2024/10/20 のログ
ご案内:「スラム」に海藤 宗次さんが現れました。
海藤 宗次 >
スラムのとある場所にて
そこは半グレ集団『覇伝洲』が一拠点として使ってるヤサ。
本拠地ではないにしろそれなりに重要な拠点
具体的には幹部が一人常駐してそうなくらいには重要だった。
だがその幹部はつい最近、違反組織群の倉庫街で殺されたという報告があった。
だからか、このヤサもドンドン勢いがなくなって他の組織にも舐められそうになったが

「こんばんは~ちーっす。ちょいと3日ほどあの世で入院してたわぁ」

その死んだはずの幹部が戻ってきた。
残存している構成員も驚きと戸惑いの声が漏れる。
そうして誰かがこう言った
“確かに俺は見たんだ!宗次さんがあのフードの野郎に殺されたのを!なんで、なんで…”

海藤 宗次 >  
「ああん?俺が死んだとかふざけた事ぬかしおる奴おるなぁ…まあまあええわ。あんなザマじゃあ誰が見ても死んでるわな」

ケラケラと笑いながら当たり前のようにヤサの中央部。
いつも自分が腰かけているソファにゆっくり近づく。
宗次はいつも陽気だ。ヘラヘラした態度で軽口を叩きまくる。
だがそのにやけた顔から目も覆いたくなるような拷問を平然と当たり前のようにやるのだ。
何をしでかすのか、何を考えているのか誰もわからない。
部下達はそれがたまらなく恐ろしいらしく、宗次の歩みを止められず道を譲る。

「君は俺が死んでると勘違いしちょるから一つ教えたるわ」

誰かが口走ったのかを一瞬で見破って宗次は死んだと発言した人間に近寄る。
そして耳元でキメ台詞のように言った

「イケメンは死なない」

海藤 宗次 >  
キメ台詞、そして静寂、数秒遅れて部下達が困惑した苦笑いを漏らした。
宗次自身は渾身のボケのつもりだったが煮え切らない態度に気まずさを顔に出した。

「君、これボケやで。そんなんお前『そのセリフ言ったら真っ先に死ぬやん』ってしっかり突っ込まんかーい」

ストン、と手刀を部下に落とす。別に痛くも痒くもない。
なんてことはないただのじゃれ合いだがその手刀は意識の合間を縫うような達人でなければ止められない。
ほんの日常的な仕草ですら隙を感じさせず部下達に圧倒的な力量差を教えている。

「んで困ったことに西部の港の倉庫、放棄したやん?あ、いや別にそこを怒ってるわけやないんで?…話を戻すがその倉庫が名前もよう分からん半グレ共に奪われちょる。…そのうち、ぼちぼち奪い返したろうや?」

いつも自分が座っているソファにどっかりと深く腰掛ける。
そして幹部として方針を部下に提示する。
こいつらは強い奴相手には無力だがそこそこ訓練させているので集団戦とか抗争には強いはずだ。
だから奪われたシマも抗争にて奪い返すのだ

海藤 宗次 >  
「にしても…俺が死んだってだーれも疑っておらんし、なんなら死亡報告めっちゃあがりまくっててびっくらこいたわ。」

オモイカネを操作する。
今までの不在による遅れを取り戻すかのようにまずは端末にて最新情報など確認し
ここでちょっと悪知恵を思いついた。

「あ、みんな俺の事死んでるって思っとるんならちょいと面白い事しよっか。なぁに敵も一掃できる簡単な作戦やで」

何か悪い事を思いついた顔だ。
宗次という男は幹部の中でもかなり狡猾な部類だ。
特に自分の死すらも利用して暗躍しようとしてるのだから質が悪い。
それに加えて何度死地に追いやってもこうしてしぶとく戻ってくるのも威力偵察としても優秀。
それ故酷使されることも度々あったが、その経験から狡猾な作戦を部下達に告げていくのだった

ご案内:「スラム」から海藤 宗次さんが去りました。