2024/06/04 のログ
葉薊 証 > 内緒だ、という手紙に頷いてみせる。
自分の異能も隠してるのだ、これで暴露するのはやべーやつだ。

「えー 意外ですね。全然そんな感じしないです」

素直に驚いた顔を見せる。
色々教えてくれたり、礼儀もしっかりしてる彼が模範生ではないなんて。
人は見かけによらないとは言うが、第一印象にもよらないものだなあ、なんて思った。

「ふぅ…あ!先輩から呼び出されてたの忘れてたー!」

自分の端末がピコンピコンと鳴り始め、驚いてみてみれば、先輩から遅いぞ!という内容の怒りのメッセージ。
約束をすっぽかしてしまっていたようだ。何も無いと思って訓練場に来たのに、完全にアウトだ。

「先輩、いろいろ教えてくださってありがとうございました!呼び出されたので僕もう行きますね!」

木人の端末を焦りながら弄る。
初見だが、機械にはそんなに弱くない。ひとつ前の妙に記録回数の多い試行を自分の記録と判断し、自分の端末に転送する。
データの転送を確認し、自分の端末をしまえば、改めて手紙に一礼。

「ありがとうございましたー!」

大声で感謝を伝えながら、そそくさと走り去った。

先輩にはちょっと怒られた。
データを見せたら、褒めてもらい、任務についていくことを許された。
やった。

先生 手紙 >  
「フフ」
これでもこいつは留年性である。ダブルインパクトなどという二つ名をつけられるわけにはいくまい。

「風紀委員も毎日大変だァ」呼び出して急ぐ様にデジャヴを――いやマジ既知である。そんなものを感じながら

「後始末はやっとくよ。またなー少年。おれを取り締まらないように頼むよー」

最後のは冗談である。

――さて、同室にも風紀委員がいたはずだ。そのうち彼の活躍も聞くことだろう。

ご案内:「訓練施設」から葉薊 証さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から先生 手紙さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に深見透悟さんが現れました。
深見透悟 > ぽてぽて、てぽてぽ。
実際にはそんな音はしないけれど、イメージとしての足音を響かせながら訓練施設をクマのぬいぐるみが行く。
日曜のリベンジマッチじゃーい、と気合十分でやって来た深見透悟である。
今日こそレッツ被チヤホヤ!と意気込んではみるものの、結局何だかんだでこの数日女の子と遭遇はしているので、そんなに気負わんでも良いのかもなどとも考える。

「ま、ちょいちょい見て回って何か面白そうな異能とか魔術の使い方してる人が居れば参考にさせて貰おっと」

男女問わず、と自分に言い聞かせるようにしながら。
本日も新たな出会いは無いものか、と気儘に廊下を歩くテディベア。

深見透悟 > 「放課後ならもっと賑わうかと思ったけど、案外そんな事なさげなー……テストとか近かったっけ?
 でもそれならそれで、異能の訓練とかしてる人ら居てもおかしくなさそうだけども……皆気圧の変化でしんどいかしらん」

テディベアの身体では気圧変動による頭痛などは縁が無い。
それが良い事なのか悪い事なのか、一概に判断する事は出来ないだろうけれど、他者と感覚を共有できないのは少しばかり寂しくも思える。
……まあ、生前そういう悩みがあったか、と思い返してみるとそうでもなかった気がしないでもないのだが。

「つーかテストなら割と他人事じゃねえんだよなあ……
 先輩扱いについつい調子乗ってしまったとはいえ、補習食らいましたとか知られたらカッコ悪いにも程があるし……今回からは頑張るか」

頭の後ろで手を組みながら歩く姿はやっぱりファンシー。
でも口から零れる内容はよくある学生としての悩みで、ミスマッチ……と言えばミスマッチかもしれない。