2024/08/30 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にフィスティアさんが現れました。
■フィスティア > 「あの、すみません。少しお話いいですか?」
今日は落第街の路地裏に来ています。
太陽は出ていますが、ここはどうにも薄暗いです。
目的は人探しです。
探しているのは、行方不明だという風紀委員の仲間です。
行方不明といっても、そうかもしれないというだけの話で確定したものですらないのですが…
「あの……少しだけお話を…!」
本庁で話しているのを聞いてしまったのです。
昨日落第街に行ったっきり戻ってこない風紀委員がいると。
話をしていた方たちに話しを聞いてこうして現地に出向いたのです。
話してくださった方たちには止められましたが、居ても立っても居られず…
「どうしましょう……」
見かけた人に片っ端から声をかけて聞き取りを試みています。
ですが、風紀委員会の腕章を見ると避けていきます。
どうすれば、良いでしょうか……
■フィスティア > この前出会った青髪の女の人が言うように、舐められる態度では危険な目に会いかねません。
ですので、今日はもっと堂々としようと思ってはいたんです。
ですが……こうもうまくいかないと自信が無くなってきます。
気持ちだけでも強くもっていたかったのですが、すっかり落ち込んでしまいました。
ですが、ここでめげる訳にはいきません。
「せめて遺体だけ……いえ、目撃情報だけでも…!」
死んだと決まった訳ではないのに遺体だなんて、縁起でもありません。
頭を振って気持ちを切り替えます。
そうです、もしかしたら何らかの事情で帰還出来ない状況にあったりするのかもしれません。
もしかしたら、捉えられている可能性だってあります。
私が情報を持ち帰れれば、捜索に繋がる可能性だって…
ポジティブに考えましょう。そうです、見つける為の最善を尽くすんです。
聞き取りを続行しましょう。希望を捨ててはいけません。
いけないのです。
ご案内:「落第街 路地裏」に海藤 宗次さんが現れました。
■海藤 宗次 > 「あいよ、新鮮な臓器一式揃っとるで。あ、中身確認してもええけどあんまし開きっぱにしないで貰えるか?この暑さですぐ傷んでしまうて」
ここは路地裏だ。
さも当然のように非合法な取引が白昼堂々行われている。
というのもここは秩序はないも同然で力ある組織だけが幅を利かせられるのだ。
フィスティアが探せばふと、そんな声が聞こえるだろう。
片方は白衣を着て医者風の男だがどう考えてもここに出入りする時点で堅気の医者ではない。
そしてもう一方はアロハシャツにサングラスのせは170後半の偉丈夫の男。恰好はふざけてるが腰に長ドスを差しており話している医者風の男とは比べ物にならないヤバさがある。こいつこそ海藤宗次だ。
「様子確認してもええよ。その間に俺は持ってきた金の勘定しとくわ」
男たちが金とブツを取引する。まさにその真っ只中。
アロハシャツを着た男、海藤宗次は『ひい、ふう、みい、』と札束を数え始めた
■フィスティア > 「……!」
声が聞こえます。
男性の声です。それに、こういう言い方は失礼かもしれませんが、落第街の他の住民の方々とは違った印象があります。
あの方ならお話を聞いていただけるかもしれません。
……ですが…
「ぞ…!いえ、今は…!」
話している内容が明らかに…
ですが、今最優先なのは生きているかもしれない命…行方不明者の捜索です。
余計な事は考えずに…行きましょう…!
声を辿って歩いていけば、二人の男性を見つけました。
「あの、少しお話よろしいでしょうか…!」
片方はお医者様でしょうか。
そしてもう片方は…
反射的に唾を飲み込んでしまいました。
お医者様とは明らかに雰囲気の違う…なんというのでしょう、怖い人という言葉では収まらない…
…頬に冷たい感覚があります。汗、でしょうか。
「行方不明の仲間を探していまして…こういった腕章をつけているのですが…ご存じないでしょうか…!」
腕章を前に出しながら尋ねます。
知っていると、いいのですが…
■海藤 宗次 >
「で、状態はどうや?…せやか。頭ワシ掴みにしよってそんままコンクリに叩きつけたから脳みそ以外は使えるようになっとるんや。褒めてもええで。」
医者風の男の方は概ね満足したのかコクリと頷くだけ。
そんな姿を見て宗次は肩を竦める。
医者風の男は寡黙で宗次の方はベラベラと舌が回り、普通だったら後者が三下のはずだ。
さて、この医者風の男の正体は宗次の組織お抱えの闇医者だ。
つまりわりと世話になる。
それを鑑みて勘定した札束のいくつかを医者風に返した。ウィンクをする。それはつまりこれからも結構大きな怪我すると思うからよろしくという意思表示でもある。宗次なりのビジネス方法で人付き合いだ。
「あん?」
といったところで声をかけられた。
瞬時に医者風の男と宗次は顔をしかめる。
よく見たら風紀の腕章をつけてる…これは面倒だ。
医者風の男を宗次の後ろに下がらせてフィスティアと相対するサングラス男。
「行方不明…?風紀委員?はあ、俺にはよう分かりませんわ。」
思ったよりも捜査が早い。
こんなものは普通は2~3日以上は経ってから開始するものだと思っていたが…随分と心配性な風紀委員もいたものだ。よほど仲間想いと言える。
と、そんな分析をしつつも当の本人の受け答えはザ・テキトー。
右耳をほじって明後日の方を見てる。
端的に言えば舐め腐っている
■フィスティア > 嫌な予想は当たっていたようです。
取引されている臓器は…誰かの遺体。そう考えていいでしょう。
抑えきれない感情を拳を握って我慢します。
我慢しきれている気がしません。顔に出ているでしょう。
ダメダメです。
「ちょ、ちょうど昨日なんです……昨日ここに来たっきり、行方が分からないみたいで…!
