部屋説明常世島の学園地区と学生・研究区の境目の境界に密集する医療施設群。
大小の病院のほか、小さな診療所や医療研究施設などが林立する。
また、病や心身に受けた大きな傷、異能性障害によって療養を余儀なくされた者たちを対象とした療養所、いわゆるサナトリウム的長期療養施設も存在する。
多くの病院では、休学を余儀なくされた学生に対して、本人の希望があれば遠隔での授業受講も可能な設備が揃っている。
それぞれの委員会は、機密の保護などの観点から独自に病棟や病室を所持している場合もある。

科学的な医療技術を用いる医療従事者のほか、《大変容》以後の情勢の中で出現した魔術医・巫医・呪術医なども医療従事者として活躍している。
霊障による障害なども存在するため、科学的手法だけではなく魔術による治療も現在では一般的になっており、ケースに合わせて臨機応変に治療が行われる。
《大変容》後の世界においては、「お祓い」・「狐落とし」・「悪魔祓い」なども、症例に応じて正しく用いられるのであれば、立派な医療行為の一つである。

これらの医療施設群の中でも規模の大きいものは生活委員会の保健・医療担当部門が主に運営を行っているが、医療系部活などの「私立」病院や療養施設も存在する。
なお、常世島内の医療機関はこのエリアにのみ存在するわけではなく、様々なエリアに存在する。
気軽に通うのであれば校舎内の保健室が待ち時間など含め推奨される。
また、担当の保健担当教員時代では保健室でも高度な医療行為を受けることは可能である。

将来医師を目指す学生に対しては、医師免許課程の中で本医療施設群での実習が行われるのが基本である。
常世島の医療技術は世界最高峰であり、常世島の外で治療不可能と判断された患者が、一縷の望みをかけて治療のために常世学園に入学するというケースもある。

選択した場所に入室します。

ルーム名
部屋説明
背景色 テキスト色





参加者(0):ROM(1)
Time:02:05:48 更新


ご案内:「医療施設群 医療研究施設 〇ロ号処置室」からエデンさんが去りました。 (04/10-01:26:58)
ご案内:「医療施設群 医療研究施設 〇ロ号処置室」からメアさんが去りました。 (04/10-01:25:34)
メア >  
「…うん、頼りに……する…」

消えた
映像も消え、恐らくエデンという存在も消えてしまった

さっきまでの満足感も忘れて喪失感が胸を襲う
ここにはもうあの元気なエデンは居ない
これからもずっと……

「…帰る……」

今は、それしか考えが纏まらない
健康診断も…後日改めて向かう事にする

研究室を、建物を出れば足取り重く帰路に就く
涙が少し頬を伝いながら
(04/10-01:20:41)
エデン >  
「ええ、メアもお疲れさま、それとありがとう。
 きっとこれから先、明日が怖くなる時も、迷う時もあると思うわ。
 けど、その時は、一度振り返ってみて。
 そうしたら――いつだって私がいるわ」

 その一瞬は、投影が消える前の幻だったかもしれない。
 ノイズのない、自信満々に咲いたとびきりの笑顔は、少女の記憶に残ってくれる事だろう。

「――さあ、進んで。
 メアが歩いていく先には、きっと沢山の困難と――それ以上の幸せが待っているはずだから」

 そしてやはり幻のように、エデンはその姿を消して。
 最後に少女の背中――扉の向こうを示した指が消えると。
 エデン-H-プランクという少女が存在した痕跡は、何も残らず消えてしまうのだった。
 
(04/10-01:03:39)
メア >  
「そう……」

エデンがそう言うのなら、どうしようもない
自分の異能もこれに関しては何の役にも立たない

嫌だと騒いでもどうにもならない

「…ん、ちゃんとさよなら…言えてよかった…」

だからさようならをちゃんと伝える
知らないまま二度と会えなくなっていたなんて最悪の事態は避けられたから

数回、深呼吸
あまり得意ではないものの、小さな笑みを浮かべる

「エデン、お疲れ…さま…
ゆっくり…休んでね……」

きちんと別れの言葉を口にした
(04/10-00:55:37)
エデン >  
「ええ、どうにもできないの。
 これはもう、ずっと昔から決まっていた事だから」

 案の定、理性と感情の間で表情を歪める少女。
 その頬に、消えかけている手を伸ばして、そっと触れる真似事をした。

「メアはきっと、嫌だって言ってくれるって思ってたの。
 だから、ほんとうは会わないまま、さようならをするのが一番だったのよね。
 だけど、どうしても我儘したくなっちゃったの」

 そういって、エデンは微笑む。
 少し寂しそうで、けれど優しく温かく。

「だから、ね。
 メア、笑って?
 さよならの時くらい、笑いましょう?」

 そう、崩れかけた顔で少女に笑いかけた。

「とっても可愛い美少女同士のさようならは、とびっきりの笑顔でないとだめなんだから」

 そして、エデンはまさに満面の花のような笑顔を咲かせて見せた。
 
(04/10-00:51:22)
メア >  
「…期限……」

限界が来たという事らしい
人でも物でもいつかは壊れて消えていく

エデンにとってはそれがもうすぐという事らしい

「…嫌、不可…やだ……」

理解はする
こんな我儘を言ったところでどうしようもないという事もまた分かっている

ただ頭でわかっていても心が納得しない

「ほんとに……どうにも、できない……?」

だから、尋ねてしまう
(04/10-00:42:07)
エデン >  
「ええ、消えちゃうの――ううん、本当はとっくに消えてしまってたの。
 ただほんのすこしだけ、ほんとうに少しだけ、意識を保ってもらってただけなの」

