かつて闘技場であった場所。
現在は「常世大ホール」という名称に変わっており、闘技場としての機能は「演習場」へと引き継がれた。
学園都市として、公式に「闘技場」という施設を運用することに対して疑問が提示され、生徒会の協議の結果、「闘技場」はなくなり、この「常世大ホール」が誕生した。
コロッセオ状だった闘技場に、天板が重ねられてドームのような形態になっている。
この天板は晴れている日には仕舞うことも可能である。

普段イベントが何もない日などは学生や島民に解放されており、運動場などとして使われている。
様々な部活の練習などにも使うことが可能である。
競技場としての機能も備えており、スポーツも行うことができる。
多目的ホールのため、イベントの度にその姿を大きく変える。
競技場になり、コンサートホールになり、劇場にもなり、競技場にもなる。
それが、この常世大ホールなのである。

選択した場所に入室します。

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参加者(0):ROM(1)
Time:18:48:03 更新


ご案内:「常世大ホール ”特別大音楽祭”」から都姫うずめさんが去りました。 (11/02-23:01:13)
都姫うずめ > 演奏相手は5人組のバンドだった。
だいぶ雰囲気に力を入れているらしく、パフォーマンスの時点で抜群だったが…。


「########」あまりにノイジーすぎる演奏は、盛り上がっている観客にも届かなかったみたいだ。
もちろん自分の演奏もである。

「このルール、わかりやすくていいね。でも……。」
結局格闘になり、5人の相手をあっという間になぎ倒してからうずめはひとりうなずく。
うずめはMayhemをそっと撫で、溜息をついた。
「音楽で勝てた方が、気分的にはよかったかな。」
勝利者インタビューのマイクに向かってそうつぶやくと、会場が沸く。
音楽はまああれだったが、格闘面で盛り上がったらしい。
お祭りならそれもいいだろう。 うずめはそう思うことにしたのだった。
(11/02-23:01:12)
都姫うずめ > ”特別大音楽祭のしおり”と書かれた参加要項を開く。
『音楽はパワー、すなわちパワーもまた音楽なり。
 照明完了! 演奏と格闘が一体になった全く新しいパフォーマンス対決の開始だ!!
 ルールは簡単、対バンのスコアでジャッジ3人がKO発言をしなかった場合、格闘で勝負を決める!!!』

「なるほどね。」
平然としたものである。
つい先日、落第街の知り合いに頼まれて参加するといったものの、まさかこんな行事だとは。

「……」
手に持った真っ赤なギター…”Mayhem”と刻まれたそれを軽く弾いてみる。
今日も音の切れはいいと思う。 けれど、うずめには一つ心配があるのだ。

うずめの演奏は、”お客さんにうける”ことを考えないまま今に至る。
すなわち、”お客さんに受ける”技術が身についていないのだった。

「…。 まあでも、やってみるしかないか。」
もう一度ギターを弾く。 自分の独り言にこたえるように、Mayhemはギャオンと震えた。
ギターのネックをひっつかんで部屋を出る。 向かう通路の先は……もちろん、ステージだ。
(11/02-22:40:28)
都姫うずめ > 常世大ホールの中心…備え付けられたリングを囲むようにずらりと連なる座席はいっぱいだった。
それぞれがタオルやペナント、応援グッズを振りかざし、自分たちの”推し”を応援している。
よくよく見れば落第街の連中や風紀の面々も客席にいる。 よっぽど好きなのだろう。

リングを見れば、ちょうど演奏が終わり、得点のジャッジが行われていた。

『ジャッジ1,30:27!!! ジャッジ2,30:29!! ジャッジ3:29:29!』
納得の籠ったどよめきが会場全体を支配する。
勝っていると思われるバンドは観客に手を振り、負けたほうはがっくりとうなだれていた。
そんなときである。

『両者コーナーへ!!!!』
アナウンサーの声に応じて、そそくさと両方のバンドはコーナーに下がり、楽器を置く。
そしてあるものはグローブを、あるものはプロテクターを、あるものはドラムスティックの先端に
破壊力を増加させる重しをそれぞれ準備する。

『ラウンド―――――、ツ――!! ファイッ!!!!!!!!』
鋭いゴングが鳴ると同時に、お互いのバンドはリングの中心で壮絶などつき合いを初めた。
怒号、歓声、罵倒、打撃音、応援、異能、鬨の声、関節がきしむ音などなどが混然一体となり、オーディエンスは爆上げである。

「――――常世って変な出し物がいっぱいあるんだなあ。」
選手控室でのんびりと眺めながら、うずめはひとりごちた。
(11/02-22:25:12)
ご案内:「常世大ホール ”特別大音楽祭”」に都姫うずめさんが現れました。 (11/02-22:17:15)
ご案内:「狂熱の残滓」から伊都波 凛霞さんが去りました。 (11/01-11:45:41)
伊都波 凛霞 >  
客席ではなく、ステージ前での雑踏警備。
ある意味一般客よりも近くで、その熱を受け取った。
勿論仕事で訪れているが故に存分にその熱気に呑まれるわけにはいかなくて。

それでも、耳に伝わる。身体に伝わる。
ステージ上へ視線を向ければ吸い込まれそうになって、頑張ってそこは自制をして──。

『撤収だって、先に行ってるねー』

掌のチケットに視線を落としていると、同僚の女の子からそう声がかかる。

「うん。わかってる。──もう少しだけ」

人が疎らになり、そしていなくなるまで。
そこまでしなくてもいいのに真面目だー、なんて少しだけ苦笑される。

熱狂の夜の余韻、まだ会場に残る熱に身を晒したくて。
歩み過ぎ去る客の顔は様々。
まだまだその余韻に浸る人、満足そうに歓談する人、一時の熱演の感動を共有するオーディエンス。
その坩堝の中で、存分にその一員となれなかったのは、ちょっとだけ寂しかったけど…。

