2024/10/06 のログ
ご案内:「訓練施設」に深見透悟さんが現れました。
深見透悟 > 「は~あ、委員会の方々は慰安旅行に行かれたんですってよ、羨ましいですわね奥さん」

訓練施設の通路のベンチに腰掛けて独り言ちるテディベア1体あり。
このところすっかりテディベア体でしか行動していない、というか行動自体久方振りじゃないのかと自問自答している深見透悟である。
まるで話し相手が居る様な口振りだが、正真正銘おひとりさま。もはや手慣れたものだ。

「良いな良いなー、俺も大勢でわいわい旅行とかしてみてえなー
 宴会とかでハメ外してみたり、大浴場ではしゃいでみたり、勢い余って女湯覗きに行ったりしてえなー!
 ……うん、風紀委員も居る旅行でそんな事したら即お縄だわね。やめとこ」

おひとりさまでも賑やかに。煩悩垂れ流しテディベアはベンチの上で(やや大げさに)悔しさを露わにしていた。
自称幽霊の癖に、どこまでも煩悩で動く奴である。

深見透悟 > 「つーかよ、委員会にも所属せずにどーやって慰安旅行に同行すりゃ良いんだっつー話っすわね
 偶然商店街のくじ引きで同じ宿泊先を引き当てるとか?
 無理無理ぃ、そんなラッキーに天運使ったら、温泉での少年誌的ラキスケ展開に期待出来なくなっちまわあよ!」

つくづく煩悩で動いている幽霊である。
ひとまず羨ましい旅行イベントに対する怨嗟を吐き出すのは止めるる事にしたようだ。生産性ゼロだからねしょうがないね。
そのままベンチにぽてんと横たわり、あー、とかうー、とか呻き始める。
怨嗟を吐くのは止めたけれど、それでも旅行自体は羨ましい。
機会があれば、と思いこそすれどその機会を得るために越えなきゃならない壁が多過ぎる。
……楽だからという理由でぬいぐるみ生活をだらだら続けるのを止める、とか。

「でもなー、この姿の方がー、ちやほやされるじゃーん」

※別に普段からちやほやされてるわけではない。

深見透悟 > 「まあまあまあ、機会なんてそのうち回って来るもんって相場が決まってるらしいし?
 俺はこのままキュートでアグレッシブなテディベア生活を送りつつ、その機会を虎視眈々と狙うという事でひとつ!」

ひょこんと身を起こして、大きく背伸び。
そもそもここに来た理由が何だったかを思い出すテディベア。
今日は割と真面目に、憑依能力について磨きを掛けようという魂胆で訓練施設を訪れていたのだ。

「さてさてっと、訓練用のダミー人形くらいには取り憑けるようになろうかね。
 あとはそう……一度に複数の物に取り憑けるようにもなれるかなーと」

ぴょいんとベンチから飛び降りて、ぽってぽってとファンシーなオノマトペを伴って歩き出す。
訓練施設は広く、テディベアの身体は人間に比べ歩幅も狭い。
目的地にたどり着くまでに、あと一度くらいはベンチで休憩する姿が見られる事だろう……

ご案内:「訓練施設」から深見透悟さんが去りました。