それっぽい人を見たってだけでも、何か、何かありませんか…?
どうか…ご協力を…!」
しかめっ面が怖くてたじろいでしまいました。
ですがここで退くわけにはいきません。
風紀委員会の腕章を見せて会話してくれたのは初めてです。
何か、何か少しでも情報を…
どこか対応も適当です。もしかしたら、何かを隠しているのかも…
頭を下げてお願いします。
■海藤 宗次 >
「さて、なあ…知らんもんは知らんし」
ああ、きっと彼女は仲間想いで尚且つ正義感が強いのだろう。
だからこそ今、必死に冷静になろうとしている。
ここは幹部として冷静かつ慎重に対応しないといけない場面だが…
少しからかってみるか、と遊び心が出た。
「こないな、暑さやねん。今頃は海に出かけてるんちゃうん?…ごっつ暑いねん。死んでたらすぐ腐るし、せやから臭いの嫌やからどっか涼しいとこおるんでない?」
嘘はついていない。大体真実。
海にいる、ただし原型はない。
そしてうっかり口を滑らせて行方不明のはずが何故か死亡だと決めつけている。
サングラス男は手をしっしっと振った。
取引は終わった。闇医者を帰らせる。
場合によってはこの場所がタダで済む保証もないから
■フィスティア > 「それは…どういうことで…しょ……」
最初はどういう意味か、よく分かりませんでした。
死んでたら、とか、腐るという言葉には引っかかりましたが。
てっきりはぐらかされているのかと、適当に風物詩で誤魔化しているのかと。
ですが、思い出したんです。
私の故郷では処刑された犯罪者は海や川などに捨てられるのです。
墓を持てない彼らが恨みでアンデッドにならないようにする為に魚に食べさせるんだそうです。
血の気が引いていきます。
お医者様が帰らされている事に気づけないぐらい思考が目まぐるしく回ります。
握った手のひらがじっとりと濡れて気持ち悪いです。
…覚悟を……
「そう…ですね。もしかして、ですが。
あなたが…海に連れて行ったのでは…ないでしょうか…」
自分で言いたくはないですが、煮え切らない覚悟で嫌になります。
ですが言いたいことは伝わる…でしょうか。
本当に覚悟を決めないといけない時は……近いかもしれません。
■海藤 宗次 >
「どういうこと?知らんがな。そのままの言う通りやと思うよ。…ああ、俺が連れて行ったってものあるかな。暑い暑い言うてはりそうだったんで連れてきましたわ。」
さて、相手の顔も強張っているだろう。
息遣いからして緊張しているのがみえる。
彼女は既に臨戦態勢。宗次の迂闊な一言で問答無用で開戦となりかねない。
だからここは穏便に済ませようと交渉を選択。
「お嬢ちゃん」
声をかける。それはぞっとするくらい冷たい。
先ほどの陽気さはどこに行ったのやら。
「君が仲間想いなのも分かった。せやから、俺が持っている手がかりを与えたる、慈悲や。…その代わりこの場を何もせず立ち去る事や。これが条件やで。…ほならこれが遺品や。持って帰ってーな」
宗次は交渉と言うも一方的だ。
遺品を渡すからこの場は何もせず立ち去れというのだ。
ひらりと遺品である血の付いた腕章がフィスティア近くの地面に落ちる
勿論宗次はいつでも動ける状態なものの両手を挙げて無害アピール。
■フィスティア > 「そう、ですか」
受け入れなくてはいけません。覚悟を決めなければいけません。
目を離してはいけません。逃しても…
現実からも、目の前の彼からも目をそらしたくなります。
動悸が激しくなり、全身が心臓になったような気すらします。
そうやって固まっているうちにかけられた声は
「はぃ…!」
驚くほど冷たいものでした。
頭頂から串で貫かれたようにまっすぐに硬直して、目が離せなくなってしまいます。
目を離したら死んでしまう気すらします。
「手がかり…?え、遺品――――」
放られたのは…行方不明を死亡へと書き換えるのには十分な証拠…
この時の私は言葉も出ず、思考も止まってしまいました。
彼が攻撃するつもりであれば、きっと私は何もできずに死んでいたでしょう。
「ぁ…ぁあ…」
崩れ落ちそうになるのを必死で耐えて、血の付いたそれを拾い上げます。
覚悟は、決まりました。
「…ぉねがぃします…騎士さん達!お願いします!」
私の能力を発動します。
5人の白い騎士さんを呼び出して、私を守ってもらいます。
両手剣一人、盾と片手剣一人、槍二人と弓が一人です。
予想でしかありませんが、目の前の彼には私一人ではどうあがいても勝てません。
ですから、仲間を呼びます。
盾と片手剣の騎士さん達に前に出てもらって、弓と槍の方には援護に回ってもらいます!
