2024/08/28 のログ
ご案内:「スラム」にフィスティアさんが現れました。
■フィスティア > 「今日は何事も無いといいですね。頑張りましょう」
最近の落第街やスラムは不穏です。
突然強力な個人が多数現れているというのです。
お陰で風紀委員会も大忙しです。新人の私も頑張らなければいけません。
でも私ではまともな戦力になりません。
なので、こうしてスラムで困っている人がいないか見回るのです。
「怖い人に会いませんように…」
こんなことを言っていたら風紀委員なのに情けないと言われてしまうかもしれません。
でも、私はまともに戦えませんから…
困ってる人を見逃さないようにしながら、攻撃されないようにもしないと…
■フィスティア > ゆっくりと奥地へと進んでいきます。
表の歓楽街や学生街と違って足元も整備されていません。
陽の光も当たりづらいのでしょう、少し湿っている気がします。
転んだりしないように行きましょう。
「…」
いつも悩む事があります。
声を出して呼びかけるべきか、どうか。
呼びかけてみようと思って口を開いて、思いとどまって閉じる。
そんなことをいつも繰り返してしまいます。
思い切って呼び掛けてみた事もあります。
だけど、お返事が返ってきた事はありません。
襲われた事はあります。怖いです。
声を出す勇気が出ないまま、少し俯いてしまったみたいです。
俯いていては助けが必要な人も見つかりません。前を向きましょう!
ご案内:「スラム」に蒼い影さんが現れました。
■蒼い影 > 「やっ」
「お困りだったかな?」
青髪ロングの蒼い影は
何の前触れもなく
今、前を向いた貴女の眼前へと
―――"現れた"
赤い縁の眼鏡の奥
気さくそうな笑顔
優しそうで意地悪そうで
妙に人を寄せ付けない雰囲気を纏って
風紀委員の腕章と
清掃中のハチマキをつけて
非常に
非常に
やる気なさそうに
■フィスティア > 「ヒッ!?」
びびびびっくりしました。
びっくりしすぎて腰を抜かしてしまいました。
だって、突然目の前に人が現れたんですから。
「ど、どなたでしょうか?!どういったご用件で…!」
尻もちをついたまま見上げて尋ねます。
完全に混乱してます。悪い人じゃなかったらごめんなさい。
だけど、びっくりしたままではいられません。呼吸を整えて…周りを確認しながら、とりあえず立とうとします。
「あ、風紀委員会の方でしたか…
びっくりしました…てっきり怖い人かと…」
女の人は見慣れた腕章をつけていました。
風紀委員会のものです。
安心しました。おかげでスムーズに立ち上がれそうです。
…うぅ、お尻が泥まみれです。
■蒼い影 > 「あっはは」
おっと転んでしまったか。
それはいけない。
けらけら笑いながらも、
驚かせて悪いようになる事は望んじゃいないからね。
ぱちん、と指を鳴らせば、
尻もちついた先から受ける衝撃がまるでクッションみたいに柔らかくなる。
ちょっとした手品さ。
「風紀委員、怖い人。……どちらも、正解。」
「あーごめんね。」
「……キミ、"慣れてない"でしょ、ここ?」
それとなく手を伸べながら、その反応を愉快そうに見ながらも
妙に気遣わし気に言葉を投げた。
まぁぶっちゃけ治安はどうでも良いんだけどさー
こうも露骨に馴れてない子が嫌な目に遭うのは、
あんまり気分が良いもんじゃないのさ
ま、つまり。
邪神の気まぐれ。
余計なお世話ってことを
意味する。
「……よごした?ソレ」
■フィスティア > 「はい、汚してしまったみたいです。帰ったら洗濯します」
差し出していただいた手を感謝を述べてから取り、立ち上がります。
服のかえはあるので大丈夫ですが、少し染みて気になります。
痛みは…無いですね。打ちどころが良かったのでしょうか?
私が勝手に転んだだけなので気にされないとよいですが。
「…そうですね。確かに慣れていません。」
青髪の女の人の言う通りです。
私はこういった場所は慣れていません。
こちら側に来てから初めて知って、訪れるようになりました。
何度か来ている筈ですが…未だ慣れません。
何が足りないのでしょうか。
「慣れようとはしているのですが、なかなか難しいです。」
自嘲気味になってしまいました。
微笑んでみましたが、上手く誤魔化せているでしょうか。
■蒼い影 > 「あー悪いね、汚れ見せてよ」
半笑いである。なんか綺麗な色白の衣装だし、汚したってのも目覚め悪い。
後ついでに面白魔法をもう一個見せてあげよっかなーとか思ったりしたわけ。
「こんなとこ慣れないほうが良いでしょうに~」
「"慣れてない"ってのが"一発"で分かった」
それは。
「でまあ、こんな治安悪い場所で慣れてない事を悟られるってことは」
「あんまり良くないと思うからさ」
言葉は濁したが。
格好の標的とされることを、
意味する。
(余計なお世話?そうだね。)
「……仕事で?」
「まあほどほどにさぼりながらやる方が良いよ。やってる感よやってる感。」
「私もねー、てっきとーに見回ってるフリしてるだけだからさ。」
わざわざこっちに来る目的、聞いとこうかな。
色んな意味で似合わないから。
ついでにさぼりに付き合ってもらおう。
見回りのやってる感ってやつだ。
こんなもんいちいちやらなくったってどうでも良い。
■フィスティア > 「えっと、これです…?」
後を向いてお尻の汚れた部分を見せる。
同性とはいえ、少し恥ずかしいです。
汚れなんて見てどうするのでしょうか?
