2024/06/24 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に赤塚 良治さんが現れました。
赤塚 良治 >  
「はぁぁ……全く持って度し難い。」
「こんな粉になんの価値があるというのか。違法薬物は百害あって一利なし。」
「であればそれをばらまく貴様らもこの世に居なくて良いという証明だ。…であれば満足して死ね、死ぬだけで社会貢献できたというのだからな」


この街にカルテルが拠点とする建物一つが消えた。
言葉通りに既に瓦礫と化して、しかしそれは爆弾やら火災等で崩落したものではなさそうだ。
壊れる要因の全てが斬撃跡が出来てあり、この場でたった一人無傷で佇む男は西洋剣、クレイモアを背負っていた。
彼は風紀委員の制服を着ている。おおよそこの麻薬組織が悪質だと独自に判断して単独で壊滅させたのだろう。

「所要時間は1分。中にいた麻薬組織の構成員30名は無力化に成功」
「生死は知らん。俺は持ち場に戻るから検死でも葬式でもご自由にやれ」

彼はそういって通信を切った

赤塚 良治 >  
この麻薬組織は一夜で…しかもたった一人に一分足らずで壊滅させられてしまったのだろうか?
それは否だった。偶然にも奥の部屋にて隠れていた組織のボスが生存していた。
彼は怯えた表情を張り付けながらも手にしていた銃器で乱射した。

敵の得物はアサルトライフル…まあ、中堅組織ならばこの程度だろう。
ブレも少なく少なくとも低品質な銃とお粗末な腕前ではないらしい。

「なんだそれは…。戦いをお遊びと勘違いでもしてるんじゃないだろうな」

だが赤塚良治という男は組織のボスの呼吸を完璧に見切る。
呼吸を見切るとはすなわち動きのタイミングが読めるという事。
クレイモアで迫りくる銃弾全てを弾き落とし

「どうした?リロードしないと弾がないぞ?」

敵にリロードすらさせる余裕だ。
リロードが完了した組織のボスは再び弾丸を乱射するが全く持って当たらず。

そろそろ終焉だという様に良治の体が消える。
その直後瓦礫が空を舞う。良治が急加速して接近してる余波でこうなった。

ご案内:「落第街 路地裏」に『毒蝶』さんが現れました。
赤塚 良治 >  
直後、麻薬組織のボスの体が爆発。
爆発したすぐ目の前に良治が既にクレイモアを振り下ろした後だ。
良治の剣技は技術はあれど基本荒っぽいものだ、であれば当然まともに人体に食らえば爆発し、血雨を降らすは必定。

「訂正、もう一人ドブネズミの親玉が紛れていたようだ。だがこの世から完全に消滅した。」
「はああ…うるさいな。そうガミガミと通信機にがなり立てるな。うるさすぎて本当に俺の耳が聞こえなくなってどうする」

あまりの惨状にオペレーターからはとんでもなく怒られただろう。
事実彼の任務は怪しい組織の動きを観察しろだ。殲滅ではなく偵察を申し付けられた。
この命令無視は始末書物であろう。

ため息が漏れる。

『毒蝶』 >  
 ――ぱちぱちぱち。

 場違いな拍手の音が廃墟に響いた。
 音の方を見れば、いつの間にか能面を付けた黒装束の女が瓦礫の上に座ってあなたを見ているだろう。

「さすがはクレイモアの赤塚くん。
 あっという間に瓦礫の山になっちゃったわね」

 そう言ってから、少年へと手を振って、

「こんばんわ、愛しい処刑人さん」

 あまりにも状況に相応しくない、朗らかで楽し気な声が鈴の音の様に響いた。
 

赤塚 良治 >  
動きを止める。
浅く息をして呼吸を悟られにくくする。
すなわち臨戦態勢。

何故ならばこの期に及んで高みの見物を決める組織の人間はいない。
であれば第三者か。第三者と言ってもこの惨状見てすぐ逃げ出さないという事は"一定以上の実力と胆力"があるという事。

