学園都市である常世島の生産を司る非常に重要な区域。
食料等の一部は輸入を行っているとは言え、学園都市が独立を保つためには最低限の自給自足は欠かせない。
学園から離れた離島にこの区域が設けられているのは安全面などを考慮しているためである。
離島の西側には巨大な工場や高層式農園が林立し、高度な科学・魔術技術を以て学園都市に必要な様々な物品・食料を生産し続けている。
警備も厳重であり、風紀委員の他、警備ロボットや精霊が放たれ、土地の守護を行っている。
なお、上述の高度な科学・魔術技術により環境に与える影響は最小限に留められている。
離島の東側は西側とはかなり様相が異なる。
のどかな牧草地や小高い山に川が広がり、大農園では昔ながらの農業が行われている。小さな町工場のような工場も存在する。
農業系の部活がここで活動を行っており、非常に牧歌的である。
参加者(0):ROM(1)
Time:10:32:46 更新
ご案内:「農業区」から田中 浩平さんが去りました。
■田中 浩平 >
夕陽を見ているだけで泣けてくる。
ま、今はそんなことは後回しだ。
あと三十分、全力で刈った草を集めますかー!!
その日の晩、俺は貸してもらったエロ本で。
号泣していた。
あまりにも切ないラブストーリー……
なんで!! エロ本で!! 泣かせようとするんだよ!?
グズグズ泣いているうちに朝が来てた。
■田中 浩平 >
休憩中、友人から話を聞けば昨日もやっていたらしい。
日曜日にも働いている人は当然いる。
それが社会の根底だ。
俺が昼まで眠ってパンを焼いてる時にも彼らは働いていた。
俺がバーチャルシルエットTokoTuberの豆子(愛称はまめきち)が
新曲『息子よマメに帰れ』の配信を始めて口を半開きにしている時にも。
彼らは熱心に働き。この夕陽を見ていたんだ。
■田中 浩平 >
そして放送が来た。
16時ぴったり。
農業はのんびりしたイメージがあるかも知れない。
だが集団でやると途端にパンクチャルだ。
木陰に座る。薄暗くなってきた。冬の日は落ちるのが早い。
そろそろ切り上げ時か……
農業を志すとこれが日常なんだ。
そしてそれが常世島の食を下支えし。
いつかは世界中の農業にフィードバックされていく。
偉大だ。
心からそう思った。
■田中 浩平 >
無論、それは俺のラーメン屋でも同じだ。
土から小麦、小麦粉から麺へと続くリレーは。
学生たちの日々の努力でつながっている。
冬場なのに暑い。運動量が半端ない。
首にかけたタオルで汗を拭うと、先輩から手招きをされた。
……ああ、タオルを首にかけておくのは安全基準に反するのか。
確かに、ここにタオルを巻き込む機械はない。
それでも俺を見て気が緩んだ人が事故を起こしたら俺が事故を起こしたも同然。
タオルをポケットに詰め込む。
少し緩い気分だった。バイトくらいの気持ちだった。
これは気が抜けない。
勉強のつもりで取り組もう。
(エロ本のためにも)
■田中 浩平 >
水筒からスポーツドリンクを飲む。
冬場であっても水分補給は大切だし、電解質不足は足を引っ張る。
運動には適切なエネルギーが必要といえるだろう。
あとはエロ本のお礼とか。
「……まだ積めますかね」
山のように刈った草が積まれたトラックの荷台。
すると農業研究科の先輩方がトラックの上で効率よく草を踏み固めた。
不思議なことにトラックに余裕ができる。
サイレージもこうして作っていそうだ……
と、なれば草刈りは続行だ。
草刈り機を使えば効率は良くなるかも知れない。
けど刈払機取扱作業者安全衛生教育を受けていないと危険だ。
必須ではないが、必要なカリキュラム。
安全は農業を考える時に大切なものだ。
労働安全、これすなわち働く人が安全に取り組める環境。
食品安全、これすなわち消費者が安心して食べられるための指針。
