2024/06/09 のログ
深見透悟 > 「こう、改めて考えてみると科学技術もそれなりに発達してるのに、わざわざ魔術で代用する必要ってあんま無いよなあ」

的代わりの魔法陣を散らす様に展開しては、光弾で撃ち抜く、を繰り返して。
考え事もだいぶ行き詰ったところで、魔法陣の展開も光弾の発射も止める。
気が付けばだいぶ魔力も消費していたのだろう。大きく息を吐くと、そのままぱたーんと仰向けに寝転がる。

「考えれば考えるだけ、行き着くのは不要論かぁ。
 ……んー、まあそれが悪い事じゃないんだろうけど、何だかな」

天才を自称する身としては、極めんとしているものが必要でないものかもしれないというのは、中々に堪える。
とはいえ元より需要度外視の趣味の延長みたいなところがあるという事も自覚済みなので今更感もあって。

深見透悟 > 「ま、考えてもしゃーないっすわ。
 今まで通り好き放題やってくのが一番良さげ」

まだまだやりたい事、知りたい事は山積みなのだ。
此方の世界の歴史についても興味はあるし、魂の容器――疑似肉体の精度向上も道半ば。
悩んでる余裕があるならその脳内リソースを研究に回すべきで。

「ほんで時々は気晴らしにどっか行ったりしよう」

幸いここ最近で新たな知り合いも出来始めた。
代わりにこの島に来たばかりの頃の知り合いとは少しばかり疎遠になっている気がするが、まあ時間の問題と前向きにとらえるとして。

「帰ろ……っと、その前に念の為、ぐるっと施設内見て回ってからにしよ」

何か新たな魔術の理論に繋がる発見があるかも、と思い至れば。
身軽な動きで起き上がると、杖をホルスターに仕舞って部屋を後にしたのだった。

ご案内:「訓練施設」から深見透悟さんが去りました。