さらに俺の名を知っているという事は前々から俺と接触しているか。
いずれにしろ正体は分からずしまいだが

「はぁ…高みの見物とは随分と偉そうだな。」
「愛おしい処刑人…か。俺はちっとも愛おしいとは思わないがね。」

ため息を大きく吐き、目だけをそちらの方にぎょろりと向けた。

『毒蝶』 >  
「あらあら――剣呑にしないで?
 偉そうにするつもりもないの。
 でも、いきなりあなたの間合いに出て行ったら、わたしもドカーン! ってされちゃうでしょう?」

 ころころと、好く響く声で答えながら、両手を合わせて小首を傾げる。
 瓦礫の上で足をふらふらとさせて、それだけでも楽しそうにしている様子が見て取れるだろう。

「だめよ、もっと自分を愛してあげて?
 あなたはとっても素敵だもの。
 躊躇わずに命を奪う覚悟、相手を選ぶ冷静さ、信念を貫く心の強さ。
 どれをとっても、すばらしいものだわ!」

 そう、少年を大げさなくらいに賞賛する。
 その声は本当に感極まっているかのように、例えば、アイドルにファンが上げる歓声のような。
 そう言った、淀みのない好意の色が多分にあふれていた。
 

赤塚 良治 >  
ゆるりと毒蝶の方へと向き直る。
振り向き様に斬る対奇襲体勢から真っ向から見据える基本的な体勢に。

彼女の様子を見る。瓦礫の上で足元がおぼつかない。
単に荒れ地が慣れていないだけかそれとも本当に荒事に慣れていないか或いはそう見せさせるための偽装か…

いずれにしろ間合いは互いに守るつもりだ。
そちらが侵略しなければ歩み寄らないし逆にこちらを詰めれば応戦する。

「俺からすればどの間合いでも詰めれば同じだがね…まあ、それはどうでもいい。」
「自愛か?それは結構だ。間に合っている。それよりも俺に用があるなら簡潔に述べろ。わざわざお世辞を言いに来ただけなのか?」

それで、彼女は敵か?それにしては敵意も感じられないが…?
いや、こんなお面姿はリストにない。だが怪しい。
左耳のインカムを起動させ、通信班に連絡を取る。

「はあ……とりあえず同行願おうか。敵ではないが怪しい。」

とりあえず暫定的に出した結論がこれだ。

『毒蝶』 >  
「まあすごい、とっても強い自信を感じるわ!
 あらそぉう?
 うーん、でも、本当に素敵だから、素敵よって言いたかっただけなのよ――っと」

 ぴょん、と瓦礫が無く辛うじて平面が見えている所へと飛び降りた。
 しかし、同行願おうと言われれば――

「まあ、処刑人さんってば、とぉっても大胆なのね!
 なんて情熱的なデートのお誘いかしら!
 でもダメなの。
 本当なら、あなたとのデート、とっても楽しみなのだけど」

 そう言いながら、心底残念そうな声で答える。
 けれど、表情が見えないため、声色以外では、その感情が現れている手足の落ち着かないような様子で判断するしかないかもしれない。

「怪しい、と言われちゃうと――困ったわ、否定出来る状況じゃないわっ!
 でもでも、わたしは怪しいけど、怪しくないのよ?
 ちょっとだけ、ここの部活でお手伝いしてたけど」

 そう言いながら、懐から粉がパンパンに入った粉を取り出して、少年に見せつけるようにした。
 

赤塚 良治 >  
「…ぐだぐだとさえずる口ならば閉じるがいい。」
「重要なのは俺の質問に答えることのみだ。そちら側からの質問であれば取調室にてじっくり答えよう」

ため息を漏らしあいも変わらずコミュニケーション能力が皆無な言葉と気だるげな仕草をする。
その過程でインカムに目の前の女の正体を探らせるよう指示する。
返答はない…調べている最中か。

