2024/09/08 のログ
ご案内:「スラム」に海藤 宗次さんが現れました。
海藤 宗次 >  
「お邪魔しマンゴープリン~」

ふざけたセリフと共にとあるヤサの扉を開け放つ。
そこは過酷なスラムにて身を寄せ合って暮らす幼い少年少女たちの集まり。
彼らと宗次には接点の何もない。しかしこうして態々出向くにも理由があった。

「あ~、君らさあ。生活が苦しいところ大変恐縮なんやけど海外に売り飛ばされてくれへん?本当はこんなことしたくないんやけどウチのシノギの人身売買の担当の姐さんに無茶ぶりされとんねん…」

理由は人身売買。
スラムで暮らすような足もつかない若い少年少女というのは人身売買業界では価値は高い。
本当は面倒だしとある少女(ナナ)に釘を刺された手前、しばらくはこういう事はしたくはないのだが

「ウチの姐さんな、最近インフルエンサーで副業やっとって忙しいねん…だからそのしわ寄せがこっちに来る…互いに大変やな」

ふざけた物言いだ。
宗次は自分達のキツさしか見えておらず、さも当たり前のように少年少女達が人身売買の餌食になると決まったかのような

海藤 宗次 >  
「ほんじゃ、手っ取り早く済ませちゃいまひょ。あ、君ら雑魚いから殺さずに気絶させる程度に手加減したるで。せやから安心しいや」

宗次は武器は持たずに謎の拳法の構えを取ってから言い放った。
態度から言葉までどこからどこまでもナメた態度だ。世の中全てを虚仮にしてるかのようなふざけた奴だろう。
こちらは単騎で徒手空拳。相手方は貧しい10代前半の少年少女とはいえナイフや鉄パイプなど最低限の武器は持ち合わせているし数も2人や3人ではない。それなりにいる。

だから彼らのプライドも傷ついたのだろう。
激昂して次々に襲い掛かる。

「数に任せるんはいいけどさ…数が有利ななりにもうちょっと作戦考えて攻めた方が良いで。」

宗次に迫りくるナイフと鉄パイプの嵐。
だが宗次はその場からほぼ動かずに上半身の身体を逸らすだけで全て回避してしまう。
そして反撃は…音だけ聞こえた。
ドス、と体に硬い物を叩き込む音。スラムの少年少女達はついに宗次の打撃の軌道を捉える事すら叶わずに悉く地面に倒れ伏し、意識を失うだろう

海藤 宗次 >  
「なあ、君らも災難だけど幸いだよなぁ~だってこんな一山いくらのガキが海外じゃ割と良い値段で取引されんのよ。海外に売られた後の事は知らへんけどさぁ、少なくとも最近騒がしい魔法少女だの不死身女だのに無様に殺されたくないやろ?」

リーダーらしき少年にしゃがんで視線を合わせて語りかける。
こいつは中々に気合が入ってるのでさっきの一発で沈まなかったようだ。
そうしてこちらが語り掛ければ段々と怒りで身体を奮起させて立ち上がって反撃に持っていた鉄パイプで殴りかかった。

「せやからこれは慈悲や。君達は俺達の養分になってくださいな」

だがその少年の決死の反撃むなしく宗次は予定調和のように躱して優しくトン、と押すだけで少年はついに倒れた。
これで動ける者はいない。とすれば回収の出番だ。

「終わったで。輸送よろしゅうな…ああ、ちゃんと港に顧客待機させておるよな?」

何処かに電話をかければすぐにワゴン車が数台到着し、中から男たちが現れる。
そこから拘束し車に詰めるのだが宗次は幹部なのでそんなことは知らん。
男達の作業が終わるまでソシャゲで時間を潰していた

ご案内:「スラム」から海藤 宗次さんが去りました。