攻撃されたら守るように、決して攻撃はしないように!
そのうちに私は仲間に連絡します!
「あなたは私が止めます!」
脚は震えますが、やるしかありません。
次なる被害者を生まないために、捕縛します!
オモイカネを取り出して―
■海藤 宗次 >
「応援か。まあ悪くない選択肢やな。せやけど正々堂々タイマンっていう選択肢はないんかい」
彼女の判断は早かった。そして対応も完璧だ。
応援を呼んで数で圧殺。まあこっちも一人だしなんなら大事にしたくないので援軍も出し渋る状況だ。
応援を呼んでいる間に邪魔をしてるのを先読みしたのだろう。バランスのいい構成で騎士を出した。
ああ、確かにこれら撃滅する頃には応援を呼ばれているだろう。
だったら。宗次も修羅場を潜った身だ。瞬時に反応する。
「おどれも一端の風紀委員なら覚悟決めてタイマンせんかい。タイマンして互いの健闘を称えて飯食って仲直りや!」
この期に及んで仲直りの事も考えているのだろう。
敵対し殴り合って仲直り、王道のヤンキー漫画の見過ぎでそれが器がデカいと宗次は個人的に思っている。
「ほれ」
まずは走りながら拳銃を抜く。古風なデザインのリボルバーだ。
大剣持ちに牽制に一発射撃。一瞬でも止まればそれでよし。
弓と槍二体は一旦無視。攻撃されたら対応予定。
そして盾持ちには銃を向けると見せかけてその騎士の盾を足場にしてジャンプ。宙に浮けばフィスティアが連絡しようとする姿が見える。
バン!
射撃。それはフィスティアのオモイカネ目掛けて。
距離はやや近めだがアクロバット射撃にも関わらず狙いは正確。
■フィスティア > 「仲直りは反省の後です!」
決闘をご希望のようですが、私では絶対に負けてしまいます。
あなたを止めるには、これしかないと思ったんです。
それと、仲直り自体は賛成です。ですが、今は無理です。
それよりも…非常に良くない状況です。
この世界の銃は、性能がよすぎます。
私の故郷では小型でも高性能でもないので実戦では殆ど運用されていませんでした。
ですので私の騎士さんは…
大剣の騎士さんは、銃撃一撃でやられてしまいました。
貫通はしませんでしたが、鎧を貫いた銃弾により死んでしまったようです。
(すみません…!)
心の内で騎士さんを悼みながらオモイカネを起動しようとした時です。
騎士さんの盾を踏んでとびあがり、こちらに向こうとしている銃口が視界に入りました。
一度オモイカネの操作を諦めてオモイカネを持っていない手…利き手ではない左手で細剣を逆手で抜きます。
(間に合って―!)
祈りと共に最も撃たれたら良くない右手のオモイカネを防ごうと構えます。
そして銃弾が放たれる前に剣を振ります。
対銃の戦い方は分かりません。ですが守る事なら…!
結果的に銃弾を逸らす事には成功しました。
ですが、銃弾の重い衝撃と剣を振った手が利き手ではないというハンデのせいで完全には弾けず。
弾いた銃弾は槍の騎士さんの胴体に直撃して騎士さんが死んでしまいました。
(ごめんなさい!!)