「なるほど…拒絶するか。あまり面倒なことをするなよ。いちいち骨が折れる。」

クレイモアを握る手に力が入る。
まだ手を出さない。
相手は瓦礫の外に出た。場所を変えた…ということは

「最終警告だけしてやる。」
「その粉はどうやって手に入れた?それで、お手伝いとやらは何をしていた?答えようによっては……」

相手の足元状況が良くなった。逃げるつもりか?そうはさせない。
踏み込みで瓦礫を吹き飛ばしながら相手に接近する。そして右腕を伸ばして彼女の首に掴みかかる。
彼女は麻薬組織から薬を奪って棄てようとした"こちら側"の人間かもしれない。
だが少しでも怪しければ是非も無し。多少強引に口を割らせる。右腕で掴みかかりながらも殺すつもりはまだない。それ故の"最終警告"

『毒蝶』 >  
「わあ、個室での取り調べなんて、ちょぉっと刺激が強過ぎちゃう」

 きゃあきゃあ、と楽しそうに相変わらず囀る。
 恐らく、風紀委員会での情報照会では、正体に繋がる情報は見つからないだろう。

「だって、デートをするにはちょっとだけ、早すぎるとは思わない?
 もうちょっと、お互いを知りあってから――」

 少年の足元が爆ぜて、飛び込んでくる。
 その腕は女の首を鋭く掴む、はずだった。

「――あら、それはダメよ?」

 ガツン、と分厚い壁にぶつかったような衝撃と共に腕が受け流されるだろう。
 女の正面には、無数のヒビが入った透明な『防壁』が展開されていた。

「――ふふ、血気盛んな男の子は好きよ。
 でも安心して、わたしはココの子たちのお手伝いをしてたけど――あなたたちに情報提供をしたのもわたしだもの。
 潜入任務って面白いのよ?
 わたしがちょぉっとだけお話しして、お願いすると、いろぉんな事を話してくれるんだもの」

 袋を持っていない方の袖口で口元を――能面の上から――隠すようにしてくすくすと笑う。
 袋はまた、自分の懐へと仕舞い直してしまった。
 

赤塚 良治 >  
「よく舌が回るから取り調べ自体は捗りそうだな?まあ、口を割らねば最悪本当に刺激的な取り調べになる事だろう」

情報はない。だがボディカムを起動し記憶し続ける。
このような怪しい女は見逃すわけにもいかない。

「お前がデートだのああだの、囀るならそれは勝手にしろ。だがこちらとしてはそんなつもりはサラサラないしそもそも仕事だ。」
「何を勘違いしてるかは知らんが…ああ、寝ぼけているならば叩き起こしてやろうか?」

女は相変わらず楽しそうだがこちらは気だるげかつ高圧的だ。
気だるげという割には運動性能は人間のそれとは違う。

首を掴もうとしたが瞬時に障壁を展開され、防がれてしまった。
大抵は気づく前に掴まっているはずだが…この女は動体視力が優れているのかそれとも先読みが優れているのか…

「潜入任務だと?」
「………ふん、態々不健全な部活に席を置き、手を染めろと?冗談ではないな」
「だとすれば尚更我々に協力するべきだ。こちらも面倒な書類があるのでな、正当な操作協力の手続きはこちらでやってやるから風紀委員の支部に同行せよ。」

潜入任務、と言われれば握力で障壁を無理やりぶち壊そうとしていた手も止まる事だろう。
彼女の言動にはいちいち青筋が立ちかねないものの実力は本物でどうにも嘘はついてないようには見える。
良治自身も彼女は信じるがいまいち納得してはいなかった。

『毒蝶』 >  
「うふふ、あなたのその情熱的な信念、やっぱり愛しくなっちゃうわ。
 でもごめんなさい、わたしもお仕事柄、あなたとのデートをお断りしなくちゃいけないの」

 そう言いながら、少年に『ごめんなさい』と頭を下げる。

「だからここは見逃してくれないかしら。
 それとも、情熱的なお誘いがお好み?」

 そんな戯言も、少年の気に障るかもしれない。
 とはいえ、女には毛頭、少年を怒らせるつもりなどないのだが。