2024/10/23 のログ
ご案内:「医療施設群 長期療養施設」に❖❖❖❖❖さんが現れました。
ご案内:「医療施設群 長期療養施設」にメアさんが現れました。
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(――意外とお見舞いって来てもらえるものなのねえ)
両腕に輸血のチューブと、薬液輸液のチューブを何本も刺して。
内臓の状態をモニターするためのスキャナー用のジェルパッドを全身にくっつけて。
脳波測定のために頭にも電極がくっついて。
大型の呼吸補助機が無ければ、自発呼吸もままならない。
手も足も動かせず、精々視線や、少しだけ頭が動かせるくらいであるが。
そんな女の元にも、同僚や生徒たちがばらばらと、見舞いに来てくれるのだった。
退屈を嫌わない女であっても、自らまるで動けない状態なのもあり、既に長期入院が確定している中、そうして訪れる見舞客が、唯一の楽しみになっていた。
■メア >
こんこんと控えめ…非力なノックをして病室の扉を開く
「お邪魔…します……」
ここに入院している、そう聞いてやっては来たもののどの様な状態なのかは聞かされなかった少女は
ベッドの上で横たわる姿に目を丸くする
「…久し、ぶり……」
とことこと近付いて、目が合う彼女に声をかける
以前とは変わり果てた姿に驚きはしつつも、先ずはきちんと挨拶
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「――まぁ!」
控えめな見舞客の姿を認めると、目を丸くして、すぐに満面の笑みが浮かんだ。
「はぁい、愛しいめあちゃん。
またわたしに会いたくなった?」
そんなふうに朗らかな声で、返事をする。
呼吸補助機のマスクの下からでも、よく響く声だ。
手を振ってあげられないのが、酷くもどかしい。
■メア >
「いとし……?
一応、探して…会いに来た……」
愛しいと言われるとそこまで親密になった覚えが無くて首傾げ
「ぼろぼろ……とらっくに、轢かれた…?」
変わり果てた姿にそう尋ねる
なぜこんなにボロボロになってしまったのかと
事故でこんな事になるとは思えないのだが
「見た目、より…元気そう……」
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「探してくれたなんて――とぉっても嬉しいわ」
マスクの下で声を出すのにも随分慣れてしまった。
とは言え、どうしても声がかすれてしまうのだけど。
「うーん、トラックに轢かれてもこうはならないと思うわ。
ふふふっ、元気そうに見えるなら、ちょっとホッとするわね」
状態があまりに物々しい物だから、心配しすぎて泣いてしまう子もいるのだ。
子供が泣く姿があんまり得意ではない女としては、元気そうだと思われる方がありがたいのである。
「そうねえ。
脳の一部壊死と、多臓器不全。
実は、生きてるだけ凄い状態らしいわぁ。
こうして、お喋り出来るのも、奇跡的みたいなの」
くすくすと、自分の重傷っぷりを語りつつも。
それでもいつかのように、何処か楽しそうな様子は崩さない――否、少女が見舞いに来てくれて、心底嬉しいのだろう。
■メア >
「ん、普通は…死ぬ……」
トラックに轢かれれば普通助からない
でも彼女なら、なんて思ってしまったりもする
以前の話を聞いた限り…
「その体で…多臓器不全…?」
以前聞いた限り尋常ではない身体の筈なのに…と訝しむ
因みに、驚きと多少の心配はあるものの悲しいといった感情は特にない
彼女がこんな状態になった原因を聞く方が少し怖く感じる位
「なんで、こんな事に…?」
改めて、なぜこんな状態なのか聞いてみた
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「あら、トラックにひかれても無傷な人って意外といるのよ?
特に今の時代は、トラックの方が壊れちゃう事もあるんじゃないかしら」
実際に、交通事故の過失割合や被害に関しては、すでに判例が多岐にわたっていて、前例が役に立たない事も多いという。
状況によってはトラック側の過失を問われない事すらあるそうで。
閑話休題。
「そうなの、驚いちゃうわよね。
なんで、って言われると、うーん――」
少女に言うには少しショッキングかな、と思いつつも。
彼女にはちゃんとお話しするべきだとも思う。
「そうねえ、没収されてた心臓から、大量の血を搾り取られちゃったの。
ミキサーにかけられなかっただけよかったのかも?」
ふふ、とおかしそうに笑いつつ。
「そのせいで大量の失血性ショックで倒れて、とにかく血が足りなくていまもほら」
女の腕には大量の輸血ようのチューブが繋がっており、今現在も血液を補充し続けられてる事が分かる。
「そのせいで、たくさん血が必要な場所が軒並みダメになっちゃったわ。
脳の壊死が一部だけで済んだのは、本当に運がよかったわね」
真っ先に脳がダメになって、脳死状態になってもおかしくない状態だった。
つくづく、この島の医療技術に感謝するほかない状態だ。
きっと救急で駆け付けた人たちが、必死で脳を守ってくれたのだろう。
■メア >
「トラック…弱いね……」
普通は違うはずが、確かにこの島ではそうだったりする
この島では色んな意味で頑強な人が多過ぎる
「心臓…搾られたんだ……」
何の理由でと思うものの、どうせ必要だったからとかそんな感じだろう
聞いた話を総合しているせいか彼女をこんな目に合わせた連中については既に期待もしない程最低評価だったりする
いかに人外の身でも血が無ければ不全を起こすものか、なんて
「死ななくて…よかった、ね……」
血が足りずに殺されなくて良かった、と
ただ今のこの状態だって生きながらえているだけで何も改善はしていない
「反撃、しない…の…?
