2024/11/29 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に雪景勇成さんが現れました。
■雪景勇成 > 本日は非番――何だかんだ、落第街に足を運んだのも久しぶりな気がする。
最近は、自宅の或る歓楽街や学生区画ばかりで過ごしていたせいだろうか。
――あとは、例の汚染封鎖区域に出向いたくらい…何か出不精になってるな、と思わなくも無いが。
「――どっちかっつぅと俺の故郷はこっちの筈なんだがな…。」
ストリートキッズ、二級学生として荒れていた頃が何とも懐かしい。
今歩いている路地裏も、覚えがあるようで全く見知らぬものにふと感じなくもない。
■雪景勇成 > こうして路地裏を歩いていると、昔の感覚も少しは戻ってくるだろうかと思ったが――案外、何も変わらない。
何だかんだ、数年も正規学生になってある程度真っ当…?な学生してるとそういう風になるものなのか。
口寂しいので、来る途中に落第街の大通りで買ったそこにしか無い銘柄の煙草の箱を取り出す。
黒字に金色の刺繍のようなデザインのパッケージ。銘柄は『エルドラド』。黄金郷とかそういう意味合いだったか?
片手で器用に1本抜き出せば、口に咥えつつライター……が、無い。
「……アホか俺は。さっきライターも買っときゃ良かったな…。」
生憎と、火に関する異能や魔術は持ち合わせが無いので仕方なく火を点けないまま口に咥えたままで。
時々、漂う気配や死臭…争いの痕跡は、何ともまぁ…変わらないな、と思いつつ気だるげに歩き続ける。
■雪景勇成 > 最近は、何だったか――ギフト?やら紅い怪異の噂や情報もあまり流れてこない。
身を潜めているのか沈静化したのか。自分は関わっていない部分なのでさっぱりだが。
「……まぁ、トラブルは日常茶飯事だからな…。」
火の点いていない煙草を咥えたまま、ぽつりと呟く。
その渦中に飛び込んでいたあの頃の自分は――何の為に生きていたのだろう?
「…そういや、何か妙な通報とかもあったな…。」
自分が担当した訳ではないが。確か血痕だけ残して死体?が忽然と消えていたとか何とか。
二度ほど、落第街のそれぞれ違う場所で同じような事があったらしい。
それが珍しいかと言われたら、この街の事だ――特に珍しくもないのだろうが。
その報告書は、確か偶々目を通した記憶があったので、ふと思い出したのだ。
「――痕跡からして、死体の移送…あるいは自走の可能性あり、だっけか。」
不死種族かそういう能力や魔術、あるいは別の理由だった可能性もあるか。