力そうな男がひとり。
灰色の髪は無造作に風に揺られ、顔は包帯でぐるぐる巻き、その間から見える瞳は
相も変わらずどす黒い色を見せている。

「………はぁ。」

憂鬱そうにため息。
何が憂鬱かというと、特に理由はない、いつもの「症状」。
何事かが起こらない限り、この男はいつもこうして無気力である。

のたりのたりと歩を進めるうち、何かやかましい声が聞こえた気がして、ぐるりと首を巡らせる。
可動範囲は普通だが、雰囲気と眼の気配で、子供辺りだと大泣きしそうな有り様だ。

「………ここらへん、静かになったと思ったのに。」

ぼそ、と何か良く分からんが、あまりよくないものを売ってそうだな、と思う
声の大きな男を少し遠くから眺める。
この辺では、だいたいいつもの事だと。そう、思いながら。

――最も、その眼のせいで、視線を向けると大概のチンピラや半グレからは
「何ガンつけてる」から「喧嘩売ってんのか!」のコンボが高確率で成立するのだが。

海藤 宗次 >  
「あん?」

ふと目に飛び込んできた一人の男。
そいつは包帯で顔をグルグル巻きにしておいてふらっと歩いている。
目つきもだいぶ悪く、これは何かしらの火種になる。そう思った。

「アイツ、ちょっと…アレだな。」

宗次も幹部の下とはいえ修羅場を潜りぬけてきた人間だ。
だからこそ直観で感じ取った。
アイツはなんかちょっと違うな、と。

そして自分と相手の力量も見抜けないバカな半グレは案の定、包帯の男に食って掛かるだろう。
それを宗次が寸のところで阻止。
食ってかかろうとした半グレを片手で押しのけて割り込むだろう。

「こんばんは。兄ちゃん、足がおぼつかないな…テンションもエライ低いし…鬱病か?」

と至って気さくに声をかける。

夜見河 劫 >  
「………。」

案の定、というか。
半グレと思しい連中が、因縁を吹っ掛けて来た。
これは――――と、思ったら、因縁をつけてきた連中を阻止して割り込んで来たのは、
革ジャンにジーンズ、サングラス姿の、こっちも何かチンピラっぽい風体の男。

(……でも、周りの奴とは、何か違うね。)

見た目はチャラついてるように見えるけど、何と言うか――空気が違う。
多分、因縁つけてきた連中が束になっても返り討ちにしそうな奴。

「経験」で、何となく、そういった手合いの雰囲気を嗅ぎ分ける事は出来るようになってた。

「……いつもの事。今日も平和な一日だから、退屈で死にそうなだけ。」

概ね、嘘は言っていない。
次は其処から相手がどう出て来るか次第、だけど。
 

海藤 宗次 >  
「あーはいはい、割り込んですんまへん。せやけど相手見た方ええで。軽く撫でてやるから大人しくしてえな」

宗次の部下達も包帯の男に絡みに行こうとしたが宗次が動けば部下達も硬直し動きを止める。
宗次の部下も半グレだが上司の行動を邪魔する行為はしない。
だが宗次を知らず宗次の部下ではないその辺のチンピラがしつこく包帯の男に絡もうとした。
だから撫でるように首筋を押してやる。すると絡もうとするチンピラは呼吸困難でカヒュとしか言えず潰れた喉仏を抑えたまま倒れ伏した。

「ありゃま、撫でたら壊れちった。…まあええわ。兄ちゃん。暇で退屈なら薬キメるか?頭も時間もぶっ飛ぶで~」

ニヤニヤとフランクな態度。
だがどことなく値踏みする。
魅力的な効果を話して肩を組む。勝手に相手の肩を組みながら相手の身なりも詳しく見るつもりでいる。
近づいて、見て、金持ってそうなのか見極めるつもりだ。

夜見河 劫 >  
「……………。」

肩を組まれれば、す、と黒い目が半グレ…それも一部の連中の上役らしい男に向けられる。

向けられる眼は、どこまでもどす黒く、燃えるような瞳。
生憎とその勢いは燃えさしに毛が生えた程度の代物であるが。

「………いいの? 勝手に潰して。」

呼吸困難で倒れている半グレにほんの少しだけ視線を落とし、それだけを訊ねる。
言葉だけ見れば殊勝な感じだが、生憎声には同情とかそんなものは一切ない。
そこらの置物を勝手に弄ってぶっ壊したのを、よかったのかと質問する程度の感情。