あ、あと…第二箱舟に、行ってきたよ……」
この間の小さな冒険についても報告する
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「そうよー、きゅぅ~って」
心臓を絞る音のつもり。
いや、そんな可愛らしい音で済ませていい所業じゃないのだが。
「ええ、まだ死にたくない――ううん、死ぬわけにはいかないもの」
その返す言葉には、以前のような何所か狂気めいたものも、必死さもなく。
とても落ち着いた理性的な物を感じられるだろう。
「うーん――反撃したい気持ちはあるけど。
わたしよりも先に暴れちゃった子がいるから」
そう、枕の横に積まれた、赤、青、黄、緑、赤の五色の小さな亀のぬいぐるみを見て、目を細めて幸せそうに微笑んだ。
「あら――もう、めあちゃんまで行っちゃってたなんて。
とっても大変だったでしょう?
表向きの報道は、研究中の事故による有毒ガスの発生――だったかしらね。
実際は星骸の事故だとおもうけども」
そう自然と。
まるで何の制限もないかのように言葉を返す。
■メア >
「心臓、きゅ~は……死んじゃう…」
本来搾るものではない
軽く話しているが大問題じゃないのかとは敢えては言わない
「ん…?
亀、沢山……暴れちゃった…?」
五色の亀
何かの戦隊ものみたい
「ん、人が黒い水になって…大変だった……
資料も、沢山よんだけど……文字がちんぷんかんぷん…」
一応事件のどさくさに紛れて重要そうな書類などにもあの子が目は通した
が、思い出しても一部資料は訳の分からない文字ばかりで何も分からなかった
「…そう言えば、自由に…喋れる……?」
身体と脳の異常事態に監視の目も緩んだのかも?なんて聞いてみる
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「うふふ、いきてまぁす」
楽し気な返事。
どこか随分と明るく感じるかもしれない。
「亀はねー、以前の、『彼女』の象徴なの。
めあちゃんは知ってるかしら、中国の縁起のいい動物のお話し。
亀さんわね、幸せを運んでくれるのよ」
なんて、懐かしさを感じさせるとても穏やかな口調で語る。
それだけ、思い入れのある動物なのだろう。
「――そう。
それは大変だったわね。
めあちゃんは、怖い想いしなかった?」
話を聞くとそう、そこだけ心配そうにたずねる。
自分が向かわせてしまったようなものだから、余計に気がかりなのだ。
「ええ。
脳が壊れちゃったって言ったでしょう?
