2024/09/13 のログ
ご案内:「医療施設群 一般病棟」に出雲寺 洟弦さんが現れました。
ご案内:「医療施設群 一般病棟」から出雲寺 洟弦さんが去りました。
ご案内:「医療施設群 一般病棟」に出雲寺 洟弦さんが現れました。
出雲寺 洟弦 > ――――端的に言うなら、事情のどうあれ、本来学生がこんな負傷をして此処に運び込まれる事自体が稀も稀。


大事件にでも巻き込まれたんじゃないか……なんていうような心配までされつつも、結局のところは治療の為ガッツリ入院という事になり。
その病室にて一人、全身包帯だらけの男子学生。中々酷い絵面でベッドに腰掛けていた。
片手にはスマートフォン、画面の向こうには、ある友人からの鬼電通知。

「…………はあぁぁ……」



出雲寺 洟弦、全治一週間の全身打撲・切創・銃創(異能)、その他骨折内部出血擦り傷等等等等。

傷が無い状態で病室にぶち込まれて尚、当たり前に二足を床につけている。
医者や看護師が見たら憤慨するだろう、だが今はそうではない。
もっと恐ろしい物が画面の向こうで。


「……カミヤのほうの説得……考えてなかったなぁ……」

ご案内:「医療施設群 一般病棟」にヴィシアスさんが現れました。
ご案内:「医療施設群 一般病棟」からヴィシアスさんが去りました。
出雲寺 洟弦 > 「…………」



――とはいえ、結局のところ怪我による入院をしていた事は隠しようもない。
じゃあその怪我をどのようにして負ったか、を考えるのならば。
……自ずとその"事件"についての事も、身内にバレてしまうのは必然だろう。


「……」



説明を考えるよりも――それに巻き込まれる事のほうを、警告したほうが、いいんだろうか。

何より、その手の中の連絡アプリを閉じたとき、画面に映ったのは。




「……、……凛霞は」


――――大切な、たった一人の。


「……あれに、巻き込まれてなきゃ、いいんだけど」





……ベッドの傍の机にスマホを置いて、ごろりと寝転がる。
――今は、伝えないでおこう。
けれど、それとなくそのあたりに近づかないように、とか、そのくらいのつもりで。



「……」


――ずきり、と初めて痛みを実感した。
……胸の奥の何処かで感じる、不吉な痛みを噛み締めながら、
眠る程ではないけれど――――身体の力を、抜いて。

ご案内:「医療施設群 一般病棟」から出雲寺 洟弦さんが去りました。