2025/04/08 のログ
ご案内:「転移荒野」に霞流 周さんが現れました。
霞流 周 > ――パチン、と乾いた鍔鳴る音が一つ荒野の片隅で小さく響く。
既に鞘内へと納めた、何の変哲も無いありふれた数打ちの量産品の刀を右手に提げ持ち。

「……ん。」

小さく一息。周囲には夥しい小型の魔獣、と分類されるであろう獣の群れ――の屍骸。
どれもこれも、首や胴をすっぱり切断されて無惨を通り越していっそ鮮やかなくらいだ。

「……ちょっと…反応が…鈍ってる…かな…。」

最近あまり体を動かしていなかったせいかもしれない。まだ動く魔獣の生き残りが居ないか見渡す。
…が、どうやらこの周囲の魔獣の群れは一掃出来たらしい。

ご案内:「転移荒野」にスノウさんが現れました。
霞流 周 > 勿論、一掃したのはただの流れでしかなく、転移荒野に訪れたのもただの気紛れだ。
少女はあちこちフラフラとする事が多く、この荒野に訪れるのも初めてではない。
場所が場所だけに、毎回違う所を彷徨っている気がしないでもないが。

「……開拓村…は…この辺りからだと…ちょっと…距離がある…かな…?」

それなら、普通に学生街に戻った方がある意味で早いだろうか。
茫洋とした、光の無い人形みたいな銀瞳を転がる魔獣の屍骸へと向ける。

(…こういう…魔獣の牙とか…爪とか…刀の…素材にならない…かな…。)

今、使っている刀がそろそろ限界近いし。新しい刀を買う程の金銭は正直無いし。
そもそも、仮に素材に出来るとしても鍛冶の技術も才能も少女には無い。