人一人を殺しかけた半グレの上役も相当キているが、顔中包帯巻きの男も大概キている方に思える。

「――その薬、アレでしょ。使うと、ちょっと危ないやつ。
落第街(ここら)で時々見るから。似たようなのを売りつけた人が、買ってた人に金足りねぇぞって、殴るの。」

相変わらず平坦な声と低いテンションで、そんな事を訊ねる。
物知らずか、あるいは命知らずか。

尚、灰色の髪の男が着ているブレザーは所々が喧嘩の跡か、ほつれているが、
生地そのものは割と上質かつ丈夫なものだ。
ほつれも古いモノではなく、割と最近のもの。
それだけ見れば、「服装は兎も角金はありそう」と思われるかも知れないが。
 

海藤 宗次 >  
「ええんやない?喉仏鍛えてへんから呼吸困難なんてしょーもないモンになるんやろうが。…こいつは俺らのモンやないし、仮に俺の部下だとしても古き良き昭和的な体罰指導やで」

そんな燃えるような眼を向けられれば宗次はヘラヘラと冗談交じりに返す。
宗次は麻薬売りではあるが麻薬による錯乱や判断力低下ではないことは目を見ればわかるだろう。
目の動きは正常のそれだ。

だが正気であると同時に正気な状態で顔色一つ変えずに人間を壊せるという事。
本人の感覚ではお皿を割っちゃったとか、下手したらそれ以下の感情だ。

「まーまーまーまー、そういう事もあるでしょう。せやけどそれは売人が無能なだけやし薬の品質がカスなだけや。うち等の薬は危ない事なんてないし払えなくとも労働という名の対価で勘弁したるねん」

相手の服装から言えばまあ普通。
特別金は持っている感じではない。
だが喧嘩の跡があることから腕には覚えがあるはずだ。それは最初に感じた威圧感からでもわかる事だが

宗次はフランクにぺらぺらと舌を回す。
金目のない事が分かると見れば今度は麻薬から仕事に話をすり替えようとする。

夜見河 劫 >  
「ふーん――――。」

人をモノ扱いし、その上それを全く悪びれない。
まともな人間ではない。正気であるから、より性質が悪い。

しかし、灰色の髪の男はただ、無気力そうな返事を返しながら、それを聞き流すだけ。
人一人が潰されても、まるで意に介していない。「自分がやってないから」というのもあるが。

そのまま「お仕事」の話になればやはり、「ふーん」と声を上げ、耳を傾けてる…ように、思える。


そして一通りのお話が終われば、軽く頭を動かして一つ頷くような仕草。

「うん。大体よくわかった。」
 

夜見河 劫 >  

        「――お前は殴っていい奴。」

 

夜見河 劫 >  
その言葉が放たれたと同時に。
上役らしい男が肩に回している腕を、思い切り引っ張る。

「体格にそぐわない」、「怪物めいた膂力」で。

それに腕を取られて姿勢を崩したら…否、崩さなくても、その顔面には、手首を曲げた裏拳――
所謂「弧拳」の動きによく似た一撃が、鼻柱か顎か…顔面目掛けて、一気に迫る――!
 

海藤 宗次 >  
「お、話通じた?話が早くて助かるわ。ほな、早速取引のお話でもしまひょ……」

ニコニコと笑顔は崩れない。
上っ面の笑顔ではなく割と本気で。
とはいえ人間を一人壊しかけておいてなんとも思わずにヘラヘラしてるのでまともであるはずがない。

「は?」

突然体が引っ張られる。
次の瞬間、空気が爆ぜた。
凄まじい衝撃!

海藤 宗次 >
「…危ないやんけ。ママに人を殴っちゃいけませんって言われへんかったか?真っ当な道徳もクソもないんかお前さん」

煙が宗次の片腕から出る。
包帯の男の裏拳と宗次が縦に構えた腕が衝突したのだ。
瞬時にその衝撃で体勢を敢えて傾けて、ガードしてない方の腕一本で側転をして一定の距離を取って体制を立て直す。


「まあ、ええわ。ほな、正々堂々と漢の喧嘩でも洒落込むか?俺な、実はボクシング週一でやっとんねん。」

距離を取って仕切り直した状態からファイティングポーズ。
先ほどの防御はどちらかと言えば空手に近い感じだったが…
本人はボクシングと言い張ってる。
無論手下には手出しはさせない…というよりもこのレベルは普通に部下達では足手まとい。