「そう、ですね。仰る通りだと思います。」
青髪の女の人の言いたい事は分かります。
恰好の的だと言いたいのだと思います。私も、そう思います。
分かっていても、改めて…それも同僚の方に言われると言葉に詰まってしまいます。
情けないです。
「はい、お仕事です。」
「やってる風、というのも苦手で…親にもまじめすぎるとよく言われてました」
適度に休むのも大事、という風に言われる事はたまにあります。
ですが、それをうまく実践出来た事はありません。
どうにも私には難しいみたいです。
だから今日もこうして見回りをしています。
嫌々やっている訳では決してないです。
■蒼い影 > 「はいどうも~」
泥と煤、灰、砂。ま、つまり汚れ。
適当に定義してやって指を鳴らせば、
まるでそれは最初からなかったように綺麗に消えた。
しょうもないけど制御にはちょっとばかり技量のいる面白魔法さ。
私にゃ演出の一つだけど。
「ああもういいよ。ほらもとどおり。」
「…驚いた?」
どやあ。
「はあ。なるほど、真面目だねえ…」
どうも、根本的に私とは考え方真逆だね。
隙あればさぼってやろうってのんびりしては野次馬してる私とは。
……真面目なのに、この場に慣れてなくて、それでも風紀の仕事してんの……?
「……はーもう。今日だけ面倒見てあげる。」
「キミみたいなのは、すぐ目を付けられるみたいだからさ。」
「こいつは狩れる、ってな?」
「いやーな気配、視線。感じたりしてなかった?」
もしかしたらもしかするか?
ひょっとしたらひょっとするか?
慣れてないか弱そうな女狙って、なんてここらじゃあまあ日常だもんね。
最悪付け回されてりゃどうするつもりだったのか…
■フィスティア > 「え?え、あ、ありがとうございます」
元通りとはどういうことでしょう、そう思ってお尻を見たら汚れが無くなって綺麗になっています。
どういうことでしょう、不思議です。嬉しいのですが、びっくりして困惑が先に来ています。
「ありがとうございます。お願いします。」
面倒を見る、とは何をするのか。
よく分かりませんが、なんとなく心強いです。
1人だと心細いので。
「視線…ですか?」
視線自体はたまに感じます。
でもそれは殆ど、細く弱弱しいものです。
物陰からこちらを見つめたと思ったら、消えてゆく。
そういったものが殆どです。
なので、いやな視線というのはよくわかりません。
少しだけ嫌な気配がした気がして、周りを見渡してみます。
何かいるのでしょうか?
■喧騒 > 「―――な?いただろ」
「お、上玉じゃん」
「慣れてなさそうだし」
「風紀だし良いんじゃね、」
「やっちまうか?」
「おう、やっちゃいましょうよ!」
「やっちゃおうぜもう!」
「よぉぉ風紀ちゃーん、ココ初めてかァ?」
「おもしれ~ことしようぜ~!」
良く分からない視線の正体ってのは、コレ。
慣れない純白の風紀委員を包囲してニヤつく、
ま、いつもの悪い奴らって事。
■蒼い影 > …で、蒼いのはどうしたかっていうと、
何故だか連中からは一切視認されないままあなたの隣でニコニコしている。
身を以て経験してね!
■フィスティア > 「?!
い、いえ。初めてではありませんが…」
なんと形容すればいいのか分かりませんが…少々苦手な視線と言葉遣いにどう応じればいいのか困ってしまいます。
それに、上玉ややっちまうとは、どういうことでしょうか?