心臓が締め付けられるような思いと、痺れる左手に苦しさを覚えながら、次の手を考えます。
この状況ではオモイカネを操作は出来ません。
一度増援を呼ぶのは諦めるしかありません。
弓の騎士さんが彼の銃を持つ腕に矢を、盾の騎士さんが着地地点に盾での捨て身の突進を、槍の騎士さんはいつでも避けた先を攻撃できるように構えます。
そして私は痺れる手で細剣の握って次弾に備えます。
…次も防げるとは…思いませんが…!
■海藤 宗次 >
「ほう、その数に頼るだけでなく剣の腕も達者やな。」
相手の剣の持っている手は左。
左利きというイレギュラーでもない限りは剣を左手に持ち応戦するのは悪手な筈だ。
だというのに防ぎ切ったというのだ。
この風紀委員、見た目以上にできる
「あ、折角なんで名前を名乗りましょうか?俺は覇伝洲の幹部をやらせて貰っとります。海藤宗次です。一応幹部の中では一番下っ端っちゅうことで六番手です。」
どうせだったら精神的にも圧をかけるためにこのタイミングで自己紹介をする。
リスクはあるもののこれで6番手というプレッシャーは与えられるはずだ。
もっとも他幹部とあまり実力は離れていないが
「銃でやりあうん飽きたわ。ほな、本番いきますか?」
着地と同時に身体を横に逸らす。飛んできた矢で腹を少しハスられたが問題はない。
銃をしまう。途中で盾持ちが突っ込んできたところをこちらも突っ込んでいき…寸のところでスライディングをして下側から躱す。
そして抜くは腰の長ドスだ。銃も悪くはないがこっちの方が好みだ。
そうしてフィスティアの右腕目掛けてまるでフェンシングのように構えて突きを繰り出す。
これは牽制。
本体が対応するか、傍の騎士が対応するか。
宗次は戦いながら相手を観察するように見てた。
■フィスティア > 「私は風紀委員会のフィスティアです!」
名乗りを返します。
ですが、内心ではそれどころではありません。
ハデスと言うと、確か違反組織だった筈です。
彼はそこの幹部さんで、しかも幹部が6人いる規模で……
考えないようにしましょう。押しつぶされてしまいます…!
幸いなのでしょうか。銃は使わないようです。
騎士さんの放った矢は躱されてしまいましたし、盾の騎士さんに突撃していく様子からしてかなり自信があるようです。
槍の騎士さんにサポートに入ってもらえるようにしながら、弓の騎士さんに矢をつがえてもらいます。
盾の騎士さんを下から躱した彼からでしょう。剣…いえ、刀が突き出されます。
突きを側面から剣を添える事で逸らそうとしますが…
(重たい…!)
ただただ力が足りません。
完全に逸らしきる事が出来ず、上にそれた突きが右肩をかすります。
鋭い痛みに片目を閉じそうになりますが、閉じてはいけません。
「ッ……!」
この程度のダメージを騎士さんに肩代わりさせるわけにはいきません。
痛みに耐えながら刀を突き離しはせず、槍の騎士さんに彼の右足を突いてもらいます。
弓の騎士さんにも牽制目的で弓矢を構えてもらって、盾の騎士さんには剣で刀を下から切り上げてもらいましょう。
■海藤 宗次 >
「なるほどなフィスティアちゃんな。よろしゅう。」
まるで社交辞令のような挨拶だ。
笑顔を見せるがそこにあるのは虚無。
殺気すら見えないのは逆に不気味さを際立たせるか。
「なるほど。」
射撃でも剣戟でも必死に対応しているように見える。
一見すればこちらが有利な筈だ。
だが彼女はかなり粘る。押し切るに押し切れない。
このままいっても勝ち筋はあるもののそれは果たして増援を呼ばれる前に始末できようか?
更に分かったことは彼女は剣士に対しては対応が上手い。
防御は本体が。そこに槍兵の射程外からの突きに弓兵の援護射撃、トドメは剣士か…。
これは一旦仕切り直さなければ難しい
「アンタ、直接戦うより後ろで指揮してたほうが上手いんちゃうん?」
ポロリ、と何かが落ちる。
それは手榴弾。
少し間をおいて爆ぜる。
弓兵の矢は左肩を削ぐもそれ以外の攻撃はこの爆発で前衛騎士、あるいは宗次自身を吹っ飛ばし、フィスティア陣営と宗次の間に距離を作る。
ああ、ちょいとこれはダメだわ。増援呼ばれる。
「あちゃあ、駄目だわ。こりゃ撤退せにゃアカンな。天王寺姐さんに怒られてしまいますわ」
爆風で焦げたものの上手く直前に飛んだのか動くのには支障がない。
しかしこれ以上の追撃はしないつもりで彼女との距離を後退りしながらジリジリと離す