 それも、少女があずかり知らない手段であり、それでも、エデンが消える事を止める事は叶わない。

「なんで、って難しい質問ね。
 うーんなんて言えばいいのかしら。
 私って、ほんとうはもうずっと昔に死んじゃってた人間なの。
 そんな私の意識だけをコピーして、保存してたんだけど。
 もう保存期限が切れちゃったの」

 てへ、と小さく舌を出した。

「だから、ただの時間切れで、私は本来あるべき姿に戻るだけ。
 それにもう、私がやらなくちゃいけない事は終わったもの」

 そうして目を細めて微笑み。

「だから、さよならなの」

 そう優しい声で言った。
 
(04/10-00:36:33)
メア >  
「……エデン、消えちゃうの…?」

何かしら理由があるとは思っていた
思っていたよりも悪い状態であろう彼女を見れば疑問がいくつも浮かぶ

「なんで……?」

なぜそんな姿なのか
なぜそんな状態で自分に何も言わずにいたのか

ここからどうにかする手段は有るのか

色んな疑問を含んだなんでが漏れる
(04/10-00:28:45)
エデン >  
 ――振り返れば、そこには二十歳か少し手前だろう少女の姿があった。

 桃色の髪、ゆったりとしたブラウス、無地の薄紫のスカート。
 目を細めた表情は、やわらかく微笑んでいる。
 けれど。

「もう――メアったら。
 恥ずかしいじゃない」

 そう言って笑う少女――妖精さんこと、エデン・プランクの姿は、人間の少女の姿で投影されていたが。
 その姿は、全身にブロックノイズが重なり、今にも崩れ落ちてしまいそうな姿だった。

「あのままさようなら、がきっと楽だったのに。
 メアったら、素直なのに頑固なんだから、もう」

 両手を後ろに回して、少し前かがみになって少女と視線を合わせながら、頬を膨らませてみせる。
 ノイズだらけの表情は、それでもどこか楽し気だった。
 
(04/10-00:25:15)
メア >  
「ん、気になる……」

違和感は有った、いつも元気な姿を見せる彼女が腕しか見せない事や言葉の端々

振り返らないで、そう言われれば大人しく抱かれている
そこに感触はないけれど

「…………」

黙って聞いている
黙って、エデンの言葉を聞いて考えて

そうして腕が離れていけばー

「何にも、答えになってない…」

くるりと後ろに振り返る
(04/10-00:15:39)
エデン >  
「――あらあら、やっぱり、メアは誤魔化せないわね」

 そう言いながら、扉の方へ振り返った少女を、また抱くように細く綺麗な腕が回る。
 もちろん、それに感触はないけれど。

「お願いメア、振り返らないで。
 このまま、さようならしましょう?」

 そう話す妖精の声は、静かで、けれど落ち着いていて、柔らかだった。

「ねえメア。
 『あるか』を見つけてくれてありがとう。
 『エデン』を信じてくれてありがとう。
 『クライン』に怒ってくれてありがとう。
 他にも、いっぱいいっぱい、ありがとう」

 それはまるで、別れの言葉のよう。

「わからない事、不思議な事だらけだったのに。
 危険だって一杯あったのに、ほんとうにありがとう。
 ――メア、あなたならきっと、今よりもとっても素敵で、とっても愛らしい、無敵の女の子になれる。
 私は、そう信じているわ」

 そう言って。
 少女の前に回された腕は、そっと少女を離すように解かれていき――
 
(04/10-00:10:15)
メア >  
「ん、楽しみ…!」

友達…きっとなれるだろう
色々お話をしたり協力したり、できる事は沢山ある

「うまくいった、から…気にしない…
ん、連絡…待つ……」

眠る彼女にできる事は終わった
後ろを見れば研究室の扉が開きつつある

気になる事を終えれば帰ってゆっくり休むことにしよう

「エデン、なんで…姿を見せないの…?
それと、なんで…連絡…してもらうの…?」

最初のあたりから気になっていた事と今告げられた言葉を聞き返す

連絡してもらう、エデンが直接連絡をくれないのかと
(04/10-00:01:02)
エデン >  
「ええ、起きたら挨拶してあげてね。
 そしたらきっと、素敵な友達になれるわ!」

 そう言って、妖精は喜びの声をあげた。

「大変な事がいっぱいだったのに、協力してくれてありがとうメア。
 あとは、うん、目が覚める時まで待つだけね。
 この子が目を覚ましたら、メアにもすぐに連絡してもらうわね」

 そんな声は少し寂しそうでもあり、けれどそれ以上に嬉しそうである事が伝わるだろうか。
 ただ、相変わらず妖精の姿は見えず。
 役目を終えた少女は、自分の仕事を誇りつつ、いつでも帰る事が出来るだろう。
 それを表すかのように、研究室の分厚い扉がゆっくりと開き始めていた。
 
(04/09-23:56:25)
メア >  
「ぐにょぐにょ……?」

まほうを読み終えれば水槽の中の彼女の体はすぐに人の色になる
あまりに早い変化に驚きつつ胸が上下に動いているのを見れば間違いなく生きていると判断ができるわけで…

「ん、完成…!」

依然見たそのままの姿ではないがきちんと五体満足になった

正直体の材料から最後の仕上げの魔法まで殆ど分からない事だらけだがやり切れた
満足感と安心感から大きく息を吸う

「起きたら…また、挨拶しないと…ね?」

恐らく絶対安静だろうとエデンに尋ねる
奇跡に近い治療を行ったのだからまだリハビリにも時間は掛かると思っている
(04/09-23:47:09)