2024/10/26 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に霞流 周さんが現れました。
■霞流 周 > 向こう側では、ハロウィン――お菓子と悪戯と騒夜の季節が巡ってきている。
それに対して、こちら側は――ハロウィンにかこつけた催しや商売の気もあれど、大々的ではなく。
白と黒の二色の髪を靡かせ、モノトーンカラーで統一した軽装、右手には鞘に納めた数打ちの何の変哲も無い打刀。
茫洋とした銀瞳に光は無く、曖昧な目付きに表情は無に等しい。歩みも何処かふわふわしている。
ある意味で、質の悪い連中の格好の的になりかねない様相だが――彼女に負の感情を向けてちょっかいを掛ければ。
哀れ、その者たちはこの少女の意志に関係なく、刹那の間に斬り捨てられる羽目になってしまうだろうか。
「……こっち側は…まぁ…相変わらず…だね…。」
■霞流 周 > 少女自身が意識せずとも、今まで相応に斬り捨てて来た者達は居るし、恨み辛みもそれなりに買っている。
それを意識しなかった事は無い…だが、それに囚われてばかりもいられない。
自分が死ぬ時は、ただ順番が巡ってきただけで相手が死んだ時は…まぁ、同じようなものだろう。遅いか速いかの違い。
「……この道…は…前にも…通った…気がする…。」
ぽつぽつとした、途切れがちの呟きは少女の癖のようなもの。茫洋と路地裏の三叉路に行き着けば足を緩やかに止めた。
「…行った事が無いのは…右……あれ、左…だったかな…?」
緩く小首を傾げて数秒考えこむ。二級学生である故に、勉学は真面目にしているが記憶力が良いとは限らない。
■霞流 周 > 仕方ないので、右手に持っていた刀を三叉路の真ん中に杖のように立て掛けて…手を離す。
…当然、鞘に収まった刀はそのまま倒れる訳で…丁度、左側に倒れて転がる形となった。
それを茫洋とした双眸で確認すれば、緩慢な動作で刀を拾い上げて右手に持つ。
「……左か…まぁ…分からない時は流れに…任せるのが一番…かな…。」
呟く声は相変わらず覇気も無く淡々と。しかしその言葉の中身は何とも無計画でマイペース。危機感も何も無く。
一先ず、少女はそのまま刀の導きという名目の運試しに乗っかって左の路地を進む。