夜見河 劫 >  
「――――。」

一撃を放った男は、腕を振り抜いたまま、ふぅぅ、と息を吐き出す。
その瞳は――最早焚き火の燃えさしなどではなく、どす黒く燃え上がる劫火と化している。

「半グレに道徳説かれる日が来るとか思わなかった。笑うわ。」

にたぁ、と、無気力そうな顔がぎらついた獣の顔へと変貌する。
皮肉の心算か、はたまた本当に笑える話だったのか。

「そもそも真っ当な道徳持ってる奴なら人をぶっ壊さないし、こんな所に用もねぇだろ。
こんな後ろ暗い所でお薬売って回ってるって事は、風紀に胸張ってられるようなまともな身分じゃない。

つまり、」


ぶん殴っても、風紀や公安に五月蠅い事言われないで済む。


カハァ、と気を吐きながら、一歩を踏み出す。

「半グレが漢の喧嘩とか…ますます笑えるわ。
不利になったらどんな手でも平気で使って来るだろ、お前ら。

まあいいさ――来いよ、チンピラ。」

ざん、と更に一歩。
構えも何も、防御すら考えていると思えない、無防備極まる踏み込み。
 

海藤 宗次 >
「おお、こわ…君、典型的な戦闘狂キャラなん?まあそういう輩の扱いは慣れとるからええけど」

ニタニタと先ほどと変わらず笑みを浮かべてる。
ヘラヘラしてるのは間違いないが先ほどと違うのは粘着質な視線。
どんな小さな異変でも見逃さない蛇のような貪欲さと悪意たっぷりだ。
見られてるだけでネチネチととても嫌な気分にさせるが、そんな視線を送っておきながら口から出た言葉がこれだ。

「アホ。漢同士の真っ当な喧嘩は尊いねん。風紀でも公安にも文句は言わさへんて。…さあいざ尋常に正々堂々清い勝負やぁ!漢同士の殴り合いに小細工は必要あらへんのや!」

ネチネチした悪意の視線から武人肌や喧嘩好きの好漢のような立ち振る舞いをする。
わざとかも知れない。

そして急速接近。
姿勢はかなり低い。
低い姿勢からちゃっかりと砂のように細かい礫を拾う。

「初手は嘘偽りのない正々堂々の打ち込みぃ!」

完全接敵前に左手を払えば相手の目元に砂の礫が飛んで目つぶしを狙った挙句、その後に次いで飛んでくる右拳は相手の顔面狙い。
顔狙いなのは良い事だが先ほどボクシングやってると言っておきながら動きは蟷螂拳だし、ちゃっかりと相手の右の目玉を抉るように人差し指を出っ張らせながらの拳を放つ

夜見河 劫 >  
「寝言は寝てから言えよチンピラぁ!!」

相手の急速接近に対し、灰色の髪の男は躊躇う事なく更に一歩。
そして、砂礫の目潰しには――――全く怯んでいない!
分かっていたか、あるいは気にも留めないかのように飛び来る砂粒の中に顔を突っ込み、
繰り出されるのは…頭突き。
右の目玉を狙う、人差し指を出っ張らせた拳にぶつけるように、満面の笑顔と共に額を振り下ろす。

無論、それに終わる訳がなく…更なる一手も同時に仕掛ける。
テンプル(こめかみ)を狙ってのパンチ…とすら言えない、スイッチを思い切り叩き付けるような、
横合いから右拳の一撃――!
 

海藤 宗次 >  
「ああん?そっちこそ寝言は死んでから言っときぃ!」

散々、フリをしておいての卑怯極まる戦法。
本当は相手をおちょくったり翻弄させるものではあったが…

「(ほう、こっから突っ込んでくるんか…)」

打ち下ろす右拳は相手が予想外の頭突きを繰り出したことで打点が予想よりも早い!
つまりは拳が最大加速しないまま打つことになり威力不足は明白。
辛うじて抉るための人差し指を引っ込めるだけに留まり、拳は相手の顔面に突き刺さる。
だが押されたのはこちらだ。後の先を取られた形となり結果こちらが力負けをする。

「(まだ…アレは出さへんが…割とマジなやつやるか)ええ拳やな。返礼品やぁ!」

次いで来た拳。避ける手段は無し
こめかみをぶち抜かれる。
火花が目元で散り、ふらりと木の葉のように一回転…そのまま勢いをつけて

「どっせい!」

後ろ回し蹴り!
殴られた衝撃で一回転するほどのダメージを受けながらも行動を優先し最短距離でのカウンターを繰り出す。