不穏な感じで怖いです。
「…どういったご用件でしょうか…?」
ちらちらと青い髪の女の人の方に助けを求めてみますが、ニコニコしているだけです。
それに、なんだかこの怖い人達も私しか見えていないような…
すっかり囲まれていますし、どうすれば…
騎士さんたちを呼べるようにだけ、しておきます。
■喧騒 > 「オイオイオイオイオイ!」
「まじでわかってねえみたいだぞコイツ!」
「ご用件はね~!!!」
「ちょっとキミと遊びたいなぁって!」
「大丈夫大丈夫、パーティーに参加するだけだから」
「平気平気、平気だから!」
「ぱーっと騒いで、美味しいもん食って飲んで、気持ちいい事ヤッて、終わりッ!簡単だろ?」
「女の子はタダだから、ねね、いいだろう?」
強引な勧誘。
そういうわけで肩組んで追い込んで
多少なりとも抵抗されても
合法的にあっちの方の怪しいお店へ連れて行こうとするだろう
腕を引っ張って
痺れさせようと電気を当てて
分かってないらしいから、これ幸いと拉致♪
■蒼い影 > (…ま、もうちょっとだけ見てよっと。)
やばいなーっておもったらすぐに手を出すからさ。
怖い事は経験しないと覚えないのさ。
■フィスティア > 「すみません、今お仕事中で…
あ、え、ちょっと、放していただけませんかっ」
何をする気なのでしょうか。
離れようと思ってあとずさりしますが、あっさり肩を組まれてしまいます。
囲まれているのでした。ああ、混乱してしまっています。
そのまま引っ張られていきそうになったので慌てて力を入れて抵抗しますが…敵いません。
騎士さん達を呼ぶしかないかもしれません。
「放してくださいっ 放さないと―ッ!?」
警告しようとしたところで、全身に鋭い痛みと高熱を感じました。
身体がしびれます。身体が思うように動きません。
これは…何を…されたんでしょうか…
■蒼い影 > (そろそろかな。)
蒼い影が、煌めく。
…演出だ。
魅せるように。
「はーいちゅうもーく。」
今やっと、視認したかのように
喧騒の視線が蒼いのに向く。
今の今まで完全に気配を察知できる手段を破壊し尽くしていたらしい。
■蒼い影 >
「全員動くな~?」
■喧騒 > 「あ…あれ?!」
「誰だお前?!」
「さっきまで一人しか…?!」
「ナンダコレハ!!」
「ぐっ…いでぇ…いでぇ…」
「体が、動かな…ッ」
ただ動くな、と、
そう言われただけであらゆる動きを潰される喧騒の衆愚。
■蒼い影 > 「現行犯逮捕ねー」
指を鳴らす。
真っ蒼な魔光が、一人一人を蒼白に染め上げていって。
そして。
■喧騒 >
「「「「え…ッ??!!」」」」
全 部 崩 れ て 、割 れ た 。
■フィスティア > 動けないでいるところに、青い髪の女の人の声が聞こえてきます。
怖い人達も、なんだかざわめきだしています。
動くな、動けない、いたい。そんな声が一斉に聞こえてきて少し頭が痛いです。
「…ぇ」
現行犯逮捕と女の人が言った途端に、怖い人達が蒼白くなっていって…
崩れました。
他に言いようがありません。本当に崩れたんです。
でも今はそんなことはどうでもいいんです。
支えになっていた人達が消えた事で地面に倒れて汚れてしまいますが、それもどうでもいいです。
「なに、を…ひたん…ですか…?
あの、ひと…たち…は…?」
倒れ伏したまま、必死に口を動かします。
発音が少しうまくいきませんが、必死で問います。
立ち上がる事よりも…何よりも
さっきの人達は…どうなったんですか…!
■蒼い影 > まるで。
それは。
ガラスのように
氷のように
何も、何も抵抗すら許されずに砕けて、割れた。
―――演出だけどね!
まあでも、これもちょっとした経験だから。
敢えてこう言おう。
なにより
……破壊神に恐怖せよ。
■蒼い影 >
「消した。」
にこーっ
■フィスティア > 「…ッ…!」
焦りと、どうしてという強い気持ちが浮かんできます。
消した、というのは…そういう事、でしょうか。
早とちりであってほしいです。
少しずつ痺れも消えはじめ、指先から動かせるようになっていきます。
「どう…して…」
動くようになった手が地面を掴みます。
行き場のない感情をぶつけてしまいました。
「消したと…いうのは…」
顔をあげて女の人を見上げます。
きっと泥まみれで酷い顔をしていますが、関係ありません。
「殺した…ということ…でしょうか…ッ」
逸る心のままに、確かにしなければならない事を尋ねます。
どうか、いいえと、言ってください。
■蒼い影 > うんうん、
焦っている。
悩んでいる。
…恐れているのかな?
であれば面白魔法は成功だ。
思った以上に、凄い憔悴しているみたいだけれど。
「んぁー…」
「どう思う?実際のところさ。」
答えはちょっとお預けだ。
「ここらじゃあ、殺し、なんて。日常茶飯事だから。」
「ほんと、悪い事言わないからさ」
「……酷い思いをしないように、しなよ。」
殺したとは一言も言ってないんだな、これが。
でもあんなの見たらそう思っちゃうよね。
■フィスティア > 「…!」
答えはありませんでした。
どういった考えでの事かは、分かりません。ですが私の中の焦りは強くなっていきます。
「私は…」
腕が動くようになりました。
汚れることなんて今更です。腕をついて、まだしびれている身体を起こそうと蠢きます。
「私はっ…そうしないために…その殺しを無くす為にここに…居るんです…!」
両腕を必死で動かして、這いずって女の人の足元まで行きます。
転んだ時にでも切ったのかもしれません。口の中で血の味がします。
「教えてください…さっきの…人たちを…殺したんですか…!」
なんとか女の人の足元まで辿り着いて、見上げて、改めて聞きます。
視界がぼやけて、右頬を生暖かいものが伝っています。
…どうやら、泣いてしまったみたいです。本当に情けないです。