まだあの人が落第街でその音を披露していた頃から、気にかけていた、俗な言い方をすれば"推し"の一人。
そんな人が、今はこの大きな会場を埋め尽くして、表舞台で数え切れない人を熱狂させていることの歓喜は筆舌に尽くし難い。

握り締めたチケットをポケットへ仕舞い直して、自分の顔に手を当ててみる。まぁ当然、まだ熱い。熱に当てられている。
警備の最中にステージに向けた視線とかが、ものすごくきらきらとした眼差しだったりもしたわけで。
おめでとうって言いたかったなとか、ありがとうって伝えたかったな、とか。色々あるけれど。
お客としてではなかったけれど、むしろもっと近くでそのステージを見ることが出来て…。
当然、注意をそちらばかりに割くわけにはいかなかったけれど。

もう少しだけ。もう少しだけ、この会場の余熱に浸っていよう──。
(11/01-11:45:30)
伊都波 凛霞 >  
『凛霞ー、どうしたの? ぼんやりして』

「え? あ…ううん、なんでも───」

人の波と、冷めやらぬ熱。
太陽は随分と前に沈んで、曇天が月の顔を出したり、隠したり。
少し冷え込んできた時期にも関わらず、その場所の熱気は、その熱源が去ったにも関わらずまるで冷めずに。

「………」

凄かった。
まだ少し、胸が高鳴ってる。
ポケットの中から取り出したチケットをぎゅ、と握りしめる。

「うう~~…。ちゃんとお客として来たかった……」

少女の腕には、風紀委員の腕章が巻かれている。
会場内で万全に敷かれた警備、その一人として少女は会場にいたのである。

ハロウィンナイト。
島のあちこちでイベントや雑踏の警備が行われる。風紀委員は当然、その多くが動員される。

このライブの招待チケットが届いた時、その日は絶対オフにすると息巻いていたのだけれど。
結局は人手がいる…ということで、じゃあせめてそのライブ会場の警備にまわして下さいと超私利私欲で押し通したのである。
(11/01-11:30:36)
ご案内:「狂熱の残滓」に伊都波 凛霞さんが現れました。 (11/01-11:24:25)
ご案内:「狂熱の坩堝」からネームレスさんが去りました。 (10/31-18:45:19)
ネームレス >  
 
 
「今日はありがとう。気をつけて帰ってね!」
 
 
 
(10/31-18:45:17)
ネームレス >  
どれだけこれが最高(エピック)な夜だったとしても、
今日のこの時が終われば、みなは日常に戻り、
そして自分もまた、あの地獄でもがく日々に逆戻りだ。
それでも自分が生きていることを、
自分の存在を確かめたならば、まだ往ける。戦える。

――いつか、自分が生まれるよりもっと前に。
誰もが知っているようなあの男が、
ひとつのカルチャーの終焉を、"死"になぞらえて
産業主義への迎合を儚んで憂いた言葉はあまりにも有名だ。

自分がそうかなんてわからないケド。
蘇るには良い夜ではあっただろ?
そんなことを、後日に放言してまた物議を醸す悪童は、
そのMC嫌いに珍しく、マイクに歌声以外を乗せた。
(10/31-18:44:51)
ネームレス >  
常の振る舞いしか知らぬのであれば、
舞台の上のこの存在が別人であると錯誤してもおかしくないほどに、
あまりに鮮烈で、激しい生命力を放つ。

公演をするたびに思う。
自分と同じだけ生きている者が、どれほどいるのだろう。

もっと、会ってみたい。
どこまでも貪欲に。
求めすぎた結果が、たとえ失墜の絶望だとしても。
――自分がより強く、美しく、聡く、完璧になるために。
証明と実現。そのために。

未熟な旅はまだ終われない。
(10/31-18:43:49)
ネームレス >  
(それにしても……)

メジャー初公演の大成功、なんて。
嬉しくないわけがない。
選りすぐりのバンドメンバーにスタッフもいて。
きっと自分は幸運にも恵まれている。
生まれてから一度も不幸だなんて思ったことはないけれども。

そうして交わった観客(オーディエンス)にだって、
自分という存在の証明を成り立たせてくれている者たちにだって、
思うことはたくさんある。

(……めちゃくちゃ、気持ちよかった……)

それでも、その感覚に、いまは浸っていた。
いつも感じている、何事にも本気でも、どこか手を抜いてしまっているような感覚。
武技の競い合いとか魔術の比べ合いに、どうしても燃えあがらない魂は。
言い訳もなく本気で歌っているときにだけ、
生きていることを実感できる。
死んでいないだけの存在が、舞台の上でだけ蘇生する。
(10/31-18:43:05)
ネームレス >  
いざ終わってみたその感動に対して降りかかるのは、
己の存在を自覚した、さらなる試練への前触れ。

これだけ大きなホールを埋めて見せられた実感をよそに
これほどシャワーのように注がれているというのに――
まるで干上がった大海のようにか、
あるいは単に底の抜けた、ドーナツとは違うものになったコーヒーカップなのか、
自分がまるで満たされていないことに安堵し、そして戦慄した。

ここで終わりじゃない。
ゴールはここじゃない。

この翼が蝋でないことは、墜ちぬことでしか証明できない。
ゆえに、理想を目指すことはやめられない。
希望と同じだけ、あるいはそれ以上の絶望が両天秤になっているのだとしても、
あらゆる不安と恐怖が、逃げ出す理由にはならないというだけ。
自分はまだ、こんなにも餓えていられているのだから。
(10/31-18:38:33)