そこにちょうど、監視用のチップが埋まってたの。
おかげで今はなぁんにも気にしないで、お喋りできちゃう」
とはいえ、いつ、機密保持に口封じされるかわからないが。
これだけ長い間放置されているという事は、事件性があるとして風紀委員が頑張ってくれているのだろう。
見舞いに来てくれた公安の同僚も、目を光らせてくれていた。
「だから――今度こそちゃんと、めあちゃんの疑問に答えてあげられるわ。
資料の内容もたぶん、ほとんどはわたしの知ってる事だと思うし」
ね、と。
自分のため――と思うのはうぬぼれかもしれないが。
頑張ってくれた少女に報いるつもりではいるらしい。
■メア >
「ん、知ってる…」
元気に返事をしてくれる位には生きているのは分かっている
ベッドに寝転ぶのが幽霊だったら…ひどくビックリする事になる
「中国……知らない…
亀は、縁起いいんだね……」
縁起がいい亀が五色並んだらもっと御利益が有りそう
「ん、変なの見て……変わってもらった…」
なのでメア自身としては寝て起きたら全部終わっていたというのが正しい
押し付けた様で悪いとも思いつつ、感謝している
「んん…そこだけは…良かった……?」
監視が出来なくなったというのは素直に喜ばしい
その為に脳が一部壊死したというのは重すぎる代償だとは思うのだけれど
「質問……
なら、誰をどうしたら…助けられる……?」
資料について
研究の内容について
本来は聞く事が幾らでも有る筈
けれど少女なメアは難しい事はあまり分からない
そしてなぜ今になっても彼女に協力しているかは割と単純な理由
最初に、助けを求められたから
「私は、昔助けられた……だから、誰かに頼られたら…頑張る…!」
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「ええ、縁起物なのよ」
そう嬉しそうに微笑んだ。
「あら――それはよかった、のかしら」
変わった、もう一人の子にとっては災難だったかもしれないけれど。
少女がボロボロにならなくてよかったとは思ってしまう。
「どうなのかしら――ね」
よかった、と一概には言えない。
自分がこうなったがために、巻き込んでしまった人が想像よりも多い。
そして――少女の質問はとても難しい。
「そうねえ」
ぼんやりと考える。
計画の概要はすでに伝えてあるとはいえ。
それを止めるにはどうしたらいいか――そんな事を教えてもいいのだろうか。
「じゃあ、手を握って欲しいわ。
実はね、こうなってからとっても人肌恋しいの。
わたしって、とっても寂しがり屋さんなのよ」
くすくす、と微笑みながら。
少しだけわがままを伝えてみた。
■メア >
「ん、私だと…だめだったから……」
恐らく自分1人だったら潜入も調査もできなかった
最低限とはいえ成果を得られたのは間違いなくあの子のお陰
「ポジティブ…に…!」
考える事にする
いつも頼りにしている先生はポジティブにしていればいい事が有るとよく言っている
何とかなる、して見せるのさと
「手…?
ん、分かった……」
布団の上の手を握ってみる
子供らしい少し高めの体温、まだまだ冷えてしまうには外は寒くはない
これで助かるのかな?とは思うけれどお願いされればしっかりとにぎにぎ
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「ふふっ、そうね。
何事もポジティブに、よね?」
その心構えにだ大賛成だった。
『彼女』が慕っていた自称美少女も、そういう人だったのだから。
「あら――」
握ってくれた少女の手は、やわらかく、とても暖かい。
「あったかくて――やさしい手」
握り返してあげられないのが、とっても悔しくなってしまう。
悔しい、なんて――どれほどぶりに感じただろう。
「――めあちゃん、たすけて、って言ったのはわたしだけど。
これ以上はとっても、危険なの。
それでも、めあちゃんは頼らせて――たすけてくれるの?」
少女を案ずる視線。
まだまだ、無関係を装える――ギリギリのところではあるけれど。
■メア >
「元気に、頑張る…!」
明るく元気に
こんな状態もどうにかなる筈
「手、ぽかぽか…?」
触ってみた彼女の手は、とても冷たい
血が足りないというのが温度で伝わってくる
温かいと感じられるなら、とぎゅっと握る
「ん、平気…
もう私、弱くない……
頼ってくれたら、助ける…!」
無関係を装う気は無い
少なくとも、全部片付いた後に心の底からありがとうと言われるまでは
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「うん、とぉってもぽかぽか。
めあちゃんの気持ちがやさしくて、泣いちゃいそう」
ふふっ、と笑いながら、かすれた声で言うと、ほんとに泣きそうな声に聞こえてしまいそうだ。
けれど、それくらいに少女の気持ちは、女にとって嬉しい物だった。
「――それじゃあ、少しずつお話しするわね」
そして女は、少女に始まりの計画。
第一方舟で始まった星骸計画の事から、ゆっくりと話し始めた。
■メア >
「別に、泣いても良い……」
泣きたい位にはひどい目にだって合っている
泣けばスッキリする事だって、まぁある
「ん、メモ……ない…」
しょうがないので大事な事はオモイカネのメモ機能を使う事に
一応あの子にもちゃんと聞いておいてもらう
自分で理解が出来なくなるところも出てくるはずなので
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「ほんとに――やさしい子ね」
そんな事言われたら、本当に泣いてしまいそうだ。
けれど、まだその時じゃない。
「大丈夫、ゆっくりお話しするわ。
でも、お外であんまりお話ししちゃ、ダメだからね?」
関係者に聞かれでもしたら、それだけで命に関わる事になってしまう。
少女はとてもやさしく、強い子ではあるものの。
数多の神殺しを成してきた相手を敵に回すのは、あまりにも危険すぎるだろう。
――そして、ゆっくりと時間をかけて、多くを話す。
計画の話から、元の自分――『彼女』が被検体であったことも。
「――これが、だいたいのあらまし、かしら。
もう、あの不器用なメビウス博士は居ないけれど。
彼女を信奉してた、クライン教授が、暴走――止まれなくなってしまったのよ」
それは、偶然の産物から産まれた、悪意の連鎖。
その中から一つまみの理想を掴もうとして失敗し続けている、狂気的な悲劇のお話しだった。
■メア >
「ん、内緒……
先生にも、話してない…」
彼女の所在や第二方舟とは等色々危機はしたが大事な所は話していない
一応秘密だという事は理解、厳守していた
沢山のお話、情報を記憶する
覚えきれないときはメモに残して
「んん……クライン、さん…もう止めれない……?」
そうなれば、クライン教授の殺害迄考えないといけないのかもしれないと悩む
言葉で説得できる段階なんてとうに超えているのは理解している
だから、計画を潰すというのならそのクライン教授がカギになる筈で…
■❖❖❖❖❖ >
「――わからないわ。
本当に、わからないの」
止められないか――そう問われて、視線は遠く、空の上に届くほど遠く。
「ねえ、めあちゃん。
めあちゃんは、お星さまをみたら、どう思う?」
そんな、他愛もなさそうな問いを投げ返した。
■メア >
「むぅ……そっか…」
なら、止められないのかもしれない
そうなった場合はとても乱暴な手段しか無いのかもしれなくて
「星…?