環境保全、これすなわち継続可能で汚染を残さない大地と共に生きる思考。
三つ揃わないと本当に安全な食べ物は作られない。
よってコストと苦労はたくさんかかる。
■田中 浩平 >
農業に携わる人にとって、人手不足は深刻だ。
そして雑草はそんな事情を察してはくれない。
だから俺は業者による調理器具の消毒日で店が休みの日に友達を手伝うことにした。
その友達がお礼に『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』の新刊を貸してくれるし。
大体、世界は食料の問題を常に抱えている。
不足であったり、奪い合いであったり。
あるいは穀物を肉に変える時点での効率の悪さが常に暗い影を落としている。
『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』の話はまぁ置いておいて。
大戦の時には世界中で物資が不足し、食べるにも困ったという話を習った。
そうならないためにも、人は農業を文明を支える大切なものであると認識する必要がある。
『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』は借りたいが。
■田中 浩平 >
草刈り鎌を握って雑草を刈る。
それを持ってトラックに積む。
草刈り鎌を握って雑草を刈る。
それを持ってトラックに積む。
今、農業研究科の生徒と一緒にやっていることは概ねそれだ。
つまりは冬休みで人が減る前にやることをやれるだけやるッ!
というシンプルな行事に助力している。
ご案内:「農業区」に田中 浩平さんが現れました。
ご案内:「大麻・芥子畑」から海藤 宗次さんが去りました。
■海藤 宗次 >
馬鹿な事も程々にしてやがて軽トラの助手席に座る。
他の面々はこのビニールハウスに残る組と残りは別の車に乗り込んだ。
この後、販売するために加工と包材する必要があるが工場はまた別にある。
その工場まではまたトラックで移動だ。
「いんやぁ~しばらく農業区での仕事だからホンマ楽だわ~
ここ平和過ぎて最後の楽園かと勘違いしてしもうたわ」
宗次の任務はここでの勤務だった。
暫くは学園から離れてたのだがそろそろ復帰する追った詩が来る頃だ。
「ほな、そろそろ街でもみっちり働きまひょか」
■海藤 宗次 >
宗次がギターをのんびり弾いてる間にも宗次の部下達が働く。
幹部だから仕事しなくていいという訳でもない。
しかしながら幹部待遇なのである程度のサボりは許容内だったりする。
サボっている代わりに軽快な音楽を奏でている。
宗次の部下達はせっせとビニールハウスから収穫物を運び出す。
収穫物は麻薬の原料となる物だ。
収入源であり命綱であり食でいえばコメのようになくてはならない存在だ。
「"ウェストバージニア 母なる山"♪
"故郷へ導け"♪
カントリーロ…ゴフォッ」
そんなサボり幹部に制裁を加えるかのように部下達は大量の麻薬の原料を宗次のいる軽トラの荷台に詰め込む。
宗次は大量収穫された麻薬の原料に溺れてむせてしまう。
すこしすればマリモのようにモコモコになった宗次が出てくるだろう
■海藤 宗次 >
半グレ組織《覇伝洲》が所有する敷地。
ここではメインのシノギの一つである麻薬産業の原料である芥子や大麻などを栽培している。
ワケありの植物なので普段はビニールハウスで育ててる。
それでも島の中でも人口密度の低いこの農業区では少なからずのどかな雰囲気があった。
街の喧騒とは程遠い平和的な。
そんな中、軽トラックの空の荷台にて胡坐をかいてギターを弾いてた。
それは幹部の海藤宗次である。
「"カントリーロード"♪
"故郷へ連れて行け"♪
"僕が居るべきあの場所に"♪」
ギターを弾き、軽快に唄を歌う
ご案内:「大麻・芥子畑」に海藤 宗次さんが現れました。
ご案内:「風紀委員のある部署」から青霧在さんが去りました。