きらきら、たくさん……とか…」
空に浮かぶ星を見て特に何か思った事は少ない
強いて言えば、綺麗だななんて思ったりはした事が有る
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「ふふ、そうよね。
それじゃあ――」
当たり前にそこにあるものに、きっと普通は疑問を持たないのだ。
けれど、そこに何かを感じてしまう人がいる。
決定的な何かを、見出してしまう人もいる。
「星は、どうして輝くのかしら。
あの光は――何のためにここまで届くのかしら」
最初はそんな些細な疑問だったという。
それが、歪みの始まりだったのだろう。
■メア >
「えと…星は、爆発したり…光を反射したり…?」
そんな風に勉強したことが有る気がする
星の光がここまで届く理由、そんな事は考えた事も無かった
「…ここに、居るよって……知らせたい、から…?」
正解も分からないし理由も分からない
けれどちょっとそんな理由なら素敵だな、なんて
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「ああ――それはとても、ロマンチックね」
やんわりと、微笑みが浮かぶ。
少女の純粋さ、愛らしさがとても、尊い物に想えた。
「――あの星々の光は、いずれ我らを焼くだろう」
そんな言葉を、無感情に呟いた。
「昔、お空の星を、人類の敵だと思った人がいたのよ。
そしてそれは――少し違った形で、現実になってしまった」
大変容により現れた、より現実的な脅威。
敵意の有る無しは関係ない。
その、恐るべき存在そのものが、脅威だった。
「だから、方舟は作られた。
人類の手の届かない脅威――『星』に抗うために」
それは、責められる事だろうか。
人類よりはるかに強く、高位の、高次元の存在。
それを脅威として、立ち向かおうとした最初の意志は、きっと間違ってはいない。
「でもね――いつからか、『星』を支配しようとしてしまった。
最初は人を守りたかったのに、どこかで、何かを間違えちゃったの。
どこかで、誰かが悪意を産んでしまった。
そんな悪意の結晶が、『星』を殺すための黒い杭。
そして、支配するための、アルカディア――」
並び立つためにメビウス達が目指した星骸計画は、もう存在しない。
あの計画を目指した人たちは、みんないなくなってしまったのだ。
「――クライン教授は、それこそが人類のためだと妄信しているのかもしれない。
彼女には支配欲なんて、少しも似合わないもの」
メビウス博士の第一助手として、寝る間も惜しんでいた彼女が、俗な目的のために計画を動かすとは思えない。
だとすれば。
もう、彼女には『計画』しか残っていないのかもしれない。
■メア >
「焼かれる…の…?」
空の星を見てそんな風には思った事も無くて、余り理解が出来ない
星の輝きはとてもとても遠い場所で起きる事
だからある意味では自分とは関係のない物…の筈
「大変容…は…」
空の上に星のせいではない
あくまで自分達の足元の星で起きた出来事
そう思わなかった人が、人々がが始めた計画なのだろうか
「クラインさんも、必死…なんだね……」
『必死なら何でもしていいって訳?
ぶっ壊れてイカレテんなら誰かが終わらしてやるのも優しささ。』
同情する心が芽生える前に、頭の中で釘を刺される
大事なのは?助けたいのは?
目的を見失うなと声がする
「……ん、でも…止めるよ…クラインさんを…!」